Amazonで買った商品を、街中に設置されたロッカーや指定のカウンターで受け取れる「Amazon Hub(アマゾンハブ)」。
仕事などでなかなか家で荷物を受け取れない人や家族に知られたくない商品を購入した人にとっては、指定のロッカー・カウンターで好きなタイミングで荷物を受け取れる便利なサービスですが、注意点もあります。
この記事では、Amazon Hubを利用するメリット・デメリットのほか、実際に場所を指定して荷物を受け取る手順を解説します。
Amazon Hubはどんなときに使える? メリット・デメリットを解説

Amazon Hubは、Amazonで注文した商品を自宅以外でも受け取れるサービスです。商品の購入時に配送先として無人ロッカーや対面カウンターを選択すると届けてもらえます。
無人ロッカーは、あらかじめ送られてくるバーコードを設置されているロッカーの端末に読み込ませるか、認証キーを入力すると、ロックが解除されて品物を受け取れる仕組みで、誰とも会わずに非対面で完結します。対面カウンターでは、担当スタッフにバーコードをスキャンしてもらうだけで、照合が完了して商品を受け取れます。
まずは、Amazon Hubの利用にどんなメリットとデメリットがあるのかを確認しておきましょう。
メリット1:好きなタイミングに指定の場所で受け取れる
宅配業者で指定できる配送時間は多くが夜の21時までなので、仕事がある日は受け取るのが難しい人もいるでしょう。Amazon Hubなら、街中のロッカーであれば24時間受け取れます。また、同居している家族に知られたくない荷物やサプライズプレゼントなども、自宅以外で受け取って持ち帰れます。
Amazon Hubの場所や受け取り可能時間などについては、下記公式ページで確認できます。
メリット2:荷物の到着を家で待つ必要がない
家に荷物を届けてもらうときも、「午前中」や「14~16時」など、時間をある程度指定することはできるものの、その間は家を離れられません。Amazon Hubならロッカーやカウンターで保管してくれるため、通勤や外出のついでに足を運べば待ち時間なしで受け取れます。
自宅でも玄関前に荷物を置いていってくれる「置き配」サービスはありますが、Amazon Hubなら盗難のリスクもありません。
メリット3:ロッカーなら非対面で受け取れる

新型コロナウイルス感染症を警戒して非対面で荷物を受け取りたい人にとっても、無人のロッカーはうれしい選択肢です。
また、受け取る際には注文番号等をタッチパネルで入力する必要がなく、メールで送られてくるバーコードをかざしてロッカーを開けるだけなので、手で触る場面も最小限に抑えられます。
メリット4:家族や友人が代わりに受け取ることも可能
購入した本人が受け取れなくても、家族や知人にお願いして代理で受け取ってもらうこともできるため、急な用事でAmazon Hubに寄る時間がないときでも荷物を回収しやすくなります。
送られてくるQRコード付きのメールを代理の相手に転送すれば、後述する手順で購入者と同じように回収できます。
デメリット1:決済方法に制限あり
Amazon Hubで受け取る場合、代金引換の他にコンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払いは利用できません。
デメリット2:配達スポットによっては受け取れない曜日・時間帯あり
屋外に設置されているAmazon Hubのロッカーであれば24時間365日受け取れますが、商業施設内に設置されているロッカーや対面カウンターを利用する際には注意が必要です。商業施設の営業時間=受け取り可能時間になっていて、早朝や深夜には利用できないケースがあります。
商品の購入時に受け取りスポットを指定する際は、記載されている利用可能時間をチェックしましょう。生活圏に24時間受け取り可能なロッカーがない人は、コンビニ受け取りや置き配を併用してください。
デメリット3:自宅まで持ち帰る必要がある
Amazon Hubで受け取った商品を自宅まで運ぶ必要があることも考慮しておきましょう。
商品はたいていダンボール箱やビニールのパックに入っています。商品自体は小さくてもダンボール箱は意外と大きいケースがあり、実際に届くまでサイズはわかりません。持ち帰れるか気になる人は、過去に注文してある程度サイズがわかっている商品で試してみるとよいでしょう。

また、職場の近くで受け取ったものの、自転車通勤で自宅まで運ぶのが難しかったり、ダンボールを持ったまま電車に乗って他人の目が気になったりする人は、すぐにダンボールから商品を取り出して畳んだり処分したりするなど、持ち帰る方法を考えておくと安心して利用できます。
Amazon Hubで荷物を受け取る実際の手順
実際に購入した商品を、Amazon Hubの無人ロッカーで受け取る手順を紹介します。
Amazonで商品を購入する



まずは、いつもと同じように欲しい商品をカートに入れて、決済画面に進みましょう。
注文の確定画面で「または住所の近くで受け取る」を選択する

支払い方法や受取日時を指定したら、注文の確定画面で配達先を指定します。デフォルトだと、お届け先住所は自宅になっている人が多いと思いますが、[または住所の近くで受け取る]をタップしてください。
受け取り場所を検索して指定する


