音楽配信サービスを選ぶとき、Spotify(スポティファイ)を候補の1つとして入れる人は多いでしょう。全世界に6億1500万のユーザーを抱える人気のサービスです。Spotifyには無料プランと有料プランの2種類があり、有料プランには個人プランやファミリープランなどいくつかのプランが提供されています。
今回はSpotifyの料金プランとメリット・デメリットを紹介していきます。
ドコモ回線のドコモMAX・ドコモ ポイ活・ahamo・eximo・ギガホのいずれかを契約しているユーザーは、ドコモのポイント還元プログラム「爆アゲセレクション」を通じて登録すると、Spotify Premiumの月額料金(税抜)の25%にあたる223ポイントのdポイント(期間・用途限定)が毎月還元されます。
つまり対象プランの契約者は、dポイント還元によって実質月額757円でSpotify Premiumを利用できます。
なお、Spotify Premiumは2025年8月より月額料金1080円に値上げされました。「爆アゲセレクション」経由であれば現時点で旧価格の月額980円で利用できますが、2025年12月1日より爆アゲセレクション経由での加入も月額1080円に値上げされることが発表されています。
値上げに伴い還元されるdポイント(期間・用途限定)も246ポイントにアップするため、2025年12月1日以降は実質月額834円で利用できます。
Spotifyのプラン料金まとめ
Spotifyアプリのホーム画面
Spotify(スポティファイ)は、現在180以上の国や地域で6億1500万人ユーザーを持つ音楽配信サービスの世界最大手。特徴は楽曲のフル再生ができる無料プランがあることです。広告の表示や再生機能に制限はありますが、1億曲以上の楽曲や600万以上のポッドキャストを無料で楽しめます。
| プラン | 料金 | 概要 |
|---|---|---|
| Spotify Free | 無料 | 楽曲は自由に選択可能だが、選択した楽曲以降の再生はシャッフルまたはSpotifyのおすすめが再生 |
| Premium Standard |
|
Spotify Premiumの基本プラン。2カ月分お得な年額支払いも選べる |
| Premium Student | 月額580円 | 大学・専門学校などに通う学生向けの学割プラン。機能はSpotify Premiumとほぼ同じで料金は半額以下 |
| Premium Family | 月額1880円 | 最大6人まで共有できるファミリープラン。子ども向けアプリ「Spotify Kids」も使える |
| Premium Duo | 月額1480円 | 最大2人まで共有できるカップルプラン。2人で使うならファミリープランよりも割安 |
料金プランは、無料プランのほかに「Premium Standard」(個人プラン)、「Premium Student」(学生プラン)、「Premium Family」(ファミリープラン)、「Premium Duo」(カップルプラン)の有料プランが用意されています。
以下、それぞれの料金プランについて詳しく解説します。
Spotify Free(無料プラン)
「Spotify Free」は、Spotifyのコンテンツを無料で楽しめるフリープランです。Spotifyで配信している1億曲以上の楽曲をすべて再生できます。しかも、パソコン版のSpotify Freeならオンデマンド再生が可能です。アプリ利用中には広告が表示されますが、聴きたい曲を選んでフル再生できます。
アプリ版も好きなアーティストをフォローし、聴きたい曲を選んでフル再生ができます。アルバムやプレイリストなどから再生した場合、2曲目以降はSpotifyからのおすすめ曲が再生されたりとランダムでの再生となります。スキップ操作は無料版でも無制限です。
無料プランには、広告が流れたりMV(ミュージックビデオ)が視聴できないといった制限がいくつかあります。最高音質が160kbpsに制限され、オフライン再生もできません。これらの制限をなくすには有料プランへアップグレードする必要があります。
Premium Standard(個人プラン)
「Premium Standard」は、無料プランの制限をなくしたスタンダードプランです。プレミアム版に登録すれば、広告が表示されることなく自由に音楽を選んで再生できます。音質は160kbpsから最高320kbpsまで向上し、さらに高音質なロスレスにも対応。アプリ版は楽曲を端末にダウンロードしてオフラインで再生できるようになります。
月額料金は1080円で、初回登録時のみ1カ月間無料でPremium Standardを利用できます。年額1万800円の年間プランでは先払いとなりますが、1カ月あたり900円と毎月支払うよりも安く利用できます。
ドコモユーザーであれば、ドコモのポイント還元プログラム「爆アゲセレクション」を経由してPremium Standardに加入するのがおすすめです。
ドコモMAX・ドコモ ポイ活・ahamo・eximo・ギガホのいずれかのプランを契約しているユーザーが、ドコモ回線に紐づくdアカウントを介して爆アゲセレクション経由(電話料金合算払い)でPremium Standardを登録すると、月額料金(税抜価格)の25%にあたる223ポイントのdポイント(用途・期間限定)が毎月還元されます。 * 。
