OCNモバイルONEから楽天モバイルへの乗り換え前に確認、メリット・デメリットまとめ

楽天モバイルに向いている人とは?

本記事では「OCNモバイルONE」のユーザーが、「楽天モバイル」へ乗り換える際のメリットやデメリットをまとめて紹介します。

事前にチェックしないと料金が割高になったり、今まで使っていたサービスが利用できなくなったりするので、見落としがちなポイントも含めて、乗り換えを検討している人は参考にしてみてください。

OCNモバイルONEから楽天モバイルへ乗り換えるメリット

まずはOCNモバイルONEから楽天モバイルに乗り換えるメリットについて紹介します。

メリット1:料金プランは1種類、使ったデータ量分だけ払えばOKに

楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は1種類だけです。

1GBまでは0円、3GBまでは月額1078円(税込)、20GBまでは月額2178円(税込)、20GB以上は月額3278円(税込)と、データ使用量に応じて料金が自動で変わるワンプランなので、余裕を持たせて大きいデータ容量のプランを契約する必要はありません。

メリット2:1GB未満なら月額料金無料、使わなかった月でも損しない

データ使用量が1GB未満であれば月額料金は0円なので、まったく使わない月があっても損をしません。かけ放題サービスもあるので、普段ネットサーフィンをせず電話をメインで使う人であれば割安で利用できます。

メリット3:専用アプリ「Rakuten Link」で無料通話かけ放題に

OCNモバイルONEにも定額かけ放題プランは各種用意されていますが、楽天モバイルは専用アプリの「Rakuten Link」を使うことで、国内通話が時間制限なく無料でかけ放題になります(ただし救急や消防、ナビダイヤルなど一部番号は有料)。

Rakuten Linkからの発信は、相手が楽天モバイルユーザーでなくても無料です。さらに、Rakuten Linkアプリ同士なら、メッセージや写真、動画といったデータも無料で送受信できます。固定電話を持つ家族と電話でやり取りをする機会などが多い人は、お得に通信できます。

メリット4:eSIMが使えるようになる

楽天モバイルは「eSIM」を提供しており、対応しているスマホで利用できるのも便利なポイントです。OCNモバイルONEは対応していません。

eSIMは、対応しているスマホの端末に組み込まれており、遠隔で電話番号や顧客情報を書き込むことができます。そのため、物理的なSIMカードを利用する場合とは異なり、店舗へ行って受け取ったり、端末に抜き差しする必要がないため、より手軽にサービスを利用できます。別のキャリアに乗り換える際にも手続きが簡単なので、対応するスマホを持っている人は積極的に利用したいサービスです。

OCNモバイルONEから楽天モバイルへ乗り換えるデメリット

OCNモバイルONEから楽天モバイルへの乗り換えも、メリットだけではないはず。以下では、どんなデメリットが考えられるのか紹介します。

デメリット1:プランによっては楽天モバイルのほうが割高に

まずチェックしておきたいのは料金プランです。「メリット1」で紹介したように、楽天モバイルはデータ使用量によって自動で料金が切り替わるワンプランです。一方でOCNモバイルONEは、毎月のデータ量に応じて5つのプランが用意されています。

OCNモバイルONEと楽天モバイルの料金を比較(いずれも税込)
  OCNモバイルONE 楽天モバイル
500MB 550円 0円
1GB 770円 0円
3GB 990円 1078円
6GB 1320円 2178円
10GB 1760円 2178円

楽天モバイルの料金は、OCNモバイルONEのプラン容量に相当する金額

OCNモバイルONEの6GBと10GBのプランは、楽天モバイルで相当する金額よりも割安になります。6GBプランでは800円以上、10GBプランでも400円以上も料金が変わります。

楽天モバイルで2178円(税込)払う場合は20GBまで利用できるとはいえ、データ使用量が月々10GB以内で収まっている人は、料金が割高になる可能性もあるので注意してください。

デメリット2:楽天モバイルで手持ちの端末が使えない可能性

乗り換えに際しては、必ず利用可能な端末もチェックしましょう。各サービスのHPには、動作確認済み端末が一覧で表示されています。特に古いスマホや最新機種を使っている人は注意が必要です。

iPhoneを使っている場合は、一部の古い機種を除きほとんどのモデルが対応しているため、対応端末について気にする必要はありません。しかし、Androidスマホの場合、機種によっては回線に対応していない可能性もあります。たとえば、楽天モバイルではMotorolaやLGなどによるスマホは、すべてのモデルが回線に対応していません。

実際には問題なく使えるかもしれませんが、乗り換えてから利用できないことが判明すると、元に戻すか別のスマホを用意するしかなく、無駄な手間やお金がかかってしまいます。自身のスマホが楽天モバイルで利用できるかは、事前に公式サイトで確認しておきましょう。

動作確認済み端末の一覧にないだけという可能性もあるので、どうしても今使っている機種で乗り換えたい人は直接問い合わせて確認するのがおすすめです。

デメリット3:データ容量の繰り越しやシェアができなくなる

楽天モバイル デメリット

OCNモバイルONEでは、余ったデータ容量の繰り越しやシェアができる

楽天モバイルには、データ容量の繰り越しや、家族とのシェアができるサービスはありません。OCNでは、当月に余ったデータ容量を翌月末までシェアできるため、余すことなく使えて、データ容量を追加する頻度も減らせるでしょう。

また、OCNモバイルONEでは、1契約ごとに最大5枚のSIMカードを利用できるため(1枚あたり税込440円/月から)、家族のスマホに挿してデータ容量をシェアすることもできます。すでに家族で複数のSIMを使っている人は、楽天モバイルに乗り換えるとデータ容量のシェアができなくなるので注意してください。

どんな人がOCNモバイルONEから楽天モバイルへの乗り換えに向いている?

OCNモバイルONEから楽天モバイルへ乗り換える際のメリット・デメリットを整理した上で、楽天モバイルに向いているのはどんな人なのかをまとめました。

月によってデータ使用量が大きく変わる人

楽天モバイルの特徴は、データ利用量によって支払い金額が変わるワンプランという点です。まったく使わない月であれば月額料金は0円で済みますし、20GB以上でも3278円(税込)で収まります。たとえば、仕事などで特定の月だけ大量に使う人でも、プランを変更せずに持ち続けることができるのが便利なポイントです。

動画などの大容量コンテンツを大量に見る人

外出中に動画を見たり、オンラインゲームをしたりして月末になるといつもデータ容量が足りなくなる人は、大容量プランがお得です。楽天モバイルは、月額3278円(税込)でデータ容量無制限になるため、速度制限を気にせず利用できます。

2つ目の回線を持ちたい人

仕事とプライベートなどで回線を分けたい人は、楽天モバイルの利用を検討してみてはいかがでしょうか。eSIMにも対応しているので、物理SIMと使い分けて2回線利用することも可能です。2年縛りの解約金も発生しないため、手軽に契約・解約ができます。

構成・文
藤原 達矢
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
TOKIWA