ソフトバンクの「LINEMO(ラインモ)」とドコモの「ahamo(アハモ)」は、どちらもオンライン専用ブランドとして提供されているスマホ回線です。データ通信量や金額など似通った部分も多々あるため、乗り換え先や新規契約先としてどちらを選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。
本記事では、料金・キャンペーン・通信速度・海外利用・端末販売など10個の項目でLINEMOとahamoを比較。どちらの回線がどういう人におすすめなのか解説しています。

最大2万円相当のPayPayポイントもらえる
他社から乗り換えで2万ポイントのdポイントもらえる
「料金」で比較:データ量が少ない人はLINEMO、多い人はahamoがおすすめ
LINEMOとahamoを比較する際に重要なのが「料金」です。自身が毎月どれくらいのデータ通信量を使うのかで、どちらを選ぶのか決めるといいでしょう。

LINEMOは、「ベストプラン」と「ベストプランV」の2種類のプランから自身にあったプランを選べます。
ベストプランはデータ通信量が3GBまでだと月額990円、3GB超過〜10GBだと月額2090円の2段階で変動する廉価版プラン。ベストプランVはデータ通信量30GBで月額2970円の上位版プランで、5分以内の国内通話が何度でも無料となります。
データ通信量を毎月10GBも使わないならベストプラン、毎月10GB以上使うならベストプランVが適しています。

一方のahamoが提供するのは、データ通信量30GBで月額2970円のプランのみ。5分以内の国内通話が何度でも無料です。
月額1980円の「大盛りオプション」を申し込むと、データ通信量が80GB追加されます。つまり、月額4950円でデータ通信量が110GBとなるわけです。

LINEMOとahamoの料金プランを比較
LINEMOとahamoを比較した場合、毎月10GBも使わない人はLINEMOのベストプランを選ぶのがおすすめです。毎月10GBも使わないのにahamoを選んでしまうのは、自身の利用状況に適しておらずオーバースペックとなってしまいます。
対して、毎月30GB以上使う人はahamoに大盛りプランを追加するのがいいでしょう。LINEMOのベストプランVではデータ通信量が足りず、満足にデータ通信を利用できません。
毎月のデータ通信量が10GB〜30GBであれば、LINEMOとahamoで料金の差はありません。LINEMOのベストプランVとahamoはどちらもデータ通信量30GBで月額2970円。5分以内の国内通話が無料となる点も共通しています。本記事で紹介するそのほかの9つの項目を参考に、自身に合う回線を選んでください。
「利用者数・人気」で比較:調査結果ではahamoユーザーが多い
LINEMOかahamoかを選ぶ際、「みんなはどちらを利用しているのか」「利用者が多いのはどちらなのか」と気になる人も多いでしょう。ahamoの公式サイトには利用者数が600万人以上(2024年9月時点)いると記載されています。一方のLINEMOは利用者数を公表していません。
このままでは比較にならないので、日本最大のモバイル専門調査機関「MMD研究所」が公表している調査結果をもとにLINEMOとahamoの利用者数を比べてみました。

「2025年2月MNOのシェア・満足度調査」によれば、利用者が多いのはahamoです。
調査対象となった3万6836人に、メインで利用しているスマートフォンの通信サービスを聞いたところ、ahamoは6.6%(約2431人)、LINEMOは1.1%(約405人)でした。調査対象者においては、ahamoユーザーはLINEMOユーザーの約6倍いるという結果です。

また、「2025年2月通信サービスの乗り換え検討に関する調査」を見ても、乗り換え先の候補として人気が高いのはahamoのようです。
同調査内の「乗り換え先として最も検討している通信サービス」を見ると、調査対象となった6190人のうち、ahamoへの乗り換えを検討している人は11.3%(約699人)、LINEMOへの乗り換えを検討してるい人は4.6%(約284人)でした。
「乗り換えキャンペーン」で比較:最大2万円相当もらえてお得度は互角
LINEMOもahamoも、他社回線から乗り換えた際に2万円相当のポイントをもらえるお得なキャンペーンを実施しています。
というのも、総務省が2024年12月26日より「電気通信事業法第27条の3等の運用に関するガイドライン」(※PDF)を改正。6カ月間で割引上限を2万円(税抜)までとする、いわゆる「お試し割」が導入されました。これによりスマホ回線事業者は各社、乗り換えで2万円相当をプレゼントするキャンペーンを展開しているのです。
LINEMOのキャンペーンを利用すると「PayPayポイント」、ahamoのキャンペーンを利用すると「dポイント」が特典として付与されます。自身がよく利用するポイント経済圏に応じて選ぶのもアリでしょう(ポイントの詳細は後述)。

