聴き放題、Audible（オーディブル）ってどう？ 魅力・弱点や無料体験の使い方など全解説 2025

Amazonの提供するオーディオブックサービス、Audible（オーディブル）が人気です。本の内容をプロのナレーターらが朗読してくれて、「耳で聴く読書」を定額聴き放題で存分に楽しめます。

本記事では、オーディブルのサブスク（聴き放題）を検討している人向けに、その魅力から実際に利用して気になる点、無料体験の使い方、登録キャンペーン情報、解約方法まで徹底解説します。

Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックサービスです。プロの声優や俳優らが本の内容を朗読してくれるので、通勤時間や家事の合間などの「ながら読書」が可能になります。

オーディブルでは40万タイトル以上のオーディオブックを配信しており、人気作家のベストセラー小説やビジネス書など豊富なジャンルをそろえています。定額プランに入会すれば、20万冊以上の対象作品が聴き放題で楽しめます。

聴き放題プランは2022年1月にスタートしましたが、それをきっかけに2022年1月から2022年12月までの間で会員数が50%増加。2023年4月から2024年4月にかけても28%アップと年々右肩上がりで会員数が増えています。

Audibleの料金プランと支払い方法を紹介し、その他のオーディオブックサービスとの比較についてまとめます。

Audibleを利用するには、定額で聴き放題になる会員プランに登録するか、会員にならずに好きな作品だけを単品購入する方法があります。サブスクリプションとして用意されているのは、月額で支払う聴き放題プランのみです。

その他のプランや、年額払いなどは用意されていません。

月額1500円支払えば、対象のオーディオブック20万冊以上が聴き放題。会員に登録しない、いわゆる「非会員」の状態でもオーディオブックを購入することは可能ですが、オーディオブックは1冊およそ3000〜4000円の本が多く、紙の本よりも価格が高めです。

聴き放題の会員プランのほうが、料金を安く抑えながらより多くのオーディオブックを聴けて高コスパ。ちなみに、かつての有料会員（月額1500円）は、Audibleでのみ使える専用コインを毎月1枚もらえて、値段にかかわらず好きなオーディオブック1冊と交換できるというものでした（2022年にコイン制度は廃止）。それと比べても、聴き放題はかなりお得感があります。

Audibleの支払い方法は、請求先住所が日本国内のクレジットカードとデビットカードのみ。電子マネーやAmazonギフト券、コンビニ支払い、銀行口座振替などは利用できません。

Amazonアカウントを持っていれば、登録したクレジットカードから自動で決済されます。

また、通常、登録してから30日間は無料体験期間なので支払いはありません。支払いが開始されるのは登録日を含めた31日目です。30日の夜中の0時を過ぎると、翌月の請求が発生します。

無料体験はオーディブルに初めて入会する人と、Audibleを退会して1年以上経過した人が対象です。気軽にお試し感覚で始められるので、月額料金が発生する前にAudibleが自分にとって使いやすいサービスかどうかを見極められます。

30日以内に解約すれば料金はかかりませんが、期限内に自分で退会手続きをしないと自動更新されて月会費が発生してしまうので注意しましょう。

Audibleの料金や作品数などを他のオーディオブックサービスと比較しました。料金はいずれも税込です。

Audibleの月額料金は、オーディオブックサービスの中でも高めに設定されています。しかし、その分ジャンルや作品数は他のサービスと比べて豊富に用意されていることもわかります。

筆者はもともとオーディオブックサービスのユーザーではありませんでしたが、およそ1年ほど前からAudibleを利用し続けています。その理由は大きく3点あります。

筆者がAudibleを選んだ最大の理由は、数カ月単位の無料・割引キャンペーンの存在。それだけで他のオーディオブックサービスよりも料金をかなり安く抑えられるからです。

Audibleの月額料金無料キャンペーンは、Audibleを新規で登録するユーザーだけが申し込める特別なプランで、通常月額1500円（税込）の聴き放題プランが30日間〜最大4カ月間無料で利用できます。30日間無料体験は常時開催されており、2カ月間以上無料になるキャンペーンは数カ月に一度程度の頻度で開催されています。

