コンビニやドラッグストアなどで目にする機会も多い「Apple Gift Card(アップルギフトカード)」。何に使えるのか、どこで使えるのか、どんなルールで運用されているかなど、いまいち分からないという人も少なくないでしょう。そこで本記事では、Appleギフトカードのチャージ方法や使い道、利用上の注意点まで、初心者向けにまるごと紹介します。
Appleギフトカードとは?
事前に知っておきたい注意点も含めて、初心者向けにAppleギフトカードの概要を紹介します。
App Store決済やAppleストアでのみ使えるプリペイドカード
Appleギフトカードは、App Storeを介した決済、またはAppleストアでのみ使えるプリペイドカードです。有料アプリやアプリ内の有料コンテンツの購入、またはAppleストアでの各種デバイスやアクセサリなどの購入に利用できます(詳しい使い道は後述)。

同じ「ギフトカード」でもクオ・カードや商品券、ビール券などとは異なり、コンビニやスーパー・飲食店、百貨店などでは利用できません。Appleギフトカードが利用できる実店舗は、Appleストアだけです。
例えば、Appleギフトカードを使ってコンビニでお菓子を買ったり、ショッピングサイトで服を買ったりすることはできないというわけです。
Appleギフトカードを使うには残高へのチャージ作業が必要
Appleギフトカードは、そのままの状態ではApp Storeの支払いに使うことはできません。

Appleギフトカードを利用するには、カード裏面に記載されている16桁のコードを自身のAppleアカウントに登録する作業が必要です(詳しいチャージ手順は後述)。
この作業を経ることで、カードに記載されている金額がAppleアカウント残高にチャージされ、有料アプリや有料コンテンツ、各種サービス利用代金の支払いにできる仕組みになっています。なお、Appleストア(実店舗)で利用する場合は、支払い時に直接レジでカードを提示してもOKです。
「カード」タイプと「コード」タイプの2種類がある
Appleギフトカードには、コンビニやドラッグストアなどの実店舗で買える「カードタイプ」と、ネットで購入できる「コードタイプ」の2種類があります。
カードタイプ

「モノ」として存在している物理タイプのAppleギフトカードです。コンビニ、ドラッグストア、スーパー、家電量販店、TSUTAYAやHMV、ゲオ、ドン・キホーテなど身近な店舗で入手できます。
物理タイプのGoogle Playギフトカードは「金券」扱いになるため、支払い方法は現金しか受け付けていないケースがほとんどです(ファミペイなど一部特殊ケースを除く)。購入する際は注意しましょう。
コードタイプ

前述した「カードタイプ」に記載されている16桁のコード“だけ”を購入できるのがコードタイプ(デジタル版)のAppleギフトカードです。主に以下のWebサイトで販売されています。
利用するサイトによっては、購入金額に応じてポイントが還元されたり、貯まったポイントを使ってお得にAppleギフトカードを購入できたりといったメリットを享受できます。ぜひ活用してみてください。
Appleギフトカードの使い方(残高にチャージする手順)
前述したように、Appleギフトカードは、カードの状態のままではApp Storeの支払いに使うことはできません。コンテンツを購入するには、カード裏面に記載されているコードを自身のAppleアカウントに登録・チャージする作業が必要です。
Appleギフトカードのケースを開封する

ケースを開封して、アップルマークが描かれたカードを取り出します。裏面に英数字16ケタのコードが印字されているので、これを確認しておきましょう。なお、Appleストアで利用する場合は、支払い時に直接レジでカードを提示してもOKです。

ちなみに、Appleギフトカードのアップルマークはステッカーになっており、カードから剥がして好きな場所に貼ることができます。
「App Store」アプリを起動する

「App Store」アプリを起動

アカウントアイコンをタップ
「App Store」アプリを開き、右上のアイコンマークをタップします。
カード裏面のコードをAppleアカウントに登録する

「ギフトカードまたはコードを使う」をタップ

「カメラで読み取る」をタップ
続いて「アカウント」画面で[ギフトカードまたはコードを使う]をタップしてください。カメラでギフトカードのコードを読み取ってください」という画面が表示されるので、[カメラで読み取る]を選択します。

iPhoneのカメラが起動するので、Appleギフトカード裏面に印字されているコード部分を写します。自動で読み取りがおこなわれるのでそのまま待ちましょう。

最後に「\〇〇をチャージしました」という画面に切り替わったら完了です。
Appleギフトカードの使い道と支払い方法
Appleギフトカードで何ができるのか、具体的に紹介します。
使い道1:有料アプリの購入、アプリ内課金の支払いに使う

Appleギフトカードは、有料アプリの購入やアプリ内の有料コンテンツ購入(いわゆるアプリ内課金)など「App Store決済」を介した支払いに利用できます。具体的に想定されるのは、以下のようなケースです。
- App Storeで有料アプリを購入する
- ゲームアプリのアイテム購入やガチャに使う
- マンガアプリで漫画を購入・レンタルする
- LINEスタンプ・着せかえを購入する
- 無料アプリの機能拡張・広告除去に使う
App Store決済でAppleギフトカードを使うには、あらかじめ16桁のコードを自身のAppleアカウントに登録・入金する作業が必要となります。支払い時に直接コードを適用することはできないので注意してください。

