本記事では、楽天ふるさと納税で利用できる支払い方法をおすすめ順にランキング形式で紹介。それぞれメリット・デメリットや支払い手順などをわかりやすく整理して解説します。「これから楽天ふるさと納税で返礼品を注文する」という人は、どの支払い方法がベストなのかチェックしておきましょう。
楽天市場と楽天ふるさと納税の支払い方法の違い
楽天市場には数多くの支払い方法が用意されていますが、楽天ふるさと納税で使えるものは一部に限られます。以下、楽天市場で利用できるすべての支払い手段を取り上げ、楽天ふるさと納税での利用可否、手数料、特徴などをまとめました。
楽天市場に用意されている支払い手段 | 楽天ふるさと納税での利用 | 手数料 | 楽天ポイントの付与率 | 支払いの概要 |
---|---|---|---|---|
クレジットカード(楽天カード含む) | ◎(すべての自治体で利用可能) | なし |
100円につき1P付与(楽天カードの場合は100円につき3P) |
対象のクレジットカード(※1)で決済する |
デビットカード |
◯(多くの自治体で利用可能) | なし |
100円につき1P付与 |
対象のデビットカード(※1)で決済する |
銀行振込 | ◯(多くの自治体で利用可能) | 金融機関による |
100円につき1P付与 |
ふるさと納税の注文確定後、送られてくるメールに従い、自治体指定の銀行口座に振り込む |
Apple Pay(アップルペイ) | ◯(多くの自治体でiPhoneのみ利用可能) | なし |
100円につき1P付与 |
iPhoneの「Walletアプリ」に登録しているクレジットカード情報を利用して決済する |
楽天ポイント | ◯(多くの自治体で利用可能) | なし |
100円につき1P付与 |
ふるさと納税の支払い画面で消費する楽天ポイントを指定する |
楽天キャッシュ(楽天ギフトカード) | ◯(多くの自治体で利用可能) | なし |
100円につき1P付与 |
ふるさと納税の支払い画面で楽天キャッシュの使用の有無を指定する |
後払い | ×(利用できる自治体はほとんどない) | 250円 |
100円につき1P付与 |
商品注文後に別途送られてくる請求書に従い、14日以内にコンビニまたは銀行で代金を支払う |
コンビニ・郵便局ATM支払い | ×(利用できる自治体はほとんどない) | ゆうちょ銀行ATMにて現金支払いする場合は110円 |
100円につき1P付与 |
商品の注文確定後、送られてくるメールに従いコンビニで支払う。または郵便局(ゆうちょ銀行)ATMで代金を入金する |
代金引換(代引き) | ×(利用できる自治体はほとんどない) | 550円 |
100円につき1P付与 |
注文した商品が届いた際に配送業者に商品の代金(および配送料・手数料)を支払う |
PayPal(ペイパル) | ×(利用できる自治体はほとんどない) | なし |
100円につき1P付与 |
PayPalアカウントでログイン後、支払いの同意(事前承認)をおこなう |
Alipay(支付宝) | ×(利用できる自治体はほとんどない) | なし |
100円につき1P付与 |
商品の注文確定後、送られてくるメールに記載されているURLにアクセスしAlipayアカウントにログイン |
ショッピングクレジット/ローン | ×(利用できる自治体はほとんどない) | 分割手数料が発生(※2) |
100円につき1P付与 |
商品の注文後審査がおこなわれ、契約手続き完了後に商品が発送される |
- ※1:利用できる国際ブランドは自治体ごとに異なる
- ※2:分割回数により異なる
楽天ふるさと納税のヘルプページで「すべての自治体および返礼品に利用できる」と案内されているのはクレジットカードのみ。そのほかの支払い方法は、自治体ごとに異なる仕様になっています。
筆者が確認する限り、「デビットカード」「楽天ポイント」「銀行振込」「Apple Pay」はほとんどの自治体で利用可能となっていました。一方、後払いやコンビニ・郵便局ATM支払い、代引き、PayPal(ペイパル)などを支払い方法に採用している自治体はほぼありませんでした。なかには利用できるケースもあるのかもしれませんが、まれなのかもしれません。
利用できる支払い方法は、自治体(返礼品)ページの「ショップ情報」ボタンから確認できます。注文前にチェックしておくとよいでしょう(詳しい手順は以下記載)。
利用できる支払い方法を確認する方法


