「AQUOS sense6」ってどう? 楽天モバイルで実質1万9800円の割安感あるモデル

AQUOSシリーズらしいデザインで性能も進化

人気の高いAndroidスマートフォン、AQUOS senseシリーズの最新機種に「AQUOS sense6」が登場しました。NTTドコモ、au、楽天モバイル、SIMフリーモデルがリリースされていますが、今回は楽天モバイル版をレビューします。

気になる価格は3万9800円ですが、2万円相当のポイント還元があるので実質1万9800円で購入できます。楽天モバイルは通信料金も非常に手ごろなため、コストを抑えて使いたい人にはおすすめです。

特徴1:AQUOS senseシリーズらしいデザイン

AQUOS sense6は、ひと目見てAQUOS senseシリーズらしいデザインを採用しています。

スマホのデザインはいろいろあり、もちろん好みも分かれるところです。しかし、モデルチェンジごとにデザインのコンセプトを変える製品も少なくありません。その点、AQUOS sense6はデザインを踏襲しているので安心して選べます。前モデルに愛着を持っているユーザーは、引き続き親しみを持って使えることでしょう。

さらに、AQUOS senseシリーズらしい使いやすさも引き継がれています。本体側面にはちょっとしたくぼみが設けられています。これによって、机の上に置いても持ち上げやすいわけです。ボディは金属製ですが、つや消しの質感の良い仕上げで指紋が目立たず、汚れにくくなっています。前モデルに比べると1mm薄くなっており、156gと軽いので持ち歩いても負担がありません。

イヤホンマイク端子に加え、microSDカードにも対応しており、末永く使えます。

【AQUOS sense 6】デザイン

AQUOS senseシリーズらしいデザイン

【AQUOS sense 6】デザイン

本体は金属製でとても質感が良く美しい

【AQUOS sense 6】デザイン

本体サイドが微妙にくぼんだデザインで持ち上げやすい

【AQUOS sense 6】デザイン

イヤホンマイク端子に加え、microSDカードスロットも搭載する

【AQUOS sense 6】デザイン

アシスタントキーを搭載するので、Googleアシスタントをすぐに呼び出せる

特徴2:ディスプレイは有機ELで明るく美しい

ディスプレイは、AQUOS senseシリーズとして初めてIGZO OLEDを採用しています。最大輝度は1300nitととても明るく、色合いも上々です。

iPhone 13 Pro Maxと比べるとやや明るさで及びませんが、本体価格を考えれば十分以上のクオリティです。有機EL(OLED)は斜めから見ても、色合いが変化しにくく、屋外でも見やすい特徴があります。一部のスマホは色合いのメリハリが強すぎる印象がありますが、AQUOS sense6はさすがに自然な色合いです。液晶を採用していた前モデルから乗り換えても、違和感はないでしょう。ディスプレイサイズは5.8インチから6.1インチへと大きくなっています。

ただし、上位モデルと比べるとディスプレイの縁(フチ)がやや太くなっています。スタイリッシュさという点では一歩及びませんが、使い勝手はなんの問題もありません。

このクラスの機種で、指紋センサーがディスプレイに内蔵されているのは嬉しい点です。左右どちらの手で持っても使いやすく、三脚や自動車に固定するアダプターを利用していても快適に使えるのです。なお、顔認証も利用可能です。

【AQUOS sense 6】ディスプレイ

輝度ではiPhone 13 Pro Max(右)にやや及ばないものの、明るさは十分。画質も自然で美しい

【AQUOS sense 6】ディスプレイ

LEDは斜めから見ても色合いが変化しにくい

【AQUOS sense 6】ディスプレイ

額縁はやや太めだ

【AQUOS sense 6】ディスプレイ

ディスプレイ内指紋センサーを採用する

特徴3:バッテリーがとても長く持つ

チップはSnapdragon 690 5Gです。600番台と聞くとかなり性能が低いと思うかもしれませんが、Snapdragon 720Gや765Gと比べてもさほど差がありません。この性能なら、2〜3年は余裕を持って使えるでしょう。