残高をチャージした後は、いつも通りApp Storeを介した決済をすればOK。決済時には、Appleギフトカードでチャージした残高が最優先で(自動的に)消費されます。なお、残高が不足している場合は、他の支払い方法(クレジットカードやキャリア決済)との併用も可能です。
使い道2:サブスクリプションサービスの支払いに使う
定期購入(サブスクリプションサービス)の支払いに利用することも可能です。App Store決済を介して定期購入できるサービスであれば、Appleが提供するサービス以外でも構いません。
種類 | サービス名 | Appleギフトカード残高での支払い(App Store決済の可否) |
---|---|---|
Apple関連サービス |
Apple One | ◯ |
iCloud+ | ◯ | |
動画配信サービス | Amazonプライム・ビデオ | ☓ |
Apple TV+ | ◯ | |
Netflix | ☓ | |
Hulu | ◯ | |
U-NEXT | ◯ | |
Disney+ | ◯ | |
YouTube Premium | ◯ | |
ABEMAプレミアム | ◯ | |
Leminoプレミアム(旧dTV) | ☓ | |
DAZN(ダゾーン) | ◯ | |
音楽配信サービス | Amazon Music Unlimited | ☓ |
Apple Music | ◯ | |
Spotify Premiumプラン | ◯ | |
Rakuten Music | ◯ | |
LINE MUSIC | ◯ | |
AWA(アワ) | ◯ |
有名どころで対応状況を調べてみました。上表で「☓」と記載されているものは、ウェブサイトから支払い方法を登録する必要がある(アプリ内決済に対応していない)サービスなので、Appleギフトカードの残高を使用することはできません。

前述した手順であらかじめAppleギフトカードの残高をAppleアカウントに登録しておけば、更新日(支払い日)に自動で残高が使用されます。
また、定期的に決済がおこなわれる「サブスクリプションサービス」の場合、Appleギフトカード残高がひと月分の支払い額に満たなくなる(不足する)可能性があることから、予備の支払い方法の登録が求められます。以下の記事を参考に、Appleギフトカード残高以外の支払い方法を登録しておきましょう。
使い道3:iPhoneやiPad、アクセサリといったApple製品を購入する

Appleギフトカードは、「Appleストア」での買い物時に利用できます。
iPhoneやiPad、Macといったデバイスから、ケースやイヤホン、充電器、ケーブルといったアクセサリまで、Appleストアで売っているモノであればほとんどに適用可能です。
Appleストアオンラインショップでの使い方


前述した手順でAppleアカウントにギフトカード残高を登録しましょう。Appleストアにアクセスして、自身のAppleアカウントでログインすれば、自動的にチャージ残高が適用されます。もしくは、カード裏面に記載のコードを支払い画面に直接入力してもOKです。
Appleストア実店舗での使い方

Appleストアの実店舗で利用する場合は、支払い時にスタッフに直接Appleギフトカードを渡せばOK。コードタイプの場合は、コードが記載されたメール画面を提示してください。
Appleギフトカードに関するよくある疑問と答え
Appleギフトカードに関してよく挙げられる疑問点を、一問一答形式でわかりやすく解説します。
iTunesカードとの違いは?
「iTunesカード(App Store & iTunesギフトカード)」は用途が限定された旧バージョン、「Appleギフトカード」はより幅広い用途で使える新バージョンだと考えればよいでしょう
かつてAppleが提供するギフトカードは以下の2種類に分かれており、それぞれ用途が限定されていました。
- 「App Store & iTunes ギフトカード(通常iTunesカード)」:有料アプリの購入やアプリ内の有料コンテンツ購入に使える
-
「Apple Store ギフトカード」:Appleストアでハードウエアやアクセサリなどを購入する際に使える
Apple Gift Card」は、上記2つのギフトカードを統合する形で2021年11月に提供が開始された、新しいバージョンのギフトカードです。

