「プラン料金3カ月間無料」や「通信量1GB未満なら0円」など、次々と型破りなサービスを発表する楽天モバイル。ソフトバンクからの乗り換えを検討している人も少なくないはずです。
しかし、料金面のメリットばかりが強調され、デメリットが見過ごされていないでしょうか。乗り換えで後悔しないためには、回線の品質やサポート面などの注意点についても知っておくべきでしょう。
そこで本記事では、楽天モバイルとソフトバンク両サービスを比較して、その特徴をメリットデメリット形式で紹介します。その上で、楽天モバイルに乗り換えたいという人向けに、MNP転入による乗り換え手順を詳しく解説します。
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えるのはアリ?両サービスを一覧表で比較
最初に、楽天モバイルとソフトバンクの特徴をそれぞれ以下の表にまとめてみました。
楽天モバイル | ソフトバンク | |
---|---|---|
最安プランの料金 | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ:0〜1GBなら0円 | ミニフィットプラン+:0GB〜1GBなら3278円 |
大容量プランの料金 | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ:3278円で無制限 | メリハリ無制限:7238円で無制限 |
通話料金 | 「Rakuten Link」アプリの利用で0円(通常の電話アプリ使用時は22円/30秒) | 22円/30秒(かけ放題オプション1980円) |
回線の人口カバー率(LTE/4G回線) | 約80%(2021年3月末時点) | 900MHz帯が 99.7%、2GHz帯が95.1%(2018年時点) |
契約事務手数料 | 0円 | 3300円(ウェブ手続きは0円) |
契約解除料 | 0円 |
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ショップ数 | 約600店舗 | 約2300店舗 |
貯まるポイント | 利用料金の支払い100円(税別)ごとに楽天ポイントが1ポイント還元 | 利用料金の支払い1000円(税別)ごとにTポイントが5ポイント還元 |
楽天モバイルの最大の魅力は、なんといっても利用料金の安さです。
楽天回線内ならデータ通信無制限、「Rakuten Link」を使った国内通話/SMSも無料で使い放題。「思ったより通話時間が長くなった」「インターネットを使いすぎた」という月でも、高額料金を請求される心配はありません。
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えることで、毎月の通信費を2分の1以下に収めることも可能でしょう。
しかし、MNO(キャリア)としての楽天モバイルは始まって間もないサービスなので、繋がるエリアや通信の品質に不安が残るのは確か。
そこで、今使っているソフトバンク回線はそのままで、お試し用として契約してみるのもひとつの手です。
楽天モバイルには契約期間の縛りがなく、事務手数料や解約金が発生しないので、いつでも気軽に解約できます。さらに、現在、楽天モバイルはプラン料金が3カ月間無料になるキャンペーンを実施しており、使い勝手を試す絶好のチャンス。
実際に試してみて、問題なければソフトバンクから乗り換えて、合わないと感じたら解約すればよいでしょう。
楽天モバイルは、物理型のSIMカードを挿さずに回線接続できる「eSIM」を取り扱っています。
eSIM対応スマホを持っているなら、1台で「ソフトバンクの物理SIM」と「楽天モバイルのeSIM」使い分けることが可能です。
上画像のように、SIMを差し替えなくてもスマホ上で簡単にデータ通信回線や電話番号の切り替えがおこなえます。eSIM対応スマホが手元にある人は、より楽天モバイルを試しやすいでしょう。
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリット
以下では、ソフトバンクと楽天モバイル、両サービスの比較結果をメリット・デメリット形式で詳しく解説します。
それぞれの特徴と自分の状況を照らし合わせて、乗り換えるべきかの判断材料にしてください。
メリット1:スマホの利用料金を安く抑えられる
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ(ラクテンアンリミットシックス)の利用料金