LINEMOの場合、他社からベストプランに乗り換えると1万4000円相当(新規契約の場合は7000円相当)、他社からベストプランVに乗り換えると2万円相当(新規契約の場合は1万円相当)のPayPayポイントをもらえる「PayPayポイントプレゼントキャンペーン」が実施されています。
そのほか、2回線まとめて申し込むと3000円相当のPayPayポイントをもらえる「2回線まとめて申し込みキャンペーン」、過去にLINEMOを利用したことがある人が再契約すると最大4000円相当のPayPayポイントをもらえる「おかえりだモンキャンペーン」、すでにLINEMOを利用している人がもう1回線申し込むと3000円相当のPayPayポイントをもらえる「追加申込キャンペーン」など、実施されているキャンペーンは多岐にわたります。
ただし、PayPayポイントが特典となっているキャンペーンは、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えは対象外である点には注意が必要です。また、キャンペーンを適用してもPayPayポイントが付与されるのは7カ月後とかなりの時間を要します。

ahamoであれば、他社から乗り換えると2万ポイントのdポイント(期間・用途限定)をもらえます。
キャンペーンページからエントリーしたうえで他社から乗り換え、エントリー翌月までに回線を開通することが条件。特典となるdポイントは開通の翌月以降に順次付与されます。ただし、ドコモからの乗り換えはキャンペーン対象外です。
また、ahamoでは回線の申し込みと同時に端末を購入すると、端末代金が割引されるキャンペーンも実施しています(端末販売については後述)。
LINEMOのキャンペーン |
特徴・メリット
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デメリット・注意点
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ahamoのキャンペーン |
特徴・メリット
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デメリット・注意点
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LINEMO(ベストプランVの場合)とahamoはどちらも他社からの乗り換えで2万円相当のポイントをもらえるキャンペーンを実施しているため、お得さという点では互角です。
上図の通り、そのほかの特徴・メリットやデメリット・注意点を比べて選ぶといいでしょう。
「通信速度・繋がりやすさ」で比較:どちらの回線も高品質で甲乙つけ難い
LINEMOはソフトバンク回線、ahamoはドコモ回線を使用しており、どちらもプラチナバンドに対応しています。プラチナバンドとは700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称。障害物の多い場所や屋内、地下などでも電波が届きやすい性質を持っています。
また、ソフトバンク回線もドコモ回線も人口カバー率は99%以上であり、山奥など除いて日本国内ほぼすべてのエリアで繋がります。どちらの回線が繋がりやすいかはユーザーの居場所に影響されるため、「通信速度」や「繋がりやすさ」を明確な数字で示すのは困難です。
調査会社「MM総研」が実施した「国内携帯キャリアの通信品質満足度調査」(2024年4月)で両者を比較してみます。

国内携帯キャリアのメインブランドユーザー8000人を対象に回線品質の満足度を調査した結果、ユーザー満足度が最も高かったのはドコモでした。ソフトバンクよりも約3点ほど上回っています。
とはいえ、「キャリア間で比較した場合、計測項目・場所・時間帯により一定の優劣関係が見て取れるものの、Web閲覧、動画視聴など、一般消費者のメイン利用シーンに要求される水準の回線品質は4キャリアともに確保している」と結論付けていることから、ソフトバンク回線がドコモ回線よりも大幅に劣っているとは断定できません。

「通信品質の総合満足度」「ダウンロード速度」「アップロード速度」「応答速度」「Web表示速度」「動画再生品質」の6項目でも、ドコモが軒並みソフトバンクより高い満足度を得ていることがわかります。
ただし、同調査では「ダウンロード速度では4キャリアともにGoogleが『4K UHD動画視聴に推奨される持続的な速度』とする20Mbpsを中央値で大きく上回る結果となった。また、アップロード速度では全てのキャリアが中央値で20Mbps以上を記録しており、スマートフォンによる高画質のライブ配信にも十分に対応できる速度を記録した。応答速度(PING)では、全キャリアが中央値で50msec以下であり、Web閲覧・動画視聴・オンライン会議などの利用シーンではストレスなく通信できる環境が確認された」と締めくくっています。
あくまでもユーザーアンケートではソフトバンク回線よりもドコモ回線のほうが満足度が高いという結果でしたが、繰り返し述べているように、必ずしもソフトバンク回線のほうが通信速度が遅い、あるいは繋がりにくいとは断言できません。回線の繋がりやすさはユーザーの居場所や周辺環境にも左右されます。
ソフトバンクもドコモも日本国内で高品質なネットワークサービスを長年提供しており、明確な優劣はつけられません。
「海外利用」で比較:海外でも追加料金なしで使えるahamoに軍配

