楽天モバイルは、対応しているスマホであれば1GBまで基本料金が0円になります。ただ、契約を検討しているものの、自身のスマホが楽天モバイル回線に対応していないというケースも少なくないでしょう。そんなときは、楽天モバイル回線(Rakuten UN-LIMIT V/VI)とスマホ本体の同時購入がおすすめです。
楽天モバイルの回線とスマホ本体を同時に購入すると、最大2万5000ポイントの還元が受けられ、機種によっては実質0円となるものもあります。
本記事では、楽天モバイルで取り扱っている端末ラインナップから、おすすめスマホを11モデル選んで紹介します。価格帯ごとに注目の製品をピックアップしたので、使い方や予算に合った1台を見つけてください。それぞれの製品の特徴や弱点を押さえておくことで、賢い選択ができるはずです。
楽天モバイルで取り扱うスマホの特徴
楽天モバイルのスマホは、他のキャリアとちょっと違った特徴があります。そもそも楽天モバイルは、プラン料金を抑えたキャリアとして鳴り物入りで登場しています。そのため、スマホも手ごろな価格で買えるモデルを中心に展開しています。
全体的に高級モデルは取り扱いが少なく、中級以下のAndroidスマートフォンが中心になっています。また最新モデルに限らず、数年前のモデルも手ごろな価格で販売されています。通信費用だけでなく、端末にかかる予算も抑えて手に入れたい人に向いています。
楽天モバイルは5G通信のためのプランを契約する必要がない
他のキャリアでは5G対応のモデルを購入する際に、5G通信の契約を結ばなければならないケースがあります。しかし、楽天モバイルでは5G通信の料金も一本化されているので、契約体系はシンプルでわかりやすくなっています。つまり、難しいことを考えずに端末の魅力だけをみて購入することができるわけです。
楽天モバイルではiPhoneの取り扱いがありません。とはいえ、楽天モバイルに対応するSIMフリーのiPhoneを手に入れれば、楽天モバイルの回線で利用できます。
iPhoneをSIMロック解除(SIMフリー化)する方法 確認・手続きのやり方と受付条件とは
なお、スマホ本体の実売価格はキャンペーンなどの影響でこまめに変わっているので、最新の価格は楽天モバイルのWebサイトでチェックしてください。
ハイエンドモデルのおすすめスマホ
楽天モバイルの中では、異例とも言える価格帯のモデルです。通信費用を安く抑えつつ、高性能モデルを狙っている人におすすめです。なお、ハイエンドモデルで選べるのは2製品のみになります。もっと多くの製品から選びたい場合は、SIMフリーの高級モデルを手に入れて利用することも検討してください。
Galaxy Note10+
サムスン製のハイエンドスマホです。Galaxyシリーズの上位モデルは、毎年春にGalaxy Sシリーズ、秋にGalaxy Noteシリーズがリリースされています。本モデルは、2019年の秋にリリースされたので、1年以上前の型落ちになりますが、極めて額縁の細いディスプレイなど、デザインはとても高級感があるため古さを感じさせません。
大手キャリアから発売された当時には高くて手を出せなかった人も、予算を抑えて買えるのが魅力。実質5万円台なら、中古を買うのと大差ありません。
Sペンを内蔵するのが最大の特徴。快適に手書きができる。
最大の特徴は、本体にSペンを内蔵できる点です。本体からペンを取り出してサッと手書きのメモを記録できます。他社のスマホにはほとんど見られない機能で、情報を思い通りに書いておけるのが便利です。
カメラも3つ搭載しており、2倍のズームと超広角を採用。最新モデルと比べてもそう見劣りしません。CPUはSnapdragon 855でRAMも12GBの大容量です。すでに最新モデルではありませんが、今後3〜4年は快適に使えるはずです。
本体価格(税込) | 7万6980円* |
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ディスプレイ | 6.8インチ |
CPU | Snapdragon 855 |
ストレージ | 256GB |
SIMタイプ | nanoSIM |
5G通信 | × |
*最大2万ポイント還元
AQUOS R5G
楽天モバイルのスマホで5G通信に対応するのは2製品しかありません。そのうちの1機種が、このAQUOS R5Gです。実売価格は10万円を超えており、楽天モバイルの中では記事執筆時点で最高値となります。
AQUOSシリーズのハイエンドモデルで、CPUも2020年のスマホでは最高性能となるSnapdragon 865 5Gを搭載しています。RAMも12GBと性能は文句なしで、ヘビーなゲームも快適にプレイできます。
最近の上位モデルはディスプレイに有機ELを採用する製品がほとんどですが、AQUOS R5Gは液晶を選択しています。シャープ製のIGZOはとても色合いが良く、写真も美しく表示します。また、最大輝度も1000cd/m2と文句なしですが、黒の締まりは有機ELにはかないません。