たとえば最大4カ月無料キャンペーンを利用すれば、6000円（4カ月×1500円）が浮く計算です。さらに、解約前引き止めキャンペーンを利用すれば、3カ月間は月額750円で利用可能。こうしたキャンペーンをうまく利用すれば、年間にかかる費用はかなり抑えることができるというわけです。

他のオーディオブックサービスと比べて「料金が高い」といわれるAudibleですが、無料体験や割引キャンペーンが頻繁に実施されているため、筆者としては実はかなりお得に使えるサブスクリプションサービスだと感じています。

オーディオブックサービスを選ぶ際の最終的なポイントは、やはり「配信作品のラインナップに満足できるかどうか」です。どんなに利用料金が安くても、自分が好きな作家の作品が含まれていなければ、サービスを十分に楽しむことは難しいでしょう。

筆者は他のオーディオブックサービスもいくつか使用したことがありますが、AudibleにはAudibleのみで配信されている限定作品の割合が多い印象です。第一線で活躍中の作家がAudibleのために書き下ろすオリジナル作品「オーディオファースト作品」をはじめ、著名な声優陣がナレーションを担当するオーディオブックや、映像作品と関連性のある俳優が朗読者として起用されているような作品も多く揃います。

他のオーディオブックサービスもコンテンツ自体は充実していますが、Audibleは独自の工夫で多角的にコンテンツを楽しませてくれる印象を受けます。

小説などを読む代わりにオーディオブックサービスを活用しており、Audibleに登録したことでコンテンツの魅力をさらに深く楽しめていると感じています。

小説やライトノベル、随筆・エッセイ、そしてポッドキャストといったジャンルが好きな人には、特におすすめできるサービスだと思います。とはいえ、作品ラインナップは人によって好みが大きく分かれる部分。無料体験期間を活用して、実際に自分の目で確かめてみるのが一番でしょう。

各オーディオブックサービスの機能は、PCから利用できるか、ダウンロード機能（オフライン再生）やレコメンドの使い勝手などに違いがあります。

その点、Audibleではさまざまなデバイスに対応しており、iOS端末、Android端末はもちろん、PC（Windows・Mac）、Fireタブレット、スマートスピーカーのAlexaでも音声を再生できます。

他のオーディオブックサービスと比較しても、対応デバイスの豊富さはトップクラスです。特に、スマートスピーカーでの再生は、料理中やお風呂、運動中といったスキマ時間にサッと流せる点でとても便利です。

ここでは、筆者がAudibleをしばらく利用してみて気づいたメリットや魅力を紹介します。ひとつずつ見ていきましょう。

Audibleの最大の特長は、20万冊以上の対象作品が聴き放題という点です。

ジャンルはビジネス書や自己啓発書、現代文学、洋書、ライトノベル、童話など多岐にわたります。聴き放題ラインナップには、現在配信中の日本語作品のうち95％以上が対象となっているほか、Audible独占配信作品やオリジナル作品も含まれます。

オーディオブックに不慣れな筆者も、まずはよく知っている作品から聴きはじめ、次第に異なるジャンルに挑戦もできたことから、自分好みのオーディオブックのジャンルが見つかりました。豊富な作品数と広範なジャンルの選択肢は、オーディオブック初心者にとってうれしいポイントです。

声優や俳優が朗読をしてくれるので、作品の世界を十分に満喫することができます。Audibleで聴ける主な声優・俳優は以下の通り。

Audibleは有名な声優や俳優を起用した作品も多数あります。たとえば『母性』では戸田恵梨香がナレーションを担当し、『Nのために』では榮倉奈々が起用されています。このように、ドラマや映画、アニメでおなじみの役者がナレーターとして出演している作品もあります。

