本記事では、サブスク音楽配信サービス「楽天ミュージック」の支払い手段について、どの方法が利用できるかを実際に検証・調査し、その結果を詳しく解説します。公式サイトでは利用できる支払い方法について詳しく記載されていませんが、実際に試してみると、11種類ものバリエーション豊かな支払い手段を使えることが分かりました。
楽天ミュージックは登録方法によって使える支払い方法が変わる

楽天ミュージックには、上図の通り有料プランの登録方法が2通り存在します。1つは、楽天ミュージックの申し込みサイトから有料プランに登録する方法(画像左)。2つ目は「楽天ミュージックアプリ」からOSのアプリ内課金システムを介して有料プランに登録する方法です(画像右)。
上記どちらの登録方法を選択するかによって、利用できるプランと支払い方法が変わってきます。登録方法ごとに利用できる払い方法を一覧表にまとめました。
楽天ミュージックの申し込みサイトから有料プランに登録する | 楽天ミュージックアプリからアプリ内課金システムを介して有料プランに登録する | |||
---|---|---|---|---|
iPhoneの場合 | Androidスマホの場合 | |||
スタンダードプラン |
|
|
|
|
ライトプラン | ||||
学割プラン | -(申込み不可) | -(申込み不可) | ||
楽天カード・楽天モバイル会員対象プラン | -(申込み不可) | -(申込み不可) | ||
年額プラン(スタンダードプラン/ライトプラン) | -(申込み不可) | -(申込み不可) |
- ※1:Visa・Mastercard・JCB・American Express
- ※2:Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club
- ※3:Visa・Mastercard・JCB・American Express・Visa Electron
ウェブサイト経由で入会する場合、利用できる支払い方法は「クレジットカード/デビットカード」と「楽天ポイント」「楽天キャッシュ」の3種類。かつては「楽天ペイ」のオンライン決済も利用できましたが、2021年5月11日をもって対応を終了しています。
一方、アプリ内課金システムを介して登録する場合は、OSのプラットフォーム(iPhoneは「App Store」Androidスマホは「Google Playストア」)を使った決済で料金が支払われます。App StoreやGoogle Playストアに設定している支払い方法がそのまま使われるので、クレジットカードのほか、キャリア決済(通信料金との合算払い)、PayPayオンライン支払い(iPhoneのみ)、メルペイオンライン支払い(Androidスマホのみ)なども使えます。支払い方法のバリエーションは、ウェブサイト経由よりもかなり豊富です。
ただ、後述するようにアプリ内課金システムを介しての登録は、プランの選択肢が少なくなりますし料金も割高です。「どうしてもクレジットカードが使えない」といったやむを得ない理由がない限り、おすすめはできません。
「ウェブサイト」を介して有料プランに登録する場合の支払い方法は3種類
「ウェブサイト」を介して有料プランに登録する場合、利用できる支払い方法は以下の3種類です。
- クレジットカード/デビットカード
- 楽天ポイント
- 楽天キャッシュ
クレジットカード/デビットカード

ウェブサイト経由で楽天ミュージックに申し込む場合、クレジットカードの登録が必須です。後述する「楽天ポイント」や「楽天キャッシュ」で支払う予定であっても、クレジットカードを登録しなければ申し込みを完了させることができません。
なお、クレジットカードは楽天カード以外も登録可能です。Visa・Mastercard・JCB・American Expressいずれかの国際ブランドであれば、発行会社は問いません。筆者が試したところ、デビットカードも問題なく登録できました(あおぞら銀行のVisaデビット機能付きキャッシュカードを使用)。

プリペイドカードは何度試してもエラーが出てしまった
「国際ブランド付きのプリペイドカード(バーチャルカード)」は、楽天ミュージックの支払い方法としては登録できないようです。
実際に「au PAYプリペイドカード」と「Kyash」の登録を試みましたが、「セキュリティコードが異なる」旨のメッセージが出てエラーになってしまいました。公式ヘルプによると、どうやらこのメッセージが出るカードは使えないようです。
楽天ポイント

「楽天ミュージック」の利用料金は、楽天ポイントで支払うことも可能です。楽天ポイント1P=1円として利用でき、最低50ポイントから最大980ポイントまで適用できます。楽天ミュージックの料金を全額楽天ポイントで支払ってもOKです。
ただし、楽天ポイントで全額支払う予定の人も、クレジットカード/デビットカードの登録自体は必ずおこなわなければなりません。“カード登録なし”では楽天ミュージックの有料プランに申し込むことができないので注意しましょう。

