写真・動画にモザイク/ぼかし加工できるアプリ おすすめ鉄板まとめ
インスタグラムやツイッターなどのSNSが浸透した現代、インターネット上への写真・動画の投稿はとてもかんたんで手軽なものになりました。
ただ、ネット上での写真公開にはさまざまなリスクが潜んでいます。たとえば、写真に写り込んだ背景や物から、自宅や名前を特定されるかもしれません。また、他人が写る画像を無断でSNSに載せた場合、たとえ友達であってもトラブルになる可能性があります。
そこで本記事では、人物の顔や撮影場所が特定できないように隠すことができるモザイクアプリを6つ紹介します。写真・動画それぞれに適したアプリを選定しているのはもちろん、手軽にできるものやアクセントになるおしゃれなものまで、幅広く揃えました。
写真にモザイク・ぼかし加工ができるアプリ
シンプルなものからアクセントになるものまで、特徴が異なる4つのアプリを紹介します。
シンプルにモザイクをかけるだけなら「LINE」アプリ内でできる(iOS版のみ)
日本では定番のメッセージアプリ「LINE」のiPhone版には、トークで画像を送信する際にモザイク・ぼかし加工ができる機能が備わっています。専用アプリをインストールすることなく、サッと手軽にモザイクをかけたい人はLINEアプリを活用するのがおすすめです。
LINEアプリで送信したい画像の中心あたりをタップして開き、編集画面で鉛筆マーク→モザイクマークの順に進むとモザイク・ぼかし加工ができます。なお、アルバムやキープに保存されている写真には直接加工できないので、一度端末に保存する必要があります。
ちなみに、モザイク加工のみの用途でLINEアプリを使う場合は、ひとりグループを作成してトークルームに写真を送信すると便利です。

用意されているパターンは、スタンダードなモザイクとボカシの2種類のみ。指でなぞった部分にモザイク・ぼかし加工が施されます。左端にあるバーをスライドすれば、ブラシの大きさ調整も可能。
ピンチ操作による画像の拡大/縮小にも対応しており、細かい加工も問題なくおこなえます。また、あくまでLINEに搭載された機能なので、画像加工専用アプリと比べて動作が軽く、ストレスなく加工ができるのも高ポイントでしょう。
- 新たにアプリをインストールする必要がない
- 動作が軽くサクサク加工できる
- 加工した画像をそのままLINEで送信できる
- パターンが2種類しかない
- 加工できるのはトークで送受信した画像のみ

50種類以上のパターンが揃うモザイク加工専門アプリ「ぼかし丸」
「ぼかし丸」は、モザイク・ぼかしに特化した無料の画像加工アプリです。専門アプリなだけあり、用意されたモザイクとぼかしのパターンはなんと50種類以上。通常のモザイク・ぼかしから星やハート、タイル柄といったユニークな柄もあるので、写真の雰囲気にあったパターンが見つかるはず。
加工したい部分を指でなぞるだけで、写真にモザイク・ぼかし加工を施せます。なぞった後に別のパターンをタップしていけば、モザイク・ぼかしの適用部分は変えずにそのままパターンの変更が可能。いろんなパターンを試しながら、イメージにぴったりのものを見つけましょう。
ピンチ操作による画像の拡大/縮小にも対応しており、小さな部分もピンポイントでさり気なく隠すことができます。加工した部分を元に戻したい場合は、消しゴムツールに切り替えてなぞればOKです。
モザイク・ぼかしの強弱や角度、ブラシの太さなど仕上がり細かく調整ができるのも専用アプリならでは。ただ、保存せず編集中にアプリを落とすと、加工中のデータが消えてしまうので注意しましょう。
- 50種類以上のモザイク、ぼかしパターンを用意
- 画像加工アプリにしては動作が軽い
- モザイク・ぼかしの強弱や角度、ブラシの太さなどかなり細かく調整ができる
- 編集中にアプリを落とすと加工データが消える(加工前の写真は残っている)
- 保存先フォルダを選べない
- 加工した写真をその場でSNS共有できない

