Apple One(アップルワン)は、Appleでも人気の4サービス(Apple Music・Apple TV+・Apple Arcade・iCloud+)をワンセットにしたサブスクリプションサービスです。個人プランは月額1200円、ファミリープランは月額1980円(いずれも税込)です。
4つのサービスを単体で契約するよりも、個人プランなら毎月1810円、ファミリープランなら1900円もお得になるので、Appleサービスをヘビーに利用している人や、これから使いたいと考えている人は是非検討したいところです。
そこで本記事では、Apple Oneの料金やサービスの中身、登録・解約方法などについて紹介。Apple Oneに向いているのはどんなユーザーなのかを考えます。
Apple One(アップルワン)とは?
Apple One(アップルワン)は、月額1200円(個人プランの場合)で「Apple Music」「Apple TV+」「Apple Arcade」「iCloud+」の4つをまとめて利用できるサブスクリプションサービスです。
Apple MusicやiCloud+などがセットになった定額制サービス

Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloud+の4サービスがワンセットになったサブスクサービス「Apple One」
Apple Oneは、Appleで人気のサービス「Apple Music」「Apple TV+」「Apple Arcade」「iCloud+」の4つをひとつにパッケージしたサブスクリプションサービスです。
Apple製品はもちろん、スマートテレビやAndroidスマホなど、それぞれのサービスに対応しているすべてのデバイスで使えるのが魅力です。現在、個別で契約していないサービスについては1カ月間無料で使えます。
Apple Oneの料金プランは個人/ファミリーの2種類

Apple Oneの料金形態は2パターンあり、個人プランは月額1200円、ファミリープランは月額1980円です(いずれも税込、以下同)。
それぞれのサービスを個々で契約するよりも安いのが特徴です。下記に個別で契約する際の月額料金をまとめてみました。
個人 | ファミリー | |
---|---|---|
1200円 (iCloud+は50GB) |
1980円 (iCloud+は200GB) |
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(単体) |
1080円 | 1680円 |
(単体) |
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(単体) |
900円 | |
(単体) |
900円 | |
4サービスを個別で契約した場合の合計 |
3010円 (iCloud+は50GBで計算) |
3880円 (iCloud+は200GBで計算) |
それぞれの4サービスを1つずつ契約するよりも、個人プランは月額1810円、ファミリープランは月額最大1900円安くなります。また、ファミリープランは登録者含めて最大6人まで共有できるので、個人で登録するよりも家族で使うほうが一人あたりの金額はさらに安くなります。
Apple Oneで利用できる4つのサブスクサービス
Apple Oneに登録すると利用できる4つのサービスを簡単に紹介しています。
音楽配信サービス「Apple Music」

Apple Music(アップルミュージック)は、Appleが提供している音楽のサブスクリプションサービスです。数ある音楽のサブスクリプションサービスでもトップクラスの1億曲以上の楽曲が聴き放題で、オフライン再生や歌詞表示にも対応しています。
自分好みの楽曲をすすめてくれる「今すぐ聴く」機能が便利で、気に入った曲に「♡(ラブ)」をつけるとAIが自分の好みの曲の傾向を分析して、似たような曲をレコメンドしてくれます。
ほかにも、人気の曲やおすすめの曲を集めた3万以上のプレイリストや、世界で配信されているラジオ番組が視聴できる「ラジオ」などがあります。
オンラインストレージ「iCloud+」

iCloud(アイクラウド)は写真や動画などのデータを保存できるクラウド型のストレージサービスです。iCloud+にアップグレードすることで、無料で付いてくる5GBの容量を拡張します。
手っ取り早くデータ容量を追加できるため、iPhoneやiPadを使って写真・動画をよく撮影する人や、端末のストレージ容量だけでは厳しいと感じている人にはもってこいのサービスと言えるでしょう。機種変更などによるiPhoneのデータ移行時にも、iCloud+にログインすれば簡単にデータのバックアップ・復元が可能です。日々のバックアップにも最適で、万が一iPhoneが壊れてしまった場合の復旧もスムーズにおこなえます。
Apple Oneの個人プランならiCloud+の50GB、ファミリープランなら200GBが含まれています。ファミリープランの場合は、最大6人で200GBを分ける形で利用します。
動画配信サービス「Apple TV+」

まだまだ作品数は少ないが、Appleオリジナルの作品を視聴できる
Apple TV+は、Appleが独自で提供している動画が見放題になるサービスです。Appleの完全オリジナル作品が配信されているので、他の動画配信サービスなどにはない映画やドラマ、アニメなどの視聴ができます。
毎週新しいエピソードが追加される番組もあるため、ドラマや映画が好きな人におすすめ。ダウンロードにも対応しており、オフラインで好きな時に好きな場所で快適に観ることができます。
Apple TV+は2019年11月に始まったサービスです。作品数の少なさが当初は懸念されていましたが、毎年50本以上の作品が配信されており、作品数は徐々に増えています。ラインナップはApple TV+のページで確認できます。
ゲーム遊び放題サービス「Apple Arcade」

200以上のゲームが遊び放題になる「Apple Arcade」
Apple Arcade(アップルアーケード)は、対象のAppleゲームアプリが遊び放題になるサービスです。タイトル別に専用アプリをインストールして遊びます。提供されるゲームタイトルは、Apple Arcade用に開発された新タイトルが中心で、200以上のゲームを広告やアプリ内課金なしでプレイ可能です。
サブスクリプションサービスですが、ゲームをダウンロードしてオフラインでも楽しめるので、ネット環境が使えない場所でもゲームがプレイできるのがポイント。プレイ中のデータは、同じiCloudとGameCenterのアカウントにサインインしていれば他のデバイスに引き継げるため、Apple製品であればデバイスに関係なく利用できます。
また、Apple Arcadeのゲームはゲームパッドにも対応しており、MacやApple TVなど大画面でプレイすることも可能です。外ではiPhoneで遊び、家ではテレビゲームの様に遊べるのが魅力です。
Apple Oneはどんな人におすすめ?
Apple Oneはどんな人におすすめか考えてみましょう。
対象サービスを2つ以上利用している人

