楽天ミュージックのデメリットを徹底レビュー、入会時に気をつけたい落とし穴・注意点とは?

サービス内容を正しく理解しよう

本記事では、楽天ミュージックの利用を検討している人に向けて、注意点やデメリットを詳しく解説します。有料プランに登録する前にサービス内容や利用条件を正しく理解して、自分に合っているか判断してください。

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楽天ミュージック最大の注意点、登録時の落とし穴とは?

楽天ミュージック有料プランの登録方法

楽天ミュージックを利用する際の最大の注意点、それは有料プランの登録方法(経路)が2通りあるということ。以下、どちらの登録方法を選択するかによって、利用できるプラン種別やキャンペーン適用の可否などが変わってきます。

楽天ミュージックの有料プランに登録する2つの方法
  • 方法1:楽天ミュージックの申し込みサイトから有料プランに登録する【おすすめ】
  • 方法2:楽天ミュージックアプリからアプリ内課金システムを介して有料プランに登録する

結論から言うと、有料プランへの登録はウェブサイト経由でおこなうのがおすすめです。アプリ内課金システムを介しての登録はおすすめしません。

その理由を以下、詳しく解説していきます。

アプリ経由で登録すると利用できるプランが少ない

アプリ内課金システムを介しての登録をおすすめしない最大の理由は、利用できるプランが圧倒的に少ないからです。

プランの種類 ウェブサイト経由での登録 アプリ経由での登録
楽天カード・楽天モバイル会員対象プラン ×
学割プラン ×
スタンダードプラン 月額プラン
年額プラン ×
ライトプラン 月額プラン
年額プラン ×

楽天ミュージックアプリ経由での登録時に選べるのは、スタンダードプランとライトブランの月額プランのみ。楽天カード・楽天モバイル会員対象プラン、学割プラン、そして各種年額プランは選択できない仕組みになっています。

特に楽天ミュージック最大の魅力ともいえる「楽天カード・楽天モバイル会員対象プラン」が利用できないのは、かなりの難点でしょう。

アプリ経由で登録すると一部プランの月額料金が割高になる

ウェブサイトを経由しての利用登録とアプリ内課金システムを介しての利用登録では、それぞれプランの料金設定も異なります。

プランの種類 ウェブサイト経由での有料プラン登録(税込) アプリ経由での有料プラン登録(税込)
楽天カード・楽天モバイル会員対象プラン 780円 -
学割プラン 480円 -
スタンダードプラン 月額プラン 980円 1080円
年額プラン 9300円 -
ライトプラン 月額プラン 500円 580円
年額プラン 5000円 -

ウェブサイト経由で登録した場合、スタンダードプランの月額料金は980円ですがアプリ内課金システムを介して登録した場合は1080円です。同じプランでも、ウェブサイト経由よりアプリ経由のほうが月額料金が100円割高になります。

同じく「ライトプラン」も利用料金が80円高く設定されています。「たかが100円・80円」と感じるかもしれませんが、長期間払い続けると大きな差が生じるもの。「スタンダードプラン」「ライトプラン」を利用するなら、ウェブサイト経由で登録したほうが長い目でみて大幅にお得です。

アプリ経由で登録すると各種キャンペーンを利用できない

楽天ミュージックでは、以下の通りお得なキャンペーンを常時開催しています。

2025年2月現在開催中のキャンペーン
キャンペーン名(略称) キャンペーンコード 特典内容
無料お試し期間延長キャンペーン 60rakuten 無料お試し期間が30日間→60日間に延長
5と0のつく日キャンペーン 39rakuten(再入会の場合はre39rakuten 楽天ポイント合計最大1170ptを進呈
年額プラン利用で1000ポイント付与キャンペーン なし(エントリーが必要) 楽天ポイント1000ptを進呈
楽天銀行キャンペーン なし(エントリーが必要) エントリー後、楽天ポイント250ptを進呈
紹介キャンペーン なし(紹介URLからの登録が必要)
  • 紹介する側:楽天ポイント200ptを進呈
  • 紹介される側:無料お試し期間が30日間→60日間に延長