RAMは4GB、ROMは64GBなのも価格を考えると妥当なところです。軽量でコンパクトなボディながら、バッテリーは4570mAhと大容量です。ディスプレイの消費電力を効率的に抑える独自機能なども備え、かなり長持ちします。

さらに、3年間利用しても90%の容量を維持する「インテリジェントチャージ」機能も搭載しています。ただし、CPUはAQUOS sense5Gと同じなのがちょっと残念です。

【AQUOS sense 6】性能

ベンチマークのスコアは、Snapdragon 720Gあたりとさほど変わらない

【AQUOS sense 6】性能

インテリジェントチャージでバッテリーの劣化を防げる

特徴4:使い勝手の良いアプリも搭載

AQUOSは、使い勝手の良い様々なアプリを搭載しています。AQUOS sense6は「AQUOSかんたんホーム」に切り替えることで、シンプルで機能を絞ったホーム画面に変更できます。高齢者向けのスマホとしても利用できるのです。

また、ロック画面の写真をランダムに切り替える機能も特徴の一つで、長らく採用されています。スマホを使う度に楽しく感じるでしょう。

楽天モバイルならではのアプリも搭載されています。特徴的なのは「my楽天モバイル」です。データの消費量がすぐに確認できるほか、パートナー回線(au回線)の消費量なども一目瞭然。現在接続されているのが楽天モバイル回線なのかau回線なのかも、ひと目でわかります。

【AQUOS sense 6】搭載アプリ

AQUOSかんたんホームは、スマホに慣れていない方もすぐに使えるホームアプリ

【AQUOS sense 6】搭載アプリ

ロック画面の写真をシャッフルできる

【AQUOS sense 6】搭載アプリ

my楽天モバイルで通信の状況を確認できる

特徴5:トリプルカメラ採用で画質も上々

カメラは標準4800万画素、広角800万画素、望遠800万画素のトリプルになります。この価格帯のモデルとしては文句なしの構成です。実際に撮影してみると、画質も上々で多くのユーザーが満足できると感じました。

ただ、標準→広角などの切り替えのレスポンスがイマイチなのが気になります。もっとテキパキ切り替えられないと、シャッターチャンスを逃すおそれがあるからです。また、面白い機能がブレクリーナーで、手ぶれした写真がくっきりと修正できます。もちろん限度がありますが、ぶれてしまった写真が救われる可能性があります。

今回はiPhone 13 Pro Maxと写真を比較してみました。

iPhone 13 Pro Max

そもそも冬の曇り空で全体が暗くなっているが、どちらも美しく撮れている

iPhone 13 Pro Max

超広角では、iPhoneのほうが広い範囲が明るく写っている

iPhone 13 Pro Max

標準ズームはiPhoneが3倍のため大きく写る。滑り台の色合いもだいぶ違う

iPhone 13 Pro Max

花を撮影。iPhoneの方がやや明るく写っている

iPhone 13 Pro Max

iPhoneにはやや負けるが、AQUOS sense 6も夜景はきれいに映る(いずれもナイトモード未使用)

iPhone 13 Pro Max

暗い道をナイトモードで撮影。どちらも美しく撮れている

手ぶれ修正後

ブレクリーナーで手ぶれした写真を処理してみた。すべり台が少しくっきりしている

まとめ:お得にスタンダードモデルを使いたい人はおすすめ

AQUOS sense6は、スタンダードなスマホとして幅広い世代に人気があります。世代を重ねて完成度が増し、より魅力的なモデルに仕上がりました。もちろん、防水やおサイフケータイも搭載しています。

液晶から有機ELに変わったり、カメラが4800万画素になったりと、性能以外の部分が前モデルと比べて変わっています。3万円台なら妥当な価格ですが、楽天モバイルでは実質2万円程度と非常に割安感があります。スマホに大きなこだわりがなく、普通のモデルを普通に使いたい人におすすめします。

AQUOS sense6について、下記の動画でもレビューしています。ぜひご覧ください。

構成・文
戸田 覚
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
AO