iPhoneからSDカードにデータ移行する方法まとめ SDカードリーダー経由とPC経由の両方を解説

SDカードからiPhoneにデータを転送する手順も解説
iPhoneからSDカードにデータ移行する方法まとめ

本記事では、iPhoneの写真・動画・音楽などのデータをSDカードに移行する方法、およびSDカードのデータをiPhoneに移行する方法を紹介します。

(1)外付けのSDカードリーダーを経由する方法、(2)Windowsパソコンを経由する方法、(3)Macを経由する方法の3パターンの手順をそれぞれ紹介しているので、自身のニーズや環境にあわせて確認してください。

方法1:SDカードリーダーを使う

Apple純正の「SDカードカメラリーダー」を接続すればiPhoneでもSDカードを扱える

Apple純正の「SDカードカメラリーダー」を接続すればiPhoneでもSDカードを扱える

一番便利なのは、外付けの「SDカードリーダー」を使う方法です。パソコンを経由せず、iPhone・SDカード間でデータ転送や読み込みが直接できるので、圧倒的に手軽です。

Appleの純正SDカードリーダーを使えば、数百枚レベルの大容量データもスピーディーに読み込めます。面倒な準備や設定なども必要なく、SDカードを取り扱う機会が多い人には最もおすすめしたい方法です。

利用できる環境

Apple純正のSDカードカメラリーダーの適応環境は、以下の通りです。

  • iOS 9以降を搭載した、iPhone 5以降の全機種
  • iOS 9以降を搭載した、iPad・iPod touchの全モデル

よほど古い機種でない限り、ほとんどのiPhone・iPadで利用できます。純正品以外を使用する場合は、それぞれ購入サイトなどで利用環境を確認しておきましょう。

準備するもの

その1:SDカードリーダー

まず必要なのは、iPhoneに対応したSDカードリーダーです。

Apple純正のSDカードリーダーには、iPhone15以降に搭載されているUSB-Cコネクタに対応したものと、iPhone14以前に搭載されていたLightningコネクタに対応したものがあります。自分の使っている端末に合ったものを用意してください。

Apple純正のSDカードリーダー(写真)

Apple純正のSDカードリーダー

USB-Cタイプの純正SDカードリーダーの価格は6180円と値が張り、Lightningタイプは純正品の販売が終了してしまっています。Apple純正品にこだわらなければ、1000円〜2000円程度で購入できる製品が多数販売されています。

筆者の検証では非純正品も使えないことはありませんでしたが、やはり動作の安定性や書き込み速度に不安が残ります。安全性や確実性を考えるとApple純正品、もしくはMFi認証品のSDカードリーダーの購入をおすすめします。

MFi認証とは

MFi(Made For iPhone/iPad/iPod)認証とは、Apple社が公式にiPhoneなどに利用できる商品であると認証すること。Apple独自の規格であるLightning規格の製品は、このMFi認証を受けた製品を選ぶと、使えなくなる可能性が低く安心です。

Apple USB-C - SDカードリーダー
Apple USB-C - SDカードリーダー
ブランド
Apple

その2:(必要に応じて)SDカード

SDカードを所有していない場合は、SDカードリーダーに合ったタイプのSDカードを用意しましょう。

Apple純正のSDカードリーダーはmicroSDカードスロットを搭載していない

Apple純正のSDカードリーダーはmicroSDカードスロットを搭載していない

SDカードは、その大きさ(サイズ)から主に「SDカード」「microSDカード」の2種類に分けられます。

iPhone純正のSDカードリーダーは、「microSDカード」のスロットを搭載していません。iPhone純正のSDカードリーダーに合わせて購入する場合は、通常サイズのSDカードを選びましょう。もしくは、変換アダプタ付きのmicroSDカード(下図参照)を買ってください。

TranscendのmicroSDカード(300Sシリーズ)は変換アダプタが付属している

TranscendのmicroSDカード(300Sシリーズ)は変換アダプタが付属している

また、SDカードは見た目だけで製品の良し悪しを判断するのが難しく、実際に使ってみるまで本当の品質が分かりません。粗悪品を掴まされないためには、信頼できるメーカー・ブランドのSDカードを選ぶのが確実です。

具体的には、価格と機能性、信頼性を両立している高コスパなブランド「Transcend(トランセンド)」、世界シェア/日本国内シェアともに1位を誇る「SanDisk(サンディスク)」、Galaxyでおなじみの「Samsung(サムスン)」、国内唯一のフラッシュメモリ製造・開発メーカー「キオクシア(旧東芝メモリ)」、世界トップクラスのメモリメーカー「Kingston(キングストン)」などを選んでおけば間違いないでしょう。

