本記事では、スマホ決済サービス各社の還元率をはじめ、最新動向や特徴をまとめて比較。今どのスマホ決済を使えばお得なのか詳しく解説します。
付与特典 | 各サービス固有の還元率 | |
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PayPay | PayPayボーナス |
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楽天ペイ | 楽天ポイント |
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メルペイ | メルカリポイント | 0%(還元なし) |
d払い | dポイント |
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au PAY | Pontaポイント | 0.5%還元 |
LINE Pay | LINEポイント |
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楽天ペイは7月1日スタートのキャンペーン開催期間中(終了時期未定)
今いちばん得するスマホ決済はどれか比較
さっそく、各サービスの還元率を比較していきます。あわせて、2020年9月1日にスタートの「マイナポイント事業」についても解説。マイナポイントを利用すれば、各スマホ決済で最大25%還元が実現できます。
各社の実質的なポイント還元率を比較
下表を見て分かるように、どのスマホ決済サービスも基本は「還元なし」、もしくは「0.5%還元」に落ち着いているのが現状です。単体の通常還元率という観点なら、いずれも大差はありません。
付与特典 | 各サービス固有の還元率 | |
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PayPay | PayPayボーナス |
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楽天ペイ | 楽天ポイント |
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メルペイ | メルカリポイント | 0%(還元なし) |
d払い | dポイント |
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au PAY | Pontaポイント | 0.5%還元 |
LINE Pay | LINEポイント |
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楽天ペイは7月1日スタートのキャンペーン開催期間中(終了時期未定)
還元率に大きく違いが出るのは、やはりキャンペーン時です。各サービス未だに20〜50%還元のキャンペーンが続々開催されているので、店舗や期間ごとに各サービスを使い分けるのもひとつの手でしょう。
以下の記事では、スマホ決済各社で開催中の注目キャンペーンをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
またLINE Payや楽天ペイなど、独自発行のクレジットカードを紐付けた場合にのみポイントが還元される、といったケースも増えてきています。各社ユーザーの獲得から、囲い込みへと戦略を変えてきているのでしょう。
マイナポイント事業によりキャッシュレス決済利用で最大5000円分が還元される(2020年9月1日開始)
2020年9月1日から2021年3月31日までの期間中、総務省が推進する「マイナポイント事業」がおこなわれます。
「マイナンバーカード」を持っている人が、対象のキャッシュレス決済サービスを1つ選択(申し込み)した上で、9月1日以降そのサービスを利用すると、上限5000円分のポイントがもらえるというもの。
付与されるポイントはサービスにより異なりますが、チャージ額または購入(支払い)額の25%で、最大で5000円相当です。
たとえば、マイナポイントの申し込み時に「d払い」を選択すると、9月1日以降「d払い」を利用した支払い金額に応じて、dポイントが付与されるというイメージ。本記事で紹介するスマホ決済主要6社は、すべてマイナポイント事業の対象となるキャッシュレスサービスです。
マイナンバーカードの発行を面倒に感じるかもしれませんが、馴染みのあるサービスを使って5000円分のポイントを獲得できるので、かなりおいしい制度です。普段からスマホ決済を利用しているなら、利用しない手はないでしょう。
マイナンバーカードの発行、およびマイナポイント申込みは事前におこなえるので、9月1日前に済ませておくのがおすすめです。
各スマホ決済のポイント還元率、付与時期・有効期限まとめ
ここからは、スマホ決済各社のポイント還元率と、ポイント付与時期や有効期限などを詳しく解説しています。
PayPay:4月から基本還元率が1.5%→0.5%に引き下げ
利用特典 | PayPayボーナス |
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還元率 |
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ポイントの付与時期 | 決済日から30日後 |
ポイント有効期限 | 無期限 |
ポイント付与上限額 | 7500円相当/回、1万5000円相当/月 |
2020年4月1日より、前月の決済回数や決済金額で変動する「PayPayステップ」という仕組みが導入され、基本還元率が0.5%に引き下げられました。最高ランクの1.5%に達するには月10万円以上の決済・100円以上の決済回数50回が必要と、かなりハードルが高く設定されています。
ほかにも、PayPayチャンスの終了などマイナス方向への改変が目立ちますが、強みである大規模キャンペーンは健在。頻繁に開催される高還元のキャンペーンを狙って利用していくといいでしょう。
楽天ペイ:楽天キャッシュ・楽天カードを用いた決済で最大1.5%還元
利用特典 | 楽天ポイント |