つまり、ポイント還元により実質月額757円でPremium Standardを使えるというわけです。キャンペーンポイントは期間・用途限定、有効期限は進呈日から3カ月後の末日までです。
Spotify Standardプラン(月額)は2025年8月に月額980円から月額1080円に値上げされましたが、現時点では爆アゲセレクション経由であれば旧価格の月額980円のまま加入できます。
ただし、2025年12月1日より爆アゲセレクション経由でSpotify Premiumに加入した場合もStandardプランと同じく月額1080円に値上げされることが発表されています。値上げに伴い還元されるdポイント(期間・用途限定)も246ポイントにアップするため、2025年12月1日以降は実質月額834円で利用できます。
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ドコモMAX・ドコモ ポイ活・ahamo・eximo・ギガホならSpotify Premiumがおトクに使える! Spotify Premiumの月額料金の税抜き価格からdポイント(期間・用途限定)25%還元! 本サービスの申し込み後は、別途利用登録の手続きが必要です。ご利用登録にはSpotifyアカウントが必要です。すでにSpotifyアカウントをお持ちの場合は、継続して同じアカウントをご利用いただけます。ただし、お持ちのSpotifyアカウントにおいてSpotify Premiumをご利用中の場合、ご利用登録ができないため、お客さまにおいて事前にSpotify Premiumをご解約いただき、契約期間が終了し次第、本サービスをお申込みください。ご利用登録の手続きが完了していない場合であっても料金が発生します。ご利用登録時点で残っている契約期間は失効します。
Premium Student(学生プラン)
「Premium Student」は、大学や専門学校などに在籍している18歳以上のユーザーが対象の学割プランです。Premium Standardと同じ内容のサービスを月額580円で利用でき、初回登録時のみ1カ月間無料です。
登録するには、在学認証システム「SheerID」を利用します。SheerIDに認証された学校に通っている生徒は、学校のポータルサイトにログインして学生であることを証明できる仕組みです。学生プランを利用できるのは最長4年間。1年に1度、在学証明を更新する必要があります。
Premium Family(ファミリープラン)
「Premium Family」は、家族でSpotify Premiumを利用したい人のためのプランです。通常のPremium Standardは、同時に1台の端末のみストリーミング再生できますが、ファミリープランは最大6台の端末で再生できます。
Premium Familyの月額料金は1880円で、無料体験がないという点に注意が必要です。
また、Premium Family加入者は子ども向けアプリ「Spotify Kids」を利用できるようになります。キッズ・ファミリー向けに厳選されたラインナップを取り揃えており、子どもの年齢に応じたコンテンツが表示されます。
なおPremium Familyは、同居している家族による利用を想定しています。血のつながった親族であっても、離れた場所に住んでいる人は家族としては認められない点は注意してください。
Premium Duo(カップルプラン)
「Premium Duo」は同居するカップルを対象にしたプランで、2台分のアカウントがセットになっています。月額料金は1480円で、無料体験はついてきません。ひとり当たりの月額料金が740円となり、個人プランをそれぞれで登録するよりもかなり出費を抑えられます。
ファミリープラン(Premium Family)は、利用するユーザーが増えるほどひとり当たりの料金が安くなります。しかし、利用する人が2人しかいない場合はカップルプランがお得です。
Spotifyの特徴・メリット
Spotifyは「Daily Mix」と呼ばれる独自のレコメンド機能を搭載しており、ユーザーの好みにあった音楽をおすすめしてくれる特徴を備えています。
そのほか、Spotifyならではの特徴とメリットをまとめています。有料プランに登録する際は参考にしてみてください。
特徴1:ロスレスに対応
Spotifyでは2025年9月10日より、ロスレスオーディオの提供を対象の国や地域にて順次開始しています。Premium StandardやPremium Studentといった各種Premiumユーザーは、最高音質(320kbps)に加えて最大24bit/44.1kHzのFLAC形式でのストリーミング再生が可能となります。ロスレスにより、CD同等もしくはそれ以上の音質で音楽を楽しめます。
なお、Premiumユーザーであればロスレスを選択できるはずですが、筆者のPremium Standardのアカウントではまだ反映が確認できませんでした。アカウントごとに順次対応となっており、利用可能になるとアプリ上で通知が届くようです。
特徴2:レコメンド機能の精度が高い
ユーザーのリスニング傾向に応じたプレイリスト「メイド・フォー・ユー」が作成される
Spotifyのレコメンド機能「Daily Mix」は精度が高く、ユーザーの好みに合った音楽をおすすめしてくれます。その結果、お気に入りの音楽に出会える可能性がとても高くなっています。