学生プラン利用で1000ポイント付与キャンペーン(抽選)

なし(エントリーが必要) 抽選で100人に楽天ポイント1000ptを進呈

これらのキャンペーンは、いずれもウェブサイト経由で登録した人にしか適用されません。楽天ミュージックアプリを通じての登録は、キャンペーンの対象外となっています。特典を得たいなら、楽天ミュージックウェブサイト経由での登録がおすすめです。

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楽天ミュージックのデメリットまとめ、他サービスとも比較して紹介

ここからは筆者が実際に楽天ミュージックを使ってみて、気になった点を正直にレビューします。他サービスと比較しながら解説しているので、これから契約しようと思っている人はぜひ参考にしてください。

デメリット1:支払い方法の選択肢が少ない

楽天ミュージックの利用登録をする際に気になったのは、支払い方法のバリエーションが少ないこと。

ウェブサイト経由で入会する場合、利用できる支払い方法は「クレジットカード」と「楽天ポイント」のみ。かつては「楽天ペイ」のオンライン決済も利用できましたが、2021年5月11日をもって対応を終了しています。

プリペイドカードは何度試してもエラーが出てしまった

プリペイドカードは何度試してもエラーが出てしまった

クレジットカードは、発行会社を問いません。Visa・Mastercard・JCB・American Expressいずれかの国際ブランドであれば、楽天カードでなくても登録可能です。筆者が試したところ、デビットカードも問題なく登録できました(あおぞら銀行のVisaデビット機能付きキャッシュカードを使用)。

ただし、国際ブランド付きのプリペイドカードと同じく国際ブランド付きのバーチャルカードは登録できませんでした。試しに「au PAYプリペイドカード」と「Kyash」を使用してみたところ、「セキュリティコードが異なる」旨のメッセージが出てエラーになってしまいました。公式ヘルプによると、どうやらこのメッセージが出るカードは使えないようです。

アプリ経由での登録なら支払い方法の種類は増える

アプリ経由で有料プランに登録する場合は、OSのプラットフォーム(iPhoneは「App Store」、Androidスマホは「Google Playストア」)を介した決済で料金が支払われます。

プランの種類 ウェブサイト経由での入会 iOS版楽天ミュージックアプリ経由での入会 Android版楽天ミュージックアプリ経由での入会
楽天カード・楽天モバイル会員対象プラン
  • クレジットカード(※1)
  • 楽天ポイント
× ×
学割プラン × ×
スタンダードプラン 月額プラン
  • クレジットカード(※2)
  • キャリア決済
  • Appleギフトカード残高
  • PayPay オンライン決済
  • クレジットカード(※3)
  • キャリア決済
  • Google Playギフトカード残高
  • 楽天Edy
  • メルペイ
  • PayPal
年額プラン × ×
ライトプラン 月額プラン
  • クレジットカード(※2)
  • キャリア決済
  • Appleギフトカード残高
  • PayPay オンライン決済
×
年額プラン × ×
  • ※1:Visa・Mastercard・JCB・American Express
  • ※2:Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club
  • ※3:Visa・Mastercard・JCB・American Express

App StoreやGoogle Playストアに設定している支払い方法がそのまま使われるので、クレジットカードのほか、キャリア決済(通信料金との合算払い)やAppleギフトカード、Google Playギフトカードなども使えます。支払い方法のバリエーションは、ウェブサイト経由での入会よりもかなり豊富です。

ただ、前述したようにアプリ経由で有料プランに登録すると、プランの選択肢が少なくなりますし料金も割高です。「どうしてもクレジットカードが使えない」といったやむを得ない理由がない限り、アプリ経由での利用登録はおすすめはできません。