油絵風・花柄・蝶々柄など映えるモザイクパターンが魅力「カメラ360」
「カメラ360」は、モザイク加工をはじめ、小顔効果やメイクアップ効果といったビューティー機能が充実したカメラアプリ。加工した写真はすぐにSNS投稿が可能なので、何でもこなせるアプリとして、インストールしておくと役立ちそうです。
アプリを起動したら、編集画面のツール一覧からiPhoneユーザーは[モザイク、Androidユーザーは[油絵]を選択します。無料で使えるモザイクパターン10種類ほどが表示されるので、好みのものを選択し、隠したい部分を指でなぞるとモザイクをかけることができます。
カメラ360の特徴は、油絵風、花柄や蝶々柄、唇柄など隠すだけでなく、アクセントとしても映えるモザイクパターンが多数用意されていること。個性的でありながらも違和感はなく、自然に背景に馴染むのが嬉しいポイントです。
ピンチ操作で画像の拡大/縮小ができ、ペンの太さは画面下部のスライダーバーで指定できます。ただ、モザイクの粗さについては、iOS版アプリの場合、画面ヨコのスライダーバーで変更できますが、Android版は変更できません。
- モザイクのほか、ビューティー機能などの効果が充実
- 一味違った特徴的なモザイクパターンが用意されている
- 加工後の写真をすぐSNSに投稿できる
- 使用する端末によっては動作が重め
- Android版アプリではモザイクの粗さを指定できない
広範囲をおしゃれにぼかせる「PicsArt」
「PicsArt」は、個性的でバリエーション豊かなエフェクトが揃ったアプリです。ぼかし・モザイク加工以外にもさまざまな用途で使える機能が揃う分、上級者向けの写真加工アプリという印象。使いこなすことができれば、写真のクオリティがいっそう高くなるはずです。
左:「エフェクト」メニューから「ぼかし」もしくは「ゆがみ」のピクセル化エフェクトを適用右:①は手動で取り除く②人物部分自動で取り除く
PicsArtでモザイク・ぼかし加工をする場合、隠したい部分を指でなぞるのではなく「エフェクト」ツールで写真全体をぼかしてから、ぼかしが不要な部分を「消しゴムツール」で取り除くという流れになります。
そのため、ピンポイントで特定の部分にモザイクをかけるというよりは、背景全体などの広範囲を隠したいときに利用するのがおすすめです。
ちなみに、消しゴムツールの人形マークをタップすると、人物部分のぼかしが自動で取り除かれるので加工が楽に済みます。
左:「アーティスティック」ラインにあるポリゴンエフェクト右:ポスターエフェクト
一味違ったぼかし加工を施したい場合は、エフェクト一覧の「アーティスティック」ラインにあるエフェクトがおすすめ。油絵、ポリゴン、ポスターさまざまな種類があるので、試しながらどんな写真に仕上げられるのか、イメージをふくらますのも楽しいです。
- 1度で広範囲にモザイク・ぼかし加工が施せる
- 写真全体の雰囲気をガラッと変えられる
- 様々なエフェクトやフレーム、スタンプも写真に使用可能
- 有料機能と無料機能がわかりづらい
- 利用するにはアカウント登録が必要
- ピンポイントでモザイクをかけられるツールがない
動画にモザイク・ぼかし加工ができるアプリ
動画自体の編集のついでにモザイク加工をしたい場合は「KineMaster」、ただ人の顔にモザイクをかけたいだけの場合は「動画モザイク」といったように、2つのアプリを使い分けると便利です。
モザイク加工からトリミングまで手軽に動画編集ができる「キネマスター」
「KineMaster(キネマスター)」は、モザイク加工や文字入れをはじめ複数の動画をつなげあわせたり、トリミングをしたりと、動画編集に必要な機能が無料で備わっています。動画編集の入門にも最適なアプリといえるでしょう。
編集画面の「レイヤー」から[効果]をタップすると、ぼかしとモザイクの選択ができます。レイヤーに編集点を複数作成できるので、モザイクを全体的にかけたり、一部分だけにかけたりと、動画のシーンに合わせて使い分けることが可能です。
一部分にだけモザイクをかける場合、動く被写体に合わせてモザイクを追従させることもできます。ただ、その場合動画の動きに合わせて手動で少しずつモザイクを移動させていくので、コツをつかむまで時間がかかるかもしれません。
- 動画にぼかしやモザイクを簡単にかけられる
- 編集点を複数作成できる
- 編集中にアプリを終了させても編集途中から再開できる
- 無料で使える効果のパターンが少ない
- SDカードを書き出し先に指定できない
- レイヤーの効果をピン留めしても完全に固定されない
ワンタップでモザイク・ぼかしがかけられる顔認識機能搭載アプリ「動画モザイク」(iOS限定)
「動画モザイク」は、動画にモザイクやぼかしをかけることができるiOS向けアプリです。直感的な操作で、かんたんに動画全体や動画の一部にモザイクをかけられます。
比較的動作も軽く、複雑な機能もないのでストレスなく加工ができるでしょう。
動画モザイクの最大の特徴はなんといっても、人物の顔認識機能。編集画面の画面下部にある「顔」ボタンをタップするだけで、動画に写る人物の顔を追従するようにモザイクをかけることができます。
「全て」をタップすると動画全体へ、「指でなぞる」で指定した動画の一部にモザイクをかけることも可能ですが、拡大表示に対応していないため細かい部分の作業がしづらいのが難点です。
スタンダードなブロック型のモザイクからモノクロや反転といったユニークなものまで、モザイク・ぼかしのパターンが豊富に用意されているのも魅力。左下のスライドバーでは、モザイクの粗さやぼかしの濃さをプレビューしながら調整ができます。
さらに、動画の再生速度は等倍から0.3倍速まで落とせるので、動きの早い動画でもモザイクがかけやすくなっています。
- 自動で人物の顔を追従するようにモザイクをかけられる
- 動画編集アプリにしては動作が早い
- モザイク加工に特化しているので操作がかんたん
- 拡大表示に対応していないので細かい部分が作業しづらい
- サムネイルで編集点がわからない
- 自動の顔認識が甘いときがある