楽天市場の支払い方法、一番お得なのはどれ? 手数料や確認・変更方法なども解説

ポイントが貯まりやすい楽天カードがおすすめ

楽天市場では、クレジットカードや銀行振込、後払い、代引きなどさまざまな支払い方法を選択できます。ただ、なかには手数料が発生する支払い方法もあり、事前に確認しておきたいところです。

本記事では、楽天市場で利用できる主な支払い方法と手数料などを詳しく解説。支払い方法の変更・確認・削除方法や、楽天ポイントでの支払いについても紹介しています。

一番お得なのは常時ポイント3倍付与の「楽天カード」

楽天市場で頻繁に買い物するのであれば、楽天カードがおすすめです。支払い方法を楽天カードにするだけで楽天ポイントを効率的に貯められます。

楽天カードなら楽天ポイントの付与率が常に3倍

【楽天市場】支払い方法(楽天カード)

楽天カード

楽天市場で買い物すると、原則として100円(税別)ごとに1ポイントの楽天ポイントが付与されます(付与率1%)。貯まったポイントは1ポイント=1円相当として楽天市場などでの支払いに利用できます。

楽天カードの場合は、楽天カードで支払うと楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)特典として+2%が加算され、合計で常時3%のポイント付与率となります。

そのため、楽天カード以外の方法で買い物した場合は購入金額の1%しかポイントが付かないのに対し、楽天カードでは3%付与、つまり3倍も多くポイントを貯めることができるわけです。

支払い方法

たとえば、1000円の商品を購入したケースを想定すると、通常では10ポイントの付与であるのに対し、楽天カードで支払うと30ポイント付与される計算になります(送料や消費税を考慮すると、実際に付与されるポイントは変わる場合があります)。さらに「5と0のつく日」キャンペーン(後述)のほか、楽天モバイルや楽天証券など対象の楽天関連サービスを利用している場合は、楽天SPUを活用して楽天ポイントをより効率的に貯めることができます。

もちろん楽天カード以外のクレジットカードなどでも、利用金額に応じて独自の特典(ポイントなど)が貯まるケースはあります。しかし、少なくとも楽天市場の利用においては、楽天カードはカード分の特典(通常分+特典分)だけで2%付与が確保され、対象のポイントアップキャンペーンも各種用意されていることを踏まえると、他社クレカと比較してかなり優遇されているといえるでしょう。

各ポイント付与ルール
楽天市場(通常分)
  • ポイント付与日:注文確定の20日後
  • 有効期限:最後の獲得から1年間
  • 獲得上限:なし
  • 消費税・送料などは含まない

楽天カード(通常分)

  • ポイント付与日:支払いの翌月13日ごろ
  • 有効期限:最後の獲得から1年間
  • 獲得上限:なし
  • 消費税・送料などを含む
楽天カード(特典分)
  • ポイント付与日:支払いの翌月15日
  • 有効期限:最後の獲得から1年間
  • 獲得上限:1000ポイント(楽天プレミアムカードの場合5000ポイント)
  • 消費税・送料などは含まない
  • 楽天カードの通常付与分は消費税・送料・ラッピング料もポイント付与の対象だが、楽天カードの特典分および楽天市場の基本付与分は消費税・送料・ラッピング料がポイント付与の対象に含まれない
  • ガスや電気などの公共料金、税金、国民年金保険料などの支払いは500円につき1ポイントを付与、楽天Edyおよび楽天キャッシュへのチャージは200円につき1ポイントの付与となる

「5と0のつく日」キャンペーンでポイントがさらに+1倍

5と0のつく日
Image

楽天市場

楽天カードを保有するユーザーは、毎月5と0のつく日(5日・10日・15日・20日・25日・30日)に付与率が+1倍アップする「5と0のつく日」キャンペーンに参加できます。

5と0のつく日キャンペーンは楽天カードを所持しているユーザーだけが参加できるため、楽天カードを持つ大きなメリットとも言えるでしょう(要エントリー)。

5と0のつく日

毎月5と0のつく日に楽天市場での買い物に楽天カードで決済するだけで、楽天カード利用特典(通常分・特典分)の+2倍に加えてキャンペーンの+1倍が上乗せされて合計+3倍(3%ポイント還元)となります

ただし、5と0のつく日キャンペーンは都度エントリーが必要です。たとえば1月5日にエントリーしても、1月10日に利用したい場合は再度1月10日にエントリーしなければなりません。エントリーできるのはキャンペーン開催日当日だけで、それ以外の日にはエントリーできない点に注意してください。