SDカードの容量は、自身のニーズに合わせて自由に容量を選んでOKです。ただ、せっかく買うなら、最低でも128GB以上のものを選ぶことをおすすめします。

Transcend SDカード 256GB

Transcend SDカード 256GB

Transcend SDカード 256GB
ブランド
Transcend
トランセンド microSDカード 256GB
Transcend microSDカード 256GB(変換アダプタ付き)
ブランド
Transcend

データを転送する手順

以下では、Apple純正の「SDカードカメラリーダー」を介してiPhoneとSDカードの間でデータをやりとりする方法を紹介します。なお、ここで説明するのは、iPhoneからSDカードに特定のデータを「コピー」する方法です。

画像や動画が自動的にiPhoneの内部ストレージから消えるわけではないことに留意してください。iPhoneの内部ストレージを空けたい場合は、対象のデータをSDカードにコピーした後に削除する必要があります。

「写真」アプリでiPhoneの写真・動画をSDカードに転送する

  1. SDカードリーダーとiPhoneを接続する

    SDカードリーダーにSDカードを装着する

    SDカードリーダーにSDカードを装着する

    まずは、SDカードリーダーにSDカードを装着します。SDカードリーダーの表面(マークが付いている方)に対して、金属の端子部分が下向きになるように取り付けてください。

    前述したように、Apple純正のSDカードリーダーはmicroSDカード用のスロットがありません。microSDカードを利用する場合は、変換アダプタを用意しましょう。

    SDカードリーダーをiPhoneに装着する

    SDカードリーダーをiPhoneに装着する

    続いて、SDカードリーダーをiPhoneに接続します。USB-C端子またはLightning端子をiPhoneに挿し込めばOKです(USB-C規格とLightning規格の端子には、USB-A端子のような表・裏はありません)。

    ロック画面に「アクセサリが接続されました」の通知が来ている

    「アクセサリが接続されました」の通知が表示されたら、iPhoneの画面ロックを解除する

    SDカードリーダーを接続すると、iPhoneに「アクセサリを使用するにはiPhoneのロックを解除してください」というメッセージが表示されることがあります。Face IDやパスコードでiPhoneの画面ロックを解除しましょう。

  2. 「写真」アプリでSDカードにデータを転送する

    iPhoneホーム画面:「写真」アプリを開く

    「写真」アプリを開く

    iPhoneに標準搭載されている「写真」アプリを開きます。

    「写真」アプリ:右上の「選択」をタップ

    右上の「選択」をタップ

    「写真」アプリ:SDカードに移動したい写真にチェック

    SDカードに移動したい写真にチェック

    [選択]をタップして、SDカードに転送したい写真・動画を選択します。

    「写真」アプリ:左下の共有ボタンをタップする

    共有ボタンをタップする

    すべて選択し終えたら、左下の共有ボタン​​​をタップしてください。

    「写真」アプリ:共有方法の画面を下から上にスクロール

    共有方法の画面を下から上にスクロール

    「写真」アプリ:「”ファイル”に保存」を選択

    [”ファイル”に保存]を選択

    共有方法の一覧が表示されたら、画面を上にスクロールして[”ファイル”に保存]を選択します。

    ブラウズ:SDカードを選択する(ここでは「EOS_DIGITAL」)

    SDカードを選択する(ここでは「EOS_DIGITAL」)

    続く画面で、SDカード名を選択してください。SDカード名は「Untitled」だったり、前に使っていた機器の名前(「EOS_DIGITAL」など)だったりと、ユーザーごとに異なります。

    画面が「ブラウズ」以外になっていて、SDカード名が出てこない場合は、画面左上の[<]ボタンを数回タップしてください。「ブラウズ」の画面に戻り、SDカード名をタップできるようになるはずです。

    右上の「⋯」(メニューボタン)をタップ

    [⋯](メニューボタン)をタップ

    「新規フォルダ」を選択

    [新規フォルダ]を選択

    このまま保存を押してもよいですが、分かりやすく専用フォルダを作成しておくのがおすすめです。まずは画面右上のメニューボタン​→[新規フォルダ]をタップします。

    任意のフォルダ名をつける

    任意のフォルダ名をつける

    改めてフォルダを選択し、「保存」をタップ

    改めてフォルダを選択し、[保存]をタップ

    任意の名前を付けたら、フォルダの作成は完了です。

    改めてフォルダを選択し保存をタップすると、SDカードへのデータ保存が開始されます。写真データのサイズにもよりますが、今回は15秒ほどで20枚の写真データを保存できました。

