物価高騰などの影響で、毎月の出費を抑えたいと思う人は少なくないでしょう。スマホ回線を乗り換えることは、月々の出費を節約するうえで有効な手段です。近年は割安なスマホ回線が数多く提供されており、乗り換えでスマホ代を節約できるかもしれません。
本記事ではスマホ代を節約したい人向けにおすすめのスマホ回線を紹介しています。それぞれの特徴もまとめているので、自分にあったスマホ回線を探してみてください。
スマホ代の節約が必要なのはどんな人?
スマホ代の節約が必要なのは、現在契約している回線のプランとデータ使用量が合っていない人です。
たとえば、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)が月額8000円〜1万円程度で提供するデータ無制限プランを契約しているのに毎月データ通信を3GB程度しか使わないのであれば、過剰なプランを契約してしまっていると言えます。
そのような人は、現在契約しているスマホ回線から別の回線に乗り換えることで、スマホ代を大幅に節約できる可能性があります。

MMD研究所(※一部編集部にて追記)
MMD研究所がおこなった「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」の「通信会社に支払っている通信(通話込み)の月額料金(単数)」によると、毎月の通信料金が6000円以上の人は大手3キャリアのユーザーで約24.5%もいることがわかります。

スマホ回線を乗り換えれば毎月5000円節約できる場合も?
こうしたユーザーが仮に月額1000円程度の格安SIM(MVNOなどの通信サービス)へ乗り換えれば、5000円以上もの節約になることがあるのです。
もちろん大手キャリアを契約しているすべてのユーザーが格安SIMへの乗り換えに適しているわけではありません。自身の利用状況を見直し、身の丈にあっていないと思えば乗り換えを検討しましょう。
以下の記事ではスマホ代の平均金額について詳しく解説しています。あわせて参照してみてください。
スマホ代を節約する5つのコツ
スマホ代を節約したいと考えている人は、ここで紹介している5つのコツを試してみてください。手っ取り早いのはスマホ回線を乗り換えることですが、そのほかにも使い方を見直すだけでスマホ代を節約できる可能性があります。
スマホ回線を乗り換える

毎月のスマホ代を節約するうえで、最も確実な方法は現在契約しているスマホ回線の乗り換えです。冒頭でも述べたように、自身の使い方が現在契約中のスマホ回線に適していなければ、乗り換えを検討するべきかもしれません。
本記事では、月額1000円程度で契約できるおすすめのスマホ回線を紹介しています(後述)。乗り換えを検討している人はチェックしてみてください。
オプションを見直す

使っていないオプションやサブスクがないか見直そう
この機会に契約中のスマホ回線のオプションを見直してみましょう。全く使っていないオプションやサブスクに料金を支払っているケースも考えられます。
よくあるのが、スマホ回線の契約時やスマホの購入時にオプション料金が期間限定で無料だからといってひとまず加入したものの、解約し忘れて料金を支払い続けているというパターンです。
使っていないオプションやサブスクを解約するだけでも月数百円の節約になることもあります。契約中の回線のマイページにてオプションの内容を確認してみてください。
自宅ではWi-Fiに接続する

自宅ではなるべくWi-Fiに接続することが推奨される
スマホ回線の中には、データ使用量に応じて料金が変動するものもあります。たとえば本記事でも紹介しているLINEMOの「ベストプラン」は、データ使用量が3GB以下なら月額990円、3GB〜10GBなら月額2090円の2段階に変動する仕組みです。
このとき、データ通信を3GB以上使っている人が3GB以下に収められれば月1100円の節約に繋がります。データ通信の消費を抑えるには、自宅やオフィスでWi-Fiに接続することが重要です。
Wi-Fiに接続している間はデータ使用量が消費されません。LINEMOのようにデータ使用量によって料金が変動するプランを契約している人のうち、自宅にWi-Fiがある人はWi-Fiを活用すると料金を節約できる可能性があります。

mineoの料金プラン。10GBプランを契約している人が5GBプランに変更できれば月440円の節約になる
また、mineo(マイネオ)などのように契約時にデータ使用量の上限が決まっているプランを利用している人は、Wi-Fiを活用すれば月額料金の安いプランに変更できるかもしれません。
たとえば、mineoの10GBプラン(月額1958円)を契約している人が5GB以下(月額1518円)に収められれば月440円の節約となります。
自宅にWi-Fiがない人は、別途Wi-Fiを契約すべきかどうか要検討です。マンションによってWi-Fiが無料または月額数百円程度で契約できる場合もありますが、一般的にWi-Fiを契約すると月額4000円〜6000円程度かかります。PCや据え置きゲーム機でもインターネットを使いたいということでなければ、スマホ代節約のためにわざわざWi-Fiを契約する必要はないかもしれません。
通話時間を見直す

