楽天モバイルが提供する料金プランは、「Rakuten最強プラン」の1種類だけです。データ通信量が3GBまでなら月額1078円、3GB〜20GBなら月額2178円、20GB超過後はデータ無制限で月額3278円の段階制で比較的シンプルな料金体系ですが、オプションや割引などを適用して実際にいくらになるのか知りたい人も多いはずです。
本記事では、楽天モバイルを検討している人に向けて初心者でもわかるようにRakuten最強プランの料金を解説します。実際に契約したときに自分の料金がいくらになるのかシミュレーションもできるので、ぜひ試してみてください。
あなたはいくら? 楽天モバイルの料金をシミュレーション

実際に楽天モバイルを契約した際、自分の料金がいくらになるのか気になる人も多いでしょう。楽天モバイルの料金は、「ひと月あたりのデータ通信量」と「割引の有無(家族割・年齢別割引)」によって決まります。
ここでは、あなたが楽天モバイルを契約した場合の月額料金をシミュレーターで診断します。3つの質問に答えるだけで目安の料金がわかるので、現在使用している回線の料金と比較してみてください。
なお、楽天モバイルの公式サイトでも料金シミュレーターを提供しています。いま自分が契約している通信会社から楽天モバイルに乗り換えると、いくら安く/高くなるのかを比較検討できます。
他社の大手キャリアとデータ無制限プランを比較
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」の月額3278円でデータ無制限という料金体系は、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアと比べても割安です。
以下、楽天モバイルと大手3キャリアのデータ無制限プランの料金を比較してみます。
プラン名 | 月額料金 | |
---|---|---|
楽天モバイル | Rakuten最強プラン | 月額3278円 |
ドコモ | eximo(※2025年6月4日に新規受付停止) | 月額7315円 |
ドコモMAX(※2025年6月5日より提供開始) | 月額8448円 | |
au | 使い放題MAX+ 5G/4G | 月額7458円 |
auバリューリンクプラン(※2025年6月3日より提供開始) | 月額8008円 | |
ソフトバンク | メリハリ無制限+ | 月額7425円 |
(※)各プランとも割引前の基本料金を記載
大手3キャリアが提供するデータ無制限プランは、いずも月額7000円台〜8000円台と高額です。いずれのプランも割引が前提となっており、インターネット回線とのセット割や家族割などを駆使することで月額5000円程度まで安くなります。
また、ドコモとauは2025年6月に新プランの提供を開始。特定のサービス(ドコモの「ドコモMAX」ならAmazonプライムとDAZN for docomoなど、「auバリューリンクプラン」ならPontaパスやau Starlink Directなど)が無料となる特典がついている反面、基本料金は値上がりしています。
一方、楽天モバイルのRakuten最強プランは、データ通信量20GB超過後に月額3278円と大手3キャリアが提供するデータ無制限プランの半額程度で使えます。楽天モバイルにもインターネット回線とのセット割や家族割などの割引はありますが、割引を適用しなくても十分に割安感のある料金体系です。
月額3278円でデータ無制限
楽天モバイルの料金プランは「Rakuten最強プラン」の1種類だけ

楽天モバイルが提供する料金プランは「Rakuten最強プラン」の1種類だけです。「楽天モバイルを使う=Rakuten最強プランを申し込む」と言えるでしょう。
他の格安SIMだと、「◯GBで月額◯円」のようにデータ通信量が決まっているプランが多いですが、Rakuten最強プランは毎月のデータ通信量に応じて料金が3段階で変動する仕組みです。データ通信をたくさん使う人も、あまり使わない人も、Rakuten最強プランに申し込むことになります。

Rakuten最強プランの料金の仕組みは下記の通りです。
- データ通信量が3GBまで:月額1078円
- データ通信量が3GB〜20GB:月額2178円
- データ通信量が20GB超過後:データ無制限で月額3278円
これは「月額1078円」「月額2178円」「月額3278円」の3種類のプランがあるわけではありません。ざっくり言えば、「データ通信量が少なければ料金は安くなり、データ通信量をたくさん使えばそのぶん高くなる」という仕組みです。

たとえば5月にデータ通信を2GBしか使わなかった場合、料金は最低金額の月額1078円です。しかし6月のデータ通信量が5GBだと、月額料金は2178円に上がってしまいます。
7月のデータ通信量を3GBまでに抑えられれば、料金は再び月額1078円に下がります。このように、月ごとに使用したデータ通信量に応じて料金が上下するのがRakuten最強プランの仕組みです。