詳しくはAudible公式サイトで確認してください。

オーディオブックは音声で本の内容を聴けるので、聴きながら他の作業ができることも利点の一つ。

「料理をしながら」「お風呂に入りながら」「子どもと遊びながら」「運動しながら」といったように、忙しくて読書する時間を取れない人でも効率よく本を読み進められます。

スマホ（iPhone／Android）はもちろん、PC（Windows／Mac）、タブレット（iPad／Android／Fireタブレット）、Apple Watch、Amazon Echo（Alexa）などのデバイスでも聴くことができます。

対応端末が多いので、さまざまなシーンに合わせて活用することが可能です。ただし、一度につき1つの機器での利用のみで、複数端末での同時聴取はできません。

Audibleアプリには多くの機能が搭載されていて、使いやすいデザインになっています。

アプリの再生画面では早送り・巻き戻し、再生速度の変更、タイマー、ブックマーク（クリップ）などが使えます。たとえば、画面下部の［車］ボタンを押すとドライブモードに切り替わり、画面のボタンが大きく表示してくれます。

Audibleアプリに搭載されている主な機能は以下の通りです。

英語はもちろん、中国語、韓国語、フランス語などの語学学習に特化したオーディオブックもあるので、リスニングの勉強にも最適です。

前述した再生速度の変更機能や早送り・巻き戻し機能なども役に立ちます。

Audibleには、「休会」という制度が設けられています。Audibleのサブスクリプションを一時的に停止するオプションで、これを利用することで一定期間の間、月額料金の請求を止めることができます。

たとえば、旅行などでサービスを利用できない期間や、オーディオブックの使用を一時的に控えたい時に、わざわざ解約することなくサービスを一時停止することができます。

休会の期間は、最大3カ月まで1カ月単位（30日／60日／90日）で選択できます。もちろん休会中は聴き放題対象作品やポッドキャストを聴けなくなりますが、いつでも簡単に再開できます。

休会中はアカウントが一時的に無効となりますが、すでに購入したオーディオブックや履歴はそのまま残ります。

メリットがある一方で、実際に使っていて残念に感じる部分もあります。登録する前に知っておきたい、Audibleの弱点についてもピックアップします。

Audibleの聴き放題対象になるのは20万冊以上となっており、全配信コンテンツ40万冊以上の約2分の1です。Audible全体で配信している日本語作品は約1万8000冊で、聴き放題ではその95%をカバーしているので、聴き放題対象作品も日本語以外のコンテンツのほうが圧倒的に多いということになります。

紙の書籍やKindle本と比べると品揃えが充実しておらず、Audibleはまだ発展途上。自分の聴きたい作品が聴き放題に含まれておらず、物足りなさを感じることも少なくありません。今後、日本市場でもオーディオブックコンテンツが拡充されることを期待したいところです。

Audibleで対応している支払い方法は、請求先住所が日本国内のクレジットカードとデビットカードに限られます。

電子マネーやAmazonギフト券、コンビニ支払い、銀行口座振替などに対応していないため、クレジットカードを持っていない人はAudibleを利用できないということになります。

Audibleは月額1500円で、サブスクリプションとしては料金が安いとは言えません。同じAmazonが提供するKindle本の読み放題サービス「Kindle Unlimited」でも月額980円です。

書籍にプロのナレーションという価値が加わるので、どうしても値段は相応になってしまう傾向にあります。自分好みのコンテンツが見つからなかったり、朗読の品質などに納得できなければ、料金が高いと感じるかもしれません。

また、ライバルの「audiobook.jp」にはある割安な年額プランが用意されていない点も少し残念です。

オーディオブックサービス全般で言えることですが、音声で楽しむことが醍醐味のオーディオブックは、本の中の必要な部分だけを読む「飛ばし読み」ができません。1冊10時間超えの長編となる作品もあるので、途中で聴き飽きてしまう可能性もあります。