プラン料金以外でコストがかさんでしまうのが通話料金です。せっかく安いスマホ回線を契約しても、通話時間が長すぎて通話料金が高額になってしまえば元も子もありません。
通話料金を節約するには、LINEの無料通話を駆使する、または現在契約中のスマホ回線が提供している通話オプションに加入する方法が考えられます。

LINEMOの通話オプション
通話かけ放題オプションの料金は回線によって異なりますが、月額1500円〜2000円程度が相場。中には月額500円〜1000円程度で5分以内の通話がかけ放題となるオプションを提供している回線もあります。通話時間が多い人は、通話オプションに加入することで通話料金を削減できるかもしれません。


楽天モバイル契約者が使える「楽天リンク」なら国内通話が無料(一部の番号を除く)
通話をたくさんしたい人は楽天モバイルがおすすめです。楽天モバイルを契約すると、他社携帯や固定電話にも無料で通話できる専用アプリ「楽天リンク」を利用できます(0570からはじまる番号など一部例外あり)。
そのほか、以下の記事にて通話料金が安いスマホ回線を紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
格安の端末に買い替える
スマホ代とは少し異なりますが、端末代金の分割支払いが残っている人もいるでしょう。原則として、現在使用している端末の分割代金を節約することは困難です。仮に分割支払いが残っている端末を手放しても、分割支払いが終わるわけではないためです。

IIJmioで販売されている中古スマホ。性能にこだわらないなら格安で入手できる
分割支払いが終わっている端末から別の端末に買い替える際は、カメラの画質や処理速度、機能面などスマホの性能にこだわりがないなら型落ちや中古のスマホを検討してみてください。
たとえばIIJmioでは、2〜3万円ほどで購入できる中古の型落ちスマホのラインナップが豊富に揃っています。型落ちといっても、ここ3〜4年に発売されたスマホは普段使いするぶんには十分な性能を搭載しています。高解像度の写真を撮影したり大容量のオンラインゲームを遊んだりしない人であれば、型落ちスマホでも不便にはならないでしょう。
スマホ代を節約したい人におすすめのスマホ回線
ここでは月額1000円程度で契約できるスマホ回線をまとめてみました。大手キャリアを契約している人や毎月のスマホ代を節約したい人は参考にしてください。
月額料金 | 月間データ容量 | 特徴 | |
---|---|---|---|
LINEMO ベストプラン | 990円〜 | 3GB〜 |
LINEのトークや通話を無制限に使える「LINEギガフリー」付き。6カ月間のプラン料金が全額還元されて実質無料になるお得なキャンペーンを実施中 |
HISモバイル | 990円 | 7GB |
1GBで月額550円から加入できるコスパ抜群の回線。通話料金も9円/30秒と他社の半額以下 |
mineo マイそく | 990円 |
無制限 (※通信速度が最大1.5Mbps) |
スタンダードプランなら1.5Mbps、月額990円でデータ通信が使い放題となる珍しい仕組み。専用アプリを使えば通話料金が10円/30秒に |
IIJmio | 990円 | 5GB |
余ったデータを翌月に繰り越したり、家族やグループでデータをシェアしたりできる |
イオンモバイル | 1078円 | 3GB | 0.5GBから200GBまで幅広いプランから選べて余ったデータは翌月まで繰り越し可能。通話料金は11円/30秒。シニア向けの割安プランも提供されている |
y.u mobile | 1070円 | 5GB |
余ったデータは使い切るまで期限なしで繰り越せる。負担0円でスマホの修理費用保険付 |
povo2.0 | 990円 | 3GB |
基本料金は0円。トッピングを購入することで、自分のライフスタイルに合ったプランにカスタマイズできる |
povo2.0はデータ追加3GB(30日間)購入時のものを記載
LINEMO ベストプラン:LINEが使い放題、6カ月間のプラン料金が実質無料

