Appleが提供するサブスク音楽配信サービス「Apple Music(アップルミュージック)」。配信楽曲数は1億曲以上、聴き放題を存分に楽しむための多彩な機能を備えていますが、やはり気になるのは料金プランではないでしょうか。Apple Musicには大きく4種類のプランが用意されており、どのプランにするかで使い方も変わってきます。
そんなApple Musicの各プランの値段をはじめ、特徴や他社サービスとの価格比較など、気になるポイントを中心に紹介していきます。
Apple Music(アップルミュージック)とは?
Apple Musicは、Appleが提供するサブスクリプション(定額制)の音楽聴き放題サービスです。1億曲を超える音楽に自由にアクセスでき、気に入った曲を自分のライブラリやプレイリストに追加したり、端末にダウンロードしてオフライン再生したりして楽しめます。
さまざまなジャンルのプレイリスト、ワールドワイドでオンエアされるラジオ番組、聴いている曲をもとに作られる音楽ミックスなど、新しい音楽に出会うための機能をこれでもかと用意しています。
気になる音質もiTunes Storeが提供する音楽と同等で、iTunes Storeで購入するのとまったく同じ楽曲が聴き放題です。普段は聴かないような音楽でも、ガンガン楽しめるのが大きな魅力でしょう。

Apple Music対応デバイス
Apple Musicは現在、iPhoneやiPadをはじめ、Androidデバイス、Mac、Windowsパソコン、Apple Watch、Apple TV、CarPlay搭載のクルマまで、幅広く利用できます。外出中はスマートフォン、自宅ではPCやタブレットというように、どこにいても利用できるのは嬉しいところです。
Apple Musicの各プランと料金
最も気になる、Apple Musicの料金体系や支払い方法について紹介します。
4つの料金プランを一覧表でまとめ
月額料金(税込) | 年額料金(税込) | 備考 | |
---|---|---|---|
個人向けプラン | 1080円 | 1万800円 | 初回登録時は1カ月無料(全プラン) |
ファミリープラン | 1680円 | なし | 家族が6人までアクセスできる |
学生プラン | 580円 | なし | 在学証明が必要 |
Voiceプラン | 480円 | なし | 機能に一部制限 |
Apple Musicの料金プランは4つ用意されています。個人向けプランは月額1080円(税込・以下すべて)。家族で利用できるファミリープランは月額1680円です。ファミリープランはiCloudのファミリー共有を介して、最大6人で利用できます。
学生プラン(月額580円)は、学位を授与する総合大学や単科大学、高等専門学校あるいは専門学校の学生が対象で、在学証明を提供すれば48カ月間(4年間)登録できます。学生プランの加入者であれば、動画配信サービス「Apple TV+」を無料で視聴できます(期間限定)。
2021年12月には、月額480円で利用できるVoiceプランも登場。Appleの音声アシスタント機能「Siri(シリ)」にリクエストして曲を再生するといった、これまでのプランとはまったく違ったサービスになっています。
- Apple Musicライブラリにある曲を無制限で聴く
- Apple Musicのラジオステーションを聴く
- Apple Musicのコンテンツを自分のライブラリに追加する
- 楽曲をダウンロードしてオフライン再生する
- エキスパートからおすすめの音楽の提案を受ける
- 友達と楽曲やプレイリストを共有する
- 曲の歌詞を表示させる(Voiceプランは非対応)
Apple Musicには、全プランに1カ月間の無料トライアル期間が用意されています。トライアル期間中はすべての機能を利用できるので、まずは実際に試してみて自分の聴きたい楽曲があるかどうか、使い勝手はどうなのか確かめられます。
「Apple One」でAppleのサブスクサービスとまとめて契約も
「Apple One」は、Appleのサブスクリプションサービスをまとめてお得に契約できるプランです。もちろんApple Musicも含まれているので、Appleの他のサブスクリプションサービスをすでに利用している人は、Apple Oneで契約したほうが料金が安くなるかもしれません。

プランは個人プランとファミリープランの2つで、Apple Musicのほか、Apple TV+、Apple Arcade、iCloud(50GB/200GB)がすべて利用できるようになります。



