キーボード・文字入力アプリ おすすめ鉄板まとめ【iPhone/Android】
スマホには標準のキーボードが備わっていますが、より効率良く文字を入力したい、充実した変換機能を利用したいということであれば、キーボードアプリを試してみましょう。自分の使い方と相性のいいキーボードアプリを見つけられれば、文字入力が劇的に快適になるはずです。
本記事では、iPhoneおよびAndroidスマホで利用できるおすすめのキーボードアプリ6本を比較してまとめました。
スマホで入力するキーボードアプリを切り替えるには?
キーボードアプリを利用するには、インストール後にキーボードを切り替える必要があります。まずはiPhoneおよびAndroidスマホでキーボードを切り替える方法を解説します。
iPhoneの場合
ここでは「Gboard」を追加
まずは設定アプリから[一般]→[キーボード]→[キーボード]と進み、[新しいキーボード]をタップ。「新しいキーボードを追加」の画面から、追加したいキーボードを選択します。
これでインストールしたキーボードアプリが利用できるようになりました。アプリ名(この場合は[Gboard])をタップし、[フルアクセスを許可]がオンになっているかを確認しておきましょう。
追加した「Gboard」が使えるようになった
文字入力の際、画面左下の地球儀ボタン[]をタップすると、インストールしたアプリの許可を利用できます。
サードパーティ製のキーボードアプリを追加・削除する方法は下記の記事でも詳しく解説しています。

Androidスマホの場合
Androidスマホの場合、機種によって操作方法が若干異なる場合がありますが、基本的な手順はおおよそ同じです(本記事ではPixel 3aで解説)。
まずは設定アプリで[システム](あるいは[一般管理]などの項目)→[言語と入力]と進み、[仮想キーボード](あるいは[標準キーボード]などの項目)を選択します。
あとは利用したいキーボードアプリのオン/オフを切り替えるだけです。たとえばPixelシリーズであれば、文字入力の際に地球儀ボタン[]をタップすると、キーボードを切り替えられます。
キーボード・文字入力アプリ おすすめ6選【比較表あり】
それでは、続けて各キーボードアプリを6本紹介します。まずは今回紹介するアプリの機能を表にまとめました。おおまかな性能比較の参考にしてください。
Gboard | ATOK | flick | Google 日本語入力 | アルテ日本語入力キーボード | 片手キーボードPRO | |
---|---|---|---|---|---|---|
対応OS | Android / iOS | Android / iOS | Android / iOS | Android | Android | iOS |
アプリDL料金 | 無料 | 1720円 | 無料(月額360円でAI機能を利用可) | 無料 | 無料(380円の買い切りプラグインあり) | 490円 |
変換効率 | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ |
記号の入力のしやすさ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
フリックとローマ字キーボードの使い分けやすさ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ |
顔文字や絵文字の豊富さ | ◯ | △ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
音声入力の精度 | ◎ | なし | なし | なし | なし | なし |
その他機能 | 変換性能の高いキーボードアプリの定番。キーボードからWeb検索や翻訳などが可能 | 「フラワータッチ」入力が特徴。カーソル移動や一括削除などの便利機能も | 顔文字・絵文字が充実。キーボードの配列や背景画像も自由に設定できる | 外来語の入力もアルファベットに変換。両手持ちで入力できるGodan配列にも対応 | 「ターンフリック」や「トリムフリック」など効率の良い文字入力が可能 | 片手入力に特化。3Dフリックで濁音や促音を素早く入力できる |
鉄板ともいえるキーボードアプリは、Googleが提供している「Gboard」でしょう。キーボードからGoogle検索やYouTube検索、音声入力などを利用できるため、文字入力の幅が広がります。同じくGoogleが提供する「Google日本語入力」はGodan配列と呼ばれる両手持ち入力が特徴のキーボードアプリです。
ワープロソフトの老舗でもあるジャストシステムが提供する「ATOK」も、定番のキーボードアプリのひとつ。1720円と高額ながら、カーソル移動や一括削除が使いやすく、変換補正機能も備わっています。ATOKならではのフラワータッチ入力も特徴です。
そのほかにも、顔文字やAA(アスキーアート)の入力が便利な「flick」、さまざまな文字入力を取り揃えるAndroid向けキーボードアプリの「アルテ日本語入力キーボード」、片手入力に特化したiOS向けキーボードアプリの「片手キーボードPRO」などをピックアップしています。
【Gboard】変換性能の高さと入力方法の多彩さが光る、Google製のキーボードアプリ
「Gboard(ジーボード)」は、「Google日本語入力」も提供するGoogle製のキーボードアプリです。変換性能も高く、Webでよく使われるトレンド用語や固有名詞がスムーズに入力できます。
- トレンド用語や固有名詞もスムーズに入力できるGoogle製のキーボードアプリ
- Webサイトの共有や翻訳、YouTubeのURL共有がGboardだけで完結
- 様々な入力方法を選べる、キーボードの見た目もカスタマイズ可能
左:「Gboard」のキーボード中:「G」アイコンをタップするとさまざまなGoogleの機能を利用できる右:音声入力もできる
キーボードのレイアウトは、オーソドックスな「12キー」と「QWERTY配列」に設定することができます。GboardはAndroidスマホでも利用できますが、“iPhone向けに開発したキーボード”と謳うだけあって、12キーのレイアウトはiPhoneの標準キーボードに近い印象です。
キーボード左上の「G」アイコンをタップすると、キーボード上でのGoogle検索、Google翻訳、YouTube検索ができるほか、GoogleマップのURLを貼り付けて共有するなどさまざまなGoogle系機能を利用できます。ツール作成やSNS投稿の際、アプリを切り替えることなく共有したい時に便利です。
大画面スマホの文字入力が楽になる片手モードや音声入力にも対応。音声入力はマイクアイコンをタップすると起動し、認識が速く漢字への変換精度も高く重宝します。

