LINEの「ログイン中の端末」とは? 不正アクセスの対処法も紹介

PC、iPad、Apple Watchも表示される?

LINEアプリの設定にある「ログイン中の端末」では、自身のアカウントや関連サービスにログイン中の端末を確認できます。iPadやPCなどスマホとは別の端末でログインしていると、「ログイン中の端末」に表示されます。

不正アクセスを洗い出すために用意されている機能で、基本的には自分の操作でログインしている端末のみが表示されますが、アクセス場所やログイン名の表示が紛らわしく、自分でアクセスした場合も不正アクセス(ログイン)を疑ってしまう人が多いようです。

本記事では、どのような場合にログイン中の端末に記録されるのか、そのパターンと仕様をわかりやすく解説。加えて、万が一不正アクセスが発覚した場合に実行すべき対処法も紹介しています。

LINEの「ログイン中の端末」とは

まずは、LINEアプリの設定画面にある「ログイン中の端末」とはどんな機能なのか解説します。

「ログイン中の端末」に表示されるケース

「ログイン中の端末」には、自分のアカウントでPC版LINEiPad版LINEといった他のデバイスにログインしている場合などに表示されます。

LINEアカウントへのアクセスは、メールアドレス・パスワードの入力のほか、初めてログインする端末では本人確認コードの入力も求められる二重のセキュリティ対策が施されています。

そのため、もしLINEの「ログイン中の端末」に見覚えのない履歴やアクセス場所が表示されていたとしても、多くのケースでは自分自身でログインした記録であり、第三者から不正ログインされた可能性はかなり低いといえます。不正アクセスされているかが気になる場合は、一度「ログイン中の端末」に記録される日付を確認してみましょう。

「ログイン中の端末」を確認する方法

「ログイン中の端末」を確認する方法を説明します。

設定画面から「アカウント」メニューを開く

設定画面から「アカウント」メニューを開く
設定画面から「アカウント」メニューを開く

「ホーム」タブの設定ボタン​をタップし、アカウントを選択します。

「ログイン中の端末」を選択する

「ログイン中の端末」を選択する
「ログイン中の端末」を選択する

アカウントのメニュー画面に移動するのでログイン中の端末を選べば、現アカウントがログインしている端末とLINEサービスを確認できます。

「ログイン中の端末」に表示されているデバイス、LINEのサービスについて

ログイン中の端末

ログイン中の端末には、LINEアカウントへのアクセスを指す「LINEにログイン中の端末」と、LINEストアなど関連サービスへのログインを指す「LINEのサービスにログイン中の端末」の2種類が表示されます。

LINEにログイン中の端末

LINEにログイン中の端末

「LINEにログイン中の端末」に記載されるのは、スマホ以外のPC版、iPad版、Apple Watch版、もしくはGoogle Chromeの拡張機能として提供されているChrome版LINEからのログインです。

LINEはもともと1つのアカウントに2台以上のスマホではログインできない仕組みなので、「LINEにログイン中の端末」欄にiPhoneやAndroidスマホが記載されることはありません。

PC版、iPad版LINEは端末の種類や端末名もしっかり表示されますが、Chrome版LINEは「Unknown Device」と記載されます。端末の並び方はログインした順番です。

LINEのサービスにログイン中の端末

LINEのサービスにログイン中の端末

ブラウザのSafariやChromeからLINE関連のサービスにログインしたときは、「LINEのサービスにログイン中の端末」に「Safari」「Google Chrome」「Google Chrome for iOS」などと記録されます。

以前はアプリ経由でLINEストアなどにログインした際に「LINE IAB」と記載されており、不正アクセスかと怪しむユーザーもいたようですが、現在は特に記録として残ることはないようです。

ログアウトしない限り、ログイン履歴は残る

「ログイン中の端末」に表示される端末やLINEのサービスは、ログアウトしない限り履歴として残り続けます。現在ログイン中の端末だけでなく、過去にログインした履歴も残るので、実際に筆者が確認したところでは、30日以上も前にログインした履歴が残っていました。

また、ログインの履歴にはログインした場所も記録されますが、これはあくまでIPアドレスから割り出したおおよその位置情報なので、詳細な住所までは表示されません。

ただ、おこなった覚えのない遠くの県が表示されているなど、明らかに誤差ではない位置情報を発見した場合は、不正アクセスされた可能性も考えられます。以下で解説する対処法を実施しましょう。

