コンビニやドラッグストアなどで目にする機会も多い「Google Playギフトカード(グーグルプレイカード)」。どこで使えて、どんなルールで運用されているかなど、いまいち分からないという人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、Google Playギフトカード使い方、チャージ方法、残高の使い道、利用上の注意点まで、初心者向けにまるごと紹介します。
「Google Play ギフトカード」とは?
事前に知っておきたい注意点も含めて、初心者向けにGoogle Playギフトカードの概要を紹介します。
Google Playストア決済で使えるプリペイドカード
Google Playギフトカードは、「Google Playストア」を介した決済で使えるプリペイドカードです。有料アプリの購入や、アプリ内の有料コンテンツの購入、サービスの利用代金支払いなどに利用できます(詳しい使い道は後述)。

同じ「ギフトカード」でもクオ・カードや商品券、ビール券などとは異なり、コンビニやスーパー・飲食店、百貨店などの実店舗では利用できません。
また、AmazonなどのECモールでも使えない仕様です。例えば、Google Playギフトカードを使ってコンビニでお菓子を買ったり、ショッピングサイトで服を買ったりすることはできないというわけです。
Google Play ギフトカードを使うには残高へのチャージ作業が必要
Google Playギフトカードは、そのままの状態では支払いに使うことはできません。

Google Playギフトカードを利用するには、カード裏面に記載されている16桁のコードを自身のGoogleアカウントに登録する作業が必要です(詳しいチャージ手順は後述)。
この作業を経ることで、カードに記載されている金額がGoogle Play残高にチャージされ、有料アプリやコンテンツ購入の支払いにできる仕組みになっています。
「カード」タイプと「コード」タイプの2種類がある
Google Play ギフトカードには、コンビニやドラッグストアなどの実店舗で買える「カードタイプ」と、ネットで購入できる「コードタイプ」の2種類があります。
カードタイプ

Google Playギフトカード
「モノ」として存在している物理タイプのGoogle Playギフトカードです。コンビニ、ドラッグストア、スーパー、家電量販店、TSUTAYAやHMV、ゲオ、ドン・キホーテなど身近な店舗で入手できます。
物理タイプのGoogle Playギフトカードは「金券」扱いになるため、支払い方法は現金しか受け付けていないケースがほとんどです(ファミペイなど一部特殊ケースを除く)。購入する際は注意しましょう。

ファミリーマートは、店内に設置されたマルチコピー機を使ってチャージする
「ファミリーマート」「セイコーマート」「デイリーヤマザキ」では、Google Play残高に直接現金払いでチャージすることが可能です。
Google Playギフトカードの最低販売金額は1500円ですが、コンビニチャージなら「500円」から入金できます。少額を利用したい現金派のユーザーにとっては、便利な方法といえるでしょう。
ファミリーマートでGoogle Play残高にチャージする手順


「Google Playストア」アプリを起動して、トップ画面右上のアカウントアイコンをタップ。[お支払いと定期購入]→[お支払い方法]の順に進みます。


支払い方法の選択画面で[コンビニでGoogle Playの残高を追加]を選択してください。
任意の金額を選択して[次へ]を押し「コンビニでの支払い」に進みます。続く画面で支払い先のコンビニを選択します(ここではファミリーマートを選びました)。

最後に「お支払いコードを取得」をタップすると、11桁の数字とともに支払い方法が案内されます。
ログイン中のGoogleアカウント(Gmail)宛にも同じ内容のメールが届きますが、念のためスクリーンショットなどで記録しておくとよいでしょう。

ファミリーマートのマルチコピー機
ファミリーマートに向かい、店内でマルチコピー機を探します。
なお、「デイリーヤマザキ」と「セイコーマート」の場合は、店頭スタッフにGoogle Play残高へのチャージをお願いして、レジで現金を支払えばOKです。

