本記事では、スマホ決済の「メルペイ」とはどんなサービスなのか、またiDやコード払い、後払いそれぞれの決済方法、メルペイ残高・ポイントの使い道まで、メルペイの使い方をわかりやすく解説します。
メルペイとは? その特徴と利用メリット
メルペイは、メルカリの子会社が2019年2月から運用開始したスマホ決済サービスです。
メルペイの登場によって、メルカリユーザーは、売上金を出金しなくても全国約170万カ所で現金同様に使えるようになり、利便性が格段に向上しました。
- メルカリの売上金を出金せずに実店舗で使える
- チャージも決済手数料もすべて無料
- 全国約全国170万カ所で利用可能
- キャンペーン開催やクーポンの配布がある
メルペイを利用するための3ステップ
メルペイを使うために必要な準備を3ステップに分けて説明します。
ステップ1:メルカリアプリのインストールと会員登録
メルペイは、メルカリに登録していることが前提のサービス。そのため、メルカリを利用していない人は、まずインストールと会員登録が必要です。
インストールしたら、案内に従って会員登録を進めましょう。友達から招待コードをもらっている場合は、会員登録時に入力すると500ポイントを獲得できます。
招待される人がいない場合は、招待コード「YYZSYG(アプリオ編集部の招待コードです)」を入力してください。
ステップ2:銀行口座の登録もしくはアプリでかんたん本人確認する
メルペイの利便性をより向上させたいなら、本人確認を済ませておくのがおすすめです。
本人確認済みのアカウントなら、売上金が自動でメルペイ残高にチャージされるため、いつでも実店舗での支払いに利用できるようになります。
そのほか、180日間と定められている振込申請期限が無期限になったり、スマート払いが利用できるようになったりと、メルペイの使い勝手が断然よくなります。
- ポイント還元キャンペーンに参加できる
- 売上金を得ると自動でメルペイ残高にチャージされる
- 売上金のままでは通常180日間と定められている振込申請期限が無期限になる
- メルペイのスマート払い(旧あと払い)機能を利用できる
メルペイにおける本人確認の手段は、「銀行口座の登録」と「アプリでかんたん本人確認」の2つが用意されています。
支払い用の銀行口座を登録する
メルペイに残高チャージ用の銀行口座を登録した時点で、本人確認が完了したものと見なされます。後述の「アプリでかんたん本人確認」と異なり、身分証を用意する必要がないので、より手軽におこなえるはずです。
メルペイ画面を下にスクロールし、「お支払い用銀行口座の登録」をタップ。登録可能な銀行の一覧が表示されたら、任意の銀行を選択して案内に従って登録を進めてください。
アプリでかんたん本人確認
銀行口座の登録に抵抗がある場合は、「アプリでかんたん本人確認」を利用しましょう。免許証などの本人確認書類を用意する必要がありますが、手続き自体は数分で完了します。
アプリでかんたん本人確認とは? - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
ステップ3:電子マネー「iD」の初期設定をする
非接触型ICカード機能(FeliCa)を搭載した端末なら、メルペイで電子マネーの「iD」決済ができます。
メルペイでiD決済するためには、iOSユーザーはApple Pay(アップルペイ)、Androidユーザーはおサイフケータイと連携させなければなりません。
iDが連携されていない場合は、iDの下に「未設定」と記載されています。ここをタップし、案内に従って連携させましょう。Androidスマホ、iPhoneともに1分もあれば完了するばずです。
左:iOS版右:Android版
それぞれ上の画面が表示されたら、メルペイiD決済のICカードの追加は完了です。
メルペイの支払い方法(支払い元)
メルペイを使って決済するには、メルペイ残高へのチャージ、またはスマート払いの設定をおこないます。メルカリの売上金があるなら、ポイントを購入してもOKです。現在、用意されている方法は以下の5つです。
銀行口座から残高にチャージする
銀行口座を登録すれば、口座引き落としで指定した金額をいつでもチャージできます。
メルペイ画面でチャージ(入金)をタップし、チャージ金額を選択します。
初期設定では3000円となっていますが、[金額を自由に入力する]ボタンをタップすれば、最低チャージ金額1000円〜20万円の間で1円単位でチャージ金額を決められます。
セブン銀行ATMから残高チャージする
