LINE(ライン)で突然、「電話番号で友だち追加されました」という通知が届いたことはないでしょうか。LINEには電話番号経由(検索または同期)の友だち追加方法が用意されていますが、知らない人やLINEでつながりたくない人から勝手に友だち追加されてしまった、というトラブルが少なくありません。
そこで本記事では、LINEにおいて電話番号検索による友だち追加や、電話帳の同期による友だち自動追加を防ぐための予防策を紹介。また、すでに友だち追加されてしまった場合の対処法も解説しています。
「電話番号で友だち追加されました」通知が届く仕組み

「○○があなたを電話番号で友だちに追加しました。」という通知が、どのような条件、仕組みで届くのか解説します。どのケースで追加されてもまったく同じ文言の通知が届くため、その手段が電話番号検索によるものか、友だち自動追加によるものかなどの判別はつきません。
ケース1:「友だち自動追加」機能により友だちに追加された

友だち自動追加は、端末のアドレス帳(連絡先)に登録されていて、かつ「友だちへの追加を許可」設定がオンになっている相手(電話番号)を自動的に友だちリストに追加する機能のことです。
深く考えずに「友だちへの追加を許可」をオンにしていると、あなたの電話番号をスマホの連絡先に登録しているLINEユーザーから、自動追加の対象になってしまいます。

まったく知らない人から自動追加されてしまうこともある
「友だち自動追加」はスマホの電話帳を経由しているため、相手は知り合いである場合がほとんどでしょう。しかし、まったく知らない人から自動追加されてしまうケースがまれにあります。その代表が、スマホの機種変更や新規契約などで電話番号が変更になった場合です。
たとえば、自分と同じ電話番号を過去に利用していた人(Aさん)がいたとします。Aさんの知り合い(Bさん)は、あなたとまったく面識がありません。しかし、Bさんが電話帳に「Aさんの昔の電話番号」を登録したままであれば、同じ電話番号を契約したあなたがBさんのLINE友だちリストに追加されることもありえるのです。
ケース2:電話番号検索で友だちに追加された

もう一つ可能性があるのは、「電話番号検索」によって友だち追加されたケース。電話番号検索は、LINE上に電話番号を入力することにより、該当するLINEユーザーを検索・友だち追加できる機能です。電話番号をLINEに登録していて、かつ「友だちへの追加を許可」をオンにしているユーザーが検索対象となります。
電話番号検索によって友だち追加された場合も、友だち自動追加と同様に「○○があなたを電話番号で友だちに追加しました。」という通知が届きます。
電話番号検索は「LINEを交換したい相手に自身の電話番号を伝えて追加してもらう」という使い方がほとんどですが、見知らぬユーザーに不用意に友だち追加されるリスクも孕んでいます。
たとえあなたの電話番号を知らなくても、スパム業者などがランダムに電話番号を入力し、その番号が偶然にもあなたのものだった場合、LINE友だちとして追加されてしまうからです。
このような悪意のある第三者からの友だち追加を防止するため、電話番号検索には年齢確認や検索回数制限などが設けられています。
電話番号による検索や友だち追加を防ぐ方法
電話番号によって、つながりたくない相手から追加されてしまうケースも考えられますが、いくつかの設定を変更することで、電話番号による勝手な友達追加を可能な限り防げます。
「友だちへの追加を許可」と「友だち自動追加」を両方オフにする


まず、最も重要なのは「友だちへの追加を許可」をオフにしておくことです。この設定をオフにすれば、「友だち自動追加」および「電話番号検索」両方の対象から外れるため、意図しない相手から勝手に友だち追加されるのを防ぐことができます。
また、逆に自分が意図しない相手を友だち追加してしまわないように、「友だち自動追加」も合わせてオフにしておきたいところです。LINEアプリの「ホーム」タブから設定ボタン
→[友だち]と進んだ画面で設定がおこなえます。特に気をつけなければならないのが、LINEへの新規登録やアカウント引き継ぎのタイミングです。あまり深く考えずにこれらの設定をオンに設定して、後悔する人が少なくないようです。
意図せず友だち追加されてしまった場合、キャンセルはできないため、相手のアカウントをブロック・削除するしかありません(後述)。
電話帳(アドレス帳・連絡先)へのアクセスを許可しない

「自動追加してしまう」側にならないように設定しておきたいのが、端末の電話帳(アドレス帳・連絡先)へのアクセスを拒否しておくことです。LINEに連絡先へのアクセス権限が与えられないと電話番号とLINEが紐付かないため、自身の「友だち自動追加」の機能は働きません。
もし何かの拍子で友だち自動追加をオンにしてしまったとしても、上のエラーメッセージが表示されてストッパーとなるため、予防策としても有効です。
iPhoneで設定する


iPhoneでは端末の「設定」アプリから[アプリ]→[LINE]を選択します。


[連絡先]をタップし、アクセス許可を[なし]にしましょう。これで連絡先の電話番号が勝手に同期されなくなります。
Androidスマホで設定する


ホーム画面からLINEのアイコンを長押しして、メニューバーの
ボタンをタップ。するとLINEのアプリ情報画面が表示されるので、[権限]の項目を選択しましょう。

[連絡先]をタップし、「許可しない」にチェックを入れてください。これで、LINEによる電話帳へのアクセス許可を外せます。
友だち追加されてしまった場合の対処法
友だち追加されてしまった場合、残念ながら友だち追加を拒否することも、キャンセルすることもできません。
また、相手の友だちリストから自身を消す機能も存在しないため、意図せず友だち追加されてしまったときは、メッセージの受信を拒否する、もしくは相手のアカウントをブロック・削除するしか方法がありません。
対処法1:「メッセージ受信拒否」の設定をオンにする
電話番号検索で相手に一方的に追加された場合、こちらは友だち追加していない状態です。「メッセージ受信拒否」をオンにしていれば、自分が友だち追加していない相手からメッセージが届かなくなります。


ホームタブ右上の設定ボタン
から[プライバシー管理]→「メッセージ受信拒否」をオンにすれば、自分が友だちに追加していない相手からメッセージが届かなくなります。ただしメッセージを拒否したい相手を指定することはできないため、友だち追加していないすべての人からメッセージが来なくなる点に注意が必要です。
メッセージを拒否したい相手を指定したい場合は、後述するブロックで対応しましょう。
対処法2:相手をブロックする
電話番号検索で友だち追加された相手が知らない人だったり、連絡を取りたくない人だったりした場合は、こちらから友だち追加せずブロックするといいでしょう。


相手から一方的に友だち追加されると、「知り合いかも?」の欄に相手のアカウント名が表示されます。
このアカウント名の部分をタップするとプロフィール画面に遷移するので、メニューの中から[ブロック]をタップしましょう。これで、相手からメッセージなどが届く心配はなくなります。


ブロックした相手を完全に削除したい場合は、「ホーム」タブの設定ボタン
から[友だち]→[ブロックリスト]と進みます。ブロックリストで相手のアカウントを選択し、[削除]をタップしてください。対処法3:迷惑アカウントであれば通報する



迷惑アカウントから勝手に友だち追加されてしまったら、通報およびブロックをしましょう。
操作手順は、まず「知り合いかも?」に表示されている相手のアカウント名を選択。プロフィール画面のメニューの中から[通報]をタップします。通報する理由を選択して[同意して送信]をタップすると、通報完了です。
同時に「〇〇をブロックしますか?」とポップアップが表示されるので、[ブロック]を選択します。これで通報とブロックのどちらも実行されます。ちなみに、通報した事実が相手に知られることはありません。