LINEMOの「世界対応ケータイ(国際ローミング)」では、対象国でデータ通信を利用できる「データ通信サービス 海外あんしん定額(24時間利用)」を提供しています。プラン料金に加えて、24時間ごとに3GBあたり980円の追加料金が発生します(一部の国を除く)。
国際通話は、発信先の国・地域により通話料金が異なります。たとえばハワイなら36円/30秒、アメリカ本土なら39円/30秒、中国・台湾・韓国・香港なら99円/30秒の従量料金が発生します。


ahamoの海外データ通信は、91の国・地域で30GBの月間利用データ量を追加料金なしで利用できます。申し込みも不要です。海外でも日本国内と同じようにデータ通信を利用できるので、高額請求の心配もいりません。ただし、大盛りオプションに加入していても海外での月間利用可能データ量は30GBです。
国際通話は、発信先の国・地域や時間帯により通話料金が異なります。たとえばアメリカ(ハワイ・アラスカ含む)なら平日8時〜19時だと34円/30秒、平日19時〜8時または土・日・祝だと31円/30秒の従量料金が発生します。韓国なら平日8時〜19時だと57円/30秒、平日19時〜8時または土・日・祝だと49円/30秒の従量料金がかかります。
海外旅行に頻繁に行く人であればahamoがおすすめです。ahamoは、海外で利用しても追加料金が発生しません。たとえば日本国内で10GB使い、渡航先で5GB使った場合、帰国したら15GB使えます。ahamoならデータ通信量の仕組みも明瞭です。
一方、LINEMOで「海外あんしん定額」を利用する場合、プラン料金に加えて24時間ごとに980円のオプション料金が発生してしまいます。
「ポイント」で比較:自身の「ポイント経済圏」で選ぶのが最善
自身の「ポイント経済圏」でLINEMOかahamoかを選ぶという考え方もあります。ポイント経済圏とは、自分がどのポイントを頻繁に貯めたり使ったりしているかということ。LINEMOであれば「PayPayポイント」、ahamoであれば「dポイント」が貯まります。

LINEMOのキャンペーンを利用すると「PayPayポイント」がもらえる

利用料金をPayPayカードなどで支払うと「ソフトバンクポイント」が貯まる(PayPayポイントに交換できるなど)
LINEMOであれば、キャンペーンを利用するとPayPayポイントが付与されます。貯まったPayPayポイントを毎月の利用料金の支払いに利用することも可能です。
また、毎月の利用料金をPayPayカード・PayPayカード ゴールド・ソフトバンクカードで支払うと、支払い金額に応じた「ソフトバンクポイント」が貯まります。ソフトバンクポイントは、1ポイント=1円相当として毎月の利用料金に充当したり、PayPayポイントに交換したりできます。
PayPayカード・PayPayカード ゴールドであれば1000円(税抜)ごとに10ポイント、ソフトバンクカードであれば200円(税込)ごとに1ポイントのソフトバンクポイントが貯まります。

ahamoのキャンペーンを利用すると「dポイント」が貯まる

ahamoユーザーは爆アゲセレクション対象サービスを利用するとdポイントが貯まる
ahamoのキャンペーンを利用するとdポイントが付与されます。貯まったdポイントを毎月の利用料金の支払いに利用することも可能です。また、利用料金1000円(税抜)ごとに1%のdポイントが還元されます。利用料金が2970円であれば、毎月20ポイントが貯まります。
ahamoは、「爆アゲセレクション」の対象サービスです。爆上げセレクションとは、ドコモ回線ユーザーが対象のサブスクを契約すると、dポイントが還元されるドコモのポイント還元プログラム。たとえば、ahamo契約者がNetflixに加入すると最大417ポイント、ディズニープラスに加入すると最大180ポイント、Spotifyプレミアムに加入すると223ポイントが付与されます(詳細は後述)。

貯まるポイントで選ぶのであれば、自身の経済圏で選ぶのが最善です。PayPayポイントを貯めているならLINEMO、dポイントを貯めているならahamoがおすすめです。
特にポイントへのこだわりがないのであれば、ポイントが溜まりやすいのはahamoです。LINEMOで毎月の利用料金に応じてポイントを貯めるには特定のクレジットカードでなければなりませんが、ahamoなら支払い方法にかかわらずdポイントが貯まります。
また、ahamoユーザーなら爆アゲセレクションの存在も欠かせません。対象のサブスクに加入してdポイントを貯め、貯まったdポイントをahamoの支払いに利用すれば、毎月の支払いを安く抑えることもできます。
「サポート体制」で比較:どちらも問い合わせ手段は原則オンラインチャットのみ
回線の契約や契約内容の確認・変更など、困ったときにカスタマイズサポートに問い合わせるケースもあるでしょう。LINEMOもahamoも、原則として問い合わせ方法はオンラインチャットに限られます。
LINEMOとahamoはいずれも、契約や問い合わせをすべてオンラインで完結させる代わりに安価な料金体系を実現しているのです。