LINEMO(ラインモ)は、ソフトバンクが提供しているオンライン専用ブランド。ソフトバンクのネットワーク回線を利用し、追加料金なしで5G通信を使えるのが特徴です。
データ使用量の違いで「ベストプラン」と「ベストプランV」を選べます。前者のベストプランはデータ使用量3GB以下で月額料金990円、3GB〜10GBで月額2090円の2段階で変動します。3GBまでに抑えられれば、月額990円と割安な料金で使えます。
LINEMOには、LINEを使ったトークや音声・ビデオ通話が使い放題になる「LINEギガフリー」がついています。データ使用量を使い切って通信速度制限がかかってもLINEアプリの通信速度は変わらないので、トークや通話を快適に使えます(「みんなで見る機能」による画面シェアやYouTubeの閲覧、ニュース記事の閲覧、オープンチャットなど、ギガフリーの対象外になる機能もあります)。

現在、ベストプランを新規契約または他社からの乗り換え(ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えは除く)で契約すると、2カ月目〜7カ月目の6カ月間に利用したプラン料金の合計金額に相当するPayPayポイントが還元される「全額戻ってくる」キャンペーンが実施されています。6カ月間のプラン料金が全額PayPayポイントとして戻ってくるため、6カ月間のプラン料金が実質無料となります。
そのほかLINEMOではPayPayポイントをもらえるなどのお得なキャンペーンが実施されています。LINEMOのキャンペーン情報は以下の記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
- LINEのトークや通話を無制限に利用可能
- 追加料金なしで5G通信に対応
- 6カ月分のプラン料金がPayPayポイントとして全額戻ってくるため、6カ月間の料金が実質無料
- 5分以内の電話が無料になる通話準定額オプションが7カ月目まで無料
- 3GBを超えると料金が上がる
- ソフトバンクのキャリアメール(@softbank.ne.jpなど)は利用できない
- 店舗相談や電話での問い合わせができない(チャットのみ)
HISモバイル:1GBから選べるコスパの高い格安SIM

HISモバイルは、旅行代理店のエイチ・アイ・エス(HIS)のグループ会社が提供している通信サービス。格安SIMの中でもコストパフォーマンスの高さが売りです。
月額料金 | 6分通話かけ放題 オプション料金 |
|
---|---|---|
1GB | 月額550円 ※100MB未満なら月額280円 |
月額500円 |
3GB | 月額770円 | |
7GB | 月額990円 | |
10GB | 月額1340円 | |
20GB | 月額2090円 | 無料 |
30GB | 月額2970円 |
基本となる「自由自在2.0プラン」は、最小1GBから自分に合ったデータ容量を選べるプラン。3GBで月額770円、7GBで990円というのは他社と比べても飛び抜けてリーズナブルです。データ容量を超えてしまった場合は1GBあたり200円で追加購入可能です。ただし、余ったデータ容量を翌月に繰り越すことはできません。
HISモバイルはドコモの回線を使用しています。対応エリアで5G通信を利用可能ですが、あらかじめ申し込みが必要(追加費用は不要)です。

またHISモバイルは9円/30秒というお得な通話料で通話できます。一般的に通話料は22円/30秒であることがほとんどですが、HISモバイルはその半額以下。専用アプリも必要とせずOS標準の通話アプリを使うだけです。
1GBのプランでは、月間のデータ使用量が100MB未満の場合に基本料金が280円となります。普通に使っていると100MBはすぐ達してしまうため常にWi-Fiに接続するなどの工夫が必要ですが、サブの端末や通話メインで使いたい人に最適です。
- 低料金で大容量が利用可能
- ドコモ回線を利用し5G通信に対応
- 月額550円の1GBプランから自分にあったプランを選べる
- 1GBプランでデータ使用量が100MB未満なら月額280円
- 通話料金は9円/30秒と他社のおよそ半額
- 全国100店舗以上の取扱店でサポートを受けられる
- 余ったデータ量を翌月に繰り越せない
- 契約時に事務手数料3300円がかかる
mineo マイそく:通信速度で選ぶからデータ容量を気にせず使い放題