Apple Oneを契約するには、App Storeのプロフィールアイコンをタップ。[サブスクリプション]を選び、[Apple One]と進みます。

Apple Oneのプラン選択画面で個人プランか、ファミリープランを選び[サブスクリプションに登録](または[無料トライアルを開始])を選択すれば完了です。
Apple Musicの支払い方法
通常、Apple Musicの利用料金はApple IDと紐付いたクレジットカードやキャリア決済で支払います。また、コンビニなどで販売されている「Appleギフトカード」ならクレジットカードが不要です。
![[ギフトカードまたはコードを使う]をタップ](/sites/default/files/styles/portrait_lg_1/public/2022/02/22/r-apple-music-how-to-use-guide-09.jpg)

Appleギフトカードを使うには、「ミュージック」アプリや「App Store」アプリに表示されているプロフィールアイコンをタップし、アカウント画面で[ギフトカードまたはコードを使う]を選択。
カメラまたはキーボードから、ギフトカードに記載されているギフトコードを入力します。
他の定額制音楽配信サービスと料金を比較
Apple Musicの他にも、「LINE MUSIC」「Spotify」などさまざまな定額制の音楽配信サービスがあり、どのサービスを契約しようか迷っている人も少なくないはず。
一概に料金はここが安い/高いと言い切ることはできませんが、各種サービスの概要を下表にまとめました(表中の月額料金は個人プラン)。
運営 | 月額料金(税込) | 楽曲数 | 音質(ビットレート) | |
---|---|---|---|---|
Apple Music | Apple | 1080円 | 約1億曲 | 最大256kbps |
LINE MUSIC | LINE MUSIC | 980円 | 約1億曲 | 最大320kbps |
AWA | AWA | 980円 | 約1億2000万曲 | 最大320kbps |
Spotify | スポティファイジャパン | 980円 | 約8200万曲 | 最大320kbps |
Rakuten Music | 楽天 | 980円 | 約1億曲 |
最大320kbps |
YouTube Music | 980円/1280円 | 非公開 | 最大256kbps | |
TOWER RECORDS MUSIC | レコチョク | 980円 | 約7000万曲 | 最大320kbps |
KKBOX | KKBOX | 980円 | 約9000万曲 | 最大320kbps |
Amazon Music Unlimited | Amazon | 1080円 | 約1億曲 | 最大256kbps |
音楽サブスクリプションサービスの通常プラン料金は月額1000円弱とほぼ横並びです。ただし、一部機能制限があるライトプランや、学割・ファミリープランなどの有無で違いがあります。
Apple Musicは、1億曲という楽曲ラインナップに加えて、ファミリープランや学生プランといった豊富なプランを用意しています。音質もロスレス・ハイレゾ音質に対応し、音のクオリティも他サービスに引けをとりません。また、日本ではまだサービス提供は開始されていないものの、クラシック音楽専門サービス「Apple Music Classical」もスタートしています。
一度、Apple Musicを解約して離れてしまったという人でも、他サービスのラインナップや、他サービスの使い勝手に満足できなかった人は、Apple Musicへの再加入も選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
各プランの特徴と比較
Apple Musicに用意されている4つのプランの特徴や、他サービスとの比較について説明します。
個人プラン(月額1080円/年額1万800円)

個人プランは、Apple Musicのスタンダードプランです。月額1080円と手ごろな値段ということもあって、大部分のユーザーが利用しているプランです。
この個人プランには年額プランが設けられており、年間1万800円でApple Musicを楽しめます。月額プランを1年間使うと1万2960円(1080円×12カ月)なので、2カ月分の2160円がお得になります。Apple Musicを継続して使うユーザーには、年額プランの登録をおすすめします。
サービス | 年額料金(税込) |
---|---|
Apple Music | 1万800円 |
LINE MUSIC | 9600円 |
Rakuten Music | 9300円 |
AWA | 9800円 |
Spotify | 9800円 |
YouTube Music | 8820円 |
TOWER RECORDS MUSIC | なし |
KKBOX | なし |
Amazon Music Unlimited | 8800円 |
※「Amazon Music Unlimited」の年額料金はAmazonプライム会員向けの料金
上述した通り、Apple Musicを含めて音楽配信サービス各社の個人プランの月額料金はほぼ同じです。
一方、年額プランは8800円〜1万800円と値段に多少ばらつきはありますが、条件や機能面を考慮するとApple Musicの年間1万800円も使い勝手のいいプランと言えるでしょう。
公式サイトで確認
ファミリープラン(月額1680円)