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える最大のメリットは、なんといっても月額利用料金を抑えられることでしょう。
ソフトバンクの最安プランは税込み3278円の「ミニフィット+」ですが、月1GB未満という制限付き。2GB以上を利用した場合、税込み5478円になります。
一方、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ(ラクテンアンリミットシックス)」の最低利用料金は、なんと0円。3GB以降は段階的に金額が上がり、20GBを超えた分はどれだけデータ量を消費しても3278円という内容になっています。
楽天モバイル | ソフトバンク | |
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最安プラン | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | ミニフィットプラン+ |
高速で利用できるデータ容量の上限 |
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3GB |
月額料金 |
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料金の差は一目瞭然。 同じ3GBを使ったとしても楽天モバイルのほうが月3300円安い料金で利用可能です。あくまでも目安ですが、1年間に換算すると3万9600円もの差が生まれることになります。
自宅など、Wi-Fi環境があるところでデータ通信をする機会が多い人は、利用料金を0円に抑えることも不可能ではありません。楽天モバイルに乗り換えれば、より節約効果が見込めるでしょう。
現在、「プラン料金3カ月無料」キャンペーンを実施しています(終了日未定)。適用されれば、開通日から3カ月間はプラン料金とユニバーサルサービス料が0円です。
メリット2:楽天モバイル回線エリア内なら高速データ通信が無制限で利用可能
月あたり利用できるデータ通信量に制限がないことも、楽天モバイルの魅力です。
ソフトバンクの場合、プランによっては月あたり利用できるデータ量に上限が設定されています(例えば、最安値の「ミニフィットプラン+」では月3GB)。規定のデータ容量を超えると速度制限になってしまうため、毎月末はデータ通信量を気にしながらインターネットを利用することもしばしば。
その点、Rakuten UN-LIMIT Ⅵでは、月あたりのデータ通信量に制限が設けられていません。たとえば、20GBを超えて50GB、100GBになっても楽天モバイルの自社回線内なら通信制限なく利用できます。
楽天回線は拡大の最中であり、まだ日本全国をカバーしきれていません。そこで、楽天回線が構築されていない「パートナー回線エリア」と呼ばれる場所では、au回線を借りて通信する仕組みになっています。
前述した「データ無制限」の恩恵が受けられるのは、楽天モバイル自前の回線エリア限定。パートナー回線エリアでの高速データ通信量は、月間5GBまでの制限が設けられており、それを超えるとパートナー回線エリアでの通信に速度制限(1Mbps)がかかってしまうので注意が必要です。
といっても、1Mbpsという速度はYoutubeの低画質動画であれば視聴可能な非常に緩い制限です。LINEやインスタグラムの利用、WEBサイトの閲覧などは問題なくできるはずなので、日常生活に支障がきたすことは少ないでしょう。
メリット3:国内通話とSMSが無制限で使い放題
楽天モバイルユーザー専用のコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」を使えるのも、楽天モバイルのメリットのひとつ。
左:「Rakuten Link」の通話画面右:「Rakuten Link」のSMS画面
「Rakuten Link」を用いた国内通話・SMSでは、通話料や送受信料が発生しません。楽天モバイル同士はもちろん、他のキャリアや固定電話との通話・SMSも無制限で使い放題になります。
なお、コミュニケーションアプリといっても、LINEやSkypeでの無料通話とは別物。RCS(Rich Communication Service)という規格を採用しており、電話番号を使った発着信が可能です。