デメリット2:ファミリープランがない

楽天ミュージックは、同じ楽天IDとパスワードでログインすることで複数台の端末で利用が可能です。

ブラウザ版楽天ミュージック(Webプレイヤー)なら、アカウントをシェアしての同時再生も可能です。スマホとパソコンの2デバイスで同じ楽天IDにログインし、同時に楽天ミュージックを再生できるというわけです。

同時再生はできない

復数デバイスでの同時再生はできない

一方、アプリ版同士で利用する場合は、複数デバイスでの同時再生ができません。スマホ同士では、同じ楽天IDでログイン(接続)しておくことはできても、同時に楽曲を再生することはできないのです。

実際、2台のデバイスで同じ楽天IDでログインし、楽天ミュージックアプリで楽曲を同時に再生しようとすると上の画像のようなエラーメッセージが出てしまいます。

楽天ミュージックには、いわゆる「ファミリープラン」のようなアカウントのシェアプランも用意されていません。複数人でアカウントを共有して使う場合は、少し工夫が要りそうです。

デメリット3:配信されていないアーティスト・楽曲もある

楽天ミュージックで配信されている楽曲の数はおよそ「1億」とかなり膨大です。他のサービスと比較しても、決して劣っているわけではありません。

サービス 楽曲数
楽天ミュージック 1億曲以上
Amazon Music Unlimited 1億曲以上
Apple Music

1億曲以上

Spotify

1億曲以上

LINE MUSIC

1億曲以上

auスマートパスプレミアムミュージック(Unlimitedプラン)

非公開

AWA

1億5000万曲以上

YouTube Music Premium

1億曲以上

しかし当然のことですが、この世のすべてのアーティスト、すべての楽曲を聴けるわけではありません。

山下達郎やTHE BLUE HEARTSなど、サブスク音楽配信サービスへの提供を解禁していないアーティストが少なからず存在します。また、なかにはB’zやZARD、JO1、倉木麻衣など、他のサービスで配信されているのに楽天ミュージックでは配信されていないアーティストや楽曲もあります。

とはいえ、この世の全ての楽曲を網羅していなくても、自身の聴きたい楽曲が配信されていればそれで済む話。有料プランに加入する前に、楽天ミュージックのWebプレイヤーでお気に入りのアーティストや楽曲が配信されているか調べてみるとよいでしょう。

配信アーティスト・楽曲を探す

デメリット4:端末に保存している音楽ファイル(ローカルファイル)を取り込めない

楽天ミュージックで聴くことができるのは、楽天ミュージックで配信されている楽曲のみ。端末に保存されている楽曲を取り込んで、管理・再生する機能はありません。例えばCDから取り込んだ音源や、moraなどの配信サイトからダウンロードした楽曲は、楽天ミュージックアプリでは聴くことができないというわけです。

端末内に保存している楽曲と配信サービスの楽曲をまとめて管理したい人には、楽天ミュージックは向きません。「Apple Music」や「YouTube Music Premium」など、端末に保存されている楽曲をアプリ内で視聴できるサービスがおすすめです。

ローカルファイルの取り込み・再生に対応した音楽配信サービスの一例

デメリット5:アプリがダークモードに対応していない

黒を基調としたダークなデザインを採用する音楽配信サービスが多いなか、楽天ミュージックは白を基調としたデザインになっています。

楽天ミュージックアプリのトップ画面

楽天ミュージックアプリのトップ画面

楽天ミュージックアプリの再生画面

楽天ミュージックアプリの再生画面

これはこれで明るく爽やかでいいのですが、できればダークモードに対応してほしいところ。というのも、全体的に白背景なのでシチュエーションによってはかなり眩しく感じることがあります。特に夜寝る前など、暗い場所で楽天ミュージックアプリを起動すると、白い画面がパッと目に入って結構キツいです。