LINEMOのチャット画面

店頭・電話での問い合わせは受け付けていない
LINEMOであれば、公式サイトまたはLINEMOのLINE公式アカウントから有人オペレーターに問い合わせられます。店舗・メールでの問い合わせには対応していません。
SIMの申し込み、または回線を緊急停止する場合に限り電話窓口が設けられています。
LINEMOの電話窓口
- LINEMO申込窓口
- SIMカードに関する窓口:0800-100-1850(通話無料/受付時間:10時〜19時)
- eSIMに関する窓口:0800-170-84070(通話無料/受付時間:10時〜19時)
- 回線の緊急停止受付窓口
- 24時間自動音声ガイダンス:0800-919-3442(通話無料)

ahamoのチャット画面

店頭でも3300円の有料サポートを受けられるが、結局は自分で操作する
ahamoでの問い合わせは、公式サイトからおこないます。電話・メールでの問い合わせは受け付けていません。
なお、ahamoは回線の契約や契約後の手続きなど、ドコモショップで有料サポート(1回3300円)を受けることができます。あくまでも"サポート"なので、スタッフの案内に従って自身で操作しなければなりません。
LINEMO・ahamoはどちらも問い合わせ方法は原則としてオンラインチャットに限られてしまうため、スマホの契約や操作に慣れた人向けのサービスと言えます。
「契約者特典」で比較:ahamoなら対象サブスク加入でポイント還元あり
回線の契約者が使える特典も見逃せません。自身にあった特典を提供しているのがどちらなのか、比べてみてください。

LINEのメッセージや通話はデータ通信にカウントされない「LINEギガフリー」

加入から6カ月間はLINE MUSICが無料
LINEMOの特徴は、LINEアプリのトーク・音声通話・ビデオ通話など対象機能の利用中はデータ通信量を消費しない「LINEギガフリー」です。万が一データ通信量が上限に達して通信速度が低速化してしまっても、LINEギガフリー対象機能を利用している間は速度制限にかかりません。
またLINEMOユーザーは、LINE MUSICを6カ月間無料で利用できます。LINE MUSICの無料期間中は、1500万種類以上のLINEスタンプが使い放題となるLINEスタンププレミアムも無料で使えます。



対象のサブスクに加入するとdポイントが還元される「爆アゲセレクション」
ahamoユーザーは、ドコモのポイント還元プログラム「爆アゲセレクション」により対象のサブスクに加入するとdポイントが還元されます。
貯まったdポイントはahamoの利用料金の支払いに充当できるので、自身が利用しているサブスクが爆アゲセレクションの対象かどうかチェックしてみてください。
対象サブスク | 料金 | 還元されるポイント |
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ディズニープラス(※) |
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Netflix |
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Leminoプレミアム | 月額990円 | 180ポイント |
Spotifyプレミアム | 月額980円 | 223ポイント |
YouTubeプレミアム | 月額1280円 | 233ポイント |
Apple Arcade | 月額900円 | 82ポイント |
Nintendo Switch Online 個人プラン |
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DAZN | 月額4200円 | 764ポイント |
デジタル版「週刊少年ジャンプ」定期購読 | 月額980円 | 179ポイント |
dアニメストア | 月額550円 | 50ポイント |
(※)「爆アゲセレクション」経由でディズニープラスに加入する場合、2025年5月1日より値上げが実施されます(「爆アゲセレクション」を経由せず通常の方法で登録した場合は4月1日より値上げ)。それに伴い、還元されるポイントも変更となります。スタンダードプラン:月額1140円(207ポイント)、プレミアムプラン:月額1520円(276ポイント)
外出先でLINEを頻繁に使う人であればLINEギガフリーのあるLINEMO、爆アゲセレクション対象のサブスクを利用している人はahamoが向いています。
「通話オプション」で比較:内容はほぼ同じで優劣はない
通話を頻繁に利用する人の中には、通話オプションに加入したいと思う人もいるでしょう。LINEMOおよびahamoはどちらも基本料金に追加する通話オプションを提供しています。