「ファイル」アプリでiPhoneのデータをSDカードに転送する

  1. iPhoneで「ファイル」アプリを起動

    iPhoneホーム画面:「ファイル」アプリを開く

    「ファイル」アプリを開く

    音楽ファイルや文書ファイル(PDFやエクセルなど)を共有したい場合は、iPhoneで「ファイル」アプリを起動します。筆者が検証して、実際に転送できたファイル形式は次のとおりです。

    • オーディオファイル(MP3/MPEG/WAV)
    • Adobeファイル(.PDF)
    • テキストファイル(.TXT/.RFT)
    • Microsoft関連ファイル(.XLS/.XLSX/.PPT/.PPTX/.DOC/.DOCX)
  2. SDカードに転送したいファイルを選択する

    「ファイル」アプリ:ブラウズタブで「このiPhone内」を選択

    ブラウズタブで[このiPhone内]を選択

    ファイルアプリの「ブラウズ」タブを開き、[このiPhone内]に進みます。

    「ファイル」アプリ(このiPhone内):右上のメニューボタンをタップ

    右上のメニューボタンをタップ

    「ファイル」アプリ(このiPhone内):メニューから「選択」をタップ

    [選択]をタップ

    「ファイル」アプリ(このiPhone内):SDカードに移動したいファイルにチェックをつける

    SDカードに移動したいファイルにチェックをつける

    右上のメニューボタンをタップします。操作メニューが展開するので、[選択]をタップし、SDカードに転送したいファイル・フォルダにチェックを入れてください。

  3. 転送先にSDカードを選択する

    「ファイル」アプリ:画面下部のフォルダボタンをタップ

    画面下部のフォルダボタンをタップ

    「ファイル」アプリ(ブラウズ):SDカードの名前(ここでは「EOS_DIGITAL」)を選択

    SDカードの名前(ここでは「EOS_DIGITAL」)を選択

    「ファイル」アプリ(SDカード):画面右上の「コピー」をタップ

    [コピー]をタップ

    画面下部のフォルダマーク(移動マーク)をタップすると、ブラウズ画面に移動します。保存先のSDカード名を選んで[コピー]をタップすれば完了です。

    画面が「ブラウズ」以外になっていて、SDカード名が出てこない場合は、画面左上の[<]ボタンを「ブラウズ」の画面に戻るまでタップします。

    保存先がSDカードの場合、「移動」をしたくても「コピー」になってしまうので、オリジナルのファイルはそのまま残ります。

SDカードのデータをiPhoneに転送する

  1. SDカードに保存したデータを確認する

    iPhoneホーム画面:「ファイル」アプリを開く

    「ファイル」アプリを開く

    「ファイル」アプリ:SDカード名をタップ

    SDカード名をタップ

    「ファイル」アプリ:SDカードに保存した写真

    SDカードに保存した写真が見られる

    SDカードに保存した写真を確認したいときは、送り先の「ファイル」アプリを開きます。手順は「ブラウズ」タブからSDカード名をタップするだけです。SDカード名は環境によって異なります。

    SDカードからiPhoneにデータを転送したい場合は、以下の手順に従ってください。

  2. iPhoneに転送したいファイルを選択する

    「ファイル」アプリ:SDカードの内容画面

    画面右上のメニューボタンをタップ

    「ファイル」アプリ:「選択」をタップ

    [選択]をタップ

    「ファイル」アプリ:iPhoneに転送したいデータにチェック

    iPhoneに転送したいデータにチェック

    SDカードの内容が確認できる画面で、右上のメニューボタンをタップします。操作メニューが展開するので、[選択]をタップし、iPhoneに転送したいデータにチェックを入れて選択してください。フォルダや画像以外のファイルも同様に選択可能です。

  3. iPhoneにデータを転送する

    「フォルダ」アプリ:画面下部のフォルダマークをタップ

    画面下部のフォルダマークをタップ

    ブラウズ:「このiPhone内」を選択

    [このiPhone内]を選択

    ブラウズ:「コピー」を選択

    [コピー]をタップ

    データを選択した状態のまま、画面下部のフォルダマーク(移動マーク)をタップします。ブラウズ画面から[このiPhone内]を選択し、[コピー]をタップすれば完了です。

    画面が「ブラウズ」以外になっていて、SDカード名が出てこない場合は、画面左上の[<]ボタンを数回タップしてください。「ブラウズ」の画面に戻り、SDカード名をタップできるようになるはずです。

    SDカードからiPhoneへのコピーでは、SDカード内にある元のデータが削除されません。データを完全に移動したいならば、コピー後にSDカード内のデータを削除してください。

