離れた場所にいても、対面と同じように会話できるツールとして「ビデオ通話」の需要が高まっています。
そこで本記事では、プライベートからビジネスまで、幅広く使えるビデオ通話アプリをまとめて紹介。どれもスマホとインターネット環境さえあれば簡単に利用できるので、ぜひ参考にしてください。
手軽に使いたいなら「LINE」や「FaceTime」もおすすめ
専門アプリでビデオ通話をするには、アプリのインストールをはじめ、アカウント登録や相手のIDを探したりなど、通話ができるまでにある程度の準備が必要です。
iPhoneとiPad、Macの間で使える標準搭載アプリの「FaceTime」や、多くの人が利用中の「LINE」を使えば、わざわざ専用アプリをインストールしなくても手軽にビデオ通話ができます。
FaceTimeは端末のアドレス帳、LINEは友だちリストからすぐにビデオ通話をかけられるので、事前準備もほとんど必要ありません。サッと手軽にビデオ通話をかけたい人は、これらのアプリを活用するのがおすすめです。
それぞれの詳しい使い方は、以下の記事を参照ください。
面倒な登録いらずで簡単に使える、ビデオ通話アプリの新定番「Zoom」
- 通話に参加するだけならアカウント作成不要
- 無料アカウントでも最大100人までの同時接続が可能
- バーチャル背景やファイル・画面共有など機能性も十分
- ミーティング予定日を簡単設定、カレンダーにも自動登録してくれる
「Zoom」は、大人数でのビデオ会議から友達同士でのオンライン飲み会まで、さまざまなシーンで利用できるビデオ通話アプリ。面倒な登録や設定を必要とせず、誰でもかんたん使えることが特徴です。
通話に参加するだけなら、アプリのインストールだけで利用可能。主催者(ホスト)から送られてきた「ミーティングID」と「パスワード」を入力し、主催者から承認されればすぐに通話に参加できます。
無料アカウントでも、最大100人までの同時接続が可能。大人数でのリモートミーティングにも活躍しそうです。
また、「バーチャル背景」もZoomの特徴的な機能。カメラが人物を自動で認識して、背景部分に手持ちの画像や用意された風景を投影できます。
マルチデバイス対応、高い機能性と使いやすさを兼ね備えた「Skype」
- リンクを送るだけで非Skypeユーザーも会話に招待できる
- グループビデオ通話は50人まで同時接続が可能
- 録音、画面共有など通話中に使える便利機能が充実
- 固定電話への国内・国際通話もできる
「Skype」は、スマホ・PCから、ゲーム機のXbox One、スマートスピーカーのAlexaまで、さまざまなデバイスに対応するビデオ通話アプリです。
マイクロソフトの傘下であるSkypeの利用には、MicrosoftアカウントもしくはSkypeアカウントによるログインが必要です。
ただし、会話ごとに割り当てられるリンクをメールやLINEで共有すれば、会員登録していない非Skypeユーザーでも1対1またはグループでのチャットや通話・ビデオ通話に参加できます(アプリのインストールは必要)。
音声通話・ビデオ通話ともに参加できる人数は、使用するデバイスに関係なく50人まで。
録音や画面共有など、通話中にさまざまな機能を使用できることもSkypeの特徴です。録音データは、Skypeチャットに自動で投稿され、30日の間ならいつでも閲覧できます。
電話番号があればすぐに利用可能、シンプルで扱いやすい「Google Duo」
- 電話番号によるSMS認証だけですぐに利用開始できる
- シンプルな画面配置で、扱いやすいアプリ
- グループビデオ通話は最大12人まで追加できる
- 最長30秒間のビデオメモやボイスメモを送れる
「Google Duo」は、Googleが提供する無料のビデオ通話アプリです。Androidだけでなく、iPhoneやiPad、ブラウザによる接続にも対応しています。
Google Duoは電話番号をもとにユーザーを結びつける仕組みを採用しているため、IDやパスワードの設定などの面倒なアカウント登録は必要ありません。
電話番号を入力後にSMS認証をおこない、連絡先と同期するだけでスムーズにアプリの利用準備が完了します。
通話中におこなえる操作は、カメラ・マイクのオン・オフと、インカメラとアウトカメラの切り替えのみ。他のアプリに比べて機能は少ないですが、その分、シンプルなUIで、扱いやすいアプリです。
グループには自身を含め、最大12人まで追加することが可能。ただし、現状のバージョンだと、グループ通話はビデオ通話のみ対応しており、グループでカメラをオフにしての通話はできない仕様のようです。
Facebookユーザー向け、ユニークな機能が揃う「Messenger」
- Facebookの友達と手軽にチャットやビデオ通話ができる
- 音声通話は最大50人、ビデオ通話は最大8人と同時接続が可能
- エフェクトやビデオ通話で遊べるゲーム機能も用意
- 位置情報をリアルタイムで共有する機能も
2015年にFacebookアプリから独立した無料のチャットアプリ「Messenger」。メッセージのやりとりに使っているユーザーが多いようですが、実は音声通話やビデオ通話機能もかなり優秀です。
Messengerの利用には、お互いにFacebookアカウントが必須。Facebookアカウントは、原則本名で登録となるので、実生活の友達や家族とのやりとりや、会社でのミーティングなどがMessengerの主な利用シーンとなるでしょう。
音声通話は最大50人、ビデオ通話は最大8人と同時接続が可能です。
フィルタやエフェクト、ARマスク、カメラを使って遊べるゲームなど、ビデオ通話を盛り上げる機能が豊富に揃うのも特徴のひとつ。通話中、リアルタイムで位置情報をシェアすることが可能で、友達同士での待ち合わせなどに活躍しそうです。
Microsoft 365との親和性が高く、ビジネスシーンで大活躍の「Microsoft Teams」
- 音声・ビデオ通話は20人、チャットのみなら100人とやりとりできる
- 画面共有機能でPowerPointを使ったプレゼンもできる
- WordやExcelなどの閲覧や共同編集ができる
「Microsoft Teams」は、文字通りMicrosoftが提供しているので、Microsoft 365(旧Office 365)との親和性の高さが一番の特徴です。
WordやExcelを共同編集できたり、PowerPointの画面を共有してプレゼンができたりと、ビジネスシーン向けのアプリとなっています。
アプリを使用するにはMicrosoftアカウントが必要です。Microsoftアカウントは、電話番号やメールアドレスを使って無料で登録できます。
メッセージチャットなら100人と、音声・ビデオ通話は20人と同時にやりとりできます。招待リンクや招待メールを受け取って、かつ承認された人しかチームに参加できない仕組みので、セキュリティ面も安心。
画面共有機能を使えば、PowerPointや画像・動画などを通話の参加者に見せることができます。プレゼンはもちろん、文字だけのチャットでは伝わらない時に活用するといいでしょう。