寄付したい自治体の返礼品注文画面を開いたら、上部に表示されるバーの[ショップ情報]をタップ。「会社概要」に進みます。


上部に表示されるバーから[お支払い]をタップしてください。すると、その自治体で利用可能な支払い方法の詳細が一覧で表示されます。
どれがお得で便利? 楽天ふるさと納税の支払い方法を比較
冒頭で「ほとんどの自治体で利用可能」と紹介した支払い方法をお得度や利便性の面からおすすめ順にランキング形式で紹介します。
- 【1位】クレジットカード
- 【2位】Apple Pay(アップルペイ)
- 【3位】銀行振込
- 【番外編】楽天ポイントや楽天キャッシュも利用可能
【1位】クレジットカード

楽天ふるさと納税で唯一、すべての自治体および返礼品に利用できると明記されている支払い方法が「クレジットカード」です。楽天ふるさと納税のヘルプページには、以下の通り案内されています。
すべての自治体および返礼品においてクレジットカード決済をご利用いただけますが、利用可能なブランドが限られている場合がございます。利用可能なブランドにつきましては、各自治体の自治体概要ページに記載されている情報をご確認ください。
国際ブランドの対応状況は自治体ごとに異なりますが、たいていの自治体は「Visa」「Mastercard」「JCB」「Diners」「AMEX」の大手5ブランドに対応しています。なお、クレジットカードの発行会社は問いません。楽天カード以外のクレジットカードも利用できるので安心してください。
また、「デビットカード」も、国際ブランド付きのものであればクレジットカードと同じように楽天ふるさと納税で利用できます。ただ、J-Debitタイプのデビットカードや国際ブランド付きのプリペイドカードは、自治体によって利用できない可能性があるので注意が必要です。
メリット
クレジットカードを楽天ふるさと納税の決済で利用する一番のメリットは、やはり「利便性の高さ」です。クレジットカードでは24時間365日、自分の好きなときに決済ができます。「銀行振込」と違って、金融機関の営業日に支払い日を左右される心配がありません。
その場ですぐ決済ができるのもクレジットカードの利点です。たとえば、12月30日や31日など年度内期限ギリギリにふるさと納税の寄付を申し込む場合でも、「クレジットカード」なら滑り込みで当年度の寄付にできる可能性が高いでしょう。

また、クレジットカード側の特典(ポイント還元やキャッシュバック)を期待できるのも魅力です。楽天ふるさと納税の利用で付与される楽天ポイントと合わせて、特典の二重取りが可能となります。
お得感を重視するなら、楽天が発行するクレジットカード「楽天カード」を利用するのがおすすめです。

楽天カードで楽天ふるさと納税の寄付をすれば、上図の通り常時3倍(100円につき3P)の楽天ポイントが付与されます。
たとえば楽天ふるさと納税で5万円を寄付した場合、楽天カードなら基本ポイントの3倍となる1500ポイントを獲得できるというわけです。他社クレジットカードでは基本ポイント1倍分の500ポイントしか貯まらないので、大きな差となります。

さらに、毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日の「5と0のつく日」キャンペーン開催日は、楽天カードユーザー限定で特典ポイントが+2倍付与されます。前述した楽天カードの通常還元分などと合わせて、合計5倍の楽天ポイントを獲得可能です。
このように、楽天カードで支払うだけで楽天ふるさと納税で獲得できるポイントを大幅にアップすることができます。今後も継続して楽天ふるさと納税を利用する予定なら、寄付の前に楽天カードの発行を済ませておくのが得策でしょう。
デメリット
ふるさと納税は、支払い金額が数万円前後とかなり高額になるケースがほとんどです。カードの精算日に残高不足になってしまわないように、注意が必要です。ふるさと納税をした月やその翌月は、いつもより多めに引き落とし口座に入金しておくと安心でしょう。
【2位】Apple Pay(アップルペイ)
iPhoneユーザーなら「Apple Pay(アップルペイ)」を介した決済も可能です。Wallet(ウォレット)アプリに登録中のクレジットカードやデビットカードで決済がおこなわれます。