「写真」アプリでSDカードに保存したデータを確認・転送する

iPhoneユーザガイドでは、「写真」アプリを使ってSDカードの内容を確認・転送する方法も紹介されています。しかし、筆者がiOS26.1の端末で試してみたところ、この方法はうまくいきませんでした。

今後、再び「写真」アプリでSDカードの内容を確認・転送できるようになる可能性もあるため、iOS18.5の端末で検証した際の手順を掲載しておきます。

写真アプリで「デバイス」欄を選択

写真アプリで「デバイス」欄を選択

SDカードおよびSDカードリーダーをiPhoneに装着した状態で「写真」アプリを起動すると、写真一覧の下に「デバイス」欄にSDカード名が表示されます。SDカード名をタップすると、SDカードに保存されている写真を確認できます。

画像を選択して「読み込む」をタップ

画像を選択して[読み込む]をタップ

写真アプリ:「選択項目を読み込む」をタップ

[選択項目を読み込む]をタップ

読み込んだ画像をカメラに残すか選択

読み込んだ画像をカメラに残すか選択

SDカード内の写真や動画をiPhoneに転送したい場合は、転送したい画像にチェックを入れて右上の[読み込む]→[選択項目を読み込む]をタップします。SDカード内のすべての画像を保存したい場合は、[すべてを読み込む]を選択してください。

読み込んだあと、写真をSDカード内に残すか削除するかを選択してください。読み込んだ写真は、「写真」アプリからいつでも閲覧できるようになります。

方法2:Windowsパソコンを経由する

Windowsパソコンを経由してSDカードにデータを移行する

iPhone⇄SDカードのデータ転送は、Windowsパソコン経由でもおこなえます。(1) パソコンとSDカードを接続、(2) パソコンとiPhoneを接続、(3) SDカードのデータをiPhoneへ転送と少し手順が多くなりますが、そこまで難しい作業はありません。慣れればスムーズにおこなえるでしょう。

本記事では、パソコン側はSurface Laptop(Windows 11)をメインに操作方法などを紹介しています。OSバージョンやパソコンの機種によって、設定項目名や操作などが異なることがあります。

利用できる環境

Windowsパソコン、iPhoneともに利用環境の指定は特にありません。ただし、Windowsパソコンの機種によっては、SDカードスロット(SDカードの挿し込み口)を搭載しないタイプもあります。その場合はWindowsパソコンに対応する外付けSDカードリーダーが必要です。

準備するもの

その1:USB-CまたはLightningケーブル

60W USB-C充電ケーブル

60W USB-C充電ケーブル

iPhoneとWindowsパソコンをつなぐための「60W USB-C充電ケーブル」や「Lightning & USB-Aケーブル」、「Lightning & USB-Cケーブル」などが必要です。

基本的には、普段使っている充電用のケーブルを使えばOKです。ただし、100円均一やAmazonなどで格安で販売されている「充電専用」と記載された商品は、パソコンに接続しても認識されません。注意してください。

Apple 60W USB-C充電ケーブル(1m)
Apple 60W USB-C充電ケーブル(1m)
Apple USB-C - Lightningケーブル
Apple USB-C - Lightningケーブル

その2:(必要に応じて)外付けのSDカードリーダー

SDカードリーダー

SDカードリーダーのAnker PowerExpand+ 7-in-1

すべてのWindowsパソコンにSDカードスロットが内蔵されているわけではありません。SDカードスロットを搭載していないパソコンにSDカードを読み込ませるには、外付けのSDカードリーダーが必要です。

どちらにしてもSDカードリーダーが必要というのなら、前述したAppleの純正SDカードリーダーを購入し、iPhoneとSDカード間で直接データをやりとりすることをおすすめします。

Lightning - SDカードカメラリーダー
Apple Lightning - SDカードカメラリーダー
ブランド
Apple
Apple USB-C - SDカードリーダー
Apple USB-C - SDカードリーダー
ブランド
Apple

データを転送する手順

以下では、Windowsパソコンを介してiPhoneとSDカード間でデータを転送する方法を紹介します。なお、ここで説明するのは、iPhoneからSDカードに特定のデータを「コピー」する方法です。

画像や動画が自動的にiPhoneの内部ストレージから消えるわけではないことに留意してください。iPhoneの内部ストレージを空けたい場合は、対象のデータをSDカードにコピーした後に削除する必要があります。

iPhoneの写真・動画をSDカードに転送する

  1. SDカードをWindowsパソコンに挿し込む

    SDカードリーダー

    SDカードリーダーのAnker PowerExpand+ 7-in-1

    最初に、WindowsパソコンにSDカードを挿入しましょう。前述したように、SDカードスロットがない場合は外付けのSDカードリーダーを使用する必要があります。

    今回筆者が使ったのは、Anker(アンカー)製の多機能SDカードリーダー「PowerExpand+ 7-in-1」。microサイズと通常サイズ、2つのSDカードスロットを備えていることに加え、HDMIやUSB-Aなどの変換アダプタとしても使える優れものです。ひとつあれば、さまざまな用途で活用できます。