「Apple Music」も同じく白を基調としたデザインですが、端末(iOSとAndroid OS両方)のダークモード設定に対応しています。端末の設定アプリでダークモードに設定すれば、Apple Musicも黒背景のデザインに切り替わるのです。また、「LINE MUSIC」はアプリの設定で「ダークモード」「ライトモード」を選べるようになっています。

ダークモードにはバッテリーの消耗を抑えたり、画面の焼き付き対策になったりと副次的なメリットもあるといいます。今後、楽天ミュージックもダークモードに対応することを期待したいです。

デメリット6:歌詞・フレーズでの楽曲検索ができない

検索タブ

楽天ミュージックには、曲名やアーティスト名の検索機能が搭載されています。楽曲名やアーティスト名の一部分から探せるのはもちろん、映画やアニメ、ドラマの主題歌なら作品タイトルでの検索も可能です。ただし、残念ながら歌詞・フレーズでの楽曲検索には対応していませんでした

YouTube Music

YouTube Music:歌詞の一部を入力すると目当ての楽曲がヒットした

楽天ミュージック

楽天ミュージック:歌詞の一部を入力しても目当ての楽曲はヒットしなかった

たとえばMONGOL800の『小さな恋のうた』を探したいとき、YouTube Musicでは検索窓に曲冒頭の歌詞「広い宇宙」と入力すれば、すぐに目当ての『小さな恋のうた』がヒットします。一方、楽天ミュージックでは「広い宇宙」と入力しても全く別の楽曲が表示され、一向に『小さな恋のうた』にたどり着けません。

歌詞検索は「聴きたい楽曲があるのに、曲名が思い出せない」「ふと耳にした楽曲を調べたい」といったときに重宝します。歌詞検索がなくても通常利用する分には困らないと思いますが、検索機能の使い勝手には少し物足りない印象を受けました。

デメリット7:オフライン再生用にダウンロードした楽曲のデータをSDカードに保存できない(Android版のみ)

写真・動画・音楽などあらゆるデータの保存先をSDカードに変更する方法、容量節約に効果絶大

「YouTube Music Premium」や「Amazon Music Unlimited」など一部の音楽配信サービスでは、オフライン再生用にダウンロードした楽曲の保存先をSDカードに変更できます。内部ストレージの容量が消費されずに済むので、SDカード対応のAndroidスマホユーザーにとってはかなり重宝する機能です。

この点、楽天ミュージックにはオフライン再生機能が搭載されているものの、残念ながら楽曲データの保存先変更には対応していません。

オフライン再生用にダウンロードした楽曲のデータは、溜まっていくとそれなりに容量を食います。楽天ミュージックでオフライン再生機能を利用する際には、聴き終えた楽曲のデータをこまめに削除するように気をつけましょう。

AndroidスマホのSDカードにダウンロードした楽曲を保存できる音楽配信サービスの一例

デメリット8:「キャスト」に対応していない

キャストのイメージ

筆者が残念に思ったのは、楽天ミュージックアプリが「キャスト」に対応していないこと。キャストとは、簡単にいうとスマホで再生中の音楽をスマートテレビやスマートスピーカーなどの機器でストリーミング再生できる機能のことです。

筆者はChromecast Built-inのサウンドバーを持っているので、家で音楽を聴くときはいつもサウンドバーでキャスト再生をおこなっています。ワイヤレスでサッと指定した音楽を流せる点がとても便利に感じていたので、楽天ミュージックがキャストに対応していないのは少し残念です。

とはいえ、スマホからスピーカーにワイヤレスで音楽を流す方法としては「キャスト」よりも「Bluetooth接続」のほうが一般的です。Bluetooth接続なら、対応のスマホとスピーカーさえあればアプリを問わず使えます(もちろん楽天ミュージックも利用できます)。キャストが利用できなくても困らないという人のほうが多いかもしれません。

キャストに対応した音楽配信サービスの一例

無料お試しキャンペーン開催中

EDITED BY
MOEGI