音質はキャリアが提供するVoLTEの音質にはやや劣るかもしれませんが、日常生活で使う上では問題ないクオリティでしょう。
楽天モバイル | ソフトバンク | |
---|---|---|
通話料金 | 0円 | 22円/30秒 |
国内通話かけ放題オプション | 0円 | 1980円 |
一方のソフトバンクの場合、「Rakuten Link」のようなサービスはなく、22円/30秒の通話従量制になっています。
国内通話かけ放題のオプションもありますが、月額1980円(税込)と決して安くない金額。通話が少ない月は、無駄に通話料を多く支払ってしまうこともあるでしょう。
Rakuten Linkを利用することで、通話料を大幅に抑えられる人も多いはずです。
楽天リンクとは? 初期設定から通話、メッセージまで使い方をやさしく解説【iPhone/Android】
メリット4:契約期間の縛りや各種手数料が発生しない
スマホ利用にかかるお金は、月額利用料や端末代だけではありません。
契約・解約時にかかる手数料も、すべて合わせると意外と高額になってしまうもの。ソフトバンクの場合、契約時には「契約事務手数料」、解約時にはプランによって「契約解除料」が発生します。
楽天モバイル | ソフトバンク | |
---|---|---|
契約事務手数料 | 0円 |
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NMP転出手数料 | 0円 | 0円 |
契約解除料 | 0円 |
|
特にネックとなるなのが、「2年定期契約(俗にいう2年縛り)」の解約金です。
ソフトバンクでは2019年9月13日以降の新プランで解約金が廃止されましたが、9月13日以前の旧プランにはまだ解約金制度が残っています。旧プランのまま更新月以外で解約をすると、これまで通り1万450円(税込)の解約金が請求されてしまうので注意が必要です(後述)。
一方、楽天モバイルの場合、契約・解約時にかかる手数料は0円。そもそも契約期間の縛りや解約金自体が存在しないので、「試しに使ってみたい」「必要な間だけ契約していたい」という人には特におすすめです。
デメリット1:ソフトバンクに比べて回線対応エリアが未成熟
日本国内の楽天回線エリアは公式サイトでチェックできる
楽天モバイルを使う上で不安を感じるのは、やはり通信面でしょう。
楽天モバイルはゼロから基地局を設置しており、現在も拡大の真っ只中。楽天モバイルが公表している情報によれば、2021年3月末の時点で楽天モバイル回線の人口カバー率は約80%です。
対してソフトバンクは、2018年時点で900MHz帯のLTE/4G回線が 99.7%、2GHz帯が95.1%に達しています。
数字だけを見ればわずかな差にも思えますが、地方ではまだ繋がらないエリアが多いのが現状です。また、楽天モバイル回線が利用可能とされているエリアであっても、地下や建物内では通信が不安定になることが少なくありません。
回線のエリア、繋がりやすさ、安定性という面では、ソフトバンクのほうが優勢といえるでしょう。
デメリット2:手持ちの端末が楽天モバイルに対応しない可能性がある
楽天モバイルに乗り換える方法は、(1)「楽天モバイルが販売している端末とセットで回線契約する」、(2)「スマホ本体は手持ちのものを使い、SIM(eSIM、SIMカード)のみを契約する」の2パターンに大別されます。
このうち(1)の端末とセットで契約するパターンは特に難しいことはありません。SIMカードを挿入して初期設定をすれば、すぐに使うことができます。
公式サイトで手持ちの端末が対応しているか確認できる
注意したいのは、(2)の手持ちのスマホを楽天モバイルで使いたいパターン。手持ちのスマホを使う場合は、その端末が楽天モバイルで使えるかどうかを確認しなければなりません。動作確認ができていない機種だと、楽天モバイルでは使えない可能性があります。
楽天モバイルの公式サイトには、動作確認済のスマホが掲載されているので必ずチェックしましょう。
デメリット3:ショップ数が少ないので地域によっては対面での相談が難しい
Image:楽天モバイル 恵比寿店
スマホの取り扱いに慣れていない人にとって、契約内容や操作、機種変更などについての相談ができる環境があるかどうかは大きなポイント。
その点、ソフトバンクショップは全国に約2300店舗を展開していますが、楽天モバイルはその4分の1ほどの約600店舗。都市部に限られており、地方には行き渡っていないのが実情です。