  楽天カード 楽天プレミアムカード
年会費 永年無料 1万1000円(※家族カードは550円/枚)
楽天市場利用時のポイント付与率
  • 楽天市場 通常分:1%
  • 楽天カード 通常分:1%
  • 楽天カード 特典分:1%

【合計】3%

  • 楽天市場 通常分:1%
  • 楽天カード 通常分:1%
  • 楽天カード 特典分:1%

【合計】3%

楽天市場利用時のポイント付与上限
  • 通常分:獲得上限なし
  • SPU特典分:1000ポイント/月
  • 通常分:獲得上限なし
  • SPU特典分:5000ポイント/月
利用可能額 最高100万円 最高300万円
カード付帯保険
  • 国内旅行傷害保険:最高2000万円
  • 海外旅行傷害保険:死亡後遺障害 最高2000万円
  • カード盗難保険
  • 国内旅行傷害保険:最高5000万円
  • 海外旅行傷害保険:死亡後遺障害 最高5000万円
  • 動産総合保険:年間最高300万円
  • カード盗難保険

楽天カードのプレミアム版である「楽天プレミアムカード」も2023年12月におこなわれた特典内容変更により、楽天カードの付与率と同様の3%となっています。

ただし、楽天カード利用のSPU特典ポイント+1倍分の獲得上限が、通常の楽天カードでは1000ポイントのところ楽天プレミアムカードでは5000ポイントなので、普段の買い物ではより多くのポイントを貯めることができます。

また、年会費として1万1000円が発生するかわりに、通常の楽天カードに比べて優待サービスやカード付帯保険も手厚くなっています。

楽天市場の主な支払い方法と手数料

楽天市場ではさまざまな支払い方法を利用することができます。主に使われる支払い方法は以下の6つです。

楽天市場の主な支払い方法と手数料
支払い方法 手数料
クレジットカード 無料
コンビニ・郵便局ATM支払い(前払い) 無料(郵便局ATM現金払いの場合110円)
銀行振込 購入者負担(金額は銀行により異なる)
代金引換 購入者負担(金額は店舗により異なる)
後払い決済 250円(請求書発行費用)
楽天ギフトカード 無料

いずれの支払い方法もほとんどの店舗で利用できるはずです。支払い方法によっては手数料が発生する場合があるので、事前に確認しておくと安心です。

上記以外にも、店舗によってはApple Pay、PayPal、請求書払い、ショッピングローン、Alipay(支付宝)なども利用可能です。

店舗によって支払い可能なサービスが異なる
店舗によって支払い可能なサービスが異なる

店舗によって支払い可能なサービスが異なる

店舗によって支払い可能なサービスが異なるため、詳細は店舗の利用ガイド、もしくは購入手続きの支払い方法の選択画面などから確認してください。

クレジットカード

クレジットカード

主要なクレジットカードはほぼ利用可能

クレジットカード支払いは、楽天市場において最も一般的に使われている決済方法といえるでしょう。原則としてどの店舗でも利用できます。

VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubに対応しており、日本国内の主要なクレジットカードはほぼすべて利用可能です。もちろん、各クレジットカード会社のポイントも貯まります。

なかでもおすすめなのは「楽天カードです。楽天市場での買い物時にポイント付与が優遇される(最低でも3%付与)ことから、楽天市場で頻繁に買い物をしているなら必携と言っても過言ではありません。

コンビニ・郵便局ATM支払い

コンビニ・郵便局払い

コンビニ・郵便局での支払いは前払いとなる

商品の注文確定後、コンビニまたは郵便局(ゆうちょ銀行)のATMで代金を入金すると、入金確認後に商品が発送されます。振込先は注文後に送られるメールに記載されており、支払い期日までに入金が確認されない場合は注文がキャンセル扱いとなります。