    Anker PowerExpand+ 7-in-1
    Anker PowerExpand+ 7-in-1
    ブランド
    ‎Anker
  2. WindowsパソコンとiPhoneをケーブルで接続する

    WindowsパソコンとiPhoneをケーブルでつなぐ

    WindowsパソコンとiPhoneをケーブルでつなぐ

    次に、WindowsパソコンとiPhoneをUSB-CまたはLightningのケーブルで接続します。

    「許可」を選択

    [許可]を選択

    パスワードを入力

    パスワードを入力

    iPhoneとWindowsパソコンが正常に接続できれば、iPhoneの画面上に「このデバイスに写真やビデオへのアクセスを許可しますか?」と表示されます。問題なければ[許可]を押してください。最後に画面ロックのパスコードを入力すれば、iPhoneとWindowsパソコンの接続は完了です。

  3. 「エクスプローラー」を介してiPhoneからSDカードにデータを転送する

    フォルダアイコンの「エクスプローラー」を起動

    エクスプローラーを起動

    Windowsパソコンで「エクスプローラー」を起動します。「Windows」+「E」キーを押すと素早く起動できます。

    「Apple iPhone」を選択

    [Apple iPhone]を選択

    [PC]に進み[Apple iPhone]をダブルクリックして開きます。

    エクスプローラ:「Internal Strage」を選択

    [Internal Strage]を選択

    [Internal Storage]を選択します。[DCIM]フォルダが表示されたときは、これも開きます。

    エクスプローラ:SDカードのフォルダにコピーする

    SDカードのフォルダにコピーする

    DCIMフォルダから必要なデータを選択し、ドラッグ&ドロップでSDカードにコピーすればOKです。フォルダは日付順に並んでいるので、撮影した時期で見当をつけて目当てのデータを探してください。

SDカードの写真・動画をiPhoneに転送する

  1. SDカードをWindowsパソコンに挿し込む

    SDカードリーダー

    SDカードリーダーのAnker PowerExpand+ 7-in-1

    最初に、WindowsパソコンにSDカードを挿入しましょう。前述したように、パソコンにSDカードスロットが内蔵されていない場合は外付けのSDカードリーダーを使用する必要があります。

    今回筆者が使ったのは、Anker(アンカー)製の多機能SDカードリーダー「PowerExpand+ 7-in-1」。microサイズと通常サイズ、2つのSDカードスロットを備えていることに加え、HDMIやUSB-Aなどの変換アダプタとしても使える優れものです。ひとつあれば、さまざまな用途で活用できます。

    Anker PowerExpand+ 7-in-1
    Anker PowerExpand+ 7-in-1
    ブランド
    ‎Anker
  2. 「iCloud」をインストールする

    SDカードからiPhoneに写真・動画を転送する方法は複数ありますが、「iCloud」や「Dropbox」などのクラウドストレージを利用するのが一番便利です。ここではiCloudを利用する方法を紹介します。

    パソコンに「iCloud」を入れていない人は、Microsoft Storeにアクセスしてインストールしましょう。

    Windows版iCloudにサインイン

    iCloudにサインイン

    「iCloud」を立ち上げたら、自身のApple IDでサインインを済ませます。

    Windows版iCloud:iCloudをファイルエクスプローラーに同期

    iCloudをファイルエクスプローラーに同期

    インストールの間、同期する項目を5種類設定します。同期はすべて任意ですが、2つ目の「iCloud Driveをエクスプローラーに同期」はSDカードの写真・動画をiPhoneに転送するために必要です。必ず有効にしてください。

    Windows版iCloud:同期されているアプリの一覧

    初回は同期にしばらく時間がかかる

    サインインが完了すると、設定した項目の同期を開始します。iCloud Driveの場合、ファイル数によっては時間がかかります。これで準備は完了です。

  3. 「エクスプローラー」経由でSDカードの写真・動画を「iCloud Drive」にアップする

    エクスプローラ:PC→SDカード名を選択

    [PC]→SDカード名を選択

    「エクスプローラー」を開いて、PC下にあるSDカード名をクリックします。SDカード名は、「Untitled」だったり、前に使っていた機器の名前(「EOS DIGITAL」など)だったりと、ユーザーごとに異なります。