データ通信量が20GBを超過した後は、高速データ通信が無制限で月額3278円となります。100GB使っても200GB使っても月額3278円です。データ無制限で月額3278円という料金は、他の大手キャリアと比べても圧倒的なコスパの良さを誇ります。
外出先で動画をたくさん視聴したりオンラインゲームをプレイしたりするなど、データ通信を使い倒したいという人には特に楽天モバイルは向いています。
もちろんデータ通信をあまり使わない人も、3GBまでで月額1078円という料金は割安なのでおすすめです。割引を駆使すれば、プラン料金はさらにお得になります。
月額3278円でデータ無制限
Rakuten最強プランのお試し版「データタイプ」も

Rakuten最強プラン(データタイプ)
Rakuten最強プランには、データ通信専用の「Rakuten最強プラン(データタイプ)」も提供されています。
音声通話や他社への乗り換え(MNP)ができないなどの制限がある代わりに、本人確認不要で手軽に始められます(楽天カード保有者限定)。料金の仕組みは通常タイプと同じ。楽天モバイルの使い勝手を試したい人に向けたお試し版という位置づけです。
Rakuten最強プランの通話料金・割引・手数料は?
次に、楽天モバイルの通話料金・割引・手数料について解説します。専用アプリの「楽天リンク」を使えば国内通話は無料になるほか、割引はいわゆる家族割・学割・こども割・シニア割などが用意されています。
通話料金:専用アプリ「楽天リンク」を使えば国内通話が無料

Rakuten最強プランの契約者は、専用アプリ「Rakuten Link(楽天リンク)」から発信した国内通話は無料となります。固定電話や他社携帯と何回・何時間通話しても通話料金は発生しません。
一般的にスマホ回線で通話かけ放題オプションに加入すると、月額1500円前後のオプション料金がかかります。楽天モバイルなら追加料金なしで楽天リンクアプリから無料通話をかけられます。
仕事で通話する頻度が多い人や、家族や友達とたくさん通話したい人は、楽天リンクで通話が無料となる楽天モバイルはおすすめです。
楽天リンクの通話はなぜ無料?
楽天リンクはRCS(Rich Communication Services)と呼ばれる高機能な規格を採用しています。モバイルデータ通信またはWi-Fiに接続している際に利用できる仕組みのため、無料での通話が可能となっています。
スマホに標準搭載されている電話アプリを使った通話と比べてると音声の品質は劣りますが、相手との会話に支障をきたすほどではありません。無料である点を考慮すると十分に満足できる通話品質といえます。


楽天リンクの画面
無料通話する方法は非常に簡単。楽天リンクアプリをインストール後、楽天アカウントでログイン。相手の電話番号を入力するか電話帳などから発信するだけです。電話帳や通話履歴などの機能もあり、スマホに標準搭載されている電話アプリと同じ要領で使えます。

0570から始まるナビダイヤルなど、一部無料対象外の番号もある
ただし、「0570」からはじまるナビダイヤルなど一部の番号は無料通話の対象外となる点に注意してください。無料対象外の電話番号に発信する際は、「有料になる場合があります」と表示されて標準搭載の電話アプリから発信されてしまいます。
なお、楽天モバイルを契約していても楽天リンクを使わずに標準搭載の電話アプリから発信すると、30秒ごとに22円の従量制通話料金が発生します。

キャリアメール

SMS(ショートメッセージ)
そのほか楽天リンクでは、キャリアメールやSMS(ショートメッセージ)も無料です。
キャリアメールでは「@rakumail.jp」ドメインの専用キャリアメール「楽メール」を利用可能。メールボックスの最大容量1GB、メールボックスの最大メール件数50万件、添付ファイルの最大容量は1ファイルあたり10MBと、無料ながら満足できる仕様です。
SMSは原則として送信料が無料ですが、相手の利用状況によっては例外的に送信料が発生する場合があります。
楽天リンクなら国内通話が無料
割引:家族割・学割・こども割などでプラン料金がお得に