マルチコピー機の画面をタッチして、[代金支払い/チャージ]を選択してください。

[番号入力]をタッチします。

メールに記載されていた11桁の数字を入力しましょう。

続いて「0007」を入力します。この番号は一律で決まっているので、全ユーザー「0007」を入力してOKです。

最後に出力されるレシートをレジに持っていき、スタッフに現金を支払えば完了です。支払いを済ませると、自動的に購入した分の残高がチャージされます。
コードタイプ

前述した「カードタイプ」に記載されている16桁のコード“だけ”を購入できるのがコードタイプ(デジタル版)のGoogle Playギフトカードです。主に以下のWebサイトで販売されています。
- 楽天市場
- Amazon
- Kiigo
- LINEアプリのプリカストア(ウォレットタブ)
- CODASHOP
- WebMoney PINCOM
利用するサイトによっては、購入金額に応じてポイントが還元されたり、貯まったポイントを使ってお得にGoogle Playギフトカードを購入できたりといったメリットを教授できます。ぜひ活用してみてください。
Google Play ギフトカードの使い方(残高にチャージする手順)
前述したように、Google Playギフトカードは、カードの状態のままでは支払いに使うことはできません。コンテンツを購入するには、カード裏面に記載されているコードを自身のGoogleアカウントに登録・チャージする作業が必要です。
台紙からカードを取り外す

Google Play ギフトカードの多くは、台紙にカードが貼り付けてある状態で販売されています。まずは、このカードを台紙から剥がしてしまいましょう。
裏面のラベルを削って16桁のコードを確認する

残高チャージに必要な「ギフトコード」は、カードの裏面に記載されており、不正使用防止のためスクラッチ形式で隠れています。ラベル部分をコインなどで削りましょう。

ラベルを削ると、アルファベットと数字からなる16桁のギフトコードが現れます。このコードを自身のGoogle Playアカウントに登録することで、指定の金額を入金できる仕組みです。
Googleアカウントにコードを登録する

ホーム画面で「Playストア」アプリを開きます。


トップ画面右上にあるアカウントアイコンをタップ。[お支払いと定期購入]に進みましょう。


[コードを利用]に進むと、登録画面が表示されます。物理タイプのカードなら[ギフトカードのスキャン]を利用するのが便利です。

Google Playギフトカード裏面のコード部分に枠がハマるように、カメラを合わせましょう。


最後に、チャージ先のGoogleアカウントが表示されます。問題なければ[確認]ボタンを押してください。これで、Google Play残高へのチャージは完了です。
Google Play残高を使って支払う

Google PlayギフトカードでチャージしたGoogle Play残高は、決済時に自動で消費される仕組みになっています。特別な設定などは要らないので、通常通りGoogle Play ストアを介した決済をすればOKです。

「Google Play の残高」をタップ

ほかの支払い方法を選択する
Google Play残高を使いたくない場合は、Google Playの決済画面で「Google Playの残高」部分をタップします。Google Playストアに登録中の支払い方法が一覧で表示されるので、Google Play残高以外の方法を選択すればOKです。
Google Playギフトカードの使い道
Google Playギフトカード(でチャージしたGoogle Play残高)は、具体的にどのようなものに対して使えるのでしょうか。その使い道をいくつか紹介します。
使い道1:Google Playストアで有料アプリを購入する

Google Playギフトカードは、「Google Playストア」で有料アプリを購入するのに利用できます。有料アプリには、ダウンロード時に決まった金額を払う「買い切りタイプ」と、毎月定額を支払う「サブスクリプション(定期購入)タイプ」があります。
どちらのタイプのアプリを買う場合でも、Google Play残高は利用できます。ただし、サブスクリプション(定期購入)タイプの場合は、途中で残高が足りなくなる可能性があるので、予備の支払い方法を設定しておくことをおすすめします。
使い道2:Google Playストアで電子書籍やオーディオブックなどを購入する
Google Playストアではアプリのほかにも、電子書籍やオーディオブック、マンガ作品など多彩なデジタルコンテンツが取り揃えられています。Google Play ギフトカードでチャージしたGoogle Play残高を、これらのコンテンツの購入やレンタルに利用するのもおすすめです。
使い道3:ゲームアプリの課金(アイテム購入やガチャ)に使う

いまや多くのスマホゲームでいわゆる「課金」システムが採用されており、魔法石・コインといったゲーム内アイテムやガチャのチケットなどを有料で販売しています。こういったゲーム内アイテムの支払いに利用するのもよいでしょう。
Google Playギフトカードはプリペイドカードなので、チャージした分の金額以上は利用できません。「ゲームに課金しすぎるのを防止したい」「予算を決めて課金額を管理したい」という人はクレジットカードよりもGoogle Play ギフトカードを使うのがおすすめです。
使い道4:マンガアプリでの有料タイトル購入・レンタルに使う