画面が切り替わって、受け取り可能なスポットとリストが表示されます。今回は、検索窓に「蒲田駅」と入力して駅の周辺で探してみます。住所や郵便番号でも検索可能です。


蒲田駅周辺の受け取りスポットが表示されました。1番は24時間受け取り可能なAmazon Hubロッカーになっています。[詳細情報を表示]をタップすると、道順も表示されました。
受け取るスポットを決めたら[ここでピックアップ]をタップします。なお、今回は大丈夫でしたが、ロッカーが他の商品ですべて埋まっていて空きがない場合は、表示がグレーアウトされ選択できません。

以前から利用可能なファミリーマートやローソンなどのコンビニ受け取りも、同じ画面で選択できます。
コンビニは、店内で専用の端末を操作して明細を出す必要があるため一手間かかりますが、24時間受け取り可能なので、状況にあわせて上手くAmazon Hubと使い分けるとよいでしょう。


同じAmazon Hubロッカーでも、2番は受け取り可能日時が「月-日:10:00-23:59」となっています。商業施設内のエレベーター前にあるため、閉店すると利用できなくなるようです。このように時間指定がある無人ロッカーもあるので、間違えないように注意しましょう。
またリストの中には、近くにあるAmazon Hubの対面カウンターも表示されています。こちらも受け取り可能時間には注意してください。
商品の注文を確定する


受け取る場所を選択したら、注文を確定しましょう。これで、Amazon Hubへの荷物の手配は完了です。
受け取り用のバーコードなどが送られてくる



配達が完了すると、ユーザー登録をしているアドレス宛に、バーコードや認証キー、受け取り期限、設置場所などが記載されたメールが送られてきます。期限までにスマホを持って受け取りに行きましょう
配送先に指定したロッカーに向かう

荷物が配達された当日夜に蒲田駅で受け取ります。

タッチパネル式の青いロッカーが設置されていました。
パネルをタッチしてバーコードを読み込ませる


パネルにタッチすると画面が切り替わって、認証キーを入力する画面が表示されます。

この画面で、スマホからメールのバーコードを表示してスキャナーに読み込ませましょう。
ロッカーが開き、荷物の受け取りが完了

読み込みが完了すると、商品が入っている扉のロックが解除された音がして自動的に開きました。

商品を取り出したらロッカーを閉めて受け取り完了です。

自宅に配送される商品とは異なり、配送先の住所がロッカーの所在地になっています。領収書はAmazonのHPからダウンロードできるので、ここには入っていません。

ダンボール箱はそのままだと鞄に入らないので、商品を取り出してから畳んで持ち帰りました。
Amazon Hubを利用する際の注意点
最後に、Amazon Hubを利用する際の注意点を押さえておきましょう。
荷物の保管期限について
「発売日お届け」の商品をAmazon Hubに届けることはできません。
またAmazon Hubの保管期限は、無人ロッカーが3日で、対面カウンターが7日です(ただし、ロッカーやカウンターが利用できない日は加算されません。たとえば、土日は利用できないカウンターに金曜日に荷物が届いた場合、翌々週の火曜日まで保管されます)。保管期限を過ぎると、ロッカーから回収されてキャンセル扱いになってしまいます。宅配業者の再配達に比べると期間が短く延長することもできないため、うっかり旅行や出張の予定を入れるなどして忘れないようにしましょう。
Amazon Hubを利用できない品物について

Amazon Hubの対象外となる商品では、配送先にAmazon Hubを指定できない
Amazon Hubの利用できるのは以下の規定を満たした商品のみで、利用できない場合は決済画面で配送先として指定できなくなります。
個人が出品する商品や中古品などは受け取れません。大型家電や家具など、自宅配送しか指定できない製品もあります。また、規定は無人ロッカーと対面カウンターで異なるので事前に確認しておきましょう。
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Amazon.co.jpが発送する商品
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発送重量が4.5kg未満
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寸法が42×32×25cm未満
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Amazon定期おトク便ではない商品
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危険物を含まない商品
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Amazon.co.jpが発送する商品
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対面カウンターで保管できるサイズの製品
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Amazon定期おトク便ではない商品
まとめ
Amazon Hubの利用を実際に試してみると簡単に荷物を受け取ることができました。今回は仕事終わりに寄りましたが、遅くなるのを気にせず自分のタイミングでサッと回収できるのは便利です。
以前に比べて外出する機会も少しずつ増えてきているので、コンビニも含めて自宅以外で受け取る方法をチェックしておくと、急に必要なアイテムができて確実に受け取る必要があるときは重宝するでしょう。また、全国のスポットを指定できるため、使い方を覚えておけば出張先や旅行先で受け取れるのも便利なポイントです。