書籍や家電製品、日用品、食料品など様々なモノを気軽に買える「Amazon(アマゾン)」。もはや説明不要とさえ思える世界最大のECサイトですが、「実は、まだ使ったことがない」という人も少なくないのではないでしょうか。
本記事では会員登録の手順から基本的な商品の購入方法、注文をキャンセルする方法、商品の注文前にチェックしておきたいポイントまでを分かりやすく解説します。あわせて、有料会員である「プライム会員」になると受けられる特典を17個まとめて紹介します。
記事内の金額表示は全て税込です。
Amazonで買い物する方法
会員登録(初回)
初めてAmazonを利用する場合、まず「Amazon ショッピングアプリ」をインストールしておきましょう。
もちろんブラウザからAmazon.co.jpにアクセスして利用することもできますが、アプリだと何かと便利です。
インストールしたら会員登録しましょう。トップ画面で[アカウントを作成]をタップします。または画面左上のメニューボタンから[こんにちは、サインイン]をタップしても構いません。
[新規登録]を選択して、名前(漢字とフリガナ)とパスワード、携帯電話番号またはEメールアドレスを入力します。携帯電話番号によって新規登録する場合、[次に進む]をタップしたあと、SMSで送られてくるテキストコードによる認証が必要となります。Eメールアドレスによって新規登録する場合は、[Amazon新規登録]をタップすれば会員登録が完了します。
すでにパソコンなどで利用していてAmazonアカウントを持っている人は、パスワードなどを入力してログインしてください。
商品を購入してみる
会員登録ができたら、さっそくAmazonで買い物してみましょう。
1商品を探す
検索フィールドにキーワードを入力して、お目当ての商品を検索しましょう。今回は「コーヒー」で検索してみました。キーワードに関連する商品が表示されます。
検索結果は、表示件数を絞ったり、並べ替えたりすることができます。右上の[絞り込み ∨]をタップすると、フィルタ項目の一覧が表示されます。価格順や評価順など基本的な並び替えや、Amazonプライム対象商品のみ表示する機能などがあります。また、商品の特徴に応じたフィルタ項目もあり、たとえばコーヒーであれば原産国や内容量別に表示することもできます
購入したい商品をタップすると、詳細情報が表示されます。
2カートに入れる
数量を選択した上で[カートに入れる]をタップすると「カートに追加」と表示されます。この時点では、まだ注文は確定していません。さらに他の商品をカートに追加することもできます。
商品によっては、サイズや色、注文の方法などを変更できます。
買いたい商品をカートに追加し終えたら、画面右上のカートアイコンをタップしましょう。
3レジに進む
画面が切り替って、カートに入っている商品が確認できます。不要な商品がカートに入っている場合、[削除]しましょう。カート内が買いたい商品だけであれば、[レジに進む]をタップしてください。
初めてAmazonを利用する場合、ここで配送先の住所を入力します。「新しいお届け先住所を入力」画面で、氏名と郵便番号、住所、電話番号を入力して[次に進む]をタップしてください。
4配送オプションを選ぶ
初めてAmazonを利用する場合、この時点で配送オプションを選択します。今回は[通常配送]を選んで、[次に進む]をタップします。
配送オプションは「通常配送」だけでなく、「お急ぎ便」や「当日お急ぎ便」、「お届け日時指定便」などを選択できることがあります。これら通常配送以外の配送オプションは、配送料が別途必要です(プライム会員は無料)。
5支払い方法を選ぶ
支払い情報を入力します。
クレジットカードを使っているのであれば、クレジットカード払いが最もお手軽な支払い手段でしょう。[新しいお支払い方法を追加]からクレジットカードを支払い手段として追加できます。
クレジットカードを使っていないのであれば、以下の方法でも決済できます。
コンビニ払い ATM払い ネットバンキング払い 電子マネー払い |
購入した商品の決済番号を利用して、コンビニの店頭やATM、ネットバンキングで支払えます。手数料はかかりません。 電子マネーは、楽天Edy/Suica/iD/JCB PREMOに対応。 |
---|---|
代金引換 | 自宅で商品と引き換えに代金を払うシステムです。発送ごとに代引手数料324円がかかります。 |
Amazonギフト券 | コンビニなどで購入したAmazonギフト券のコード情報を支払画面で入力し、支払い代金に充てられます。 |
ドコモケータイ払い auかんたん決済 |
