本記事では、2023年現在、SDカードに対応しているスマホの機種をまとめて紹介します。そのうえで、SDカードのメリット・デメリットを詳しく解説。クラウドストレージ(オンラインストレージ)の比較結果なども参考に、自分にとってSDカードが必要なのか判断してください。
SDカードの対応機種まとめ
2023年現在、SDカードを内蔵できるスマホはどのくらいあるのでしょうか。2018年以降に発売されたiPhone・AndroidスマホのSDカード対応状況をまとめました。
iPhone
iPhoneは、全モデルSDカードスロット非搭載です。サービス開始当初から現在まで、SDカードスロットを搭載したモデルは一つもありません。

Apple純正の「SDカードカメラリーダー」を接続すればiPhoneでもSDカードを扱える
iPhoneはSDカードを「内蔵」することができません。しかし、外付けの「SDカードリーダー」を経由すれば、外部ストレージとしてSDカードを扱えるようになります。
以下の記事で詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
Xperiaシリーズ
SONYの「Xperia」シリーズは、ほぼすべてのモデルにSDカードスロットを搭載しています。2023年現在販売されている最新モデルも含め、ほとんどの機種でSDカードスロットを利用できるようになっています。
発売日 | 機種名 |
SDカードスロット |
対応規格 |
---|---|---|---|
2022年 | Xperia 10 IV | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
Xperia 5 IV | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Xperia 1 IV | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Xperia Ace III | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
2021年 | Xperia 10 III Lite | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
Xperia 10 III | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Xperia 5 III | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Xperia 1 III | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Xperia Ace II | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Xperia PRO-I | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Xperia PRO | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
2020年 | Xperia 1 II | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
Xperia L4 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Xperia 5 II | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Xperia 8 Lite | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Xperia 10 II | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
2019年 | Xperia 10 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) |
Xperia 10 Plus | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Xperia 8 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Xperia 5 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Xperia L3 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Xperia 1 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Xperia Ace | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
2018年 | Xperia XZ3 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) |
Xperia XZ2 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大400GB) | |
Xperia XZ2 Premium | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大400GB) | |
Xperia XA2 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大256GB) | |
Xperia XA2 Plus | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大256GB) | |
Xperia XA2 Ultra | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大256GB) | |
Xperia L2 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大256GB) |
AQUOSシリーズ
SHARPの「AQUOS」シリーズは、2018年以降に発売された機種のなかでSDカードスロット非搭載なのは「AQUOS zero」と「AQUOS zero2」の2モデルだけ。そのほかは、全モデルにSDカードスロットを搭載しています。
発売日 | 機種名 | SDカードスロット | 対応規格 |
---|---|---|---|
2022年 | AQUOS R7 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
AQUOS sense7 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS sense7 plus | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS sense6s | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS wish2 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS wish | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
2021年 | AQUOS R6 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
AQUOS sense6 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS sense5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS zero6 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
2020年 | AQUOS R5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
AQUOS sense4 plus | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS sense4 basic | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS sense4 lite | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS sense4 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS sense3 basic | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
AQUOS zero5G basic | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS zero5G basic DX | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
AQUOS zero2 | × | - | |
2019年 | AQUOS R3 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) |
AQUOS R2 compact | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
AQUOS sense3 plus | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
AQUOS sense3 plus サウンド | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
AQUOS sense3 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
AQUOS sense3 lite | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
AQUOS sense2 かんたん | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
2018年 | AQUOS R2 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大400GB) |
AQUOS sense2 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
AQUOS sense plus | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大400GB) | |
AQUOS zero | × | - |
Galaxyシリーズ
「Galaxy」シリーズは、かつてはSDカードスロット搭載のモデルが多かったものの、近年Galaxy Sシリーズなどのハイエンドモデルを中心にSDカードスロット非搭載の機種が増えてきています。
発売日 | 機種名 | SDカードスロット | 対応規格 |
---|---|---|---|
2023年 | Galaxy A54 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
Galaxy S23 | × | - | |
Galaxy S23 Ultra | × | - | |
2022年 | Galaxy S22 | × | - |
Galaxy S22 Ultra | × | - | |
Galaxy M23 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy A23 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy A53 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy Z Flip4 5G | × | - | |
Galaxy Z Fold4 5G | × | - | |
2021年 | Galaxy S21+5G | × | - |
Galaxy S21 Ultra 5G | × | - | |
Galaxy S21 5G Olympic Games Edition | × | - | |
Galaxy A32 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy A21 シンプル | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy A22 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy A52 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy Z Flip3 5G | × | - | |
Galaxy Z Fold3 5G | × | - | |
2020年 | Galaxy Note20 Ultra 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
Galaxy S20+ 5G BTS Edition | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy S20+ 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy S20 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy S20 Ultra 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy A51 5G | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy A21 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy A41 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | |
Galaxy Z Fold2 5G | × | - | |
Galaxy Z Flip 5G | × | - | |
Galaxy Z Flip | × | - | |
2019年 | Galaxy Note10+ | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
Galaxy S10+ | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Galaxy S10 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Galaxy A20 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Galaxy Fold | × | - | |
Galaxy A7 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Galaxy A30 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
2018年 | Galaxy S9+ | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大400GB) |
Galaxy S9 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大400GB) | |
Galaxy Note9 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) | |
Galaxy Feel2 | ◯ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) |
Pixelシリーズ
「Pixelシリーズ」には全モデル一貫してSDカードスロットが搭載されていません。発売当初のPixel 3から最新のPixel 7まで、すべてSDカードスロット非搭載です。