mineo(マイネオ)は大きく分けて、データ容量で選ぶ「マイピタ」と通信速度で選ぶ「マイそく」の2種類のプランを提供しています。今回注目したいのは後者のマイそくです。
マイそくは、平日12〜13時の通信速度を制限する代わりに、データ容量が無制限になるプラン。通信速度で4つのプランを選ぶことができます。
スーパーライト | ライト | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|
通信速度 | 最大32kbps | 最大300kbps | 最大1.5Mbps | 最大3Mbps |
月額基本料金 | 250円 | 660円 | 990円 | 2200円 |

日常的にスマホを使う人におすすめなのが、通信速度が最大1.5Mbpsのスタンダードプランです。mineoのユーザーアンケートによると、1.5Mbpsでもほとんどのシーンで問題なく利用できるといいます。
データ容量に制限はありませんが、3日間で10GBを超えると通信速度が最大32kbpsに制限されることがあります。また、平日12〜13時の通信速度も32kbpsに制限されます。32kbpsというのは、メールやFelica決済などがかろうじておこなえるレベルです。Webの閲覧やバーコード/QR決済などは利用に支障をきたします。
通信速度制限の解除やより高速な通信が必要な人のため、「24時間データ使い放題」が用意されています。mineoの通常速度(マイピタ利用時と同等の速度)で24時間接続できます。こちらは1回につき198円の料金がかかります。
mineoでは、全国にあるmineoショップで新規申し込みや設定のサポートなどをおこなっているので、スマホの契約に不慣れな人はこちらも利用したいところです。
- スタンダードプランなら1.5Mbps、月額990円でデータ通信が使い放題
- 通話のかけ放題オプションが初月無料
- ドコモ、au、ソフトバンクの回線から選べる(eSIMはドコモ回線とau回線のみ)
- mineoでんわアプリを使うと、通話料金が10円/30秒に
- 全国約200店舗でサポートが受けられる
- 平日12〜13時の通信速度が32kbpsに制限される
- 3日で10GB以上を使うと通信速度が32kbpsに制限されることがある
- 契約時に事務手数料3300円がかかる
mineoの契約事務手数料を安くする方法
mineoを契約する際、3300円の契約事務手数料が発生してしまいますが、Amazonなどで販売されている「エントリーパッケージ」を購入すれば契約事務手数料が無料になります。エントリーパッケージは定価350円ほどの価格で販売されているので、契約事務手数料を3000円ほど削減できるのです。
購入後、エントリーコードがメールで届くのでmineoのプラン契約時に入力すればOKです。なお、「マイそく」のスーパーライトプランはエントリーパッケージの対象外です。
IIJmio:家族通話の割引やデータシェアが可能

IIJmioを運営するインターネットイニシアティブ(IIJ)は、日本で初めて商用インターネットサービスを提供したプロバイダです。プロバイダとしては定番の会社であることから、個人向けの通信サービスであるIIJmioも安心できるはずです。
2ギガプラン | 5ギガプラン | 10ギガプラン | 15ギガプラン | 20ギガプラン | |
---|---|---|---|---|---|
音声SIM / 音声eSIM(au回線のみ) |
月額850円 | 月額990円 | 月額1500円 | 月額1800円 | 月額2000円 |
SMS SIM | 月額820円 | 月額970円 | 月額1470円 | 月額1780円 | 月額1980円 |
データSIM(ドコモ回線のみ) | 月額740円 | 月額900円 | 月額1400円 | 月額1730円 | 月額1950円 |
データeSIM(ドコモ回線のみ) | 月額440円 | 月額660円 | 月額1100円 | 月額1430円 | 月額1650円 |
(※)30GB以上の大容量プランについては公式サイトを参照してください。
基本となるのはIIJmioギガプランで、そのうち1000円以下で利用できるのは、月額850円の2ギガプランと月額990円の5ギガプランです。SMSやデータ通信のみのプランもありますが、用途が限られるため音声SIMまたは音声eSIM(au回線のみ)がいいでしょう。
ギガプランには、ドコモの回線を利用するタイプDとauの回線を利用するタイプAの2種類があります。5G通信と4G通信の切り替えに対応しており、追加料金なしで5G通信へ切り替えることができます(SMS SIMのタイプDとデータeSIMは対象外)。

