LINEの機種変更で「失敗」「引き継ぎできない」時の復元・対処法まとめ──メアドやパスワード忘れ、正常に処理できないエラー、トーク履歴、電話番号、問合せ方法など【iPhone/Android】
機種変更時にLINEの引き継ぎをおこなうプロセスでは、パスワードや2段階認証(アカウント引き継ぎ設定)を忘れてログインできなかったり、「正常に処理できませんでした」エラーなどが発生したりして、引き継ぎできないケースも少なくありません。トーク履歴のバックアップ・復元の失敗についても同様です。
そこで本記事では、LINEの引き継ぎ時に起こりがちなエラーを各種取り上げながら、自分でおこなえる対処法や復元、むしろLINEへ問い合わせるべきケースなどをまとめました。
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エラー1:メールアドレスがわからない場合
機種変更などに伴ってLINEのアカウントを引き継ぐには、新端末でLINEにログインする時、あらかじめ登録したメールアドレスとパスワード、およびアカウント引き継ぎ設定が求められます。本章では「メールアドレス」がわからなくなったり、そもそも登録していなかったためログインできない場合の対処法を紹介します。
Facebookアカウントによる認証でLINEログイン
これまで使っていた端末(旧端末)のLINEで「Facebook連携」が済んでいる場合は、メールアドレスが使えなくても、FacebookアカウントによってLINEにログインすることが可能です。
新端末のLINEを起動して[ログイン]を選択後、最下部にある[Facebookログイン]をタップします。
Facebookのログイン画面に遷移するので、Facebook用のメールアドレスとパスワードを入力してログインします(すでにFacebookアプリでログインしている場合、この画面は表示されません)。
これだけでLINEへログインできます。あとは、PINコードを入力すれば引き継ぎが完了する状態となります。
事前にFacebook連携をしていない場合
Facebook連携をおこなっていないケースでは、旧端末のLINEの[友だち]タブから[設定(歯車マーク)]→[アカウント]と進んで、Facebook連携をおこなえます。
「Facebook」の項目にある[連携する]ボタンをタップしましょう。
続いて、Facebookアプリが起動し、Facebookへのログインが求められます。Facebook用のメールアドレスとパスワードを入力してログインしましょう(すでにFacebookアプリでログインしている場合、この画面は表示されません)。
連携が成功すると、LINEの設定に戻って「Facebook」の項目が[解除]という表記に変わっているはずです(Facebook連携を解除する際には、このボタンをタップします)。
これで、新端末においてFacebookアカウントによるLINEログイン(引き継ぎ)が可能になります。
登録メールアドレスを変更・確認する
登録してあったメールアドレスを忘れた、あるいはうまくログインできない場合、これまで使っていた旧端末でLINEのメールアドレス登録をやり直してみるという方法があります。また、事前にメールアドレス自体を登録していなかったという場合でも、ほぼ同じ手順でメールアドレス登録をおこなうことができます。
メールアドレスを変更するには、まず旧端末のLINEの[友だち]タブから[設定(歯車マーク)]→[アカウント]→[メールアドレス変更(登録)]と進みます。続いて、[メールアドレス変更]をタップします。
※LINEのメールアドレスやパスワードを変更する場合の「本人確認」ステップが省略されました。基本的には端末ロック解除と同じ方法による認証で代替されます。詳しくは下記の特集を参照してください。
LINEでメールアドレスを新規登録・確認・変更・登録解除(削除)する方法
本人確認のためにパスワードが要求されます。メールアドレスは自動で表示されるはずなので、単にメールアドレス自体を忘れたという場合はここで確認できます。
メールアドレスに紐付いたパスワードを入力し、[確認]ボタンをタップします。パスワードがわからない時は、[パスワードを忘れた場合]という部分を押して登録メールアドレス宛てに確認メールを送り、パスワードを再設定することも可能です(後述:「パスワードを忘れてしまった場合」の章を参照)。
別のメールアドレスとパスワードを再設定します。
入力後に[確認]をタップ。
新しいメールアドレス宛に4ケタの認証番号が届きます。
これを入力して[登録する]ボタンをタップします。
新しいメールアドレスとパスワードが登録完了します。
このアドレスとパスワードで、あらためて新端末でのLINEログインを試してみましょう。うまくログインできる場合があります。
新端末からメールアドレス登録はできる?
