「arrows We(アローズ ウィー)」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけど、楽天モバイルで使えるかわからないということはありませんか。
本記事では、販売元がドコモ・au・UQモバイル・ソフトバンク版の「arrows We」が楽天モバイルに対応しているか解説。楽天モバイル契約前に知っておきたい準備や手順、arrows Weがどんな機種なのかについても紹介しています。
arrows Weは楽天モバイルに対応している?
まず、arrows Weが楽天モバイルの各種機能に対応しているか一覧表にまとめました。自分が所有している(または購入予定の)arrows Weの各キャリアモデルが、楽天モバイルの回線や通話に対応しているかチェックしてみてください。
なお、APN自動設定に非対応の機種の場合、回線開通時に自身でAPN設定をおこなわないとインターネットに接続できないので注意が必要です。
ドコモ版「arrows We F-51B」の場合

ドコモ版arrows We F-51Bは楽天モバイルにほぼ非対応
ドコモ版arrows We F-51Bの場合、楽天回線のSMSのみに対応します。4G・5Gデータ通信、通話、SMS(パートナー回線)といった機能も利用できないため、ほとんど非対応ということになります。

理論上、ドコモ版arrows We F-51Bでも楽天モバイル回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない
なお、ドコモが公表しているarrows We F-51Bの対応周波数を見てみると、楽天モバイル回線のバンド3に対応していることが確認できます(5Gに割り当てられているn77とパートナー回線であるau回線のバンド18/26には非対応)。
そのため、理論上はドコモ版arrows Weを楽天モバイルで利用できる可能性がありますが、仮に楽天モバイル回線に接続できたとしても楽天モバイル回線のエリア外では使えません。
そもそも楽天モバイルによる動作確認ができていないため、楽天モバイルを契約しても思うように使えないリスクが高いと考えられます。
ドコモから楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリットは?
ドコモから楽天モバイルに乗り換える際は、事前にメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
- スマホの利用料金を安く抑えられる
- 楽天モバイル回線エリア内なら無制限で高速データ通信可能
- 楽天リンクアプリを使えば国内通話とSMSが無制限で使い放題
- 契約期間の縛りや各種手数料が発生しない
- ドコモに比べて回線対応エリアが未成熟
- 手持ちの端末が楽天モバイルに対応しない可能性がある
- ショップ数が少ないので地域によっては対面での相談が難しい
- ドコモメールなどが利用できなくなる
au版「arrows We FCG01」の場合

au版arrows We FCG01の場合、一部機能には非対応だが、問題なく利用できる
au版arrows We FCG01の場合、4G・5Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応しています。APN自動設定など一部の機能には非対応ですが、普段使いするぶんには問題なく利用できるでしょう。
APN設定を自身でおこなうことを念頭におき、ETWS(緊急速報受信などの機能)の代わりに「Yahoo!防災」といったアプリの利用を検討してください。
auから楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリットは?
auから楽天モバイルに乗り換える際は、事前にメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
- スマホの利用料金を安く抑えられる
- 楽天モバイル回線エリア内なら高速データ通信が無制限で利用可能
- 国内通話とSMSが無制限で使い放題
- 契約期間の縛りや各種手数料が発生しない
- auに比べて回線対応エリアが未成熟
- 手持ちの端末が楽天モバイルに対応しない可能性がある
- ショップ数が少ないので地域によっては対面での相談が難しい
- auメールやキャリア決済が利用できなくなる
UQモバイル版「arrows We」の場合

楽天モバイルの対応製品ページに、UQモバイルが販売するarrows Weの記載はない
UQモバイル版arrows Weは、楽天モバイルによる動作確認がおこなわれていない端末です。
UQモバイル版のarrows Weの型番は、取扱説明書(※PDF)などで「FCG01」と記載されており、au版の「arrows We FCG01」と同じものとみられます。

理論上は楽天モバイル回線(4G・5G)とパートナー回線(au回線)に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない
なお、UQモバイルが公表している対応周波数帯一覧でarrows Weを見てみると、楽天モバイルで使用するバンド3とn77、パートナー回線のバンド18/26に対応していることが確認できます。
そのため、理論上はUQモバイル版arrows Weで楽天モバイルを使える可能性があります。しかし、楽天モバイルによるUQモバイル版arrows Weの動作確認がとれていないため、au版のように利用できるという保証はありません。
UQモバイルから楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリットは?
UQモバイルから楽天モバイルに乗り換える際は、事前にメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
- 料金プランは楽天モバイルのほうが割安
- 通話オプションが無料で充実
- 専用アプリ「Rakuten Link」で無料通話かけ放題
- データ消費量がゼロになる「節約モード」が使えなくなる
- 楽天モバイルで手持ちの端末が使えない可能性
- データ容量の繰り越しができなくなる
ソフトバンク版「arrows We A101FC」の場合