また同一のmioID(IIJmio契約時に作成するアカウント)内であれば、データ容量のシェアや、月100円割引される家族割引の対象となるのもIIJmioの大きな特徴です。
データのシェアでは、家族の電話番号を同じmioIDでまとめることで、利用中の回線のデータ使用量を合算して振り分けられます。最大10回線までシェアできるので、家族が多くてもしっかり対応できます。
- ドコモ、auの回線を選べる
- 余ったデータ使用量を翌月に繰り越せる
- 家族やグループでデータをシェアできる
- ファミリー通話割引が利用可能
- データ容量をカウントしない低速モード(300kbps)に切り替えられる
- 低速モード時に3日で366MB以上のデータ容量を使うと30kbps程度まで速度が低下する
- 契約時に事務手数料3300円がかかる
IIJmioの契約事務手数料を安くする方法
IIJmioを契約する際、3300円の契約事務手数料が発生してしまいますが、Amazonなどで販売されている「エントリーパッケージ」を購入すれば契約事務手数料が無料になります。エントリーパッケージは定価350円ほどの価格で販売されているので、契約事務手数料を3000円ほど削減できるのです。購入後、エントリーコードがメールで届くのでIIJmioのプラン契約時に入力すればOKです。
イオンモバイル:60歳以上のシニア世代におすすめ

イオンモバイルは、イオングループのイオンリテールが提供する格安SIM。全国200店舗以上のイオンで契約できるのが特徴です。
月間データ容量 | 月額料金 |
---|---|
0.5GB | 803円 |
1GB | 858円 |
2GB | 968円 |
3GB | 1078円 |
4GB | 1188円 |
5GB | 1298円 |
(※)6GB以上のプランも提供されています。詳細は公式サイトを参照してください。
0.5GB〜200GBまで細かく刻まれたプランが多数用意されており、自身が毎月使うデータ容量にあったプランを契約できます。回線はドコモ回線とau回線から契約時に好きなほうを選びます。
余ったデータ容量は翌月末まで繰り越せるので、データ通信を使わない月があっても無駄になりません。月末日の18時59分までであれば、マイページから何度でもプランを変更できます。たとえば5GBのプランを契約していたけれど1GBが余ってしまったという場合、翌月のプランを4GBに変更すれば、その月は4GBプランの料金で5GBを使えるのです。
イオンモバイルは通話料金が安いのも魅力のひとつ。通話料金は30秒ごとに22円程度であることが一般的ですが、イオンモバイルの通話料金は30秒ごとに11円です。

また、60歳以上を対象とした「やさしいプラン」も提供しています。やさしいプランの3GBは月額638円なので、基本プランの3GBよりも220円割安です。ただし、やさしいプランは下りの高速通信の最大通信速度が500kbpsに制限される点などが基本プランと異なります。
イオンモバイルはオンラインだけでなく、イオン内にあるイオンモバイルショップなどでも契約できます。オンライン上の手続きやスマホの操作に不安があるシニア世代でも、イオンモバイルショップに行けばサポートを受けられる点は安心です。
- 0.5GB〜10GBでほぼ1GB刻みのプランから選べる
- 通話料金は30秒ごとに11円と他回線の約半額
- 余ったデータは翌月末まで繰り越せる
- 全国のイオン店舗でも契約できる
- 60歳以上を対象とした割安なシニア向けプランも提供
- 申し込み時にSIMカードの初期費用として3300円の契約事務手数料がかかる
- サポートを受けられる店舗は「イオンモバイルショップ」のみ。「イオンモバイルスポット」および「エントリーパッケージ取扱店」ではサポートを受けられない
y.u mobile:余った容量を使い切るまで永久に繰り越し

y.u mobile(ワイユーモバイル)はヤマダホールディングスとU-NEXTの合弁会社が提供している個人向けのMVNOサービスです。
シングル | シングルU-NEXT | シェアU-NEXT | |
---|---|---|---|
月間データ容量 | 5GB | 10GB | 20GB |
月額料金 | 1070円 | 2970円 | 4170円 |
データシェア | × | × | ◯ |
U-NEXTのプラン料金込み | × | ◯ | ◯ |
y.u mobileでは3つのプランを用意しています。データ容量で5GB、10GB、20GBの違いがあり、5GBのシングルプランは月額1070円です。5G通信には非対応で、ドコモ回線を使用します。