    エクスプローラ:転送したいファイルをクリック→右クリックし、「コピー」を選択

    転送したいファイルをクリック→右クリックし、[コピー]を選択

    iPhoneに転送したい写真・動画のフォルダを選び、右クリックでメニューを表示させて[コピー]を選択します。

    エクスプローラ:「iCloud Drive」に移動し、右クリック→「貼り付け」

    [iCloud Drive]に移動し、右クリック→[貼り付け]

    左バーから[iCloud Drive]を開き、適当な場所を右クリックします。メニューから[貼り付け]を選ぶと、SDカードのフォルダが貼り付け(コピー)されます。

    iPhoneホーム画面:「ファイル」アプリを開く

    「ファイル」アプリを開く

    転送した写真は、iPhoneの「ファイル」アプリから見られます。

    iPhoneの「ファイル」アプリ:「iCloud Drive」を選択

    [iCloud Drive]を選択

    iPhoneの「ファイル」アプリ:SDカードからフォルダが転送されている

    SDカードからフォルダが転送されている

    「ブラウズ」タブから「iCloud Drive」を開くとSDカードから転送したフォルダが表示されているはずなので、これをタップして中身を確認してください。

方法3:Macを経由する

Macを経由してSDカードにデータを転送する

Macを経由してSDカードに写真・動画のデータを転送することも可能です。また、写真・動画の枚数がそこまで多くないなら、「AirDrop」でMacにデータを転送するのも手です。ケーブル接続が不要なので、より手軽に移行作業をおこなえます。

利用できる環境

Mac、iPhoneともに利用環境の指定は特にありません。ただし、Macシリーズのなかには、SDカードスロットを搭載しないタイプも多く存在します。手持ちのMac次第では、外付けSDカードリーダーが必要になるかもしれません。

準備するもの

その1:USB-CまたはLightningケーブル

60W USB-C充電ケーブル

60W USB-C充電ケーブル

十数枚程度の写真を送るならAirDropが手っ取り早いですが、数百枚レベルの大容量データを転送するときはケーブルでデバイス同時を接続したほうが圧倒的にスムーズです。

その場合、iPhoneとMacをつなぐための「60W USB-C充電ケーブル」や「Lightning & USB-Aケーブル」、「Lightning & USB-Cケーブル」などを用意しましょう。

基本的には、普段使っている充電用のケーブルを使えばOKです。ただし、100円均一やAmazonなどで格安で販売されている「充電専用」と記載された商品は、Macに接続しても認識されません。注意してください。

Apple 60W USB-C充電ケーブル(1m)
Apple 60W USB-C充電ケーブル(1m)
Apple USB-C - Lightningケーブル
Apple USB-C - Lightningケーブル

その2:(必要に応じて)外付けのSDカードリーダー

すべてのMacデバイスにSDカードスロットが内蔵されているわけではありません。SDカードスロットを搭載していないMacにSDカードを読み込ませるには、外付けのSDカードリーダーが必要です。

どちらにしてもSDカードリーダーが必要なら、前述した「Appleの純正SDカードリーダー」を購入してiPhone・SDカード間で直接データをやりとりすることをおすすめします。

SDXCカードスロットを搭載しているMac
  • Mac Studio(2022年以降に発売されたモデル)
  • 14インチのMacBook Pro(2021年以降に発売されたモデル)
  • 16インチのMacBook Pro(2021年以降に発売されたモデル)
  • MacBook Pro(2011年〜2015年に発売されたモデル)
  • Mac mini(2011〜2014年に発売されたモデル)
  • 13インチのMacBook Air(2013年〜2017年に発売されたモデル)
  • 27インチのiMac(2010年以降に発売されたモデル)
  • 21.5インチのiMac(2010年以降に発売されたモデル)
Apple USB-C - SDカードリーダー
Apple USB-C - SDカードリーダー
ブランド
Apple

データを転送する手順

以下では、筆者手持ちのMacBookを介してiPhoneとSDカードの間でデータを転送する方法を紹介します。なお、ここで説明するのは、iPhoneからSDカードに特定のデータを「コピー」する方法です。

画像や動画が自動的にiPhoneの内部ストレージから消えるわけではないことに留意してください。iPhoneの内部ストレージを空けたい場合は、対象のデータをSDカードにコピーした後に削除する必要があります。

iPhoneの写真・動画をSDカードに転送する

  1. SDカードをMacに挿し込む

    MacにSDカードを挿し込む

    MacにSDカードを挿し込む

    SDカードをMacに装着しましょう。SDカードスロットを内蔵したタイプなら、上の画像のようにSDカードを直接挿し込めます。SDカードスロットの場所は機種によって異なるため、背面や側面をよく探してみてください。

