楽天市場の買い物では、注文商品の到着後に料金を支払う「後払い」という決済方法が使えます。
この記事では、支払い方法に「後払い」を利用して商品を購入する方法のほか、後払い時の審査や返金、領収書発行、注文キャンセルなどについても解説します。
楽天市場の支払い方法「後払い」とは?
楽天市場で利用できる支払い方法のひとつ「後払い」では、商品到着後に代金を支払うことが可能です。クレジットカード決済などオンラインでの支払いに抵抗がある人や、商品を目で見て納得した上で支払いたい人、現金で支払いたいといった人向けの方法です。
支払いの期限は請求書発行から14日以内。後払いの請求書(はがき)が自宅に届いたら、コンビニまたは銀行で支払いをするという流れになります。
- 商品とは別に請求書はがきが届く
- 注文ごとに一律で250円の請求書発行手数料がかかる
- 5万4000円(税込)以上の注文には利用できない
- 注文者または届け先住所のどちらかが国外の場合、利用不可
- 後払い事業者による審査に落ちると支払い方法の変更が必要になる(後述)
後払いの請求書ははがきで自宅に届きます。商品の発送後、請求書はがきも発送される流れです。
楽天市場で「後払い」を使って商品を購入する方法
ここでは、商品の代金を「後払い」で支払う流れを解説していきます。
購入手続き画面で支払い方法の変更ボタンをタップ


商品の[購入手続き]に進んだら、注文を確定する前に画面を下へスクロールし、「支払い方法」の項目で[変更]ボタンをタップします。
「後払い決済」を選択

支払い方法の選択画面で「後払い決済」にチェックをいれて[内容を変更する]をタップします。
手数料などを確認して決済する


支払い方法が「後払い」になっているかを確認してください。また、請求書発行手数料として250円が合計金額に反映されています。
問題なければ[注文を確定]をタップ。あとは商品とは別に、請求書はがきが自宅まで届くのを待ちます。
支払い手続き案内メールで後払い事業者の確認をする


登録済みのメールアドレス宛てに「お支払い手続きのご案内」のメールが届きます。ここで後払い事業者がわかるようになっています。今回の後払い事業者は「ジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社」でした。
あとは、当該事業者からはがきで請求書が届くのを待ちます。
請求書はがきに記載された期日までに支払いを済ませる

注文した商品とは別に、請求書はがきが届きます。実際に筆者が利用したところ、注文してから約16日後に請求書が手元に到着しました。はがきが届かないなどのトラブルが発生した場合、各事業所へ問い合わせてください(後述)。
はがきに記載された期日までに、コンビニや銀行振込、または楽天銀行スマホアプリ決済を使って支払いを済ませます。

コンビニの店頭で支払い(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、コミュニティ・ストア、セイコーマート、ポプラなど)、銀行振込、または楽天銀行スマホアプリからの支払いを完了させます。

コンビニで支払いをした
コンビニで支払い(現金のみ)を完了させたパターンでは、店員により領収日付印が押された状態で振り込み受領証を渡されます。後払い完了後のトラブルを防ぐためにも、控えは大切に保管しておきましょう。
実際に使って感じたデメリットや注意点
ここでは、実際に「後払い決済」を使って感じたデメリットや注意点をまとめました。
デメリット1:手数料250円が必ず発生する

後払いを選択すると、注文ごとに一律で250円の手数料が合計金額に加算されてしまいます。送料無料商品を選んだとしても手数料が追加されてしまうという点を考えると、決して“得をする”支払い方法とは言えません。
デメリット2:銀行振込にするとさらに手数料が必要なケースも
後払いの精算方法は「コンビニ支払い」「銀行振込」「楽天銀行コンビニ支払サービス(アプリで払込票支払)」の3つです。「コンビニ支払い」と「楽天銀行コンビニ支払サービス(アプリで払込票支払)」では支払い時の手数料は無料です。
しかし、「銀行振込」で精算する場合、各金融機関の定める振込手数料が追加で発生する可能性があります。後払い手数料250円だけでなく振込手数料も必要になるため、手数料だけで500円前後の追加料金が発生するケースもあるでしょう。
デメリット3:ポイント還元が振るわない
楽天市場では100円(税別)で1ポイントのポイント還元があります(ショップやキャンペーン等によってポイント還元率は変動)。後払いを使った場合も100円(税別)ごとに1ポイントの楽天ポイントが通常購入として獲得できますが、同じくポストペイ型の支払いになる楽天カードでの決済ならさらに「+2倍」のポイント(3%以上の還元率)がつきます。

「5と0のつく日」に楽天カード(クレジットカード)で買い物をすると、5倍の楽天ポイントを獲得できるといった特典もあるため、楽天市場をよく利用する人なら楽天カードでの決済が断然お得です。
楽天市場「後払い」に関するよくある質問と答え
ここでは、楽天市場での決済に「後払い」を利用する上でよくある質問とその答えをまとめました。
楽天市場「後払い」利用時の請求書はがきが届かないときはどうする?
商品発送から1週間前後が経過しても手元にはがきが届かない場合は、後払い事業者へ直接問い合わせる必要があります(詳細)。
後払い時の請求は、以下2つの事業者のどちらかになります。
- ジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社:03-6758-0635(午前10時〜午後5時、土日祝日除く)
- 株式会社ネットプロテクションズ:問い合わせフォーム
請求書はがきが発送された時点で登録メールアドレス宛に各事業者からメールが届くので、そのメールに記載された問い合わせ先へ連絡しましょう。
楽天市場「後払い」利用時の請求書はがきの再発行や住所変更手続きはどうすればいい?
指定の後払い事業者に直接問い合わせます(詳細)。


購入後、「【楽天市場】お支払い手続きのご案内」に記載された後払い事業者の問い合わせ先を確認し、紛失あるいは住所変更の旨を伝えてください。
- ジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社:03-6758-0635(午前10時〜午後5時、土日祝日除く)
- 株式会社ネットプロテクションズ:問い合わせフォーム
楽天市場での注文をキャンセルするには?
楽天市場で購入した商品を注文キャンセルするには、購入元である各ショップに問い合わせる必要があります(詳細)。
返品や交換時も同様に、購入元へ問い合わせます。ショップへの問い合わせ方法については以下の記事で詳しく解説しています。
楽天市場で後払いを利用時に、与信審査はある? 審査落ちする条件は?
後払いを決済方法として選択すると、事業者による与信審査がおこなわれます(詳細)。
後払い事業者(ジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社、または株式会社ネットプロテクションズ)による審査に通ると、前述した手順で支払いが可能になります。審査が通らない原因としては以下が考えられます。
- 5万4000円(税込)以上の注文をしている(複数のお買い物で、後払いによる未払いがこの金額を上回っている場合も該当する可能性あり)
- 注文者または届け先住所のどちらかが国外である
- 配送業者の営業所留め、郵便局留め、私書箱等の荷物の一時受取場所や、転送業者等を受取場所に指定している
- 支払い期限を過ぎた未入金の取引がある、など
審査に通らなかった場合は、楽天市場またはショップから支払い方法の変更についての連絡がメールで届くようになっています。