【ATOK】フラワータッチによる一筆書き入力が快適、ジャストシステムの高機能キーボードアプリ
国内ソフトウェア企業のジャストシステムが提供する「ATOK(エイトック)」は、独自の入力方法「フラワータッチ」による一筆書きが特徴的なキーボードアプリです。
効率よく日本語の入力ができるので、メールやSNSでの長文入力にも最適。入力補正や辞書機能、定型文の登録など、必要な機能が詰め込まれています。
- フラワータッチ入力で日本語入力が効率良くなる
- カーソル移動や一括削除といった欲しい機能が充実、入力補正で正しい漢字変換もできる
- シンプルながら細かなカスタマイズができる
左:キーボードの切り替えも簡単中:フラワータッチによる文字入力右:間違った言葉を入力しても補正して変換候補に表示される
キーボードのレイアウトは、iPhoneのデフォルトキーボードを踏襲している印象。キーボード内にあるATOKのロゴマークをタップすると、QWERTY配列や顔文字のキーボードに切り替えることができます。
キーをロングタップすると、花びらのように文字が展開するフラワータッチを使用できます。入力したい文字をフリックとスライドを使って選ぶ仕組みです。
曖昧な言葉、濁音の入力忘れをした際は、入力補正で正しい変換候補を変換エリア内に表示してくれます。たとえば、「したつづみ」を誤って「したづつみ」と入力しても「舌鼓」と表示。「ゆいいつ」を「ゆういつ」と入力しても「唯一」と変換候補に表示されます。

【flick】顔文字やAAが充実、キー配列や背景画像なども自分好みに設定できるキーボードアプリ
日本企業のIO Inc.が提供する「flick(フリック)」は、豊富な種類の顔文字や絵文字、AA(アスキーアート)を手軽に使えるキーボードアプリです。キーボードの背景画像やカラー変更、フォントの変更など、柔軟なカスタマイズも魅力となっています。
- 顔文字や絵文字が充実したキーボードアプリ
- 選べるレイアウトと入力方法で今使っているキーボードの使用感を再現
- キーボードの見た目・使う機能も柔軟にカスタマイズできる
顔文字や絵文字、AAは充実の200万種類以上。顔文字を入力する際、「わらい」や「たのしい」といった気分を入力してから[]アイコンをタップすると、顔文字を検索できます。
有料機能(月額360円のサブスク方式)を申し込めば、文脈に合う単語を予測して変換エリアに表示してくれる「AI変換」を利用できるようになります。たとえば「山登りに」と入力すると、変換エリア内の候補に「行く」「行って」「行きたい」などが表示されます。
また、キーボードの背景画像や背景カラーの変更など、柔軟なカスタマイズで自分だけのキーボードに仕上げられます。スマホに保存している画像を取り込めるのはもちろん、各キーそれぞれに画像を設定することも可能です。