    SDカードリーダー「Anker PowerExpand+ 7-in-1」を経由してSDカードをMacに装着

    SDカードリーダー「Anker PowerExpand+ 7-in-1」を経由してSDカードをMacに装着

    MacにSDカードスロットが内蔵されていない場合は、外付けのSDカードリーダーを使用する必要があります。

    今回筆者が使ったのは、Anker(アンカー)製の多機能SDカードリーダー「PowerExpand+ 7-in-1」。microサイズと通常サイズ、2つのSDカードスロットを備えていることに加え、HDMIやUSB-Aなどの変換アダプタとしても使える優れものです。ひとつあれば、さまざまな用途で活用できます。

    Anker PowerExpand+ 7-in-1
    Anker PowerExpand+ 7-in-1
    ブランド
    ‎Anker
  2. iPhoneとMacをケーブルで接続する

    MacとiPhoneをケーブルでつなげる

    MacとiPhoneをケーブルでつなげる

    MacにSDカードを装着できたら、次にMacとiPhoneをUSB-CまたはLightningのケーブルで接続します。

    転送したい写真や動画が少ない(数百MB程度)のであれば、AirdropでMacに転送しそのまま「Finder」経由でSDカードに保存するのも手です。自身のニーズに合わせてやり方を選択してください。

  3. Macの「イメージキャプチャ」でiPhoneからSDカードに写真・動画を転送する

    Macで「イメージキャプチャ」アプリを起動する

    Macで「イメージキャプチャ」アプリを起動する

    iPhoneのデータをSDカードに転送するには、Macの「イメージキャプチャ」アプリを使います。

    イメージキャプチャ:デバイス欄でiPhoneをクリックし、「読み込み先」のプルダウンをクリック

    デバイス欄でiPhoneをクリックし、「読み込み先」のプルダウンをクリック

    「イメージキャプチャ」を起動すると、サイドバーに自身のiPhoneが表示されるはずです。ここで、自身のiPhoneをクリックします。

    iPhone内の写真・動画が一覧で表示されるので、「読み込み先」のプルダウンを押してください。

    Mac(イメージキャプチャ):「その他」を選択

    [その他]を選択

    読み込み先の候補が表示されたら、[その他]を選択してください。

    Mac(イメージキャプチャ):SDカード名と保存先フォルダを選択

    SDカード名と保存先フォルダを選択

    FinderのサイドバーからSDカード(「Untitled」等の場合もある)を選択し、保存先のフォルダを選ぶか、新規でフォルダを作成します。

    Mac(イメージキャプチャ):SDカードに転送する写真を選択し、「ダウンロード」をタップ

    SDカードに転送する写真を選択し、[ダウンロード]をタップ

    「読み込み先」が先ほど指定したSDカード内のフォルダになっていることを確認したら、SDカードに転送したい写真をすべて選択します。

    ファイルを「リスト表示」にして「種類」や「ファイルサイズ」のカラム名をクリックすると、ファイルが並び替えられて写真・動画を見つけやすくなります。

    写真をすべて選択できたら、[ダウンロード]を選択します。これで、iPhoneからSDカードに指定したデータを移行できます。

「Finder」でSDカードの写真・動画をiPhoneに転送する

  1. iPhoneに「Documents」アプリをインストールする

    SDカードの写真・動画をiPhoneに転送する方法として、サードパーティ製のiOS向けファイルアプリを利用できます。今回の検証ではiOS標準の「ファイル」アプリがMacのFinder側に表示されなかったため、サードパーティ製アプリを使っています。

    今回おすすめするのは、Readdle製の「Documents」アプリ。iOS標準の「ファイル」アプリが登場する前から人気がある、無料ファイルマネージャーアプリです。

    アプリ「Documents」をダウンロード

    転送したい写真や動画が数百MB程度なら、SDカードの写真をドラッグ&ドロップでMacにダウンロードし、AirDropでiPhoneへ転送するのも手です。この方法なら、Documentsアプリをインストールする必要はありません。自身のニーズに合わせてやり方を選択してください。

  2. SDカードをMacに挿し込む

    SDカードリーダー「Anker PowerExpand+ 7-in-1」を経由してSDカードをMacに装着

    SDカードリーダー「Anker PowerExpand+ 7-in-1」を経由してSDカードをMacに装着

    SDカードをMacに装着します。SDカードスロットを内蔵しているタイプのMacなら直接挿し込めばOKですが、SDカードスロットを内蔵していないタイプのMacでは、外付けのSDカードリーダーを利用してください。