ただし、下記の機能を活用することで、似たような操作が可能です。

Audibleのオーディオブックには、いくつかの再生機能が備わっています。

• 再生スピードの変更
• 早送り／巻き戻し（10〜90秒まで）
• ブックマーク
• スリープタイマー
• オフライン再生

特に、早送り／巻き戻し機能は秒数は10〜90秒まで任意に設定できるので、うっかり聞き逃したときに役立ちます。また、ブックマークを使えば気になるページにメモを残しておけるので、任意の場所を繰り返し何度も聴くことも可能です。

ラジオやポッドキャストを聴かない人にとっては、文字情報なしで本を聴くというスタイルに慣れない場合があります。特に内容が難しい作品では、頭に入らないようなことがあるかもしれません。はじめのうちはオーディオブックに耳を慣らす必要があるでしょう。

初めてAudibleを使う際は、短めで平易な内容の本から始めるのがおすすめです。聴き続けるうちにだんだんと耳が慣れ、自然と内容を理解できるようになるはずです。

声が耳に馴染むかどうかは、オーディオブックの満足度に大きく影響します。

人によって好きな声や心地よく感じるペースは異なるため、絶賛されているナレーターであっても「声が落ち着きすぎて眠くなる」「感情表現が薄い」と感じてしまうこともあるかもしれません。

Audibleは聴き放題サービスなので、どれだけ多くの本を聴いても追加料金は発生しません。気になる本を試しに聴いてみる感覚で、多様な作品や声を楽しむことができます。

ナレーターの声が自分に合わない場合も無理に聴き続ける必要はなく、別の作品を探せばいいのです。お気に入りのナレーターを見つけたら、ナレーターの名前をタップすればその人が朗読する他の本を簡単に探すことができます。

Audibleで読み放題対象作品の中から好きなオーディオブックをライブラリーに追加したり、再生したりといった基本操作を紹介します。事前にAudibleのアプリをインストールしておくとスムーズです。

Audibleのコンテンツをライブラリーに追加する方法です。やり方はiOS版アプリもAndroid版アプリも同じです。

Audibleで聴きたい作品を選択し、［ライブラリーに追加］を押しましょう。オーディオブックがライブラリー内に保存されます。

その上の［再生］ボタンはライブラリーにダウンロードせずにストリーミング再生できるため、作品を試聴したいときなどに活用しましょう。

「ライブラリー」タブを開き、先ほど追加した作品をタップするとダウンロードされるので、オフライン状態でもオーディオブックを聴けます。

ライブラリーにダウンロードしておけるオーディオブックの数に制限は設けられていません。

オーディオブックの再生には、基本的にAudibleアプリを使います。

画面下部の［ライブラリー］タブをタップし、一覧から再生したいタイトルを選ぶと本が再生されます。

画面下にある作品の表紙を押すと、早送りや巻き戻し、ブックマーク、再生速度の変更などの機能を使えます。

聴き終わって不要になったオーディオブックはライブラリーから削除して整理したり、端末から削除して空き容量を確保したりするのがおすすめです。

まずは「ライブラリー」タブで削除したい作品の右端にあるメニューボタン​​をタップします。

［端末から削除］をタップすると、端末からオーディオブックのデータだけ削除できるので、ライブラリー内にオーディオブックの表紙が残ります。

また読みたくなったら、ライブラリーの表紙をタップすれば再ダウンロードできます。

［ライブラリーから削除］を押すと、ライブラリーからデータだけでなく表紙も含めて削除されるので、ライブラリー内をきれいに整理できます。

聴き放題対象作品をライブラリーから削除した場合、その作品はAudibleに返品されます。また読みたくなったら、最初にライブラリーに追加したときと同じ手順で再ダウンロード可能です。

オーディブルは無料体験中であってもいつでも解約できます。手続きをしても即サービスが使えなくなるのではなく、残りの無料体験期間があれば終了日まで聴き放題を利用できます。

ただしオーディブルを完全に退会すると、今まで読み放題だった作品はライブラリーから消え、再度読むには有料で購入しなければならなくなります。以下、退会手続きの方法を紹介します。

ここではAudibleの無料体験への登録や基本的な使い方について、よくある疑問に回答します。