ソフトバンク版arrows We A101FCでは4Gデータ通信や通話に対応していないため、使い道が限定される
ソフトバンク版arrows We A101FCの場合、5Gデータ通信と楽天回線のSMSに対応します。5Gエリア内ならインターネットは使えますが、通話やパートナー回線のSMSなどに対応していないため注意が必要です。

理論上はソフトバンク版arrows We A101FCでも楽天モバイルの4G回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない
ソフトバンクが公表しているarrows We A101FCの搭載周波数帯一覧(※PDF)を見てみると、楽天モバイルの4G通信で使用するバンド3に対応していることが確認できます(パートナー回線であるau回線のバンド18/26には非対応)。
そのため、理論上はソフトバンク版arrows We A101FCで楽天モバイルの4Gデータ通信も使える可能性があります。ただし、仮に楽天モバイルの4G回線に接続できたとしても、楽天モバイル回線のエリア外では使えません。
楽天モバイルの5Gエリア限定で、動画配信サービスやゲームなどインターネット接続をメインとした限定的な使い方や、サブデバイスとして運用するなら契約を検討してもいいでしょう。
また、arrows We A101FCはソフトバンク版のみeSIMに対応していますが、楽天モバイルによるeSIMの動作確認がおこなわれていません。そのため、eSIMの利用はユーザー判断となります。
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリットは?
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える際は、事前にメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
- スマホの利用料金を安く抑えられる
- 楽天モバイル回線エリア内なら高速データ通信が無制限で利用可能
- 国内通話とSMSが無制限で使い放題
- 契約期間の縛りや各種手数料が発生しない
- ソフトバンクに比べて回線対応エリアが未成熟
- 手持ちの端末が楽天モバイルに対応しない可能性がある
- ショップ数が少ないので地域によっては対面での相談が難しい
- ソフトバンクメールやキャリア決済が利用できなくなる
arrows Weで楽天モバイルを契約する前の準備

楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提となります。契約前に手持ちのarrows WeがSIMロック解除されているかどうかを必ず確認しましょう。
また、楽天モバイルの契約には本人確認のための身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(他社からの乗り換えの場合)などが必要です。こちらも契約前に忘れずに準備しておきましょう。
その他、楽天モバイルのキャンペーンや新規申し込み方法、乗り換えの手順なども必要に応じてチェックしてください。
arrows Weはどんな機種?

- 落下に強く、丸洗いできる5Gスマホ
- エントリークラスのスペック、幅広いユーザー層を想定した安心機能が充実
- 防水、防塵、おサイフケータイ対応、イヤホンジャックも搭載
- エントリークラスでもカメラはデュアルレンズを採用
富士通のarrows Weは、落下に強く、泡タイプのハンドソープで丸洗いもできることが特徴の5Gスマホです。アルコール除菌シートなどで拭き取ることも可能で、スマホをいつも清潔な状態で保つことができます。ディスプレイは5.7インチで、液晶を採用しているものの2万円台というコスパの良さも特徴です。
CPUはSnapdragon 480 5Gを採用し、メモリ4GBを搭載。内蔵ストレージは64GBで、1TBまでのmicroSDカードによる増設が可能です。エントリークラスのスペックですが、迷惑電話対策や緊急時ブザー、ジュニアモードなど、幅広い層が安心して手にできる機能を備えています。処理の重いゲームアプリには向きませんが、Webページの閲覧やLINEといったライトな使い方なら問題ないでしょう。
防水、防塵、おサイフケータイに対応し、手持ちの有線イヤホンが使えるイヤホンジャックも搭載。充電ポートはUSB Type-Cを採用し、内蔵バッテリーは4000mAhと一般的です。ワンセグ・フルセグには対応しませんが、国内向けのスマホらしい全部入りモデルとなっています。
カメラは広角1310万画素とマクロ190万画素のデュアルです。通常の撮影は広角レンズ、花などの被写体に近づいて撮影する際はマクロレンズを使用します。中級クラス以上のスマホでよく採用されている超広角レンズや望遠レンズは搭載しませんが、カメラにこだわりがなければ妥協してもよさそうです。ポートレートモードも備えており、一般的なスナップ写真なら満足な撮影ができるでしょう。