割安な料金体系が魅力のRakuten最強プランですが、条件を満たすと料金が安くなる割引プログラムも提供されています。楽天モバイルで提供されている割引プログラムは以下の5つです。
最強家族プログラム | 家族で楽天モバイルを契約していると、家族それぞれのプラン料金を月110円割引 |
---|---|
最強こどもプログラム | 12歳以下のユーザーを対象に、データ通信量が3GBまでなら月440円割引、データ通信量が3GBを超過したら月110円割引 |
最強青春プログラム | 13歳〜22歳のユーザーを対象に、月110円割引 |
最強シニアプログラム | 65歳のユーザーを対象に、月110ポイント還元 |
最強おうちプログラム | Wi-Fiホームルーター「Rakuten Turbo(楽天ターボ)」または光回線サービス「楽天ひかり」を初めて申し込み、Rakuten最強プランとセットで使うと毎月1000ポイント還元 |
家族で楽天モバイルを使っている人なら「最強家族プログラム」により毎月110円割引されます。「最強家族プログラム」は家族割サービスではありますが、家族の定義は定められていません。離れて暮らす両親、婚姻関係にないパートナー、友だち同士でも「最強家族プログラム」を適用できます。
12歳以下なら「最強こどもプログラム」で毎月最大440円割引されます。データ通信量が3GBまでなら440円割引、3GB超過後は110円割引です。
13〜22歳向けに毎月110円割引される「最強青春プログラム」もあります。実質的な学割という位置づけですが、年齢が13〜22歳であれば学生でなくても「最強青春プログラム」を利用できます。
65歳以上の契約者は「最強シニアプログラム」で毎月110ポイントが還元されます。最強シニアプログラムは厳密には割引ではなくポイント還元ですが、付与されたポイントは楽天モバイルの料金の支払いにも充当可能です。
「最強おうちプログラム」は、Wi-Fiホームルーター「Rakuten Turbo(楽天ターボ)」または光回線サービス「楽天ひかり」とRakuten最強プランをセットで契約すると1000ポイント還元されるセット割です。
楽天モバイルの割引については、以下の記事で詳しく解説しているのであわせて参照してください。
割引プログラムでプラン料金が割安に
手数料:契約事務手数料は無料、1年以上使えば解約の違約金もかからない

楽天モバイルを他社からの乗り換え(MNP)または新規契約で申し込む場合、契約事務手数料はかかりません。
大手キャリアやMVNOの中には、契約時に3000円〜4000円程度の契約事務手数料がかかる事業者もあります。この点、楽天モバイルは契約事務手数料が無料です。

1年以内に他社に乗り換えまたは解約すると、最大1078円の解約手数料が発生する
ただし、楽天モバイルを解約または他社に乗り換える場合、回線の利用開始から1年経過していないと最大1078円の解約事務手数料が発生します。
解約事務手数料は、適用している割引によって異なります。たとえば最強家族プログラム(家族割)を適用して毎月110円割引している場合、解約事務手数料は968円です。利用開始から1年以上経過していれば、解約事務手数料はかかりません。
そのほか、楽天モバイルで発生する手数料は下記の通りです。
SIM交換・再発行手数料(SIMカード) | 3300円 |
---|---|
SIM交換・再発行手数料(eSIM) | 0円 |
選べる電話番号サービス | 1100円 |
名義変更手数料 |
|
口座振替手数料 | 110円/月 |
代金引換手数料 |
※30万1円以上:代金引換は利用不可 |
コンビニ払込票発行手数料 | 396円 |
コンビニ支払い手数料 |
110円~550円 ※請求金額と対象コンビニによって手数料が異なる |
アクセサリのみ購入時の送料 | 900円 ※アクセサリ購入時にアクセサリ以外の製品またはSIMが含まれる場合は無料 |
書類郵送サービス手数料 | 330円 |
楽天モバイルの手数料に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
楽天モバイルの料金に関するよくある疑問と答え
楽天モバイルの料金について、よくあがる疑問とその答えをまとめています。
楽天モバイルの料金に日割りはある?
楽天モバイルの料金に日割りは適用されません。

