Instagram、保護者による利用時間の制限機能など10代ユーザーを守る取り組みを多数発表

休憩を促す機能なども正式導入

Instagramは2021年12月7日(米国時間)、若年層の利用者を守る取り組みとして、休憩を促す機能や、大人からのタグ付け・メンション制限、コメント・いいね履歴の一括削除機能などを導入すると発表しました。

使い続けていると「少し休みませんか?」の表示

ユーザーがInstagramアプリを一定時間使い続けると「Want a break?(休憩したい?)」などと休憩を促すようなメッセージが画面に表示されるという機能が、米国・英国・カナダ・オーストラリアでテスト導入されました。

日本でも近日中にテストが開始される予定で、2022年初めにはすべての国で正式にリリースされます。

Instagram 休憩

Instagramアプリを一定時間使い続けていると「少し休みませんか?」と表示され、20分・30分といった休憩リマインダーの設定がおこなえます。設定した利用時間に達すると表示される「ひと休みしませんか?」の通知では、深呼吸や音楽を聴く、自分の考えを紙に書き出すなど、スマホから一度離れて気分転換ができるようなアドバイスが提案されます。

Instagramは、10代の若者がリマインダーを設定すると90%以上がそれを維持するというテスト結果も明らかにしています。

大人による16歳未満のユーザーのタグ付け・メンションを制限

非公開アカウント

16歳未満の新規アカウントをデフォルトで非公開にする取り組みはすでに導入されている

16歳未満の新規アカウントをデフォルトで非公開にする、フォローしていない大人からのDMを受信しないといったすでに導入されている取り組みに加え、「フォローしていない大人からのタグ付けメンションを制限する」機能のテストが開始されます。

リミックス機能まとめ機能でもこの制限が適用されるため、大人側は自分をフォローしていない若年層の動画や投稿が利用できなくなります。

本機能は2022年1月に正式導入される予定で、若年層ユーザーのプライバシーを守ると同時に、安全で楽しいInstagramを提供することが目的となっています。

過去に投稿したコンテンツ・コメント・いいね履歴が一括削除できるように

Instagram アクティビティ

若年層がインスタグラムのアクティビティをより管理しやすくなるようにする取り組みとして、過去に投稿したコンテンツやコメント・いいねの履歴を一括で削除できる機能も2021年1月から導入されます。

Instagramでどのような情報を共有したのか、他ユーザーから閲覧できる情報はどんなものかが理解しやすくなり、履歴の削除なども簡単におこなえます。

表示コンテンツを調整できる設定を発見タブ以外にも拡大

Instagram センシティブコンテンツコントロール

センシティブな可能性のあるコンテンツを制限できる「センシティブコンテンツコントロール」も、設定可能範囲の拡大が検討されています。

現在は発見タブでのみ適用されている本機能ですが、今後は検索ハッシュタグリールおすすめアカウントの表示画面でもセンシティブコンテンツコントロール設定ができるようになれば、若年層ユーザーがセンシティブな可能性のあるコンテンツを目にする機会が減るでしょう。

センシティブなコンテンツとは、インスタグラムのコミュニティガイドラインには違反していないものの、一部のユーザーを不安にさせる可能性のある投稿を指します(戦う様子など暴力を描写している可能性のあるコンテンツや、透けた服を着ている人の画像など性的に露骨な表現や性的な内容を示唆するコンテンツ、他ユーザーによって不適切な内容であると報告された投稿など)。

子どものインスタ利用を制限できるペアレンタルコントロール機能を提供

インスタ ペアレンタルコントロール

2022年3月には、10代のインスタグラム利用者(子ども)を持つ保護者向けの機能が導入される予定です。

  • 子どもがどのくらいインスタグラムを利用しているかを確認
  • 子どものインスタグラムの利用上限を設定
  • 子どもが他のユーザーを報告した際に、保護者にも通知される
  • 保護者向け、インスタグラム機能の説明や使い方、専門家からのアドバイスなど教育用ハブの提供

このように、子どものインスタ利用状況を保護者側も認識できるような新ツールにより、保護者が10代の子どもを指導・サポートしやすくする狙いがあります。

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BOTAN