近場に店舗がない場合、契約手続きから初期設定、データ移行まで、ユーザー自身でおこなわなければなりません。
デメリット4:ソフトバンクメールやキャリア決済が利用できなくなる
「ソフトバンクメール(@softbank.jp)」「ソフトバンクまとめて支払い(キャリア決済)」などのサービスは、ソフトバンクを解約した時点で使えなくなります。
また、「Yahoo!プレミアム」の月額会費の無料特典やPayPay利用時の優遇など、ソフトバンクユーザーの特典も付与されなくなります。これらのサービスを頻繁に利用している人は気をつけましょう。
楽天モバイルでも「Google Playストア」での購入代金をスマホ料金とまとめて支払えるサービスを提供しています(楽天モバイルキャリア決済)。しかし、App Storeには未対応でiPhoneユーザーは利用できないため、まだまだ限定的と言わざるを得ません。
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える手順
ここからは、実際にソフトバンクから楽天モバイルにMNP転入で乗り換える手順を解説します 。なお、ここではeSIMではなく、SIMカード(nanoSIM)による手続きを紹介しています。
「回線の乗り換え」=「スマホデータの移行」と連想する人も多いでしょう。
しかし、手持ちの端末を引き続き使う場合は、データのバックアップや移行作業は必要ありません。
SIMカードはあくまで電話番号や識別番号が記録されるものであり、アプリ、写真、音楽、電話帳などのデータは、スマホの本体に保存されています。
機種変更をしない場合は、ソフトバンクのSIMカードから楽天モバイルのSIMカードに挿し替えるだけでOKです。
一方、回線の乗り換えに合わせて新しく端末を購入する場合は、バックアップなどのデータ移行作業が必要です。
回線の乗り換え後、以下それぞれの記事を参考に機種変更を進めてください。
1端末のSIMロックを解除する
SIMロックがかかった状態の端末に他社のSIMカードに挿しても、モバイルデータ通信や通話などの機能が正常に働かない
ソフトバンクをはじめとするキャリア各社で販売しているスマホには、他社のSIMカードを挿して使えないようにするため「SIMロック」という制限がかかっています。
ソフトバンクで購入したスマホで楽天モバイルを利用したい場合は、事前にSIMロック解除の手続きをおこなわなければなりません。
なお、SIMロックの解除は、ソフトバンク回線の解約とは異なります。キャリアのサービスを受けられなくなったり、電波が悪くなったりすることは一切ないので、各手続きを進める前に済ませておくとスムーズでしょう。
左:「設定」アプリを開き、[デバイス情報]をタップ右:IMEI番号を確認
SIMロックの解除には、端末のIMEI(製造番号)を入力する必要があります。上の手順で確認し、コピーするか、メモに控えておきましょう。
SIMロックの手続きは、My Softbankから簡単におこなえます。
ログイン後、トップ画面の検索欄に「SIM」と入力すると、検索窓に「SIMロックの解除をする」が予測表示されるので、これをタップ。検索結果から[SIMロック解除の手続きをする]を選択してください。
ちなみに、SIMロックの解除は、My Softbakでなら無料でおこなえますがショップの場合は1台3300円の手数料が発生します。
「SIMロック解除手続き」の画面が表示されたら、注意事項などに目を通しながら下にスクロールします。「製造番号の入力」項目に先程確認したIMEI番号を入力しましょう。
[次へ]をタップするとIMEI番号に紐付いて端末情報が表示されます。問題なければ、[解除手続きをする]をタップしてください。iPhone、Google Pixelシリーズを使っている場合、これでSIMロック解除手続きは完了です。
なお、ソフトバンクでの端末購入日から100日を経過していないユーザーは、端末代金の支払い状況などによってはSIMロックの解除ができない可能性があります。
Google Pixel以外のAndroidスマホでは、「解除コード」が発行されます。
楽天モバイルのSIM挿入後にこの解除コードを端末に入力しなければ、SIMロック解除は完了しません。解除コードはメモに控えて、楽天モバイルのSIMが届くまで大切に保管しておいてください。
iPhoneをSIMロック解除(SIMフリー化)する方法、手続きのやり方と受付条件とは
2請求締め日を確認する