NTTドコモとauでは、月々の携帯料金に加算してAmazonで購入した商品を支払うことが可能です。手数料はかかりません。 |
支払い方法を選択したら[次に進む]をタップしてください。
6注文を確定する
注文内容や支払い方法、お届け予定日、お届け先住所などが表示されます。問題なければ[注文を確定する]をタップして、注文は完了です。
画面が切り替わって、注文の確定画面が表示されます。画面には、お届け先の住所や配送予定日時が表示されています。
7商品が届く
指定した日時に商品が届きました。持ち運びに苦労する重いダンボールでも、自宅まで配達してくれるのでとても便利です。
注文前にチェックしておきたい2つのポイント
注文前にチェックしておきたいポイントを2つ紹介します。
チェックポイント1:販売価格・販売業者
Amazonでは同じ商品を複数の店がさまざまな価格で販売しています。書籍などは中古を販売していることも多く、状態が良い品を安く手に入れることも可能です。
価格をチェックするには、[新品]や[新品&中古]をタップしてください。同じ商品を販売しているショップの一覧が表示されます。ショップごとに販売価格と本の状態が一覧表示され、Amazon.co.jpから購入すると463円かかる本が最安値だと150円で売っているようなケースもあります。中古品が気にならない人は購入前にチェックしましょう。
商品ページでは、販売業者と発送業者に関する説明があります。「この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します」とあれば、販売・発送ともにAmazonがおこなうので安心だと感じる人が多いでしょう。
一方、「この商品は、◯◯が販売し、Amazon.co.jp が発送します」とある場合、Amazon以外の業者が販売する商品となります。「◯◯」をタップすると販売業者のページに移動します。販売業者の評価を確認するクセを付けておくと、トラブルを回避しやすくなります。
チェックポイント2:ユーザーのレビュー
商品画面を下へスクロールすると、ユーザーレビューが表示されます。
書いてある内容は商品によって様々で、どの程度参考にするかは自分次第ですが、ひとつ注意してほしい点があります。それは、Amazonのレビューは購入者以外でも書けるということです。
レビュー者名の欄を見ると、「Amazonで購入」と書いてあるレビューと、書いていないレビューがあります。書いていない人は、実際に商品を使っていない可能性があるので注意する必要があります。
Amazonで購入した人のレビューだけを見るには、カスタマレビューのページで[フィルター]をタップしてください。[Amazonで購入のみ]にチェックを入れれば、レビューを絞り込めます。
商品購入をキャンセルする方法
誤って注文してしまったときは、発送済みかキャンセル期限前であれば、注文をキャンセルできます。
まず、左上のメニューから[注文履歴]を表示して、キャンセルしたい商品を選択し、[注文内容を表示]→[商品をキャンセル]→[チェックした商品をキャンセルする]とタップすれば完了です。
キャンセルが完了すると、商品が注文履歴から削除されます。
17のプライム会員向け特典をざっくり紹介
Amazonの利用頻度が高くなってきたら、プライム会員の会員登録がオススメ。以下で概要を説明しているとおり、プライム会員になると多種多様な特典を享受できるようになります。
プライム会員の会費は、年間一括払いのプランが年額4900円、毎月払いのプランが月額500円(年間6000円)となっています。米国Amazonのプライム会員費は年額119ドル、月額12.99ドルであることから分かるように、現時点では日本のプライム会員はかなり優遇されている状況です。
配送料・手数料でおトク
Amazonを愛用していると日々の配送料や手数料は馬鹿になりません。プライム会員になれば、これらの料金が無料になります。
1. 通常配送の配送料が無料に
Amazonでは原則として、注文金額が2000円以上だと通常の配送料は無料になりますが、注文金額が2000円未満だと400円(離島を除く本州・四国)か440円(北海道・九州・沖縄・離島)の通常配送料がかかります(2018年4月4日に一律350円から値上げ)。
条件 | 届け先 | |
---|---|---|
本州・四国(離島を除く) | 北海道・九州・沖縄・離島 | |
注文金額が2,000円以上の場合 | 無料 | 無料 |
注文金額が2,000円未満の場合 | 400円 | 440円 |
この点、プライム会員になれば、通常配送料が注文金額にかかわらず無料になります。
2. お急ぎ便/当日お急ぎ便/お届け日時指定便の配送料が無料に