外付けのSDカードリーダーを装着すればPixelシリーズでもSDカードが使える
とはいえ、Pixelシリーズでも外付けの「SDカードリーダー」を使えば、外部ストレージとしてSDカードを扱えるようになります。内蔵できるタイプと違って写真や音楽の保存先をSDカードに変更することはできませんが、内部ストレージからSDカードにデータを「移行」することは可能です。
むしろ、パソコンやプリンター、カメラといった外部機器とデータを共有する際は、内蔵タイプよりも外付けタイプのほうが便利です(SDカードスロットを開閉する必要がないため)。
スマホでSDカードを使うメリット・デメリット、クラウドストレージとの比較
クラウドストレージが普及した現在、わざわざSDカード(外部ストレージ)を利用する価値はあるのでしょうか。Androidスマホで標準で利用できるクラウドストレージ「Google One」と比較しながら、SDカードのメリット・デメリットを考えてみましょう。
メリット1:長期的にはSDカードのほうがコストを抑えられる
まず気になるのがコスト面です。Google Oneと比べて、どちらが費用を抑えられるのでしょうか。
SDカード | Google One | |
---|---|---|
8GB | 750円 | 無料 |
15GB |
- | 無料 |
16GB | 1248円 | - |
32GB | 1550円 | - |
64GB | 1246円 | - |
100GB | - | 月額250円(年額2500円) |
128GB | 1978円 | - |
200GB | - | 月額380円(年額3800円) |
256GB | 4360円 | - |
512GB | 9110円 | - |
1TB | 2万4560円 | - |
2TB | - | 月額1300円(年額1万3000円) |
- SDカードはAmazonで販売されている「SanDisk」「Transcend」「Samsung」のSDカードの価格を元に、編集部で算出した平均価格です
- いずれもスタンダードタイプの価格で算出しています(プロタイプ、高耐久タイプは除外)
それぞれの価格は上表の通り。Google Oneは2021年6月に無制限の写真保存サービスが終了し、無料で使える容量は15GBまでになりました。15GB以上は有料プランへのアップグレードが必要で、最も安い100GBプランで年額2500円の費用がかかります。
一方、スマホで扱えるSDカードは「8GB」「16GB」「32GB」「64GB」「128GB」「256GB」「512GB」「1TB」が一般的です。SDカードの128GBタイプの相場がだいたい2000円程度(Amazonでの販売価格)なので、Google Oneの200GBプランと比較してもそこまで大きな差はないように感じます。
とはいえ、クラウドストレージもSDカードも、基本的には“利用し続ける”ことが前提です。長期的に見ないと、どちらがお得かは判断できません。そこで、「Google One」と「SDカード」それぞれ5年間使用した場合にかかるコストの合計を比較してみました。

Google Oneの100GBプランを5年間契約した場合にかかる合計のコスト
まず、Google Oneで最安の100GBプラン(年額払いで2500円)を5年間契約し続けた場合、かかるコストは合計1万2500円です。
また、クラウドストレージはその特性上、利用年月が長くなるほど、解約するのが難しくなります(サービスを解約すると保存中のデータが消去されてしまうため)。「半永久的に利用料を支払い続けることになる」という面も、意識しておいたほうがよいでしょう。

SDカードの128GBタイプを購入して使用した場合の5年間にかかるコストの総額
一方、SDカードの128GBタイプを5年間使用した場合にかかるコストは、およそ4000円です。「一度買えばずっと使える」と思われがちですが、SDカードは消耗品です。実は書き込みの上限回数が決まっており、5〜6年を目処に交換が必要となります。
とはいえ、5年目に同じ128GBタイプに買い替えたとしても、かかるコストは圧倒的にSDカードのほうが安いです。長い目で見れば、クラウドストレージよりも、「SDカード」のほうがコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
メリット2:SDカードを活用すれば内部ストレージの容量不足を未然に防げる
スマホでSDカードを使うことの一番のメリットは、内部ストレージの容量不足を未然に防げること。

