LINEをApple ID連携で引き継ぐ方法とは
iOS版LINEアプリがバージョン10.5にアップデートされ、Apple IDによるLINEアカウントの引き継ぎやログインに対応しています。
これまでLINE(ライン)のアカウント引き継ぎには、LINEに登録した電話番号とパスワードを入力するか、Facebookアカウントとの連携が必要でした。今回これに、Apple IDを使った方法が加わった格好です。
「Appleでサインイン」でLINEを紐づける
iOS 13以降で提供されている「Appleでサインイン」機能を利用したもので、LINEアプリ上でApple IDを連携させれば、Apple IDによるLINEアカウントの引き継ぎやログインが可能になります。

なお、Apple IDでLINEアカウントを新規作成することはできません。今回のアップデートでFacebookログイン(連携)によるLINEアカウント登録も廃止されたため、今後は電話番号でのみLINEアカウントを作成できます(Facebook連携によるアカウント引き継ぎは可能です)。
LINEのApple ID連携はAndroid版でも使える?
AppleでサインインはAndroidでも利用できるため、Apple ID連携によるLINE引き継ぎはAndroid版LINEでも可能になりそうです。
事実、すでにAndroid版LINE(バージョン10.5.2)ではアカウント設定画面に「Apple」の項目が登場しています(現在グレーアウトして使えません)。
LINEアカウントをApple IDと連携する
LINEとApple IDを連携させるには、以下の「Appleでサインイン」に必要な環境を満たしていることが条件です。
- 2ファクタ認証を有効にしているApple IDである
- そのApple IDによってiCloudにサインインしている
iOS版LINEの「ホーム」タブで設定ボタン[]→[アカウント]と進みます。「Apple」の項目にある[連携する]をタップすると、Apple IDを紐づける画面が立ち上がります。
[続ける]をタップし、iPhoneなどでいつも利用しているApple IDとパスワードを入力(Face IDやTouch IDで認証)してください。
左:サインインが完了中:「連携解除」の表示に右:連携解除はタップするだけ
Apple IDとの連携が完了します。LINEの「Apple」の項目が「連携解除」の表示になっているはずです(これをタップすれば簡単に連携解除も可能です)。
なお、Apple IDとLINEを連携しただけでトーク履歴が引き継げるわけではないので、別途バックアップ操作が必要です。また念のため、機種変更前に「アカウントを引き継ぐ」設定もオンにしておくほうが無難でしょう。

Apple IDによるLINEアカウント引き継ぎ(ログイン)
機種変更後などにLINEアカウントを引き継ぎ(ログイン)する画面では、「電話番号」「Apple ID」「Facebookアカウント」のいずれかを利用できるようになっています。
LINEを起動して[ログイン]→[Appleで続ける]と進み、もう一度[Appleで続ける]をタップします。
「Appleでサインイン」の画面が表示されます。[続ける]をタップし、LINEに連携済みのApple IDでサインインしてください。
Apple IDに紐づけたLINEアカウントが表示されたら、[ログイン]をタップするだけでアカウント引き継ぎは完了です。
左:トーク履歴を復元中:電話番号は未登録状態になった右:LINE Payなどの利用には電話番号を再登録する
あとは、バックアップしたトーク履歴を復元します。その後の手順は、通常の電話番号によるLINE引き継ぎとほとんど変わりません。
ただし筆者が試したところ、電話番号が未登録の状態としてLINEが復元されました。電話番号を登録していないと、LINE Payや友だち自動追加の設定などが利用できなくなるため、これなら最初から電話番号で引き継ぎをおこなったほうが合理的かもしれません。
もちろん、電話番号は設定の「アカウント」画面からSMS認証などで再登録が可能です。Apple ID連携は、あくまでアカウント引き継ぎ時の保険のような位置付けと考えたほうがよさそうです。
検証したLINEアプリ:iOS版バージョン10.5.0