現在、店頭で販売されているのは、すべて新バージョンの「Appleギフトカード」に統一されています。旧バージョンの「App Store & iTunes ギフトカード」および「Apple Store ギフトカード」は店頭では販売されていません(すでに購入したものは利用できます)。
Appleギフトカードは現金化できる?
Appleギフトカードの転売や換金は、利用規約で禁止されています。
Appleギフトカードを貰ったものの、「使い道がない」という人もいるでしょう。
ただ、いくら使い道がないからといって、転売・換金(現金化)するのはおすすめできません。以下の通り、転売や換金などの行為は、Appleギフトカードの利用規約で明確に禁止されているからです。
本ギフトカードは、換金不能で、現金による返金 (法律に定める場合を除く)、交換、転売を行うことができず、または本ギフトカードのご購入にはご使用できません。未使用のアカウント残高は譲渡できません。iTunesが、ギフトカードまたはコードの状態を管理します。お客様の本アカウントおよび一切のアカウント残高の状態については、iTunesにお問合せください。ギフトカード上の残高を確認するには、www.apple.com/go/gcb/jpをご確認ください。
お客様は、非合法の、誤解を生じ、詐欺的な、不公正な、あるいはその他のiTunes、Appleまたはその顧客に対して有害な一切の方法によって、本ギフトカードまたはコンテンツコードを使用されないことに同意されたものとします。当社およびAppleは、万一、本ギフトカードまたはコンテンツコードが不正、非合法的、あるいは、これらの本規約に違反する方法によって取得、使用、または本アカウントに対して適用された疑いのある場合、お客様に通知を行うことなく、返金なしに本ギフトカードまたはコンテンツコードの無効化、本アカウントの停止または契約解除、別の支払い方法の要求、本製品の購入または本コンテンツの購入または使用を行う権利の停止または契約解除、注文のキャンセルまたは制限、および別の支払い方法への請求を行う権利を留保します。
もしこれらの行為が発覚した場合、返金なしにギフトカードまたはコンテンツコードの無効化、アカウントの停止または契約解除などがおこなわれると記載されています。こういった点を考慮すると、たとえ現金化できたとしてもリスクが高すぎます。規約で認められていない行為は避けるべきでしょう。
後述するように、Appleギフトカードには有効期限がありません。「使い道に困る」という人はとりあえず手元に置いておき、必要になったタイミングで使えばよいでしょう。
Appleギフトカードに有効期限はある?
Appleギフトカードに有効期限はありません。
Appleギフトカード、およびAppleギフトカードからチャージした残高には有効期限がありません。「〇〇日以内に使わなければ消滅する」といったルールはないので、自分の好きなタイミングで使ってOKです。
Appleギフトカードではおつりは出る?
支払い金額がAppleギフトカード残高を下回る場合は、差額分の残高が繰り越されます。
たとえば、1500円のAppleギフトカードの残高がある状態で500円分の支払いをした場合、差額の1000円分が余ります。余った残高は、そのままAppleアカウント上に存在するので次回以降の支払いで利用できます。
Appleギフトカード残高が足りない場合、ほかの方法と併用できる?
Appleギフトカードの残高は他の支払い方法と併用できます。
購入金額がAppleギフトカード残高を上回る場合、クレジットカードやキャリア決済など他の支払い方法と併用できます。

Appleアカウントに支払い方法を複数登録している場合、App Storeの「お支払い方法を管理」画面上に表示されているものから優先的に利用されます。Appleギフトカードでチャージした残高があれば、自動的に一番上に表示され、最優先で消費される仕組みです。
併用する支払い方法を変えたい場合は、この画面で右上の[編集]ボタンを押して優先して使いたい支払い方法を上の順番に変えてください。
Appleギフトカードは他人に譲渡できる?
未使用の「Appleギフトカード」の状態なら譲渡してOKです。
Appleギフトカードは“ギフト”という名前ですから、他人にプレゼントしても何も問題はありません。お祝いやお年玉、お小遣い代わりに活用している人も多いです。
ただし、一度Appleアカウントに登録したAppleギフトカードの残高は他のアカウントに譲渡できません。つまり、Appleギフトカードに記載のコードをすでに別のAppleアカウントに登録(チャージ)してしまった場合、その残高を誰かに渡すことはできなくなるのです。
Appleギフトカードをプレゼントしたい場合は、開封したりコードを登録したりせずに、そのままの状態で渡しましょう。
Appleギフトカードを安く買う方法はある?
ポイント還元システムのある店舗やWebサイトを利用すれば、ポイントを獲得できる分お得にAppleギフトカードを入手できます。
Appleギフトカードは「金券」の一種です。そのため、いつ・どこで購入しても値段は変わりません。
ただし、販売しているお店やWebサイトによっては、購入金額に応じてポイントが貰えるケースがあります。各種ポイント還元システムを利用すれば、実質的にAppleギフトカードを安く入手することも可能です。

例えば、楽天市場でAppleギフトカードを購入すると、基本1倍(税抜100円につき1P付与)の楽天ポイントが付与されます。
そして、貯まった楽天ポイントは「1P=1円」として楽天市場での買い物に使用できます。例えば、1000円分のAppleギフトカードを購入する際に楽天ポイント100ポイント分を充当すれば、実質900円で購入できるというわけです。

楽天ポイントの付与倍率は、キャンペーンの適用や「SPU」という仕組みによって大幅に変動します。
たとえば、楽天市場で「5と0のつく日」というキャンペーンを利用した場合、貰える楽天ポイントが5倍になります。1000円分のAppleギフトカードを購入したとすると、50P貰える計算です(上図参照)。
こういったお得な日に、まとまった金額分のAppleギフトカードを購入しておけば一度に数百ポイントを貯めることも可能でしょう。Appleギフトカードをお得に入手したい人はぜひ活用してみてください。