8Kビデオの撮影に対応するのは、映像にこだわったモデルらしいところ
写真や動画の撮影機能にもこだわっており、メインカメラは4つ搭載されています。8K動画の撮影にも対応するので、子どものビデオを美しい画質で残したいといった人に向きます。
ただし、高性能モデルとしては、ワイヤレス充電に対応していないのが残念なポイントです。
本体価格(税込) | 12万8800円* |
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ディスプレイ | 6.5インチ |
CPU | Snapdragon 865 5G mobile platform |
ストレージ | 256GB |
SIMタイプ | nanoSIM |
5G通信 | ○ |
*最大2万ポイント還元
中級モデルのおすすめスマホ
中級モデルは本体価格が3〜4万円程度で、実売は1万円台から買えるモデルを中心に選択しました。このクラスの製品を購入すれば、一般的な機能は快適に動かせます。性能がそれなりに高いので、ゲームアプリなども満足して使えるはずです。カメラもスナップ写真の撮影程度なら問題ないでしょう。
AQUOS sense4 plus
AQUOS senseシリーズは多くのモデルがあるのでわかりづらいのですが、現時点で最新の製品はAQUOS sense4です。CPUがSnapdragonの700番台となり、中級モデルの性能になっています。
エントリー向けの性能のsense3シリーズは価格が手ごろですが、型落ちモデルになります。購入を迷っているなら、間違いなくsense4シリーズがおすすめです。
左がAQUOS sense4 plus。右のPixel 5と比べるとふた回りほど大きなことがわかる
AQUOS sense4 plusは、画面サイズの大きなモデルで6.7インチとなります。動画の閲覧や写真の編集などに嬉しいサイズ感です。またウェブサイトの文字も読みやすいので、スマホ画面の小さい字が読みにくいという人にもよいでしょう。その一方で、本体をポケットに収めるのは大変で、ちょっと大きすぎると感じる人もいるかもしれません。
中級クラスのモデルでは高価な3万円台後半(ポイント還元適用時)ですがカメラ機能も充実しており(メインカメラ4眼、フロントカメラ2眼)、決して割高ではありません。ディスプレイの書き換え速度も90Hzと快適で、ゲームにもおすすめです。
本体価格(税込) | 4万3800円* |
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ディスプレイ | 6.7インチ |
CPU | Snapdragon 720G |
ストレージ | 128GB |
SIMタイプ | nanoSIM |
5G通信 | × |
*最大5000ポイント還元
AQUOS sense4 lite
AQUOS sense4 liteは、どのスマホを買うべきか迷ったときにおすすめのベーシックなモデルです。本体価格はポイント還元で実質1万7800円となり、とてもお買い得です。前モデルのAQUOS sense3 liteに比べて実質2000円差で買えるため、積極的に選びたいところです。
独自の初心者向けのホーム画面は、スマホを初めて利用する中高年にも向く
名前に「lite」と付いていますが、性能は十分。CPUはSnapdragon 720Gなので、中級クラスのパフォーマンスを発揮します。一般的なゲームにも向きますし、2〜3年は快適に使えるはずです。ディスプレイは液晶を採用。有機ELに比べると黒の締まりがいま一歩ですが、自然な色合いで満足できるでしょう。
バッテリーは4570mAhの大容量で、省電力性の高いディスプレイを採用しているので、かなり電池持ちがいいのも特徴。ゲームなどを続けない限り、丸一日は余裕で使えるはずです。
ウィークポイントは2つしか搭載していないアウトカメラですが、一般的なスナップ写真のクオリティであれば普通に撮影できます。
本体価格(税込) | 3万2800円* |
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ディスプレイ | 5.8インチ |
CPU | Snapdragon 720G |
ストレージ | 64GB |
SIMタイプ | nanoSIM/eSIM |
5G通信 | × |
*最大1万5000ポイント還元
OPPO Reno3 A
OPPO Reno3 Aは、2020年6月にリリースされたモデルです。美しい背面デザインと狭額縁ディスプレイを採用しているので、古さを感じることはありません。本体カラーは写真のホワイトに加え、ブラックも選べます。ポイント還元で実質1万4800円なら、十分にお買い得だと感じるでしょう。
ディスプレイは6.4インチとやや大画面。有機ELを採用しているので発色がとても美しく、動画の視聴にも向いています。
CPUはSnapdragon 665を採用しており、いわゆるエントリータイプなのがネックになります。あまりゲームをしないユーザーにおすすめで、2年程度利用できればよいと考えるのが無難です。