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還元率 |
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ポイントの付与時期 | 利用月の翌々月末日頃 |
ポイント有効期限 | 付与から1年間(ポイント加算ごとに1年延長) |
ポイント付与上限額 | なし |
楽天ペイでは2020年7月1日から終了時期未定で、加盟店全店で税込100円につき1ポイント(1%)が付与されるキャンペーンが開催中です。
今回のキャンペーン対象となる支払い方法は、楽天ポイント・楽天キャッシュ・楽天カードの3種類。楽天カードで楽天キャッシュにチャージすることで、最大1.5%還元も実現できます。
ただし、楽天カード以外のクレジットカードを紐付けての支払いは、還元の対象外となってしまうので注意してください。
また、2020年6月からはAndroid版楽天ペイにおいて、JR東日本が提供する交通系ICカード「Suica」が利用できるようになりました。楽天カードを支払い元に設定した上で、楽天ペイアプリでSuicaにチャージすると200円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まるキャンペーンも開催中です。
メルペイ:常設のポイント還元はないが大規模キャンペーンに期待
利用特典 | メルカリポイント |
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還元率 | 0%(還元なし) |
ポイントの付与時期 | キャンペーンにより異なる |
ポイント有効期限 |
|
ポイント付与上限額 | キャンペーンにより異なる |
メルペイは、フリマアプリ「メルカリ」での売上金を出金することなく使えるので、メルカリユーザーにとっては必須のサービスです。
ただ、メルペイには常設のポイント還元システムがありません。不定期で割引クーポンの配布はありますが、基本の還元を実施している他のサービスと比べると特典面で劣ってしまうのが事実です。
とはいえ、メルペイの強みはキャンペーンでしょう。これまで20〜50%還元の大規模キャンペーンが不定期に開催されているため、今後もその動向をチェックしていきたいところです。
d払い:オンライン加盟店での利用で100円につき1ポイント(還元率1%)
利用特典 | dポイント |
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還元率 |
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ポイントの付与時期 | 決済処理が完了した段階で即時 |
ポイント有効期限 | 48カ月後の月末まで |
ポイント付与上限額 | なし |
d払いは、NTTドコモの回線を持っている人だけでなく、ソフトバンクやau、その他の格安SIMを契約している人でも使えるスマホ決済です。実店舗での支払いで税込200円につき1ポイント(還元率0.5%)、Amazonなどオンライン加盟店での利用で100円につき1ポイント(還元率1%)のdポイントが貯まります。
また、ドコモの関連サービスを利用しているなら、dポイントスーパー還元プログラムを活用するのもおすすめ。各条件を達成することで、通常の進呈ポイントに加え、最大7%のdポイントを獲得できます。
au PAY:7月からローソンでいつでも4%還元
利用特典 | Pontaポイント |
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還元率 | 0.5%(税込み200円につき1ポイント付与) |
ポイントの付与時期 |
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ポイント有効期限 | 付与日から4年間 |
ポイント付与上限額 | なし |
au PAYでは、2020年3月29日にauスマートパスプレミアム会員の特典である1.5%還元が廃止されました。現在は会員形態による還元率の差はなくなり、一律0.5%(税込み200円につき1ポイント付与)還元になっています。
2020年7月1日から終了時期未定で、ローソンの買い物がいつでも4%還元になるキャンペーンが開催中。全国のローソン(ローソン・スリーエフ、ローソン・ポプラ含む)ナチュラルローソン、ローソンストア100でau PAYを使うと、税込み200円ごとに8ポイントが付与されます。
LINE Pay:Visa LINE Payクレジットカードを持たないユーザーは還元なし
利用特典 | LINEポイント |
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還元率 |
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ポイントの付与時期 | チャージ&ペイは売上確定の翌日〜数日以内 |
ポイント有効期限 | 180日間 |
ポイント付与上限額 | 還元事業は月に3万円相当まで |
LINE Payでは、過去6カ月に獲得したLINEポイントの実績に応じて特典が変わる「LINEポイントクラブ」というシステムを採用しています。
この仕組みでは、「Visa LINE Payクレジットカード」の有無で特典面に大きな差があるのが特徴。残念ながら、Visa LINE Payクレジットカードを持たないユーザーには、LINE Pay決済時のポイント還元はありません。
一方で、Visa LINE Payクレジットカードを利用したLINE Pay決済では、事前チャージ不要でコード払い/スキャン支払いがおこなえる上、LINE Pay決済での還元率が1%〜最大3%とかなり高水準に設定されています(カードショッピングは初年度一律3%還元)。
通常ユーザーでも、枚数の割引クーポンが取得できるという特典がありますが、Visa LINE Payクレジットカードの特典と比較するとメリットが薄いように感じてしまいます。今後も長くLINE Payを使いたいなら、Visa LINE Payクレジットカードは必携の1枚となるでしょう。