ファミリープランは、家族がApple Musicを使って音楽を聴くといった時におすすめなプランです。
ファミリー共有の設定が必要となりますが、最大6人が使用できるうえに1人あたりの月額料金が280円になるので、個人で使う時に比べて月額で800円以上もお得になります。
サービス | 月額料金(税込) | 最大人数(端末数) |
---|---|---|
Apple Music | 1680円 | 6人 |
LINE MUSIC | 1480円 (年額1万4000円) |
6人 |
Rakuten Music | なし | - |
AWA | なし | - |
Spotify | 1480円 | 6人 |
YouTube Music | 1480円〜 | 6人 |
TOWER RECORDS MUSIC | なし | - |
KKBOX | なし | - |
Amazon Music Unlimited | 1480円 (年額1万4800円) |
6人 |
他の音楽配信サービスのファミリープランと比べると、月額1480円が基準となっており、最大使用人数も6人までとなっています。
ただ、「LINE MUSIC」「Amazon Music Unlimited」には年額のファミリープランも用意されているので、お得さでいうとこれらはApple Musicに勝っています。
公式サイトで確認
学生プラン(月額580円)

Apple Musicの学生プランは、大学生のほか専門学生、高等専門学生、短期大学生などが対象で、最長48カ月間利用できます。高校生以下の利用はできないので注意が必要です。
Apple Musicのサブスクリプションで学生プランを登録している場合は、各年度末に在学の証明が必要となります。多少手間はかかりますが、少しでも安く料金を抑えたい学生にとっては、個人プラン(980円)の約半額の580円でApple Musicを使えるのは大変魅力です。
サービス | 月額料金(税込) | 対象 |
---|---|---|
Apple Music | 580円 | 大学生、専門学生、高等専門学生、短期大学生 |
LINE MUSIC | 480円 | 中学生以上 |
Rakuten Music | 480円 | 高校生以上 |
AWA | 480円 | 中学生以上 |
Spotify | 480円 | 大学生、専門学生、高等専門学生、短期大学生 |
YouTube Music | 480円 | 大学生、専門学生、高等専門学生、短期大学生 |
TOWER RECORDS MUSIC | 480円 | 中学生以上 |
KKBOX | なし | - |
Amazon Music Unlimited | 480円 | 大学生、専門学生、高等専門学生、短期大学生、大学院生 |
主な音楽配信サービスの多くが、学生プランを月額480円とかなりお得な値段で提供しています。Apple Musicのように、大学生、専門学生、高等専門学生、短期大学生などを対象にしているサービスが多く見受けられましたが、なかには「LINE MUSIC」「AWA」といった中学生以上を対象にしているサービスもあります。
Apple Musicでは現在、学生プランに新規加入した人を対象に、「Apple TV+」が無料で利用できるキャンペーンを実施しています。Apple TV+は、Appleによる動画配信サービスで、エミー賞を受賞した『テッド・ラッソ』をはじめとして多くのオリジナルコンテンツを配信しています。
動画コンテンツも楽しめるようになる音楽配信サービスは、Apple Musicの学生プランのみとなっています。Apple Musicの学生プランの対象で、音楽配信サービスへの加入を迷っている人は、動画も音楽もお得に楽しめるApple Musicがおすすめです。
公式サイトで確認
Voiceプラン(月額480円)

Apple MusicのVoiceプランは、月額480円で利用することができます。通常の操作と違って、Appleの音声アシスタント機能「Siri(シリ)」に話し掛けて音楽を再生するのが最大の特徴です。アプリ画面から操作しなくても、曲やアルバム、アーティスト、プレイリストをSiriにリクエストするだけで聴けるというわけです。
ただ、音声操作に慣れていないと曲が正しく再生されない可能性もあるうえ、AppleのデバイスでないとVoiceプランは登録できないので、使い勝手は少々悪いと言えます。Appleのデバイスを所有していて、音声操作でApple Musicをお得に楽しみたいという人におすすめです。
公式サイトで確認
無料期間中にApple Musicを解約する場合の注意点
Apple Musicの無料トライアル期間は通常1カ月です。トライアル期間が終了すると自動で課金が開始されます。契約を継続するか否か、決断するには十分な期間とも言えるでしょう。

「App Store」でプロフィールアイコンをタップし、次のアカウント画面で[サブスクリプション]→[Apple Music]を続けて選択してください。[無料トライアルをキャンセルする]を選び、[確認]と進んだら解約は完了です。
なお、無料トライアル中に解約した場合、即座にApple Musicは利用できなくなります。一度解約すると、同じApple IDでApple Musicを利用するためには通常の有料会員になる必要があります。