新端末のLINEでログインしようとすると、メニューに[メールアドレス未登録の場合]というボタンが用意されています。旧端末でLINEのメールアドレス登録をしておらず、かつ旧端末のLINEがすでに使えない場合、新端末からメールアドレス登録・変更・確認がおこなえるのでしょうか。
答えは「ノー」で、機種変更によって新しい端末または電話番号を利用するのであれば、もし旧端末でメールアドレス登録がおこなえずFacebook認証によるLINEログインもできない場合、アカウントの新規登録をするしかありません(下の画面参照)。
ただし、新規でアカウント登録する(ログインをあきらめる)と、これまでの友だちやトーク、購入スタンプなどがすべて消えてしまうので、新規登録は最終手段として考えておきましょう。
なお、同じ端末で同じ電話番号を使う(アプリを一度アンインストールして再びインストールしたケースなど)場合、[番号認証]をタップして電話番号による認証のみで引き継ぎ(ログイン)ができます。
エラー2:パスワードを忘れてしまった場合
機種変更などに伴ってLINEのアカウントを引き継ぐ場合、メールアドレスとパスワードを入力してログインする必要があります。本章では、登録したパスワードを忘れてしまった、あるいはパスワード自体を登録していなかった場合の対処法を紹介します。
ログイン画面からパスワードを再設定する
これまで使っていた端末(旧端末)のLINEでメールアドレスとパスワードの登録が済んでいるものの、パスワードがわからなくなってしまった時はパスワードを再設定しましょう。
新端末のLINEを起動して[ログイン]と進み、メールアドレスとパスワードを入力する画面を表示します。
[パスワードを忘れた場合]という小さいリンクがあるので、これをタップします。
パスワード再設定の手続き画面へ遷移します。
旧端末のLINEで登録してあるメールアドレスを入力して[確認]ボタンをタップすれば、メールアドレス宛てにパスワード変更の案内メールが届きます。
LINEからのメールを開き、パスワード再設定手続き用のURLをタップして進みます。このURLの有効期限は1時間以内となっています。
なお、パスワード再設定メールが届かない場合は、下記を確認してみましょう(LINEのヘルプより引用)。
- 登録したメールアドレスが間違っている
- 登録したメールアドレスとは異なるメールアドレスを入力している
- 短い間隔で再設定メールの発行を行っている ※短い間隔で複数回再設定メールの発行を行うと、受信できなくなる場合があります。24時間程度の間隔をあけて、試してください
- 迷惑メールフォルダなど、受信フォルダとは異なるフォルダに届いている
- 迷惑メールに対するフィルターが設定されている ※フィルターを設定している場合は、一度解除をお試しください。例:URLを含むメールを受信しない、パソコンからのメールを受信しないなど
- ドメイン指定受信を設定している ※ドメイン指定受信を設定している場合は、line.meを許可してください
- RFCに準拠していないメールアドレスを登録している<準拠していないとされるメールアドレスの例 / @の直前にドット(.)が使用されているメールアドレス:abcd.@xxx.com / ドット(.)が連続しているメールアドレス:ab..cd@xxx.com / 先頭にハイフン(-)が使用されているメールアドレス:-abcd@xxx.com)>
遷移先のページで新しく設定したいパスワードを2回入力し、[確認]をタップします。
パスワードが変更(再設定)されるので[OK]を押し、再び新端末のLINEログイン画面に戻りましょう。
あとは新パスワードを入力し、[確認]ボタンをタップすれば正常にログインできるはずです。
Facebookアカウントによる認証でLINEログイン
パスワードを登録していなかった場合は、当然ですがメールアドレスを登録していなかった時と同じ対処法、すなわちFacebookアカウントによる認証によってLINEにログインする方法があります。
これまで使っていた端末のLINEで「Facebook連携」が済んでいる場合、メールアドレスやパスワードがわからなくても、FacebookアカウントによってLINEにログインする(引き継ぎ)ことが可能です。詳しい手順は前章を参照してください。
エラー3:2段階認証(アカウント引き継ぎ設定)を忘れた/できない場合
旧端末で事前に「アカウントの引き継ぎ設定」を済ませていないと、新端末でのログインの過程で上掲のような「アカウントの引き継ぎを続けるためには?」という2段階認証の画面が表示され、[続行]をタップしても先へ進めません。
この場合、旧端末がまだ使える時は、旧端末のLINEの[その他(…)]タブから[設定(歯車マーク)]→[アカウント引き継ぎ設定]と進み、[アカウントを引き継ぐ]の項目をオンした後、再び新端末のLINEで[続行]をタップすれば、次へ進めます。
もしくは、新端末のLINEで[認証コードを受け取る]を選択し、旧端末のSMSやLINEで受け取った認証コードをそのまま(新端末の)LINEで入力します。この方法で、引き継ぎを進めることも可能です。
※現在、以下の手順は利用できなくなりました