ポイント利用方法の選択画面
楽天ミュージックのサービス申し込み画面を一番下までスクロールすると、「ポイントご利用方法選択」という画面が表示されます。楽天ポイントで支払いたい人は、「ご利用可能なすべてのポイントを利用する」もしくは「毎月固定のポイントを指定する」のどちらかを選択しましょう。
楽天キャッシュ

楽天ポイントが足りない場合「楽天キャッシュ」で支払われる旨が記載されている
前述した「楽天ポイント」での利用設定を済ませると、電子マネー「楽天キャッシュ」でも楽天ミュージックの利用料金を支払えるようになります。
公式に案内されている支払い方法ではありませんが、楽天ミュージック申し込みサイトを見ると「利用料がポイント保有数またはポイント利用上限を超えた際に楽天キャッシュを保有していると、楽天キャッシュも利用されます」と記載されています。

実際、楽天キャッシュを保有した状態だと「現在ご利用可能ポイント」項目には「楽天ポイント+楽天キャッシュ」の合計の数値が記載されていました。どうやら楽天キャッシュを保有している場合、自動的に楽天ポイントに合算され、楽天ミュージックの料金支払いに使用される仕組みのようです。
付与されるのを待つしかない「楽天ポイント」と違って「楽天キャッシュ」は自分の好きなタイミングでチャージすることができます。毎月支払い日までに料金分をチャージしておけば、楽天キャッシュだけで(クレジットカード決済をせずに)支払うことも可能というわけです。

楽天キャッシュのチャージ方法は「楽天カード」「楽天銀行」「セブン銀行ATM」「ラクマの売上金」「暗号資産」の5種類が用意されており、セブン銀行ATMを介せば現金チャージも可能です。楽天ミュージックの料金を現金で支払いたいユーザーは、ぜひ楽天キャッシュを活用してください。
「アプリ内課金」を介して有料プランに登録する場合の支払い方法
アプリ内課金システムを介して楽天ミュージックに登録する場合、OSによって利用できる支払い方法が異なります。自身の環境に合わせて、解説をチェックしてください。
同じプランでも、ウェブサイト経由よりアプリ課金経由のほうが月額料金が割高になります。

楽天ミュージック「申し込みサイト」での価格表示

楽天ミュージック「アプリ」での価格表示
ウェブサイト経由で登録した場合、スタンダードプランの月額料金は980円、ライトプランは月額500円です。一方、アプリ内課金システムを介して登録した場合、スタンダードプランは月額1080円・ライトプランは月額580円です。
また、記事冒頭で紹介したお得な「入会キャンペーン」も、ウェブサイト経由で入会した人にしか適用されません。アプリ内課金システムを介しての入会は、各キャンペーンの対象外なので注意しましょう。
iPhoneユーザーは全部で4種類
アプリ内課金システムを介して有料プランに登録する場合は、iPhoneの「App Store」を介した決済で料金が支払われます。そのため、事前に変更しない限りはApp Storeに設定している支払い方法がそのまま使われることになります。
- 方法1:クレジットカード/デビットカード
- 方法2:Appleギフトカードでチャージした残高
- 方法3:PayPayのオンライン支払い
- 方法4:キャリア決済(通信料金との合算支払い)
ウェブサイト経由では利用できない「キャリア決済」や「PayPayオンライン支払い」などが利用できるのが魅力です。各支払い方法の詳しい特徴や設定方法などは、以下の特集で詳しく解説しています。気になる人はこちらを参照ください。

右上の人形アイコンをタップ

「無料トライアルをはじめる」をタップ
iOS版楽天ミュージックアプリ経由で有料プランに登録するには、まず楽天ミュージックアプリをインストール&起動します。TOP画面で右上の人形アイコンをタップし[無料トライアルをはじめる]に進みましょう。