クラウドストレージの利用イメージ
たとえば、Google Oneのフォトストレージ機能である「Googleフォト」には、写真・動画を自動的にバックアップする機能が存在します。
しかし「バックアップ」とは、あくまでデータを「コピー」する行為であって、スマホ本体(内部ストレージ)からそのデータが消えるわけではありません。内部ストレージの空き容量を増やしたい場合は、別途スマホを操作して対象のデータを消す必要があるのです。

その点、SDカードはカメラで撮影した写真・動画、またウェブサイトを介してダウンロードしたファイルなどの「保存先」に指定できます。
そもそもスマホ本体(内部ストレージ)に写真・動画が蓄積されなくなるので、「定期的に不要データを探して削除する」という作業をしなくて済みます。これは、クラウドストレージにはない“SDカードならでは”の利点といえます。

また、個人的に便利だと思うのが、動画配信サービスや音楽配信サービス、電子書籍配信サービスでオフライン再生用にダウンロードしたコンテンツの保存先をSDカードに指定できること。
アプリ情報画面を見るとわかりますが、ダウンロードした映像や音楽は一つひとつそれなりに容量を食います。知らない間に、アプリデータが数GB単位まで膨れ上がっているケースが少なくありません。保存先をSDカードに変更しておけば、内部ストレージの容量節約に大きく寄与するでしょう。
メリット3:大容量データの保存に向いている
当然ですが、「Google One」も「SDカード」もデータを無限に保存できるわけではありません。
SDカードの上限容量に達した場合は、新しいものに交換する必要があります。Google Oneの上限容量に達したなら、追加料金を支払ってプランのランクを上げるか、もしくは要らないデータを整理・削除して容量を調節しなければなりません。

Google Oneのプランを100GBから200GBに増やす際の利用イメージ
Google Oneの利用容量を増やす(プランを切り替える)際には、そのプランに用意されている容量をまるごと使えるわけではない、という点に注意が必要です。
たとえば、Google Oneの100GBプランの利用ユーザーが上限までデータを保存した後、200GBプランに切り替えたとします。上図で示したように、すでに100GBの容量を使用してしまっているので、新たにデータを保存できるのは実質「100GB」分ということになります。

SDカード256GBタイプを交換した場合の利用イメージ
その点、SDカードはデータの保存容量が上限に達したとしても、新しいものに交換すればまたゼロからデータを保存できます。
たとえば「256GB」のSDカードの上限までデータを保存した後、新しく「256GB」のSDカードに交換したとします。上図のように、旧SDカードに256GB分のデータを保存したまま、新たなデータの保存に256GB分の容量をまるごと活用できるというわけです。
SDカードは基本的に5〜6年でこのサイクルを繰り返すことになるので、かなり膨大な量のデータ保存が可能になります。
メリット4:SDカードは容量の種類が豊富
「Google One」を使う上で気になるのが、中間的な容量プランが用意されていないこと。

上図の通り、有料プランは「100GB」「200GB」「2TB」の3つ。15GB以上100GB未満、および200GB以上1TB未満のプランが選択できません。結果的にデータ量を持て余してしまう可能性があります。

一方、SDカードは8GB〜1TBまで8タイプが販売されています。個人のニーズに合わせて過不足なく適切な容量を選択できるので、無駄にコストがかかってしまうこともありません。
また、足りなくなったらSDカードを新しいものに交換すればいいだけなので、容量の調節も柔軟におこなえます。途中で容量を減らしたり、解約したりするのが難しいクラウドストレージと違って、SDカードは扱いやすいツールだといえるでしょう。
デメリット1:SDカードは紛失・故障するリスクがある

SDカードを利用する上での最大のデメリットが、それ自体が壊れたり紛失したりするリスクがあること。
水没や衝撃などでスマホが壊れてしまった場合、内蔵されているSDカードも一緒に壊れてしまう恐れがあります。また、スマホをなくしたり盗難に遭ったりした際は、大切な写真や動画を失ってしまうのはもちろん、悪意のある第三者にSDカードを抜かれてしまうかもしれません。

クラウドストレージサービスの利用イメージ
この点では、Google Oneなどのクラウドストレージサービスのほうが、安全性は高いといえます。
Google Oneにアップしたデータは、インターネットを介して事業者のサーバーに保存されているので、スマホ本体に故障や紛失などのトラブルがあったとしてもデータ自体は失われません。自らの手で削除するか、サーバーに致命的なトラブルでも発生しない限り、保存中のデータが消えてしまうことはないのです。
デメリット2:スマホ内蔵のSDカードはデータ共有にはあまり向かない
SDカードは本来、データ共有の手段としてとても有用なアイテムです。しかし、スマホ内蔵のSDカードに関しては、あまりデータ共有に適しているとはいえません。