Image:メルカリガイド
本人確認済みユーザーのみ、全国に設置されているセブン銀行ATMによるメルペイ残高への現金チャージが可能です。
- メルカリアプリを開き、[メルペイ]タブを選択
- [チャージ(入金)]→[セブン銀行ATM]を選択→[チャージする]をタップするとカメラが起動
- セブン銀行ATMの画面で[スマートフォンでの取引]をタッチ
- ATMの画面に表示されているQRコードをメルカリアプリのカメラで読み取り、[次へ]をタッチ
- スマホ画面に表示されている企業番号をATM画面に入力し、[確認]をタッチ
- 現金を投入してチャージ完了
最低チャージ金額は1000円、1日のチャージ限度額は9万9000円となっています。硬貨でのチャージはできないほか、投入された金額は全額チャージされ、釣り銭も出ません。
メルカリの売上金でチャージもしくはポイント購入
メルカリで得た売上金は、そのままではコンビニや飲食店などの実店舗で利用できません(メルカリ内での商品購入は可能)。手数料200円を払って銀行口座に出金(現金化)するか、メルペイ残高かポイントに変換することで、初めて実店舗で利用できる仕組みになっています。
本人確認をしていないアカウントの場合、売上金を得てもメルペイ残高に自動チャージはされません。そのため、売上金をiD・コード払いに利用するには、1ポイント=1円として売上金でポイントを購入する必要があるのです。
ポイント購入をするには、売上金がある状態で「ポイント購入」ボタンをタップ。あとは、購入手続き画面で購入するポイント数を入力し、[売上金でポイントを購入ボタン]を押せば完了です。
ただ、売上金をポイントに変えてしまうと再び売上金に戻せなくなります。加えて、ポイントは出金(現金化)できないという特徴があるので注意が必要です。
メルペイスマート払い(旧あと払い)で支払う
メルペイスマート払いは、実店舗でのiD、コード払い、メルカリ内での支払いなどの代金を翌月にまとめて精算できる機能です。
クレジットカードに近いイメージで、メルペイ残高やポイントが0(ゼロ)の状態であっても、利用上限金額までならメルペイ加盟店やメルカリ内で買い物ができます。
ただし、スマート払いで決済するには、通常のメルペイとは別にいくつかの条件を満たさなければなりません。また、利用上限額や手数料、支払い方法など、独自のルールも存在するので、利用前に確認しておきたいところです。
以下の記事では、メルペイスマート払いの仕組みや利用条件から、その支払い方法、限度額の変更方法まで、気になるポイントを解説しています。
メルカリポイントで支払う
キャンペーンで獲得したポイントや売上金で購入したポイントは、1ポイント1円としてメルペイ残高と同じように使えます(銀行口座への出金はできない)。
具体的には、iD/コード払いを通しての実店舗利用をはじめ、メルカリ内での支払いや、スマート払い(後払い)の精算、iOSユーザーであればモバイルSuicaへのチャージにも活用できます。以下の記事では、メルカリポイントの使い方と貯め方ついて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
メルペイの使い道・利用方法
メルペイは、iD、QRコード払いをはじめ、Suicaチャージ(iOSのみ)、メルカリ内での商品購入など幅広いシーンで利用できます。
電子マネー「iD」による非接触型決済
FeliCaを搭載したスマホを持っているなら、電子マネーの「iD」を利用できます。iDはNTTドコモが展開している非接触決済サービス。数ある電子マネーの中でも普及率が高く、使いやすい電子マネーとして有名です。
決済前には必ず、iD決済の初期設定ができていることと、メルペイ残高もしくはスマート払い残枠が会計金額分あることを確認しておきましょう。
iDでの決済は、そのスムーズさが一番の魅力。Android版では、支払い時に店員へ「iD(アイディ)で」と伝えたうえで、レジの専用端末にかざすだけで支払いが完了します(ロック解除が必要な場合もある)。
iOS版の場合では、Face IDを搭載したiPhoneを使うときはサイドボタンをダブルクリック、Touch IDを搭載したiPhoneなら、ホームボタンをダブルクリックしてメルペイ電子マネーを開きます。
Face IDやTouch IDの認証を済ませると、画面が「リーダーにかざしてください」表示に変わるので、リーダーにiPhoneをかざせば支払い完了です。決済が済むと「完了」と表示されます。
メルペイコード払い・スキャン支払い