Apple MusicとiCloud+を使っているなら、Apple Oneに登録するほうがお得
Apple Oneに向いているのは、対象サービスをすでに2つ以上利用していて、お得感を感じたい人です。
特におすすめなのが「Apple Music」と「iCloud+」(50GB)を登録している人です。個別に登録すると2つのサービスだけで合計1210円かかりますが、Apple OneだとさらにApple TV+とApple Arcadeもセットで付いて1200円なので、お得感は高いと言えます。
家族でAppleのサブスクサービスを使っている人
家族で共通して利用しているAppleのサブスクサービスがある場合は、まとめてApple Oneのファミリープランに登録するほうが料金を抑えられる可能性があります。ファミリープランは登録者含めて最大6人まで共有できます。

家族でAppleのサブスクを使っているならApple Oneファミリープランがお得
たとえば家族4人でApple Musicファミリープランと、別々でiCloud+の50GBに加入していた場合、Apple Musicファミリープランが月額1680円、iCloud+の50GBが月額130円×4人分=520円で、合計の月額は2200円です。
一方でApple Oneのファミリープランにすれば月額1980円になり、家族全員Apple Musicを使えるのはもちろん、iCloud+は200GB分のストレージを共有でき、さらにApple TV+とApple Arcadeも利用可能です。
Apple Oneのデメリット
非常にお得なApple Oneですが、誰にでも向いているわけではありません。むやみに登録すると逆に損をしてしまうので注意が必要です。Apple Oneの気になるデメリットについてもまとめました。
1つのサービスしか使わない人は割高に感じる
Apple Oneは4つのサービスがセットになったものなので、セット内容は変えられず、使わないサービスがあったとしても、その分料金が安くなることはありません。各サービスの使用頻度によっては、割高に感じるかもしれません。
どのサービスをどれくらい使うかは、無料のトライアル期間内で見極めたいところです。
無料トライアルをチェック
iCloud+の容量追加は別途料金がかかる
Apple Oneで使えるiCloud+の容量は個人プランで50GB、ファミリープランで200GBです。写真やビデオを大量にバックアップしていると、容量が足りなくなることもあるでしょう。
Apple OneでiCloud+の容量を追加するには、別途追加料金が必要になる点に注意が必要です。追加したい容量が50GBなら月額130円、200GBなら月額400円、2TBなら月額1300円です。
Apple Oneに登録する方法
Apple Oneに登録する手順は以下の通りです。
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料金プランを選ぶ(個人/ファミリー)
個人プラン
ファミリープラン
個人プランかファミリープランのいずれかを選択します。
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「無料トライアルを開始」を押して登録完了
[無料トライアルを開始]をタップしたら、電源ボタンをダブルクリックして支払い認証をおこないます。
これでApple Oneの登録は完了です。4つの各サービスを利用できるようになります。
Apple Oneを解約する方法
Apple Oneを解約する方法を紹介します。
無料体験中に解約(キャンセル)することも可能ですが、解約手続きをおこなった時点でApple Oneのサービスが即使えなくなるので、解約するなら無料トライアルが終わる前日におこなうのがおすすめです。
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設定アプリで「サブスクリプション」を開く
iPhoneの「設定」アプリを開き、一番上の「アカウント名」から[サブスクリプション]をタップします。
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「全てのサービスをキャンセルする」をタップ
[全てのサービスをキャンセルする]をタップします。
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「Apple Oneをキャンセルする」をタップで解約完了
最後に[Apple Oneをキャンセルする]を押せば解約完了です。4つの中でも継続したいサービス(iCloud+など)があるときは最後の画面で選択しておくと、各サービスの個別プランへと切り替わります。
Apple Oneに関するよくある疑問と答え
すでに4サービスのいずれかに登録している場合、Apple Oneに切り替えるとどうなる?
すでにApple Oneに含まれるいずれかのサービスに登録している状態でApple Oneを契約した場合でも、料金の請求が重複することはありません。Apple Oneを契約した時点で、個々で契約しているサービスは自動解約になります。
ただしiCloud+については、50GBかそれ以外かで動作が異なります。
iCloud+の50GBプランを利用していた場合、Apple Oneに登録するとApple Oneプランへ自動的に引き継がれて、今まで登録していた50GBプランは解除されます。そのため容量は50GBのまま変わりません。またその際、解約されたプランは日割り計算で料金が払い戻されます。
200GBプランや2TBプランを利用していた場合は、使っているプランとApple OneのiCloudストレージを合わせた容量になります。先に登録していたiCloud+のプランは自動で解約されないので、必要ならダウングレードまたは解約するようにしてください。
Apple Oneに無料体験はある?
まだサブスクリプションに登録していないサービスについては、初回に限り1カ月間無料で体験できます。
ただしトライアル体験中に解約すると、その時点ですぐに利用できなくなります。解約するなら更新日直前まで待ったほうがよいでしょう。
すでに無料体験を使ったことのあるサービスには無料体験は付きません。
Apple Oneはどの端末・OSで使える?
Apple Oneを利用できるのは、iOS 14以降を搭載したiPhone、iPadOS 14以降を搭載したiPad、またはmacOS Big Sur以降を搭載したMacです。
年払い(年額プラン)はある?
Apple Oneに年払いプランはありません。
個人プラン・ファミリープランはどちらも月額プランのみ提供されています。