楽天モバイルでキャリアメールは使える？ 設定方法や他キャリアから引き継ぎできるかなど解説

楽天モバイルは、契約者が無料で使えるキャリアメール「楽メール」を提供しています。好きなメールアドレスに設定・変更したり、50MBまでの添付ファイルを送信できたりするのが特徴。フィルター機能も充実しており、迷惑メールへの対策面でも安心です。

他キャリアから楽天モバイルへの乗り換えを検討している人の中には、現在使用しているキャリアメールから楽メールにデータを引き継ぎ・持ち運びできるのかどうか気になる人もいるでしょう。

本記事では、楽天モバイルが提供する「楽メール」のサービス概要や設定内容、キャリアメールの持ち運びなどについて解説しています。

ここではまずはじめに、楽メールのサービス概要や設定項目などを紹介します。すでに楽天モバイルに加入した人だけでなく、これから楽天モバイルを契約しようと考えている人も参考にしてみてください。

「楽メール」は、楽天モバイルが契約者に無料で提供する公式のメールサービスです。通話やSMSなどコミュニケーション関連機能が搭載されている契約者専用アプリ「Rakuten Link（楽天リンク）」内で利用できます。

フォルダー、お気に入り（スター）、アーカイブなど、キャリアメールとして使うには十分な機能を一通り揃えています。ただし、楽天市場の広告がところどころ表示されるのが難点です。また、「Rakuten最強プラン（データタイプ）」では楽メールを使えません。

楽メールでは「◯◯@rakumail.jp」のドメインを使用することになり、自身の好きなメールアドレスを設定できます。設定後でも、月に1度までなら簡単に変更可能です（毎月1日の0時にリセット）。

メールの受信容量は1件につき最大50MB、送信容量は最大25MB（1つのファイル添付につき最大10MB）なので、容量の大きなファイルや動画でも送受信が可能です。

そもそも楽天モバイルは月間データ容量が20GBを超えると月額3278円でデータ無制限となるため、容量の大きいメールをやり取りしたとしてもプラン料金が高額になる心配もありません。

楽メールはフィルター機能が充実しています。拒否リストやフィルター設定を活用すれば迷惑メールもブロックできるので安心です。必要に応じて各項目の設定をおこないましょう。

メールを受信したい相手が迷惑メール扱いになってしまった場合、受信リストに設定することで迷惑メールフォルダーに振り分けられず受信トレイに受信します。

迷惑メールなのにフィルターで制限できないなど、受信したくないメールアドレスは拒否リストに追加してください。拒否リストに追加されたアドレスから送信されたメールは受信自体されなくなります。

「携帯/Webメール拒否設定」は、特定の事業者からのメールを拒否する設定項目です。携帯/Webメール拒否設定を有効にしても拒否できない場合は、拒否リスト機能を利用しましょう。

楽メールは、my楽天モバイルのWebページまたはアプリでメールアドレスを設定するだけで利用を開始できます。複雑な初期設定は必要ありません。また、メールアドレスを途中で変更する場合も同じくmy楽天モバイルからおこないます。

メールアドレスを初期設定する方法と途中で変更する方法はほぼ同じです。今回は変更する方法を検証・解説しています。

まずは楽天モバイルのトップページからmy楽天モバイルにアクセスし、ログインしてください。

my楽天モバイルアプリでも手続き可能です。操作手順はWebページでもアプリでも同様です。

my楽天モバイルのトップページを下にスクロールし、「楽メール」の項目で［メールアドレスの変更］をタップします。初回設定時は［メールアドレス設定］となっています。

設定画面で任意のメールアドレスを入力します。入力の際は以下の点に注意してください。

すでに使用されているメールアドレスは設定できません。使用済みのメールアドレスを入力すると、代替案のメールアドレスが提示されます。

また、複数回メールアドレスを変更したことがあると「1つ前のメールアドレスに変更する」を選択できます。戻せるのは1つ前のメールアドレスのみで、2つ以上前のメールアドレスには戻せません。

メールアドレスを入力したら、［確認画面へ進む］→［この内容に変更する］をタップ。これでメールアドレスの変更（または初期設定）は完了です。

Rakuten Linkアプリから楽メールを開き、メールアドレスの変更が反映されているか確認してください。

他キャリアから楽天モバイルに乗り換える際、乗り換え元のキャリアメールから楽メールにデータ移行できるかどうか気になる人は多いでしょう。

また、楽天モバイルから他キャリアに乗り換える際も同様、楽メールからのデータ移行が可能かどうか不安になる人もいるかもしれません。ここではキャリアメールの持ち運びについて解説しています。

他キャリア（ドコモ・au・ソフトバンク）から楽天モバイルに乗り換える際、キャリアメールのデータを楽メールに引き継ぎたいと思う人も多いでしょう。他社のキャリアメールのデータを楽メールに引き継ぐことはできません。

たとえばドコモのキャリアメール（ドコモメール）で送受信したメールのデータを、そのまま楽メールに移行するようなことはできないのです。

乗り換え元のキャリアで使用していたメールアドレスを楽天モバイルに乗り換えた後も使いたい場合、各キャリアが提供しているメール持ち運びサービスを利用しましょう。

メール持ち運びサービスは、回線を解約した後でも解約前のメールアドレスを継続して利用できる有料サービス。ドコモを解約して楽天モバイルに乗り換えた場合でも、ドコモメールを使用し続けられるというものです。

利用料金は各キャリアとも月額330円です（ソフトバンクのみ年額3300円の年間プランあり）。いずれのキャリアも、メール持ち運びサービスを利用するには解約から31日以内に申し込まなければならない点には注意してください。

楽天モバイルから他キャリア（ドコモ・au・ソフトバンク）に乗り換える場合、楽メールのデータは他社のキャリアメールには引き継げないので、楽天モバイルのメール持ち運びサービス「楽メール持ち運び」を利用します。

楽メール持ち運びは、楽天モバイル回線を解約（または譲渡）したあとも楽メールのアドレス（@rakumail.jp）を利用できるオプションサービス。楽天モバイルを解約しても過去のメールは消失せずそのまま残り続けます。

データ容量最大1GBという点は共通していますが、楽メール（回線解約前）と楽メール持ち運び（回線解約後）では以下の違いがあります。

楽天モバイル回線を解約するとRakuten Linkは利用できなくなるため、回線解約後は任意のメールアプリで楽メールを使うことになります。楽メール持ち運びを利用する場合、メールアドレスは変更できません。

楽メール持ち運びは、楽天モバイル回線の解約時（または譲渡、MNP転出時）に楽メールアカウントを所有していたユーザーのみ申し込み可能。申し込み期間は楽天モバイル回線を解約した日を含めて31日間です。これを過ぎると楽メールアカウントは削除され、楽メール持ち運びを申し込みできなくなります。

楽天モバイルを解約後に再契約した場合、楽メール持ち運びは自動解約されます。楽天モバイル再契約後、解約前および楽メール持ち運び利用中も含めた楽メールのデータはすべて引き継がれます。