  3. iPhoneをMacに接続する

    MacとiPhoneをケーブルでつなげる

    MacとiPhoneをケーブルでつなげる

    MacにSDカードを装着できたら、次はMacとiPhoneをType-CまたはLightningのケーブルで接続します。

    Apple USB-C - Lightningケーブル
    Apple USB-C - Lightningケーブル
    Lightning - USBケーブル
    Apple Lightning - USBケーブル
  4. FinderでSDカードの写真・動画をiPhoneに転送する

    Finder

    SDカードの写真や動画をiPhoneに読み込ませるには、Macの「Finder」を使用します。

    Finderを2画面開き、「場所」欄からそれぞれSDカードとiPhoneを選ぶ

    Finderを2画面開き、[場所]欄からそれぞれSDカードとiPhoneを選ぶ

    まずは、Finderのウィンドウを2つ開きます。SDカードとiPhoneが正常に読み込まれていれば、サイドバーの[場所]欄にSDカードの名前とiPhoneの名前が表示されているはずです。それぞれのウィンドウで、SDカードの名前とiPhoneの名前を選択します。

    Finder:iPhoneの名前のウィンドウで「ファイル」を選択

    iPhoneの名前のウィンドウで[ファイル]を選択

    iPhoneの名前のウィンドウで、[ファイル]を選択します。ファイルを移動できるアプリ一覧が表示されるので、[Documents]が存在することを確認してください。

    iPhoneに移動したいファイルを[Documents]にドラッグアンドドロップ

    SDカードの中にある、iPhoneに移動したいファイルを[Documents]にドラッグ&ドロップします。

    iPhoneの「Documents」アプリで「ケーブル転送」を選択

    iPhoneの「Documents」アプリで[ケーブル転送]を選択

    ファイルが転送されている

    ファイルが転送されている

    iPhoneで「Documents」アプリを開きます。トップ画面(マイファイル)で[ケーブル転送]をタップすると、転送したファイルが表示されているはずです。

「イメージキャプチャ」でSDカードの写真・動画をiPhoneに転送する

「イメージキャプチャ」を使った転送方法は、サードパーティ製のアプリが不要で、Apple公式のヘルプページでも紹介されています。ただし筆者がmacOS Tahoe 26.1で検証したところ、SDカードが正常に読み込まれているにもかかわらず読み込み先にSDカードを選択することができませんでした。今後できるようになる可能性もあるため、2024年にmacOS Sonoma 14.5で「イメージキャプチャ」を使ってSDカードの写真・動画をiPhoneに転送した際の手順を紹介しておきます。

  1. SDカードをMacに挿し込む

    MacにSDカードを挿し込む

    MacにSDカードを挿し込む

    まずはSDカードをMacに装着します。SDカードスロットを内蔵していないタイプは、外付けのSDカードを経由してください。

  2. iPhoneをMacに接続する

    iPhoneとMac

    MacにSDカードを装着できたら、次はMacとiPhoneをLightningケーブルで接続します。

    転送したい写真や動画が数百MB程度なら、SDカードの写真をAirDropでMacに転送し、iCloudへドラッグ&ドロップするのも手です。自身のニーズに合わせてやり方を選択してください。

    Apple USB-C - Lightningケーブル
    Apple USB-C - Lightningケーブル
    Lightning - USBケーブル
    Apple Lightning - USBケーブル
  3. イメージキャプチャでSDカードの写真・動画をiPhoneに転送する

    【iPhone】Macを経由して写真をiPhoneに転送(イメージキャプチャ)

    Macで「イメージキャプチャ」アプリを起動する

    SDカードの写真や動画をiPhoneに読み込ませるには、Macの「イメージキャプチャ」を使用します。

    【iPhone】Macを経由して写真をiPhoneに転送(読み込み先を選択)

    読み込み先にSDカードが選択されているか確認

    「イメージキャプチャ」を起動すると、iPhone内の写真・動画が一覧で表示されるので、左側のデバイスでSDカードに切り替えます。続けて「読み込み先」のプルダウンを押してください。

    【iPhone】Macを経由して写真をiPhoneに転送(読み込み先を選択)

    読み込み先(保存先)の候補が表示されるので、[その他]を選びます。

    【iPhone】Macを経由して写真をiPhoneに転送(読み込み先を選択)

    「iCloud Drive」を選んだあと、保存先のフォルダを開いて[選択]をクリックします。

    【iPhone】Macを経由して写真をiPhoneに転送(転送する写真を選択)

    送信したい写真を選択し、[ダウンロード]をクリックします。これで転送は完了です。

検証バージョン
iPhone 16
iOS
26.1
MacBook Air 13
macOS Tahoe
26.1
Think Pad X13 Gen4
Windows
11
EDITED BY
MOEGI
RURI