支払い可能なATMは以下のとおりです。

通常、支払い時の手数料は無料です。ただし、ゆうちょ銀行ATMにて現金支払いする場合は110円の手数料が発生します(通帳・カードで支払う場合は無料)。

銀行振込

銀行振込

銀行振込の場合は振込手数料がかかる

銀行振込を選択した場合、原則として振込手数料は購入者が負担します。注文確定後、店舗指定の銀行口座に振り込むことで商品が発送されるという流れです。

購入者側・店舗側が利用している銀行によって振込手数料が発生する場合があります。詳しくは各銀行の公式サイトなどを参照してください。

【参考】大手銀行の振込手数料(2025年1月現在)
  他行宛(3万円未満) 他行宛(3万円以上)
三井住友銀行
  • 窓口:990円
  • ATM:880円(現金)
  • ATM:165円(キャッシュカード)
  • 窓口:990円
  • ATM:880円(現金)
  • ATM:275円(キャッシュカード)
三菱UFJ銀行
  • 窓口:990円
  • ATM:880円(現金)
  • ATM:275円(キャッシュカード)
  • 窓口:990円
  • ATM:880円(現金)
  • ATM:275円(キャッシュカード)
みずほ銀行
  • 窓口:710円
  • ATM:380円(現金)
  • ATM:270円(キャッシュカード)
  • 窓口:880円
  • ATM:550円(現金)
  • ATM:330円(キャッシュカード)
ゆうちょ銀行(※)
  • 窓口:660円
  • ATM:220円
  • 窓口:880円
  • ATM:440円

※ゆうちょ銀行は5万円未満・5万円以上の料金

代金引換(代引き)

楽天ビックの場合、代引手数料は一律550円

楽天ビックの場合、代引手数料は一律550円

代金引換(代引き)とは、注文した商品が届いた際に配送業者に商品の代金(および配送料・手数料)を支払う方法です。支払時に手数料が発生します。

手数料は注文したショップによって異なります。ショップの会社概要ページに手数料の金額が記載されているので、注文前にチェックしておきましょう。たとえば「楽天ビック」の場合、代金引換の手数料は全国一律で550円です。

後払い決済

後払い決済は220円の手数料がかかる

後払い決済は250円の手数料がかかる

「後払い決済」は、商品到着後に代金を支払う方式です。商品発送後、商品とは別に請求書が送られてくるので、請求書発行から14日以内にコンビニまたは銀行で代金を支払います。

後払いを選択した場合、請求書発行費用として一律で250円の手数料が発生します

請求書は、楽天市場からの指示に基づいてジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社または株式会社ネットプロテクションズから請求がおこなわれます。

楽天ギフトカード

【楽天市場】支払い方法(楽天ギフトカード)

楽天ギフトカード

楽天ギフトカード」は、電子マネーの楽天キャッシュをアカウントにチャージして楽天市場をはじめとする楽天関連サービスでの支払いに使える物理型のプリペイドカードです。全国のコンビニやドラッグストアなどで販売されています。

3000円・5000円・1万円などあらかじめ金額が決められている「金額固定タイプ」と、1500円〜5万円までの任意の金額を指定できる「金額指定タイプ」の2種類があり、いずれも現金支払いで購入できます。

ギフトカードの購入、楽天キャッシュへのチャージ、チャージした楽天キャッシュを使っての楽天市場で買い物など、いずれの場合も手数料はかかりません。つまり、クレジットカードを持っていない人でも、実質手数料無料で楽天市場での支払いが可能になります

楽天市場の支払い方法を変更・確認・削除する

楽天市場の支払い方法を変更・確認・削除する方法を紹介します。スマホアプリ(iOS版/Android版)の楽天市場でも設定できますが、ここではWeb版(ブラウザ)での手順で解説しています。

支払い方法を変更する

楽天市場で買い物する際に支払い方法を変更する場合は、注文内容の確認画面にておこないます。

「支払い方法」欄の「変更」をタップ

「支払い方法」欄の[変更]をタップ

支払い方法を選んで「内容を変更する」をタップ

支払い方法を選んで[内容を変更する]をタップ

支払い方法が選んだ方法に変更された

支払い方法が選んだ方法に変更された

注文する商品をカートに入れ、「注文内容の確認」画面に進みます。「支払い方法」の[変更]をタップし、任意の支払い方法を選択。[内容を変更する]をタップすれば完了です。「支払い方法」が変更されていることを確認したら、注文を確定させましょう。

なお、常時利用するクレジットカードを変更する方法は次項を参照してください。

支払い元のクレジットカードを追加する
「クレジットカード」をタップする

「クレジットカード」をタップする

「新規カードを使う」をタップ

[新規カードを使う]をタップ

クレジットカード情報を入力する

クレジットカード情報を入力する

支払い方法の選択画面で「クレジットカード」欄をタップし、[新規カードを使う]を選択します。クレジットカード情報を入力して[次へ]をタップすれば、クレジットカード情報が追加されます。