プランを選択する

Face IDやTouch IDで認証を済ませる
プランを選択して[次へ]をタップしたら、App Storeの決済画面が表示されます。一読して問題なければFace IDやTouch IDで認証を済ませてください。これで登録完了です。
なお、楽天ミュージックには全部で5つのプランが用意されていますが、アプリ内課金を介して登録する際に選べるのは「スタンダードプラン」と「ライトプラン」の月額プランのみ。「楽天カード・楽天モバイル会員対象プラン」「学割プラン」そして各種年額プランは選択できない(表示されない)仕組みになっています。
申し込みサイトはこちら
Androidスマホユーザーは全部で6種類
アプリ内課金システムを介して有料プランに登録する場合は、Androidの「Google Playストア」を介した決済で料金が支払われます。そのため、事前に変更しない限りは、Google Playストアに設定している支払い方法がそのまま使われることになります。
- クレジットカード
- キャリア決済(通信料金との合算支払い)
- Google Playギフトカード残高
- 楽天Edyのオンライン決済
- メルペイのオンライン決済
- PayPal
Google Playストアで設定できる使える支払い方法は、全部で6種類。ウェブサイト経由よりもかなり多彩です。ただし、一部の支払い方法(楽天Edyなど)は、楽天ミュージックのような定期購入には適用できない可能性があるので注意してください。

右上の人形アイコンをタップ

「無料トライアルをはじめる」をタップ
Android版楽天ミュージックアプリ経由で有料プランに登録するには、まず楽天ミュージックアプリをインストール&起動します。TOP画面で右上の人形アイコンをタップし[無料トライアルをはじめる]に進みましょう。

プランを選択する

「定期購入」をタップし、本人認証を済ませる
プランを選択して[次へ]をタップしたら、Google Playの決済画面が表示されます。一読して問題なければ[定期購入]をタップして認証を済ませてください。これで登録完了です。
なお、楽天ミュージックには全部で5つのプランが用意されていますが、アプリ内課金を介して登録する際に選べるのは「スタンダードプラン」と「ライトプラン」の月額プランのみ。「楽天カード・楽天モバイル会員対象プラン」「学割プラン」そして各種年額プランは選択できない(表示されない)仕組みになっています。
申し込みサイトはこちら
支払い方法を変更・確認する手順
楽天ミュージックの支払い手段を変更する方法は、「ウェブサイト」を介して登録している場合と「アプリ内課金」を介して登録している場合で手順が異なります。自身の状況に合わせて手順を確認してください。
「ウェブサイト」を介して有料プランに登録している場合の変更方法
支払い方法やプランの変更などは、「楽天ミュージック」アプリではおこなえません。これらの設定変更は、入会したときと同じウェブサイトでのみできる仕様になっています。上のボタンからウェブサイトにアクセスし、楽天会員情報でログインしてください。

契約内容の確認画面をスクロール

クレジットカードや料金プランの変更ができる
「ご契約内容の確認・変更」という画面を下にスクロールしていくと、クレジットカードや料金プラン、楽天ポイント利用設定の変更がおこなます。
「アプリ内課金」を介して有料プランに登録している場合の変更方法
アプリ内課金システムを介して楽天ミュージックに登録している場合、OSによって変更手順が異なります。自身の環境に合わせて、チェックしてください。
iPhoneで支払い方法を変更する手順

「App Store」アプリを起動する

アカウントアイコンをタップ
iPhoneのホーム画面で「App Store」アプリを開き、右上のアカウントアイコンをタップします。

アカウント名をタップ

「お支払い方法を管理」をタップ
自身のアカウント名をタップし、[お支払い方法を管理]に進みます。

App Storeに設定中の支払い情報が表示されます。新たに支払い方法を追加したい場合は、[お支払い方法を追加]をタップしましょう。
なお、支払い方法を複数登録している場合は、上に表示されているものから優先的に利用されます。Appleギフトカードでチャージした残高があれば、自動的に一番上に表示され、最優先で消費される仕組みです。デフォルトの支払い方法を変えたい場合は、[編集]ボタンを押して優先して使いたい支払い方法を上の順番に変えてください。
Androidスマホで支払い方法を変更する手順

「Playストア」アプリを起動する

アカウントアイコンをタップ
Androidスマホのホーム画面で「Playストア」アプリを開き、TOP画面で右上のアカウントアイコンをタップします。

「お支払いと定期購入」をタップ

「お支払い方法」をタップ
[お支払いと定期購入]→[お支払い方法]の順にタップして進みます。

支払い方法を選択する
設定済みの支払い方法と追加できる支払い方法がそれぞれ表示されます。利用したいものを選んで、案内に従って設定してください。なお、前述したように楽天ミュージックのような「定期購入」のアプリ課金には、一部支払い手段(楽天Edyなど)は利用できない可能性があります。