ベストプラン | ベストプランV | |
---|---|---|
通話準定額(5分以内の国内通話が無料) |
月額550円 (加入から7カ月目までは無料) |
永年無料 |
通話定額(国内通話かけ放題) |
月額1650円 (加入から7カ月目までは月額1100円) |
月額1100円 (加入から7カ月目までは月額550円) |
(※)通話準定額で5分を超える国内通話は、30秒につき22円の通話料金が発生します。
LINEMOの通話オプションは、申し込んだプランにより料金が異なります。加入から7カ月目までは毎月550円が割引されます。ベストプランであれば、5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額」が7カ月目まで無料です。

ahamoの通話オプションは、国内通話がかけ放題となる「かけ放題オプション」(月額1100円)の1種類のみ。そもそもahamoには5分以内の国内通話無料がデフォルトでついています(5分超過後は30秒につき22円の通話料金が発生)。5分以上の通話を頻繁にする人は、かけ放題オプションを追加するのがおすすめです。
両者の通話オプションを比較すると内容はほぼ同じなので、一概には優劣をつけられません。本記事で紹介するそのほかの9つの項目で比較してください。
「端末販売」で比較:ahamoなら回線とセットで端末を購入すると割引に
回線の契約とあわせて端末も買い替えたいという人も少なくないでしょう。結論から言えば、LINEMOでは端末の販売がおこなわれていません。

LINEMOでは端末を販売していない

ヤフー携帯ショップで一部の端末が販売されているが、ラインナップはかなり少ない
「ヤフー携帯ショップ」ではLINEMOの申し込みとセットで特化価格の端末を購入できますが、ラインナップは非常に少なく、Androidスマホが2〜3機種あるのみ。iPhoneは販売されていません(2025年3月時点)。
LINEMOを申し込む場合は、手持ちの端末で利用するか、別で新しい端末だけを用意しておく必要があります。


ahamoは新型の端末も販売しており、回線の申し込みとセットで購入すれば割引される
ahamoは販売端末のラインナップが豊富です。最新のiPhone 16eやiPhone 16、Google Pixel 9などのほかリユース品(中古品)も販売されています。さらに、回線の契約と同時に対象端末を購入すると端末の代金が割引されます。
回線の契約とあわせて端末の購入も検討している人は、ahamoが向いています。
LINEMOとahamo、おすすめはどっち?
ここまで10個の項目でLINEMOとahamoを比較しました。総じて、どのようなユーザーにどちらのサービスがおすすめなのか結論をまとめています。
LINEMOが向いている人:データ使用量が少ない人、外出先でLINEを頻繁に使う人

ahamoよりもLINEMOのほうが向いている人でまず挙げられるのが、データ通信をあまり使わない人です。
LINEMOのプランは、データ通信量の少ない「ベストプラン」(3GBまでで月額990円、3GB超過〜10GBで月額2090円の2段階で料金が変動)と、データ通信量の多い「ベストプランV」(30GBで月額2970円)の2つから選べます。
対するahamoは、30GBで月額2970円のプランしか提供されていません。データ通信量を10GBも使わない人にとってahamoは割高です。毎月10GBも使わない人はahamoよりLINEMOが向いているといえます。
そのほか、外出先でLINEのメッセージや通話を頻繁に利用する人は、データ通信にカウントされない「LINEギガフリー」のあるLINEMOが適しています。
- データ通信量を月10GBも使わない人(ベストプランを選ぶのがおすすめ)
- 外出先でLINEのメッセージや通話を頻繁に利用する人
- PayPayポイントを貯めている人
最大2万円相当のPayPayポイントもらえる
ahamoが向いている人:爆アゲ対象のサブスクを利用する人、セットで端末を購入したい人

ahamoが向いているのは、ディズニープラス・Netflix・Spotifyプレミアムなど「爆アゲセレクション」対象のサブスクを利用している人です。対象のサブスクに加入している人はdポイントが還元され、貯まったdポイントはahamoの利用料金に充当できます。
回線の申し込みとセットで端末を購入したい人はahamo一択となります。LINEMOでは端末の販売がおこなわれていません。ahamoの申し込みとセットで対象端末を購入すると、端末代金が割引されます。
また、頻繁に海外旅行に行く人もahamoがおすすめです。LINEMOでは「海外あんしん定額」のオプションに別途申し込まなければなりませんが、ahamoなら追加料金不要でそのまま海外で利用できます。
- ディズニープラス・Netflix・Spotifyプレミアムなど「爆アゲセレクション」対象のサブスクを利用している人
- 回線の申し込みとセットで端末を購入したい人
- 頻繁に海外旅行に行く人
- dポイントを貯めている人
- データ通信を毎月30GB以上使う人(大盛りオプションを追加)
他社から乗り換えで2万ポイントのdポイントもらえる