焦るのは、すでに旧端末が使えない時でしょう。その場合でも慌てず、新端末のLINEで[上記の方法が利用できない場合]を選択し、LINEに登録してあるメールアドレスを入力します。
新端末で、そのメールアドレス宛てに認証URLが届きます。このURLをタップし、本人確認をおこないましょう。
再度、LINEを開いて[アカウントを引き継ぐ]ボタンを選択すると、引き継ぎを進められるはずです。
エラー4:電話番号のエラーで認証できない場合(正常に処理できませんでした等)
LINEのアカウントを引き継ぐ過程で電話番号(SMSまたは音声通話)による認証ステップがありますが、「不正な電話番号です」「無効な電話番号です」「正常に処理できませんでした」などと表示されたり、認証番号を入力するとエラー表示されてしまい、ログイン(認証)できなくなることがあるようです。
LINEで「無効な電話番号」と表示されてログイン・新規登録ができないエラーの解除方法
同じ電話番号で繰り返しログインしたことや、セキュリティアプリなどの影響とも言われていますが、一概にそれらが原因と断定することもできません。まず、自分で試してみたい応急処置としては、「1〜2日程度、時間を置いてから再度ログインしてみる」「アプリまたは端末の再起動」「アプリのアンインストールと再インストール」といったことが挙げられます。
しかし、これらで解決できない時は、LINEへ直接問い合わせるのが近道です。LINE公式の「お問い合わせフォーム」へ進み、自分の利用環境やエラー内容を詳しく伝えましょう(できればスクリーンショット付きで)。返事を約束できるものではないとされていますが、可能な限り解決に努めてくれるかと思われます。
エラー5:Facebook認証がエラーでログインできない場合
引き継ぎステップの中で[Facebookでログイン]をタップしてFacebook認証をおこなおうとしても、「外部サービスへの接続に失敗しました。しばらくたってからもう一度お試しください]というエラーが表示される場合があります。
この原因としては、LINEに登録しているFacebookアカウントと、ここで入力しているFacebookアカウントが異なっている可能性が考えられます。LINEに登録しているFacebookアカウントを確認し、正しいアカウントでの認証を再度試みてください。
また、Facebookのログイン情報を入力していないのにエラーが表示されるケースもあるようです。この場合、現在ログインしているFacebookのブラウザ版とアプリ版の両方から一度ログアウトし、もう一度LINEの引き継ぎステップでFacebookアカウントを入力してみることで改善することがあります。
エラー6:LINEへの問い合わせを検討すべきケース(スタンプ・コイン・不具合)
引き継ぎに失敗してスタンプやコインを失ったという場合も、登録情報などの確認がとれれば復元してもらえる可能性があります。また、正しいメールアドレスやパスワードを入力して2段階認証をおこなっているはずなのに、エラー等でなぜか受け付られない時には、LINE運営に問い合わせてみることをおすすめします。
登録メールアドレスのリセット
LINEに登録しているメールアドレスが何らかの理由(正しいメールアドレスを入力しているのにログインできない場合など)で利用できない場合、登録メールアドレスの初期化申請がおこなえます。
LINEの[友だち]タブから[設定(歯車マーク)]→[ヘルプ]と進み、[機種変更する前に]をタップします。続いて[登録メールアドレスが使えず、パスワードも忘れた場合はこちら]のリンクをタップした先のページで、[メールアドレスの解除申請]のリンクから申告がおこなえます。
なお、LINEにログインできなくても、公式ヘルプセンターにアクセスし、[機種変更する前に]→[登録メールアドレスが使えず、パスワードも忘れた場合はこちら]→[メールアドレスの解除申請]と進むことで、お問い合わせフォームへたどり着けます。
「正常に処理できませんでした」「登録できませんでした」が改善しない
「正常に処理できませんでした。しばらく経ってからもう一度お試しください。」「登録できませんでした。」といったエラーメッセージも、LINEアカウント引き継ぎ時のログインで時折みられるものです。上述の対処法をおこなっても改善しない場合は、LINEの運営サイドに対応してもらわないと難しいと考えられます。
LINEにログインできなくても、ブラウザなどで公式ヘルプセンターにアクセスし、前述の手順同様に[機種変更する前に]→[登録メールアドレスが使えず、パスワードも忘れた場合はこちら]→[メールアドレスの解除申請]と進んで、お問い合わせフォームを開きます。
登録電話番号やメールアドレスなどの本人情報、エラー内容など状況をより詳しく正確に申告すれば、対応してもらえる可能性が残されています。
購入済みアイテム(スタンプやコイン等)が引き継げない場合
もしLINEのアカウント引き継ぎに失敗してしまった場合でも、問い合わせることでアイテム移行に対応してもらえる場合があります。LINEアプリのインストールを完了してから、下記よりLINEへ申請しましょう。
引き継ぎできるのは、LINEスタンプと着せかえを利用する権利(プレゼントスタンプを含む)、課金アイテムの購入履歴やコイン残高、LINEストアから購入したクレジット残高です。申請については、発生した問題の状況や消失したアイテム名をはじめ、LINEに登録したことがある電話番号やメールアドレスなどを報告します。