5月15日に楽天モバイルの利用を開始した場合の一例
楽天モバイルの料金は、毎月1日〜月末までに使用したデータ通信量に応じた料金が翌月に請求されます(翌月4日頃に料金が確定)。
Rakuten最強プランを月途中で契約して利用開始した場合、利用開始日〜月末までのデータ通信量に応じた料金が満額発生します。たとえば15日に利用を開始し、月末までに使用したデータ通信量が10GBだったとすると、月額2178円(割引非適用時)が請求されます。
解約時も同様に、日割りは適用されません。1日〜解約完了日までに使用したデータ通信量に応じて、最終利用月の料金が請求されます。
なお、楽天モバイルの解約手続きが完了すると、即時サービスを使えなくなります。
楽天モバイルの料金はいつから発生する?
楽天モバイルの利用料金は契約初月から発生します。
楽天モバイルはかつてデータ通信量が1GB未満なら無料で使えるプランを提供していたり、加入から1年間無料で使えるキャンペーンを実施していたりしたこともありましたが、現在これらは実施されていません。当然ですが、初月利用分から料金が発生します。
前述の通り、楽天モバイルでは毎月1日〜月末までに使用したデータ通信量に応じた料金が翌月に請求されます。月が代わると前月分のデータ通信量を集計し、翌月4日頃に前月分の料金が確定します。請求タイミングや引き落とし日は、下記の通り支払い方法によって異なります。
支払い方法 | 請求のタイミング | 引き落としのタイミング |
---|---|---|
クレジットカード | 毎月1日から月末までの利用料金を翌月11日頃にクレジットカード会社へ請求 | 各クレジットカード会社のスケジュールに準ずる |
デビットカード | 毎月1日から月末までの利用料金を翌月11日頃に金融機関へ請求 | 毎月11日頃に引き落とし(請求のタイミングと同時) |
口座振替 | 毎月1日から月末までの利用料金を翌月27日に金融機関へ請求 | 毎月27日に引き落とし(土日祝日の場合は翌営業日) |
楽天モバイルの支払い方法は?
楽天モバイルの支払い方法はクレジットカード・銀行口座振替・楽天ポイントなどがあります。
楽天モバイルの支払い方法は以下の5つが対応しています。
楽天ポイントの還元率 | 手数料 | 料金請求日・支払い日 | |
---|---|---|---|
楽天カード | 合計2% | 0円 | 毎月11日ごろ |
楽天カード以外のクレジットカード | 1% | 0円 | 毎月11日ごろ |
デビットカード | 1% | 0円 | 毎月11日ごろ |
銀行口座振替 | 1% | 毎月110円 | 毎月27日ごろ |
楽天ポイント・楽天キャッシュ(※) | 1% | 0円 | 毎月11日ごろ |
※クレジットカード/デビットカードでの支払いを選択した人のみ、補助的な支払い方法として利用可能
楽天モバイルの支払い方法で最もお得なのは「楽天カード」です。楽天モバイルの料金を楽天カードで支払うと、通常1%の楽天ポイントに加えて、楽天カード利用分として1%が加算され、合計2%のポイントが還元されます。
クレジットカードを持っていない人は銀行口座振替でも支払えますが、毎月110円の手数料が発生してしまいます。
楽天モバイルの料金はポイントで支払える?
楽天モバイル料金をポイントで支払うことは可能です。
貯まった楽天ポイント(および楽天キャッシュ)は、1ポイント=1円として楽天モバイルの料金の支払いに充当できます。ただし、楽天ポイント・楽天キャッシュを充当する場合は、支払い方法にクレジットカードを設定していなければなりません。

「利用料金」から[楽天ポイント利用設定]を選ぶ

「指定したポイント数を使う」を選べばポイントを計画的に使ってプラン料金を抑えられる
楽天ポイントを支払いで利用するには、my楽天モバイル(ブラウザまたはアプリ)から設定をおこないます。
「すべてのポイントを使う」「指定したポイント数を使う」のいずれかを選択してください。「指定したポイント数を使う」は、貯まったポイントを一気に消費することなく計画的にポイントを使えます。
楽天モバイルの請求金額はどこで確認できる?
my楽天モバイルで確認できます。

「利用料金」にて前月以前の料金を確認できる

「ホーム」に今月のデータ通信量が表示されるため、料金の目安を確認できる
my楽天モバイルで「利用料金」タブを開くと、アプリなら前月以前の利用料金を確認できます(ウェブ版の場合、メニューボタン
→[利用料金]と進む)。また、「ホーム」タブでは今月のデータ通信量を確認できます。リアルタイムで反映されるわけではないためあくまでも目安となりますが、今月使用したデータ通信量から今月分の料金を予測できます。
本記事で記載されている金額はすべて税込価格です。