4眼のメインカメラが特徴の一つ。手ごろな価格のモデルとしては素晴らしい
メインカメラは広角レンズを採用した4眼タイプで、予算が限られる中でも写真にこだわりたい人におすすめです。ストレージが128GBの大容量なので、どんどん撮影しても容量不足の心配はありません。また防水・防塵にも対応しており、アウトドアでの使用にも十分耐えられます。
本体価格(税込) | 3万9800円* |
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ディスプレイ | 6.4インチ |
CPU | Snapdragon 665 |
ストレージ | 128GB |
SIMタイプ | nanoSIM |
5G通信 | × |
*最大25000ポイント還元
Rakuten BIG
その名の通り、サイズの大きさが特徴のスマホです。画面サイズは6.9インチでとても迫力があります。
ポケットに入れるのは大変で手に余る大きさですが、動画や写真を見たときの迫力は桁違いです。最近はこの製品のような大画面モデルが少なくなっており、大画面好きなユーザーには魅力的な製品です。ただし、バッテリー容量は4000mAhと並なので、本体サイズの割には駆動時間が長くありません。
ディスプレイにはインカメラが見当たらないが、画面の下に潜んでいる
非常に意欲的なモデルで、日本で発売されているスマホとしては、唯一インカメラがディスプレイに内蔵されています。つまり、ピンホールなどの穴が見えないわけです。アウトカメラは4眼で、超広角撮影に加えてマクロにも対応しています。
楽天モバイルの機種の中では、最大サイズで位置付けも上位。5G通信にも対応するので、エリアの中にいれば高速通信も利用できます。そのぶん価格が高いのですが、5万円を切るなら妥当でしょう。CPUはSnapdragon 765G 5Gで中級クラスとなります。上位モデルの性能には及ばないものの、本体価格を考慮すれば納得です。
本体価格(税込) | 4万9800円* |
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ディスプレイ | 6.9インチ |
CPU | Snapdragon 765G 5G mobile platform |
ストレージ | 128GB |
SIMタイプ | eSIM |
5G通信 | ○ |
*最大25000ポイント還元
格安モデルのおすすめスマホ
楽天モバイルの格安モデルのラインナップには、ポイント還元で実質0円になるスマホもあります。格安モデルゆえに性能はそれなりですが、シンプルに使うユーザーには十分な製品です。
arrows RX
富士通がリリースするarrowsシリーズのエントリーモデルです。「シンプルモード」を利用すると、アプリのアイコンが大きくわかりやすくなります。また、SNSや電話などの文字も大きく見やすいので、ガラケーからの買い換えにおすすめです。
かなり中高年を意識した製品で、騒音が多い場所でも相手の声が良く聞こえる「はっきりボイス」機能も搭載しています。
本体の角にストラップホールが付いているので、首から提げるのにも向く
防水や防塵、耐衝撃に対応するので、多少ラフに使っても問題ありません。またストラップホールがあり、首から提げてポケットに入れるような使い方もできます。
カメラは2眼でシンプルな撮影に向きます。難しいことを考えずにスナップ写真を撮りたいなら十分です。
弱点は、CPUがSnapdragon 450とかなり劣ることです。シンプルな使い方でも長期間の利用にはおすすめできません。1〜2年での買い換えを前提にすべきでしょう。
本体価格(税込) | 2万円* |
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ディスプレイ | 5.8インチ |
CPU | Snapdragon 450 |
ストレージ | 32GB |
SIMタイプ | nanoSIM |
5G通信 | × |
*最大1万ポイント還元
Rakuten Hand
Rakuten Handは、5.1インチのディスプレイを採用するモデルですが、画面の左右がラウンドしているため非常にスリムです。63ミリという幅を感じさせないくらい手になじみます。5インチ以上のスマホでは世界で最もスリムなモデルだとしています。
手の小さな方や、シンプルでコンパクトなスマホを狙っているユーザーにおすすめです。
画面の左右が大きくアールを描いているので、手へのなじみがいい
重量も129グラムと軽く、ポケットへの収まりも完璧です。ディスプレイは有機ELで、黒の締まりがよく上々の美しさですが、解像度が1520×720ドットと低いのが欠点。Rakuten Handのディスプレイで写真を見ると、ざらつきが気になって少しがっかりするかもしれません。
CPUはSnapdragon 720Gと中級モデルとしては十分で、RAMも4GB搭載しています。価格を考えると文句のない構成です。