Daily Mixでは、ユーザーがよく聴く曲と、聴いたことはないけれど傾向が似ている曲をミックスしたプレイリスト「メイド・フォー・ユー」が自動的に作成されます。音楽性の違いで5〜6種類のプレイリストが作られ、そのときの気分に応じて好きなミックスが楽しめます。自分の好みがかなり正確に反映されており、それでいて未知の音楽に出会えるという楽しみがあります。
好みの音楽を自動選曲してくれるRadio機能
また「Radio」機能を使うと、選択したアーティストの作品やジャンル、年代などをもとに、好みの音楽を自動選曲してくれます。
このほか時間帯や曜日に応じたレコメンド、アーティストや楽曲ベースのレコメンドなどがあり、普段聴く音楽と似ている音楽が次々と提案されます。使えば使うほど、音楽体験が向上するのがSpotifyです。
特徴3:ポッドキャスト機能を統合
Spotifyは音楽だけでなく、ポッドキャストもサポートしています。アプリ版・Web版のどちらもポッドキャスト機能を統合し、音楽とポッドキャストを1カ所で楽しむことができます。
レコメンド機能にはポッドキャストで再生した履歴も含まれます。ポッドキャストのコンテンツは音楽が中心ではなく、エンターテイメントや情報・教養、ビジネスなどさまざまなジャンルに広がっています。語学の学習などに使えるコンテンツも豊富で、音楽に飽きたらポッドキャストを聴くといった使い方ができるのがSpotifyの魅力です。
特徴4:ファミリーやカップル限定の機能がある
ファミリープランに加入すると利用できるSpotify Kids
他社のファミリープランが同時利用できるアカウントを拡張するだけなのに対して、Spotifyではファミリープランやカップルプラン限定で利用できる機能があります。
たとえば子供向けの「Spotify Kids」です。ファミリープランで利用できる機能で、年齢に応じたオーディオカタログを設定可能です。0歳〜6歳までの幼児向けと、5〜12歳の子ども向けが用意されており、不適切な歌詞の含まれている楽曲が再生されないよう配慮されています。
同様のミックスはカップルプランにも用意されており、お互いがよく聴く曲が選曲されたプレイリストを自動で作成してくれます。
特徴5:カラオケの練習ができる
マイクボタンをタップするとシンガロングモードに切り替わる
カラオケ好きにぴったりなのが「シンガロング」機能です。歌詞を表示している状態でマイクボタンを押すと、ボーカルの音量が小さくなってシンガロングモードになります。歌詞の進行を見ながらカラオケの練習ができる機能で、アプリ版でのみ利用可能です。
リバーブなどのエフェクト機能はありませんが、イヤホンがなくても利用できるので気軽に練習できます。シンガロングが利用できる曲は、「カラオケ」や「歌う」といったキーワードで探せます。たくさんのプレイリストが公開されており、多くの楽曲でカラオケの練習ができます。
Spotifyのデメリット
さまざまな特徴・メリットのあるSpotifyですが、注意すべきポイントもあります。ここではSpotifyのデメリットをまとめています。
デメリット1:無料版はロスレスに非対応
Spotifyの最高音質は320kbps、ロスレスにも対応
Spotify Premium(有料版)の最高音質は320kbpsで、ロスレスオーディオの提供も開始したためApple MusicやAmazon Music Unlimitedが比べても音質は大きく見劣りしません。しかし、Spotify Free(無料版)の音質は最高160kbpsに制限され、ロスレスも選択できません。
音楽を気軽に楽しむのであれば無料版でも十分な音質ですが、高音質で聴きたいという人は1カ月の無料体験を利用してPremiumへ加入するとよいでしょう。
なお、Spotifyでは以前から高音質の「Spotify HiFi」を提供すると発表していますが、こちらは動きがあまり見られていません。新しいサービスの価格は月額17〜18ドル(日本円で2550〜2700円)程度になり、Premiumプランのユーザーは追加料金を支払うことでサービスが利用可能になります。しかし、具体的な提供時期などについては不明です。
デメリット2:Web版にはアーティストの非表示機能がない
アプリ版(左)にはアーティストの非表示機能があるが、Web版(右)にはない
SpotifyのWeb版はアプリ版と機能が異なります。たとえば、アプリ版のSpotifyには聴きたくないアーティストを非表示にする機能がありますが、Web版のSpotifyではアーティストを非表示にできません。Mixなどに含んでほしくないアーティストがいるときは、アプリ版から操作する必要があります。
まとめ:Spotifyが向いているのはどんな人?
Spotifyは無料プランがなかなか強力なので、まずは音楽を気軽に楽しみたい人におすすめです。Web版ならオンデマンド再生も可能で、デスクトップ環境で音楽を聴きたい人に向いています。
Premium Standardは、オンデマンドによるフル再生やオフライン再生、広告をなくしたい人におすすめです。精度の高いリコメンド機能や膨大なプレイリストを通じて、新しい音楽に出会えます。
カップル向けのプランやファミリープランはコストパフォーマンスも高く、複数の端末で同時に利用したい人におすすめです。