ただし、異なるOS間の機種変更(iPhone→Android、Android→iPhone)では、そもそもコイン残高を引き継げません。また、友だちやトーク履歴、グループのデータなどの移行はサポート対象外です。
エラー7:トーク履歴の引き継ぎに失敗した場合(復元)
Androidの場合の復元
Android→Androidの引き継ぎの場合は、移行したいトーク履歴データを旧端末でバックアップできているかがポイントになります。バックアップできておらず、すでにアカウント引き継ぎ済みで旧端末のLINEが起動できない時は、残念ながらトーク履歴の復元はあきらめねばなりません。
トーク履歴のバックアップがきちんと取れている場合でも、アカウント引き継ぎ済みの新端末でトーク履歴ファイルを入れるフォルダを間違えているパターン、もしくはトーク履歴ファイルのダウンロードが上手くできていないパターン、機種変更後のスマホで権限をすべて許可していないパターンが少なくありません。
下記の特集で紹介しているステップを確認しながら、データ移行を再度おこなってみましょう。
【Android】LINEでトーク履歴をGoogleドライブ/Keepにバックアップして引き継ぎ・復元する方法
LINEのトーク履歴をバックアップして復元する方法まとめ【iPhone/Android/PC】
機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ、元通りに復元する方法
iPhoneの場合の復元
iPhone→iPhoneの引き継ぎでは、iTunesにおける処理がうまくいかず、トーク履歴の復元に失敗するケースが時折みられます。この場合も、トーク履歴のiCloudバックアップさえ取れていれば、新iPhoneでLINEを再インストール後、ログイン作業をやり直す中でトーク履歴を復元できる可能性があります。トーク履歴のiCloudバックアップおよび復元の詳しい手順については、下記の特集を参照してください。
【iPhone】LINEのトーク履歴をiCloudにバックアップして引き継ぎ/復元する方法と注意点
LINEのトーク履歴をバックアップして復元する方法まとめ【iPhone/Android/PC】
機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ、元通りに復元する方法
ただし、iCloudへのトーク履歴バックアップに関しても、注意すべき点があります。バックアップと復元に際しては、新旧のiPhoneをともに最新バージョンに、またLINEアプリも最新版にアップデートしてください。古いバージョンでバックアップしたデータが、新端末(バージョン)で復元できなくなるエラーが多発しています。
このほか、iCloudに「一時的なエラー」と表示されてバックアップできないケースもあるのですが、これはWi-Fiに接続し直すことで改善されることが多いようです。
さらに、iCloudからトーク履歴が復元できない事例として、「iCloudサーバに到達できないか、設定が正しくない可能性があります。」というエラーが表示されるという報告もあります。筆者もこのエラーに遭遇しましたが、少し時間を置いて再試行することで復元できました。原因は明らかでありませんが、設定でiCloud Driveがオンになっているのであれば、復元をあきらめず何度かやり直してみることをおすすめします。
復元はあきらめても、テキストのトーク履歴だけでも取り戻すには
トーク履歴をバックアップしていなかった場合、基本的にはあきらめざるを得ないのですが、この人とのトークだけはテキスト形式でもいいので取り戻したいという場合には、次善の策が一つあります。
それは取り戻したいトークの相手方から、トーク履歴のテキストデータを送信してもらう方法です。テキストデータがあれば、過去にやりとりしたメッセージの内容を把握できます。詳しい手順は下記の特集で解説しているので、参照してください。
【LINE】消えたトーク履歴を相手に送信してもらう方法 復元はムリ
Letter Sealing(暗号化)の影響
このほか、通信の暗号化機能「Letter Sealing」が適用されたトーク(鍵マークが付いたトーク)に未読メッセージがある場合、引き継ぎ後に一部が復元できなくなることがあります。
基本的に、機種変更前に大事なトークには未読メッセージを残さないという予防策しかありませんが、一時的にLetter Sealing設定をオフにすることで、機種変更中に届いたメッセージ表示できる可能性もあるようです。
LINEのメッセージ暗号化機能「Letter Sealing」とは、設定や本人確認の方法まとめ
連絡先へのアクセス権限を許可していない
Android版LINEでは、LINEに連絡先へのアクセスを許可しないと、トーク履歴をGoogleドライブから復元できません。
そのほかiPhone版も含めて、LINEに各種アクセス権限を許可していない場合に、トーク履歴がうまく復元されないエラーが生じることがあります。
端末の「設定」から[アプリ]→[LINE]と進んで、アクセス権限の許可を確認してみてください。