QRコード決済は、店舗側の導入コストの低さや利用の手軽さなどから、スマホを活用したキャッシュレス決済の手段として注目されている決済方法です。消費者がQRコードを提示する「ストアスキャン」と、店舗が掲示するQRコードを読み込む「ユーザースキャン」の2つの方法があります。
自分側のコード画面を店員に読み取ってもらう「ストアスキャン」
メルペイのメイン画面で[コード決済]ボタンをタップ。メルペイ残高・スマート払い残枠が会計金額分あることを確認したら、レジで店頭スタッフにコード画面を提示し、メルペイでコード決済する旨を伝えてください。
あとは、店舗側の専用リーダーでコードを読み取ってもらえば支払い完了です。
店側に提示されたコードを自分が読み取る「ユーザースキャン」
メルペイのメイン画面で[読み取り]ボタンをタップ。スマホ画面のファインダーに店に設置されたコードを合わせて読み取ります。
支払い画面が表示されるので、支払い金額を入力して店頭スタッフに確認し、[○○円を支払う]ボタンをタップしましょう。最後にパスワード認証をして支払い完了です。
メルカリ内の商品購入
もちろん、メルカリ内の買い物にもメルペイ残高は使用できます。
メルカリ内での買い物では、メルペイ残高払いのほかにd払いやキャリア決済、クレジットカード払いなど決済手段が豊富に用意されています。
なかでもメルペイ残高は手数料がかからないため、特におすすめの決済方法です。
- メルペイ残高
- メルペイスマート払い
- コンビニ/ATM払い
- d払い(ドコモ)
- auかんたん決済
- ソフトバンクまとめて支払い
- クレジットカード払い
- dポイント
- メルカリポイント
Suicaへのチャージ(iOS版のみ)
現状ではiOS版アプリのみの機能となりますが、ポイントからApple Payを通して「モバイルSuica」へチャージが可能です。
メルペイ加盟店に加え、交通電子系マネーが使える店舗での決済や、普段の電車・バスの支払いにもポイントが活用できるので、利用の幅がさらに広がるでしょう。
「モバイルSuica」アプリを開き、[入金チャージ]ボタンをタップします。もしくは「Wallet」アプリから[Suica]タップして残高の隣にある[チャージ]ボタンを押してください。
チャージしたい金額を入力し、[Apple Pay]ボタンをタップします。モバイルSuicaアプリだとチャージは500円〜1000円単位ですが、Walletアプリ経由なら、チャージ金額は1円単位で指定可能です。
支払い画面が表示されるので、カードの選択で「メルペイ電子マネー」を選びます。あとはFace IDや Touch ID、パスコードなどで本人確認を済ませれば、Suicaへのチャージは完了です。
なお、「メルペイ電子マネー」が表示されない場合は、Apple PayにメルペイiD決済のICカードが追加されていない状態です。iDの初期設定を済ませてから改めてチャージを試してみましょう。
銀行口座へ出金する
メルペイ残高は、振込申請(201円以上から)をすれば銀行口座への出金ができます。
支払い用銀行口座を登録して売上金をメルペイ残高に変えてしまえば、通常180日間と定められている振込申請期限が無制限に。さらに、入金までにかかる日も大幅に短縮されるので、売上金のままよりも断然使い勝手は良くなるでしょう。
送金する
2020年7月13日、メルペイ残高やポイントを送金できる機能が提供開始されました。今後、メルカリユーザーに送金機能順次実装されます。
- 送金する側・受け取り側いずれも手数料は無料
- 送金対象は「メルペイ残高」と「売上金で購入したポイント」
- 本人確認の有無で送金の上限金額や機能が変わる
もっとも注意したいのが、送金対象はメルペイ残高と売上金から購入するポイント(有償ポイント)のみという点。売上金そのものや友達招待やキャンペーンなどでもらえるポイント(無償ポイント)は送金できません。
詳しい送金/受け取りの手順は以下の記事を参照ください。
メルペイの「キャンペーン」「クーポン」情報
メルペイは、ポイント還元システムが常設されていないものの、期間限定で50%〜最大70%の超高還元率ポイントバックキャンペーンが実施されます。
このほか、各種コンビニや飲食店、ドラックストアなどで使えるメルペイ決済限定のクーポンも配布されています。各種キャンペーンやクーポンは随時更新されるため、最新情報については下記記事を参照してください。
検証したメルカリアプリのバージョン:iOS版4.32.0、Android版4.31.0