「LINEマンガ」や「めちゃコミックス」といったマンガアプリは、一定の話数まで無料で読めるものの、全巻読むには有料での購入が必要なケースがほとんど。気になる作品があるなら、Google Playギフトカードでチャージした残高を使って購入してみるのはいかがでしょうか。
なお、同じマンガのタイトルでも、セールやキャンペーンで安く買える場合があります。よりお得に買いたいなら、複数のマンガアプリで価格をチェックするのがおすすめです。
使い道5:サブスクリプションサービスの支払いに使う
種類 | サービス名 | Google Play残高での支払い(Google Play決済の可否) |
---|---|---|
オンラインストレージサービス | Google One | ◯ |
動画配信サービス | Amazonプライム・ビデオ | ☓ |
Netflix | ☓ | |
Hulu | ◯ | |
U-NEXT | ◯ | |
Disney+ | ◯ | |
YouTube Premium | ◯ | |
ABEMAプレミアム | ◯ | |
Leminoプレミアム(旧dTV) | ☓ | |
DAZN(ダゾーン) | ◯ | |
音楽配信サービス | Amazon Music Unlimited | ☓ |
Spotify Premiumプラン | ◯ | |
Rakuten Music | ◯ | |
LINE MUSIC | ◯ | |
AWA(アワ) | ◯ |
有名どころで対応状況を調べてみました。上表で「☓」と記載されているものは、ウェブサイトから支払い方法を登録する必要がある(アプリ内決済に対応していない)サービスなので、Google Play残高を使用することはできません。
また、定期購入の場合Google Play残高がひと月分の支払い額に満たない(不足している)と、定期購入ができなかったり、自動で解約されたりすることがあります。注意しましょう。
使い道6:ライブ配信の投げ銭に使う
お気に入りの配信者やクリエーターがいるなら、ライブ配信アプリのいわゆる「投げ銭」アイテムの購入に充てるのもよいでしょう。以下、主な配信サービスと販売されている投げ銭アイテムをまとめました。
サービス名 | Google Play残高で購入できる投げ銭アイテム |
---|---|
バッジ | |
YouTube | スーパーチャット |
ツイキャス | お茶爆 |
17LIVE | ベイビーコイン |
SHOWROOM | 有料ギフト |
ふわっち | アイテム |
前述でも述べたように、Google Playギフトカードは前払式のプリペイドカードなので、上限額がしっかり把握できます。「ついつい投げ銭しすぎてしまう」という人は、普段からGoogle Playギフトカードを使って計画的に投げ銭アイテムを購入するのがおすすめです。
使い道7:無料アプリの機能拡張・広告除去に使う
基本無料で利用できるアプリでも、特定の機能のみ有料提供しているケースが少なくありません。
たとえば、クックパッドやクラシルなどのレシピアプリでは、課金したユーザーのみがランキングを閲覧できます。また、一定金額を支払うことで広告を非表示にできるアプリも多いです。普段から使っているアプリも、課金することでより便利に使えるかもしれません。
使い道8:LINEスタンプ・着せかえを購入する
使い道に迷うなら、LINEのスタンプや着せ替えなどの購入に使うのも手です。スタンプの価格は1セット120円〜250円程度なので、余らせてしまったGoogle Play残高を使い切るのにも最適でしょう。
なお、さまざまなLINEスタンプが使い放題となる定額制サービス「LINEスタンププレミアム」の支払いにもGoogle Play残高は利用できます。
Google Playギフトカードに関するよくある疑問と答え
Google Playギフトカードに関してよく挙げられる疑問点を、一問一答形式でわかりやすく解説します。
Google Playギフトカードは現金化できる?
Google Playギフトカードの転売や換金は、利用規約で禁止されています。
Google Playギフトカードを貰ったものの、「使い道がない」という人もいるでしょう。
ただ、いくら使い道がないからといって、転売・換金(現金化)するのはおすすめできません。以下の通り、転売や換金などの行為は、Google Playギフトカードの利用規約で明確に禁止されているからです。
法律上必要な場合を除き、ギフトカードを現金やその他のカードに交換することや、残高を補充したり払戻しを受けることはできず、Google Playの残高をGoogleペイメントのアカウント上に存在するGoogle Play以外の残高と組み合わせてGoogle PlayまたはYouTube以外での購入に使用することはできません。また、法律上必要な場合を除き、ギフトカードは、有償で転売、交換又は譲渡することはできません。
発覚した場合は、何かしらのペナルティが課されたり、責任が問われたりするかもしれません。注意しましょう。
後述するように、Google Playギフトカードには有効期限がありません。「使い道に困る」という人はとりあえず手元に置いておき、必要になったタイミングで使えばよいでしょう。
Google Playギフトカードに有効期限はある?
Google Playギフトカードに有効期限はありません。
Google Playギフトカード、およびGoogle PlayギフトカードからチャージしたGoogle Play残高には有効期限がありません。「〇〇日以内に使わなければ消滅する」といったルールはないので、自分の好きなタイミングで使えばOKです。
Google Playギフトカードではおつりは出る?
支払い金額がGoogle Play残高を下回る場合は、差額分の残高が繰り越されます。
たとえば、1500円のGoogle Play残高がある状態で500円分の支払いをした場合、差額の1000円分が余ります。余ったGoogle Play残高は、そのままGoogleアカウント上に存在するので次回以降の支払いで利用できます。
Google Playギフトカードの金額が足りない場合、他の方法と併用できる?
Google Playギフトカードは他の支払い方法と併用できます。