支払い方法にApple Payを選択

Face IDで認証を済ませる
iPhoneの「Safari」ブラウザを介して楽天ふるさと納税にアクセスし、返礼品の注文画面に進みます。支払い方法に「Apple Pay」と表示されたらこれを選択し「注文を確定する」ボタンをタップ。あとはFace IDやTouch IDで認証すれば決済完了です。
Apple Pay決済をする場合は、事前に「Wallet(ウォレット)」アプリにクレジットカードやデビットカードを追加しておく必要があります。Apple Payの詳しい使い方については以下の記事を参照してください。
メリット
Apple Payを利用すれば、実質Face IDやTouch ID認証だけでサクッと支払いができます。楽天会員情報にカードを登録していない人にとっては、16桁のカード番号や有効期限といったカード情報をイチから登録しなくて済むので、支払いの手間がかなり省けます。
デメリット

Apple Payではカードのブランドが「Mastercard」「JCB」「AMEX」に指定されている
Apple Pay決済では、Visaブランドのクレジットカードが制限されてしまう可能性があります。
実際に複数自治体の返礼品注文画面および支払い方法画面を確認しましたが、カードのブランドが「Mastercard」「JCB」「AMEX」に指定されているケースがほとんどでした。Walletアプリに登録されているクレジットカードのブランドが「Visa」の場合、正常に決済できないかもしれません。
【3位】銀行振込
楽天ふるさと納税では、ほとんどの自治体が「銀行振込」での支払いに対応しています。

注文確定後、振込先の口座番号などが記載された案内メールが届きます。この案内メールに書いてある口座に、ふるさと納税の寄付金を振り込みます。振り込み方法は金融機関によって異なりますが、銀行の窓口やATM、ネットバンクなどが一般的です。
案内メールを受信してから14日以内に支払いがない場合は自動でキャンセルされてしまいます。メールが届いたら、なるべく早めに振込をおこなってください。
メリット
筆者が確認する限り、銀行振込に対応している自治体は非常に多くなっています。「クレジットカードやデビットカードを持っていない」「使いたくない」というユーザーにとっては、重宝する支払い手段でしょう。
また、ネットバンクに対応した金融機関を使っているなら、スマホやパソコンを介してその場ですぐに振込手続きをおこなうことが可能です。工夫次第では、あまり手間をかけずに支払いを済ませられます。
デメリット
銀行によっては、振込手数料が発生する場合があります。この場合、原則として振込手数料は購入者(寄付する側)が負担しなければなりません。手数料は金融機関ごとに異なるので、あらかじめ自身の使っている金融機関の手数料を調べておくことをおすすめします。

年末に銀行振込をした場合の入金スケジュール(一例)
銀行振込の場合、金融機関の営業日次第で振込日が遅れてしまう点にも注意が必要です。たとえば12月31日に振込手続きを済ませたとしても、金融機関が年末年始休業に入っている場合には31日付けの振込にはなりません。営業日次第で、翌年以降の扱いになってしまう可能性があるのです。
年度内の期限ギリギリの12月30日や12月31日にふるさと納税をする際には、クレジットカードやデビットカードでの支払いをおすすめします。
【番外編】楽天ポイントや楽天キャッシュも利用可能
寄付金の支払い時には「楽天ポイント」や「楽天キャッシュ」の残高を充当することができます(1P=1円)。


返礼品の注文画面を下にスクロールすると、「ポイント利用」の項目が表示されます。ここで[変更]をタップして楽天ポイントや楽天キャッシュの使用設定を変えましょう。楽天ポイントや楽天キャッシュで支払った分も、もちろん税金控除の対象です。有効期限が迫った期間限定ポイントがあるなら、失効前に優先的に使うとよいでしょう。
楽天ポイントや楽天キャッシュで支払った分も、楽天市場の通常ポイントの付与対象です。ただし「楽天カード」の使用特典のみ、“楽天カードで支払った金額”に対して付与されます。支払い時に楽天ポイントを使用してしまうと、その分貰えるポイントが減ってしまうので注意が必要です。
付与されるのを待つしかない「楽天ポイント」と違って、「楽天キャッシュ」は自分の好きなタイミングでチャージできます。
寄付金額分をあらかじめチャージしておけば、楽天キャッシュの残高だけで支払うことも可能というわけです。

楽天キャッシュのチャージ方法は「楽天カード」「楽天銀行」「セブン銀行ATM」「ラクマの売上金」「楽天ギフトカード」「暗号資産」の6種類が用意されています。
なかでも「楽天ギフトカード」「セブン銀行ATM」を介せば現金でのチャージも可能です。現金でふるさと納税をしたいユーザーは、ぜひ楽天キャッシュを活用してください。