Amazon.co.jpが発送している商品を通常配送以外の配送オプションで注文した場合、各配送オプションの配送料が無料になります。通常の配送料は以下の表のとおりです(2018年4月4日に料金を変更)。
条件 | 届け先 | |
---|---|---|
本州・四国(離島を除く) | 北海道・九州 | |
通常の商品をお急ぎ便で注文した場合 | 500円 | 540円 |
通常の商品を当日お急ぎ便で注文した場合 | 600円 | 640円 |
発売日/発売日前日お届け対象商品をお急ぎ便で注文した場合 | 360円 | 360円 |
条件 | 届け先 | |
---|---|---|
本州・四国(離島を除く) | 北海道・九州 | |
当日以外のお届けを指定した場合 | 500円 | 540円 |
当日お届けを指定した場合 | 600円 | 640円 |
お急ぎ便を毎月のように利用する人は、それだけでプライム会員の年間会費(年間プラン4900円)の元が取れてしまいます。
3. 特別取扱商品手数料が無料に
家電やペットボトルといった重い荷物の購入時に発生する特別取扱商品手数料(360円)が無料になります。店舗で買って持ち帰るのが大変な大型商品でも、気軽にAmazonから購入できます。
割引価格でおトク
プライム会員になれば、より安く商品を購入できるようになります。
4. タイムセールに30分早く参加できる
Amazonでは不定期でタイムセールが開催されます。プライム会員は、このタイムセールの買い物を通常の開始時間よりも30分早くスタートできます。人気商品は開始後すぐ売り切れになってしまうケースもあるので、早く参加できれば目的の品を手に入れやすくなります。
5. Amazonファミリー:育児用品を15%オフで定期購入できる
子どもの誕生日や出産予定日、性別を登録すると、おむつ・おしりふき等を15%オフで定期購入(定期おトク便)できるようになります。さらに子どもの成長時期に合わせて、適切な商品のクーポンをメールで届けてくれます。他のベビー用品も含めたセールも実施されます。
6. KindleやFireタブレットを4000円も安く買える
プライム会員限定セールの対象商品をセール価格で購入できます。基本的にKindle端末とFireタブレットがセール対象に常時指定されており、最大4000円も値引きされます。
特別な買い物でおトク
プライム会員になることで、買い物の仕方や買える商品の幅が広がります。
7. Amazonパントリー:1点ずつまとめ買い
Amazonパントリーでは、食品や日用品といった低価格の商品をケース買いではなく1点単位でまとめ買いできます。たとえば、ペットボトルのドリンクは通常であれば12本入りなど箱単位でしか販売していませんが、Amazonパントリーなら1本単位で購入できるので、一人暮らしの人も気軽に利用できます。
商品はダンボールにまとめて配送され、1箱あたりの手数料は390円。パントリー(食料庫)というサービス名のとおり、Amazonを食料庫代わりにできるサービスです。
8. Amazonフレッシュ:アマゾンが食品スーパーに
Amazonフレッシュに加入すれば、通常のAmazonでは売っていない肉や野菜といった生鮮食品、飲料、お酒、日用品・雑貨のほか専門店のグルメなどを最短4時間で配送してくれます。スーパーで買い物をする時間がない人に嬉しいプライム会員向けの会員制サービスです。
利用料は月額500円で、注文1回あたり500円のフレッシュ配送料がかかります(4000円以上購入すれば無料)。東京都・神奈川県・千葉県の一部地域で利用できます(配送対象地域の確認はこちら)。
9. Prime Now(プライム・ナウ):配送がとにかく早い
Prime Nowは、商品を注文してから1時間以内、あるいは指定の2時間以内に届けてくれるサービスです。2500円以上利用する必要があり、1時間配送は890円、2時間便は無料で配送してくれます。
対象エリアは、東京都・神奈川県・千葉県・大阪府・兵庫県の一部となっています(2018年1月時点)。自宅だけでなく、オフィスや路上にも配達してくれるので、対象エリアで急に商品が必要になったときにも役立つでしょう。
10. Dash Button(ダッシュボタン):ポチッと押すだけで注文完了
特定の商品を購入するためだけの専用ボタンを押すだけで日用品を注文できるのがDash Buttonです。ハンドソープの近くに置いておき、切れたらボタンを押す。冷蔵庫に貼り付けておいて、買い置きのコーラがなくなったらボタンを押す。これで在庫切れから解放されます。
Amazon.co.jp内で利用できる仮想のDash Button(バーチャルダッシュ)もあります。