【Google日本語入力】日本語入力に特化した高機能なAndroid向けキーボードアプリ
「Google 日本語入力」は、「Gboard」も提供しているGoogle製のAndroid向けキーボードアプリです。その名の通り、日本語入力に特化。高機能ながら無料で使えるシンプルなキーボードアプリとなっています。
- Google製の日本語入力に特化したシンプルなキーボードアプリ
- 日本語で入力した外来語もアルファベットに変換してくれる
- 両手持ちで高速で日本語入力ができるGodan配列
左:「Google 日本語入力」の特徴でもあるGodan配列中:外来語もアルファベットに変換してくれる右:片手モードにもすぐに切り替えられる
キーボードのレイアウトは、12キーのケータイ配列とQWERTY配列、Godan配列の3つから選択することができます。Gboardでも使えるGodan配列は、両手持ちでローマ字入力をおこないやすい特徴的な配列の入力方法です。
また、外来語によっては日本語キーボードで入力してそのままアルファベットに変換可能。たとえば「あくてぃぶ」と入力すると、変換エリア内にアルファベットで「Active」と表示されます。
キーボードの変換エリアにある[<]をタップして、その場でキーボードを片手モードに切り替えることもできます。

【アルテ日本語入力キーボード】ターンフリックやトリムフリックでスムーズな文字入力を実現
「アルテ日本語入力キーボード」は、「ターンフリック」と「トリムフリック」と呼ばれる入力が特徴のAndroid向けキーボードアプリです。ワンストロークで拗長音や拗音を入力できるので、効率の良いフリック入力を実現してくれます。
- 効率の良いフリック入力を実現する「ターンフリック」
- 「トリムフリック」で促音や濁点がスムーズに入力できる
- キーボードのレイアウト変更など、細かなカスタマイズもできる
左:「ターンフリック」による文字入力中:「トリムフリック」による文字入力右:入力方法も自由に設定できる
デフォルトでは、12キーの「TFBi(Turn Flick Basic input)」というスタンダードな「ターンフリック」が設定されています。慣れは必要ですが、ターンフリックをマスターするとスムーズに文字入力ができるはずです。
促音や濁点が効率よく入力できる「トリムフリック」も覚えておきたい入力方法です。たとえば「カット」と入力する場合、「か」を入力した後に変換エリアからキーボードに向かってフリックすると、「っ」が続けて入力されます。後は「と」を入力して変換すればOKです。
ターンフリックやトリムフリック以外にも、フリック入力とトグル入力の組み合わせといった入力方法の設定にも対応し、使い慣れている入力方法への設定が可能です。
【片手キーボードPRO】3Dフリックで効率よく片手入力、iOS向けキーボードアプリ
iOS向けキーボードアプリ「片手キーボードPRO」は、無段階調整ができるキーボードのサイズ、80項目以上のオプション設定が特徴。大画面のiPhoneでもラクに片手で文字入力がおこなえるだけでなく、かゆいところに手が届くカスタマイズ性が魅力です。
- 片手入力に特化したキーボードアプリ
- 3Dフリック機能で濁音や促音、拗音を効率よく入力できる
- 80以上の項目を設定して自分だけの使いやすいキーボードにカスタマイズ
左:キーボード配列(QWERTY配列)中:片手入力モード右:説明
キーボードのレイアウトは、iPhone配列とQWERTY配列の2種類。変換エリア内のキーボードアイコンをタップするだけで切り替えることができます。
変換エリア内の中央にあるアイコンをタップすると、キーボードのサイズを調整できます。キーボードに表示された四隅の青いカッコをドラッグしてサイズ調整。右手や左手で打ちやすく端に寄せたり、画面のサイズに合わせて調整するといいでしょう。
「3Dフリック」機能を使用すると、濁音や促音、拗音を効率よく入力できます。文字キーを押す強さと長さによって、文字に濁点や半濁点がつく仕組みです。たとえば、「は」のキーをタップし、少し強く押し込むと「ば」に変わり、そのまま押し続けると「ぱ」に変わります。