そもそも、スマホ内蔵のSDカードが手軽に抜き挿しできる仕様ではないことが一つ目の理由です。
スマホからSDカードを取り出す際は、マウントを解除したり、スマホ本体の電源をオフにしたりさまざまな事前準備が必要です(故障対策のため)。加えて、SDカードスロットを引き出すのにSIMピンなどの専用器具が必要な機種もあります。
パソコンやデジカメに装着したSDカードを抜き挿しするのとは勝手が全然違うというわけです。

2つ目の理由は前述したように、故障や紛失のリスクがあること。スマホで使われるmicroSDカードは約1.5cm×1cmと非常に小さく、指の爪と大差ないサイズです。紛失しないように細心の注意を払わなければなりません。
また、SDカードを他のデバイスに挿し込む時に、静電気などで思いがけない故障を引き起こす可能性もあります。「データの共有」というよりも、「microSDカードをスマホから頻繁に抜き挿しすること」自体があまり推奨できないのです。

クラウドストレージはデータ共有に便利
一方、Google Oneをはじめとするクラウドストレージサービスは、インターネットを介してさまざまなデバイスでデータを共有できます。
IDやパスワードを入力してログインすれば、いつでもどこでも手軽に保存データにアクセスできるので、パソコンやタブレット、他のスマホなどとデータを共有するのに非常に便利です。
SDカードの利用に向いている人
最後に、SDカードの利用に向いているのはどんな人なのかまとめてみます。当てはまる人は、SDカードの購入を検討してみてください。
筆者おすすめのSDカードは、Transcend(トランセンド)300Sシリーズの128GBタイプもしくは256GBタイプ。リーズナブルな価格でありながら、耐久性に優れ、保存スピードなどのスペック面も申し分ありません。
十分な容量を備えているので、一般的なスマホの利用範囲であればたいていの用途において不足することはないでしょう。ここ7〜8年以内に発売されたSDカードスロット内蔵のAndroidスマホであれば、ほぼすべての機種で利用できます。
費用を抑えつつ大容量を保存したい人
前述したように、SDカードは非常にコストパフォーマンスに優れた記憶媒体です。128GBなら2000円以下、256GBで4000円台、512GBでも1万円以下で手に入るので、費用を抑えつつ大容量を保存したい人には最適だといえるでしょう。

特に利用をおすすめしたいのは、写真・動画を撮影する機会が多い人です。スマホカメラの性能は年々向上し、高画質な写真・動画を撮影できる機種も増えています。
しかし、画質が上がるにつれてファイルサイズも肥大化します。高性能カメラを内蔵するスマホはひとつひとつの写真・動画ファイルの容量が大きくなりがちなので、内部ストレージだけではすぐにいっぱいになってしまう可能性があります。
スマホに搭載されている内部ストレージの容量が少ない人
スマホの内部ストレージは、その容量のすべてをユーザーが自由に使えるわけではありません。Android OSのシステムが使用したり、制御領域として使われたりするので、写真や動画、音楽といったデータの保存スペースとして使える部分はそこまで多くないのです。

スマホの内部ストレージ。Android OSのシステムが16GBを占めていることがわかる
搭載されている内部ストレージの容量がそもそも少ない(64GBタイプ)の人は、SDカードで保存スペースを増設してあげるのがおすすめです。
また、SDカードに対応するスマホでは、カメラで撮影した写真・動画、およびダウンロードした音楽の保存先をSDカードに指定できます。そもそも内部ストレージに写真・動画が蓄積されなくなるので、容量不足を未然に防ぐという点では非常に役立つでしょう。
自分の手元でデータを管理しておきたい人
前述したように、SDカードはそれ自体が壊れたり紛失したりするリスクがあります。「データの消失を防ぐ」という目的で使うなら、クラウドストレージのほうが向いているでしょう。

一方で、クラウドサービスにデータを預けるということは、極端に言えば提供元にデータの生殺与奪の権を握られているとも捉えられます。
サービス廃止や料金改定などのリスクがある上、一度利用し始めると、解約が難しくなるという不便さが伴います(解約すると保存中のデータがすべて消去されるためです)。その点、すべて自己管理ができるSDカードは、シンプルで扱いやすいツールだといえるでしょう。
また、SDカードは非常にコンパクトです。使用枚数が増えてもかさばらず、場所も取りません。ケースに入れて大切に保管しておけば、故障や紛失の危険性も軽減できるはずです。
SDカードスロットを備えたGalaxyスマホを持っている人
SDカードを利用するメリットが特に大きいのが、Galaxyスマホのユーザーです。というのも、GalaxyスマホはアプリおよびアプリデータをSDカードに移行・保存できる数少ない機種だからです。

Galaxyスマホはアプリデータの保存先をSDカードに指定できる
アプリのデータは写真や動画などのメディアファイルよりもサイズが大きくなりがちな上、「削除する」という手段を選びにくいもの。アプリデータをSDカードに保存できれば、内部ストレージの容量削減にかなり効果を発揮するでしょう。