また、後述する会員情報の設定画面から追加することも可能です。

支払い方法を確認・削除する

楽天市場に登録したクレジットカード情報を確認・削除する方法を紹介します。

トップページ左上のメニューボタンをタップ

トップページ左上のメニューボタンをタップ

左上の名前部分をタップ

一番上の名前部分をタップ

楽天市場のトップページ左上のメニューボタンをタップしてメニューを開きます。

開いたメニューの一番上のログイン名が記載されている部分をタップします。

「会員情報の確認変更」をタップ

[会員情報の確認変更]をタップ

ログイン情報を入力する

ログイン情報を入力する

「お支払い方法」をタップ

[お支払い方法]をタップ

[会員情報の確認変更]をタップします。楽天アカウントのIDおよびパスワードを入力し、楽天アカウントにログインします。続いて[お支払い方法]を選択すると、楽天市場に登録しているクレジットカードを一覧で確認できます。

削除したいカードのゴミ箱ボタンをタップ

削除したいカードのゴミ箱ボタンアイコンをタップ

「削除」をタップ

[削除]をタップ

常に支払い方法として優先的に利用したいクレジットカードには「通常利用」にチェックを入れておくと、そのクレジットカードが初期状態で選択されるようになります。もちろん、前述の方法でほかの支払い方法に変更することも可能です。

登録済みのクレジットカード情報を削除する際は、削除したいカードの右下にあるゴミ箱ボタンをタップし、[削除]をタップするだけなので簡単です。

楽天市場の支払い方法に関するよくある疑問と答え

楽天市場の支払い方法について、よく挙がる疑問点とその答えをまとめています。解決できない場合は、楽天市場のサポートセンターに問い合わせてみましょう。

PayPayや楽天ペイ、電子マネーは使える?

いいえ。PayPayや楽天ペイなどのスマホ決済サービス、楽天EdyやiDなどの電子マネーは利用できません。

楽天ペイなどを利用して貯まった楽天ポイントを楽天市場での支払いに利用することは可能ですが、PayPay残高やPayPayポイントを利用することはできません

PayPayカードを支払い方法に設定すれば、楽天市場での買い物でPayPayポイントを貯めることは可能ですが、付与されるポイントを総合的に考慮すると、PayPayカードよりも楽天カードで支払ったほうがメリットが大きくなります。

楽天ポイントで支払える?

はい。貯まっている楽天ポイントを使って支払うことが可能です。

ポイント利用欄の「変更」をタップ

ポイント利用欄の[変更]をタップ

利用ポイント数を指定する

利用ポイント数を指定する

支払いの確認画面で「ポイント利用」欄の[変更]をタップします。「一部のポイントを使う」を選択して利用するポイントを入力するか、「すべてのポイントを使う」を選択してください。楽天キャッシュがある場合は、楽天ポイントと楽天キャッシュのどちらを優先して使うかも選べます。

有効期限を過ぎると消失してしまう期間限定ポイントがあるなら、優先的に使うのが望ましいでしょう。ただし楽天カードで支払う場合、楽天ポイントを使用するとその分は楽天ポイント付与の対象にならない点に注意してください。

【楽天市場】支払いに楽天ポイントを利用する

消費税や送料などを考慮していないため、実際に付与されるポイントは異なる場合がある

たとえば1000円の商品を購入する際に300ポイントを使い、残りを楽天カードで支払うと、楽天カードの特典として楽天ポイントの付与対象となるのは700円分だけです。楽天市場の特典として付与されるポイントは1000円分すべてが対象となります。

1000円全額に対して楽天市場の特典によるポイント(1%)が付与され、残額700円に対して楽天カードの特典によるポイント(2%)が付与されるため、合計で24ポイントが付与される計算です。楽天カードで支払う際に楽天ポイントを使った場合の楽天カード特典は決済金額に基づきます。

デビットカードで支払える?

はい。デビットカードで支払うことが可能です。

「クレジットカード」を選択

「クレジットカード」を選択

「新規カードを使う」をタップ

[新規カードを使う]をタップ

デビットカードのカード情報を入力する

デビットカードのカード情報を入力する

デビットカードで支払う際は、支払い方法で「クレジットカード」を選択し、登録をしていない場合は[新規カードを使う]をタップしてデビットカード番号を入力してください。

入力したデビットカードを利用できるか有効性が確認された時点で、購入代金が口座から引き落とされます。

EDITED BY
AO
MATSUBA