2020年4月上旬頃にFacebook連携による登録機能の提供が終了し、電話番号「なし」ではLINEアカウントを作れなくなってしまいました。
とはいえ、電話番号を持たないスマホや、Wi-Fi運用のSIMなしタブレットなどでも、LINEアカウントを作成することは不可能ではありません。本記事では「電話番号なしの端末」でLINEアカウントを登録する方法について解説します。
LINEアカウントの作成時の「電話番号認証」は絶対に回避できない
LINEアカウントの作成時には、まず最初に電話番号の入力が求められます。
入力された電話番号宛てにSMS(ショートメッセージサービス)または自動音声ガイダンス電話で「認証番号」が届き、それを入力することではじめてアカウントが作成できる仕組みです。


スマホ、タブレット問わずLINEアカウントの作成時には電話番号認証が求められる
2023年4月現在、この電話番号認証を経なければLINEアカウントは絶対に作成できない仕様となっています。スマホだけでなく、iPadやタブレットなどでもアカウント作成時の電話番号認証は回避できません。
TwitterやInstagramと異なり、LINEは実名登録している人が多く、リアルな人間関係との繋がりが強いツールです。その分、より強固なセキュリティが求められます。「なりすまし」や「乗っ取り」などの不正行為を防ぐために、本人を特定しやすい「電話番号」による認証が必須化されているのでしょう。
電話番号なしの端末でLINEを使いたい人におすすめの3つの手段
それでは、SMS・通話機能を持たないデータ通信専用の格安SIM/スマホや、Wi-Fi運用のSIMなしタブレットなどでLINEを使いたい場合はどうすればよいのでしょうか。対処法および代替手段は、主に3つ挙げられます。
方法1:固定電話の電話番号を利用する
家に固定電話があれば、その番号を使ってLINEアカウントを作成できます。


固定電話の番号を入力して「通話による認証」を押すと、その固定電話番号宛てに270で始まる番号から着信があり、「こちらはLINEです。認証番号は○○○○です」という自動アナウンスが流れます。アナウンスされた認証番号を30分以内に入力すれば、アカウントを作成できる仕組みです。
固定電話の番号でLINEに新規登録する大まかな手順は以下の通りです。
- LINEアプリをインストールする
- 固定電話の電話番号を入力する
- 通話でアナウンスされた認証番号を入力
- 「新規作成」を選択する
- プロフィールアイコンと名前を決める
- パスワードを登録する
- 友だち追加設定をおこなう
- 必要に応じて年齢確認をする
- サービス利用の確認項目に目を通す
以下の記事にて詳しい手順を紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
固定電話の番号でLINEアカウントを作成する方法はあくまでも裏ワザに過ぎず、LINEが公式に推奨しているわけではありません。2023年4月時点では利用できていますが、今後LINEのアップデート等によって利用できなくなる可能性もあるので注意が必要です。
方法2:格安料金のSIMカードを契約する
固定電話の番号を持っていないなら、新たにSMS機能に対応しているSIMカードを契約するのが手っ取り早いでしょう。多少の料金は発生してしまいますが、2つ目の電話番号を契約したいなら必要経費となります。
ここでは2つ目の電話番号を取得するのにおすすめのサブ回線を3つ紹介します。
楽天モバイル

楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VII
おすすめは楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VII」です。月間データ容量3GBまでなら月額1078円で利用できます。20GBまでなら月額2178円、20GB以上使ったらデータ通信無制限(楽天エリア回線内のみ)で月額3278円と、段階的に料金が変動する仕組みです。
サブの電話番号を使う回線でデータ通信をほとんど利用しない、あるいは自宅のWi-Fiに接続したままであれば、最低料金の月額1078円で済みます。新規契約・解約時に手数料がかからない点も安心でしょう。
さらに、楽天モバイルユーザーだけが使える「Rakuten Link(楽天リンク)」を使えば、固定電話や他社キャリアへの番号にも無料で通話可能です(一部例外の番号あり)。サブの電話番号のために契約した楽天モバイルを、完全に通話専用にするという手もあります。
また、楽天モバイルを契約していれば、楽天SPUにより楽天市場での買い物で楽天ポイントの付与率が+2%アップします(ダイヤモンド会員なら+3%)。楽天市場の利用頻度が高い人や楽天ポイントを貯めている人にとっては、楽天モバイルを契約するメリットも大きくなります。
HISモバイル

HISモバイルは、旅行会社大手のエイチ・アイ・エスのグループ会社が運営する格安SIM。最安で月額290円からという低価格で契約できるのが魅力です。
2つ目の電話番号を発行してLINEアカウントを作成したいなら、月額290円の「自由自在290プラン」がおすすめ。月間データ容量は100MBしかありませんが、データ通信・音声通話・SMSを利用できます(100MB以上1GB未満だと月額550円)。
基本的にWi-Fiに接続し、データ通信をほとんど使わないのであれば、月額290円でLINEアカウントを新規作成できるというわけです。ただし、契約時には3300円の事務手数料が発生します。
povo2.0

とにかく料金を抑えて2つ目の電話番号を取得したい人は、基本月額料金を0円で使えるauのオンラインブランド「povo2.0」が向いています。公式サイトのほか、Amazonでも販売されています。
基本料金は0円ですが、180日に1回は何かしらのトッピングを購入しなければ利用停止・契約解除になってしまいます。
この点、220円の最安トッピング「smash.使い放題パック」を半年に一度だけ購入すれば年間440円(毎月37円程度)で2つ目の電話番号を運用できます。完全無料とはいかずとも、非常にリーズナブルといえます。
通話料金は30秒ごとに22円発生しますが、LINEに登録するためだけにpovo2.0を契約するのであれば、さほど気にする必要はないでしょう。
方法3:データ通信専用プランにSMSオプションをつける

データ通信専用プランを契約している人は、追加でSMS利用オプションをつけるのもよいでしょう。
たとえばMVNOのmineo(マイネオ)では、au回線なら0円、ドコモ回線は月額132円、ソフトバンク回線は月額198円の追加料金でSMS機能を利用できます。ただし、SMS機能を追加するにあたって、SIMカードの交換手数料や変更事務手数料が発生するケースが多いので注意が必要です。