LINEに不正アクセスされた可能性が高いときの対処法

上述で説明したように、基本的にはLINEアカウントに不正アクセスされることはありませんが、「ログイン中の端末」内にまったく身に覚えのない端末があるといった場合、不正アクセスされた可能性があります。

LINEに不正アクセスをされると、トーク履歴や写真などプライベートな情報が見られてしまうだけでなく、勝手に友だちに悪質なメッセージを送られて金銭を要求されるといった二次被害の危険性もあるため、早急に対処しなければなりません。

以下で対処法を紹介するので、参考にしてください。

強制的にログアウトする

「ログイン中の端末」から、不正にログインした端末を強制的にログアウトさせることができます。

[ログアウト]ボタンをタップすれば、別の端末をログアウトにできる

ログアウトボタンをタップすれば、別の端末をログアウトにできる

[すべてのサービスからログアウトする]を押せば、一気にログアウトできる

すべてのサービスからログアウトするを押せば、一気にログアウトできる

ログイン中の端末画面で端末ごとに表示されるログアウトボタンをタップすれば、ログアウトは完了です。

不正アクセスしたと見られる端末が複数ある場合は、すべてのサービスからログアウトするを押すと、一気にログアウトできます。

強制的にログアウトすると、「自動的にログアウトしました。もう一度ログインしてください」と表示される

強制的にログアウトすると、「自動的にログアウトしました。もう一度ログインしてください」と表示される

ログアウトさせると、PC版、iPad版、Chrome版LINEには上の画像のようなメッセージが表示されるとともに、強制的にログイン画面に戻ります。

また、LINEストアを強制ログアウトさせた場合は、特にメッセージなどは表示されず、すぐにログアウトされるといったことになりませんでした。

ログイン許可設定をオフにする

「ホーム」タブ右上の「設定」ボタンをタップし、[アカウント]から「ログイン許可」の項目をオフにしましょう
「ホーム」タブ右上の「設定」ボタンをタップし、[アカウント]から「ログイン許可」の項目をオフにしましょう
「ホーム」タブ右上の「設定」ボタンをタップし、[アカウント]から「ログイン許可」の項目をオフにしましょう

「ホーム」タブ右上の「設定」ボタンをタップし、アカウントから「ログイン許可」の項目をオフにしましょう

スマホ版LINEでログイン設定を「オフ」にしておくと、PC版、iPad版、Apple Watch版、Chrome版LINEでアカウントでのログインを阻止できます。自らがPC版LINEを使わないときは、この設定をオフにしておくと外部からログインされることはないので、不正アクセスを未然に防止したい人にはおすすめです。

ただ、ログイン許可設定がオフになっていても、LINEストアなど関連サービスへのログインは阻止できませんでした。LINE関連サービスへのログインを阻止するには、後述のパスワード変更が最も効果的でしょう。

パスワードを強固なものに変更する

パスワードを強固なものに変更する
パスワードを強固なものに変更する
パスワードを強固なものに変更する

「ホーム」タブ右上の「設定」ボタンをタップし、アカウントパスワードと進み、新しい強固なパスワードに変更しましょう

「ログイン中の端末」に知らない端末が表示されているのは、すでにパスワードが漏れてしまっている可能性も考えられます。こういった場合は、すぐにパスワードの変更をおこなってください。

他のインターネットサービスのアカウント情報を不正に入手し、それを使ってLINEアカウントへログインされた「リスト型攻撃」の可能性もあります。複数のサービスでメールアドレスやパスワードを使いまわしていると、LINEだけでなく、他のサービスにも被害が広まってしまうリスクが高くなるので、LINE以外のサービスのパスワードも強固なものに変更することをおすすめします。

PC版LINEの自動ログイン設定を見直す

初めてログインする端末(PCなど)では、本人確認コードをスマホ版LINEに入力しなければログインできません。しかし、過去にログインしたことがある端末であれば、確認コードの入力が求められず、メールアドレスとパスワードの入力のみでログインが可能です。

PC版LINEでは、自動ログインを「オフ」にしておくと、不正アクセスを防げる可能性が高くなる

PC版LINEでは、自動ログインを「オフ」にしておくと、不正アクセスを防げる可能性が高くなる

さらに、PC版LINEの「自動ログイン」をオンにしておくと、メールアドレスとパスワードを入力しなくても、PCを立ち上げると同時にLINEが開くようになるため、セキュリティ上リスクのある状態といえます。

共有しているパソコンでLINEを使うこと自体あまりおすすめしませんが、自動ログイン設定をするのは特に避けたほうがいいいでしょう。

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