アマゾン、ボタンをポチッと押すだけでお気に入り商品を注文できてしまう小型デバイス「Amazon Dash Button」を発売
デジタルコンテンツ/クラウドサービスでおトク
Amazonは近年、ECサイトとしてだけではなく、クラウドサービスの分野でも確固たる地位を築いています。
11. プライム・ビデオ:プライム会員なら絶対に利用すべき動画配信サービス
プライム会員になれば、Amazonから有料で購入・レンタルできる映画やTV番組の一部が、追加料金なしで見放題になります。定額制の動画配信サービスのなかで最も利用者数が多い(2017年11月時点)のが、このプライム・ビデオです。
コスパは高いが満足度は低い?「Amazonプライム・ビデオ」5つの魅力と3つの弱点
12. Prime Music(プライム・ミュージック):音楽ストリーミングの入口として
Amazonで購入できる音楽の楽曲やアルバム、プレイリストの一部を追加料金なしで楽しめるのがPrime Musicです。もちろんスマホに入れて外出先や旅行先で聞くことも可能です。
配信されている楽曲は100万曲以上ありますが、その他の定額制音楽配信サービスに比べると曲数の面で見劣りするのは事実。プライム会員向けの"おまけ"として考えたほうがよいでしょう。もっと曲数がほしい場合は、Amazon Music Unlimited(プライム会員は格安料金が適用。通常会員だと月額980円のところ、月額780円または年額7800円で利用できます)が用意されています。
Prime MusicやMusic Unlimitedをモバイルで楽しむ「Amazon Music」アプリの実力
13. Prime Reading(プライム・リーディング):電子書籍がちょっとだけ読み放題
Prime Readingは、対象のKindle本が追加料金なしで読み放題になるサービスです。コミックや小説、ビジネス雑誌などさまざまなジャンルの本が登録されており、2018年1月時点では875冊が対象になっています。Kindleの他にFireタブレットやKindleアプリをインストールした端末からも閲覧できます。
読み放題になる冊数が限られている点から分かるとおり、プライム・ミュージックと同様にPrime Readingも"おまけ"のサービスです。Kindleの読み放題サービスをより楽しみたいのであれば、Kindle Unlimitedに加入する必要があります。
14. Kindleオーナーライブラリー:Kindle本を無料で毎月1冊読める
Kindleオーナーライブラリーは、KindleかFireタブレットを持っているプライム会員向けサービス。2万冊以上の和書と60万冊以上の洋書の対象タイトルの中から好きな本を一ヶ月に1冊を無料で読めます。
15. プライム・フォト:容量無制限のクラウドストレージ
プライム・フォトは、デジカメやスマホなどで撮影した写真・ビデオを容量無制限でAmazon Driveに保存できるサービスです。さらに、文書ファイルやPDFファイルなど写真以外のファイルも保存できるストレージが無料で5GB利用できます。
Amazonポイントでおトク
Amazonで買い物をすると、Amazonポイントが付与されます。貯まったAmazonポイントは、Amazonでの買い物に1ポイント=1円換算で使用できます。
16. Amazon Mastercard(アマゾンマスターカード)の還元率アップ
左:Amazon Mastercard クラシック右:Amazon Mastercard ゴールド
三井住友カード株式会社がAmazon.co.jpと提携し、発行するクレジットカード。Amazon内での買い物に1.5~2.5%のAmazonポイントを還元するのが大きな特長です。
「Amazon Mastercard クラシック」(年会費1350円)の還元率は通常1.5%ですが、プライム会員であれば2%にアップします。「Amazon Mastercard ゴールド」(年会費1万800円)の還元率は2.5%で一律です。
17. ギフト券チャージの還元率アップ
コンビニ・ATM・ネットバンキング払いでギフト券にチャージすると、最大2.5%のAmazonポイントが還元されます。通常会員は最大2%に留まります。
1回のチャージ金額 | 通常会員 | プライム会員 |
---|---|---|
5000円~1万9999円 | 0.5% | 1.0% |
2万円~3万9999円 | 1.0% | 1.5% |
4万円~8万9999円 | 1.5% | 2.0% |
9万円~ | 2.0% | 2.5% |
構成・文:藤原達矢
編集:アプリオ編集部