「My Softbank」にアクセスし、トップ画面で[○月ご請求]→[支払い方法を確認する]の順にタップ。「請求締め日」の項目を確認
乗り換え前に確認しておきたいのが、自身のスマホ料金の請求締め日です。
というのも、ソフトバンクは解約日に対して「日割り計算」がありません。たとえば請求締め日が月末の場合、1日に解約したとしても、月の基本料金の全額が請求されてしまいます。ひと月分余計に料金が請求されてしまわないよう、なるべく請求締め日直前に解約するのがおすすめです。
締め日は「月末」「10日」「20日」の3通り。自分がどの締め日なのかによって、乗り換えのスケジュール感も変わってきます。
請求締め日 | ソフトバンクでのMNP予約番号の発行(目安) | 楽天モバイル回線の申し込み(目安) | ソフトバンクから楽天モバイルへの回線の切り替え(目安) |
---|---|---|---|
月末 | 18日 | 18日 | 28日 |
10日 | 30日 | 30日 | 8日 |
20日 | 8日 | 8日 | 18日 |
MNP転入(電話番号を引き継いでの乗り換え)を予定している場合、楽天モバイル回線が開通しないとソフトバンクは解約されません。
そのため、請求締め日ギリギリに楽天モバイルへ申し込むと、楽天モバイルの開通(=ソフトバンク解約)が締め日をまたいでしまう可能性があります。余裕をもって、自身の締め日の10日前までには楽天モバイルの申し込みを済ませましょう。
なお、解約金が発生しない新プランに変更してから乗り換える場合は、新プランの反映タイミングも必ずチェックしてください(ステップ3で解説)。
32年契約を確認する
続いて確認しておきたいのが、2年契約をしているかどうか。
2年契約をしている場合は、更新月以外で他社に乗り換えると、解約金1万450円(税込)が発生してしまいます。
とはいえ、2019年の省令改正案で解約手数料を1000円以下にすることが定められ、ソフトバンクでも2019年9月13日以降の新プランで解約金が廃止されました。現在2年契約をしているユーザーでも、乗り換え前にこの新プランに変更しておくことで、解約金を支払わずに済みます。
2年契約の有無を確認するには、「My Softbank」にアクセスし、ログイン後のトップ画面で[契約確認]をタップ。
プランの項目に「更新期間」が記載されていれば2年契約をしていることになります。ステップ4へ進み、解約前にプラン変更をしましょう。
一方、2年定期契約をしていない人や、すでに新プランに移行済みの人は「更新期間」が表示されません。いつ乗り換えても解約金は発生しないので、ステップ5のMNP予約番号の取得に進んでください。
ソフトバンクから解約金(違約金)なしで乗り換え・解約する方法
42年契約をしていた場合は「基本プラン(音声)」がベースのプランに変更する
2年定期契約をしていないユーザーはここを飛ばしてステップ5に進んでください
「更新期間」が記載されていた人は、解約金の発生しない「基本プラン(音声)」にプランを変更しましょう。プラン変更は、先ほどアクセスしたMy Softbankから無料で簡単におこなえます。
なお、料金のプラン変更画面には「メリハリ無制限」や「ミニフィットプラン+」などが表示され混乱しますが、すべて解約金が発生しない「基本プラン(音声)」をベースに構成されています。使えるデータ量によって名称が変わっているだけなので、どれを選んでも構いません。
最終月の請求をなるべく安く済ませたいなら、最安の「ミニフィットプラン+」を選ぶといいでしょう。
新プランに変更したからといって、すぐに解約・乗り換えが可能になるわけではありません。
請求締め日 | プラン変更申込日 | 適用される日 |
---|---|---|
月末 | 月末まで | 翌月1日から |
10日 | 10日まで | 当月11日から |
11日以降 | 翌月11日から | |
20日 | 20日まで | 当月21日から |
21日以降 | 翌月21日から |
ソフトバンクの場合、プラン変更は締め日をまたいでから適用される仕組みです。前述したように締め日は「月末」「10日」「20日」の3通りで、自分がどの締め日なのかによって、新プラン(解約金なしで解約できる日)の反映タイミングが異なります。
プラン変更の画面で新プランが適用される日を確認できる
たとえば締め日が月末だった場合、4月中にプランの変更手続きをすれば5月1日から解約金なしで解約が可能になります。旧プランのまま解約しないよう、反映日は必ずチェックしてください。