Google Playの残高が足りない場合、他に登録している支払い方法が自動で併用される
購入金額がGoogle Playギフトカード(でチャージしたGoogle Play残高)を上回る場合、クレジットカードやキャリア決済など他の支払い方法と併用できます。
ただ、定期購入の場合Google Play残高がひと月分の支払い額に満たない(不足している)と定期購入が自動で解約されることがあります。注意しましょう。
Google Playギフトカードは他人に譲渡できる?
「Google Playギフトカード」の状態なら譲渡してOKです。
Google Playギフトカードは“ギフト”という名前ですから、文字通り他人にプレゼントしても何も問題はありません。お祝いやお年玉、お小遣い代わりに活用している人も多いです。
ただし、一度Googleアカウントに登録したGoogle Play残高は他のアカウントに譲渡できません。つまり、Google Playギフトカードに記載のコードをすでに別のGoogleアカウントに登録(チャージ)してしまった場合、その残高を誰かに渡すことはできなくなるのです。
Google Playギフトカードをプレゼントしたい場合は、裏面のスクラッチ部分を削らずにそのままの状態で渡しましょう。
Google Playギフトカードを安く買う方法はある?
ポイント還元システムのある店舗やWebサイトを利用すれば、ポイントを獲得できる分お得にGoogle Playギフトカードを入手できます。
Google Playギフトカードは「金券」の一種です。そのため、いつ・どこで購入しても値段は変わりません。
ただし、販売しているお店やWebサイトによっては、購入金額に応じてポイントが貰えるケースがあります。各種ポイント還元システムを利用すれば、実質的に“Google Playギフトカードを安く入手”することも可能です。

例えば、楽天市場でGoogle Playギフトカードを購入すると、基本1倍(税抜100円につき1P付与)の楽天ポイントが付与されます。
そして、貯まった楽天ポイントは「1P=1円」として楽天市場での買い物に使用できます。例えば、1000円分のGoogle Playギフトカードを購入する際に楽天ポイント100ポイント分を充当すれば、実質900円で購入できるというわけです。

楽天ポイントの付与倍率は、キャンペーンの適用や「SPU」という仕組みによって大幅に変動します。
たとえば、楽天市場で「5と0のつく日」というキャンペーンを利用した場合、貰える楽天ポイントが5倍になります。1000円分のGoogle Play ギフトカードを購入したとすると、50P貰える計算です(上図参照)。
こういったお得な日に、まとまった金額分のGoogle Playギフトカードを購入しておけば一度に数百ポイントを貯めることも可能でしょう。Google Playギフトカードをお得に入手したい人はぜひ活用してみてください。