データ通信をあまり使わないという人でも、y.u mobileでは毎月使わなかったデータ容量や追加購入してチャージした分をいくらでも繰り越すことができます。余った容量には有効期限がなく、最大100GBまでストックできるのです。5GBを超えるような使い方をしても、ストックがあればそこからデータ通信を使えます。
また、どのプランにもスマホの修理費用保険が付いています。故障や破損時の修理費用を、最大3万円まで補償するというものです。修理費用保険の対象となる端末にはいくつか条件がありますが、事前の端末登録などは不要です。
ところで、シングルを除く2つのプラン料金にはU-NEXTの月額料金(2189円)が含まれています。U-NEXTを契約しているなら、10GBのシングルU-NEXTを実質781円で利用できることになります。U-NEXTポイント1200円分も毎月もらえるので、U-NEXTのユーザーにはかなり魅力的です。
現在、新規申し込みユーザーは全プランを1カ月、他社からの乗り換えユーザーは全プランを3カ月無料で使えるキャンペーンをおこなっています。
- 余ったデータ容量(ギガ)を期限なしで永久に繰り越せる
- 負担0円でスマホの修理費用保険がついてくる
- U-NEXTも同時に視聴できるお得なプランも用意
- データ容量5GB以下のプランがない
- 5G通信に非対応
- eSIMに非対応
- 契約時に事務手数料3300円がかかる
povo2.0:基本料0円で使える

povo2.0(ポヴォ)は、KDDIが提供しているオンライン専用ブランドです。最大の特徴は、基本料が0円ということ。データ通信を使わなければ通話料金以外かかりません。使いたいときに、通信データ量や音声通話の「トッピング」を購入するという仕組みです。
トッピングには「データ使い放題(24時間)」「データ追加1GB(7日間)」「データ追加3GB(30日間)」などがあり、容量と期限が設定されています。通信関係のほかにも「DAZN使い放題パック」「5分以内通話かけ放題」「通話かけ放題」といったトッピングもあります。
- データ使い放題(24時間):330円/回
- データ追加1GB(7日間):390円/回
- データ追加3GB(30日間):990円/回
- データ追加20GB(30日間):2700円/回
- データ追加60GB(90日間):6490円/回
- データ追加150GB(180日間):1万2980円/回
- データ追加300GB(365日間):2万4800円/回
- データ追加300GB(90日間):9834円/回
使いやすいのは「データ追加3GB(30日間)」でしょう。料金は990円です。3GB以上を使いたければ、「データ使い放題(24時間)」(330円)や「データ追加1GB(7日間)」(390円)を都度購入するか、「データ追加60GB(90日間)」(6490円)などに切り替えることになります。上記のほか、時期によっては期間限定のトッピングが販売されていることもあります。

なお、基本料0円には制限があり、180日間以上有料トッピングの購入などがないと利用停止・契約解除になります。「データ追加3GB(30日間)」ならオートチャージを利用することでトッピングの有効期限が切れた場合や、データ容量の残りが0になった場合に自動で同じトッピングが購入されます。
povo2.0はカスタマイズが自由で、いままでの基本プランに慣れている人には一見わかりにくいという印象を与えます。半面、うまく使えばトッピングを追加しないでスマホ代を節約したり、大容量のデータを購入してポケットWi-Fiの代わりにしたりとった使い方ができます。「2台目のスマホ」「2つ目の回線」にもちょうどよく、ライフスタイルに合ったプランを好きに決めたいという人におすすめです。
- 基本料0円で使える
- ライフスタイルに合ったプランにカスタマイズできる
- 期間限定のトッピングでお得に使える
- 5G通信に対応
- auショップでのサポートが受けられない
- オートチャージに対応してるトッピングは「データ追加3GB(30日間)」のみ
本記事では記載している金額はすべて税込価格です。