5請求締め日の10日前にMNP予約番号を発行する
ソフトバンクで使っていた電話番号を楽天モバイルでも引き続き利用することを「MNP転入」といいます。
MNP転入で乗り換える場合は、電話番号の引き継ぎに必要な10桁の「MNP予約番号」をソフトバンクで取得しなければなりません。
このMNP予約番号には15日間の有効期限があり、15日以内に他社回線の開通が完了しなければその番号は無効になってしまいます。楽天モバイルを開通させたい日(=ソフトバンクの解約日)の10日前を目安に発行しておくとスムーズでしょう。
MNP予約番号は、ソフトバンクショップ・電話・Webサイト(My Softbank)のいずれかから発行可能です。今回は、Webサイトからの申し込み方法を紹介します。
「My Softbank」にアクセスし、ログイン後、トップ画面の検索欄に「MNP」と入力します。検索結果から[MNP予約番号を発行する]を選択してください。
解約の画面に進むので、下にスクロールして[MNP予約番号の発行方法]をタップ。予約方法が表示されるので、[My Softbankでお手続き]を選択してください。
MNP予約番号の発行にチェックを入れて[次へ]をタップ。注意事項が表示されるので、一読して問題なければ[次へ]を押して進みましょう。
最後に確認画面で[次へ]をタップしたら、MNP予約番号が発行されます。同時に同じ内容が記載されたSMSが届くので、この画面を閉じても問題ありません。
6楽天モバイルの申し込みをする
MNP予約番号が発行できたら、楽天モバイル回線を申し込みます。
楽天モバイルでは、発行してから7日以内のMNP予約番号でないと受け付けてもらえないので、MNP予約番号が取得でき次第なるべく早く申し込みを開始しましょう。
楽天モバイルの申し込みサイトにアクセスし、画面上部の[お申し込み]ボタンをタップ。
楽天アカウントのユーザIDとパスワードを入力し、ログインします。楽天アカウントをもっていない場合は「まだ楽天会員に登録されていない方」をタップして新規作成しましょう。アカウントは無料で作成できます。
ログインできたら、申込み手続きが開始されます。案内に従って、本人確認書類の提出や支払い方法の設定などの申込み手続きを進めてください。
なお、申し込み中に「電話番号の選択」画面が表示されたら、必ず[他社からの乗り換え(MNP)]を選択し、ソフトバンクで発行したMNP予約番号を入力してください。
7楽天モバイルのSIMカードが届いたら回線の切り替え(MNP転入手続き)をおこなう
申し込みの混雑状況や申込者の居住地によって前後はありますが、筆者の場合は申し込みから2日後にSIMカードが届きました。
MNP転入の場合、いきなりSIMカードを挿し替えても楽天モバイルの回線を利用することはできません。まずは、my 楽天モバイルにアクセスし、楽天アカウントのユーザーIDとパスワードでログインしましょう。
「申込番号」の項目をタップ。「お申し込み回線」欄に自身の電話番号が記載されていることを確認したら、[転入を開始する]をタップしてください。
MNP転入手続きの注意事項を確認したら、[MNP転入を開始する]をタップ。これで、MNP転入および回線開通手続きがおこなわれます。MNP転入手続きが完了すると、ソフトバンクは自動的に解約される仕組みです。
MNP転入手続きが完了したら、一度スマホの電源をオフにし、ソフトバンクのSIMカードから楽天モバイルのSIMカードに挿し替えます。
SIM取り出し用ピンがない場合は、ペーパークリップや安全ピンの先端などで代用できます。ただ、代用品を使う場合は、角度や力の入れ具合に注意して、無理に押し込まないようにしてください。
SIMカードを挿し替えたら、スマホの電源をオンにしてみましょう。SIMロック解除済みのiPhoneやPixelスマホなら、画面上部のスタータスバーで回線が楽天モバイルに変わったことがわかります。
8Pixel以外のAndroidスマホはSIMロック解除コードを入力する
Pixel以外のAndroidスマホでは、楽天モバイルのSIMの挿入後にSIMロックの解除コード入力が求められます。ステップ1で確認した解除コードを画面に入力し[ロック解除]ボタンをタップしてください。
ソフトバンクから楽天モバイルへの乗り換え作業は、これですべて完了です。前述したように、楽天モバイルのMNP転入手続きを完了させた時点で、ソフトバンクは自動的に解約されています。ユーザー側でおこなう操作は特にありません。