メインカメラは2眼で、シンプルな撮影に向きます。ポートレートに対応し、被写体の背景ぼかしはできますが、マクロや超広角、光学ズームなどの撮影はできません。
本体価格(税込) | 2万円* |
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ディスプレイ | 5.1インチ |
CPU | Snapdragon 720G |
ストレージ | 64GB |
SIMタイプ | eSIM |
5G通信 | × |
*最大2万4999ポイント還元
Rakuten Mini
話題になった超小型の製品で、本体サイズは106.2×53.4ミリ、重量は79グラムしかありません。クレジットカードよりも少し長い程度のサイズで、実物を目にするとオモチャのようですが、れっきとしたスマホです。
おサイフケータイを搭載しているので、最小の荷物で支払いをしたい人や電車に乗りたい人に人気があります。
Rakuten Mini(左)と比較すると、Pixel 5(右)が巨大に見える
画面は3.6インチと小さいのですが、独自のメニューで使いやすくなっています。ただし、文字入力はキーボードが小さくなるため、かなり厳しいでしょう。
カメラは1眼ですが、普通のスナップ写真の撮影ならさほど困りません。とはいえ、写真の表示サイズが小さいのは覚悟してください。
また、バッテリー容量も1250mAhと少ないので、カタログ値の連続通話は約5.4時間にとどまります。メインのスマホには向かず、あくまでも2台目や3台目での購入をおすすめします。eSIM対応なので、簡単に契約ができるのも便利な点です。
本体価格(税込) | 1万8700円* |
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ディスプレイ | 3.6インチ |
CPU | Snapdragon 439 |
ストレージ | 32GB |
SIMタイプ | eSIM |
5G通信 | × |
*製品とプランセットで1円(税込)。最大5000ポイント還元
OPPO A5 2020
OPPO A5 2020は、6.5インチとかなり大きなディスプレイを搭載するエントリーモデルです。ディスプレイは有機ELではなく液晶なので、黒の締まりがやや劣るのが残念で、解像度も1600×720ドットと高くありません。
CPUはSnapdragon 665と性能もエントリークラスなので、全体にコストダウンが目立っています。とはいえ、ヘビーな使い方をせず、大きな画面が好みの人には向いています。
スロットは3つで、2つのSIMに加え、micro SDカードも使える
バッテリーが5000mAhの大容量で、カタログ値の連続通話が33時間と非常に長くなっています。スマホの用途は通話がメインという人にも魅力的な機種と言えるでしょう。
カメラは4眼ですが、画素数は高くないうえに、光学ズームなども搭載しないので過大な期待は禁物です。スナップ写真中心の利用に向いています。
おサイフケータイも搭載していませんし、防水にも非対応です。このあたりを理解して、大画面を安く手に入れたいなら検討に値します。
本体価格(税込) | 2万2020円* |
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ディスプレイ | 6.5インチ |
CPU | Snapdragon 665 |
ストレージ | 64GB |
SIMタイプ | nanoSIM |
5G通信 | × |
*最大1万ポイント還元
Galaxy A7
ディスプレイサイズは6インチで、とてもバランスのよいスタンダードモデルです。この価格にして、ディスプレイは有機ELで解像度も文句なしです。
有機ELディスプレイはくっきりと美しい表示が魅力
CPUはサムスンオリジナルのExynos 7885で、エントリーレベルになります。ゲームを楽しむには少々力不足で、長期間の利用にもおすすめしません。ライトユースに向く製品です。また、おサイフケータイや防水に非対応など、やや機能面での欠点が目立っています。
カメラは最近主流になっている超広角を搭載するので、スナップ写真にもおすすめです。使いやすいサイズに美しいディスプレイのスマホを狙っている人向きです。内蔵ストレージは64GBですが、microSDカードも増設できるのでストレージ不足に困ることはありません。
手ごろな価格のモデルの中ではおすすめですが、ポイント還元をしても実質0円ではないので、そこが判断の分かれ目でしょう。
本体価格(税込) | 1万8700円* |
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ディスプレイ | 6.0インチ |
CPU | Exynos 7885 |
ストレージ | 64GB |
SIMタイプ | nanoSIM |
5G通信 | × |
*最大1万ポイント還元
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構成・文:戸田覚
編集:アプリオ編集部