本記事では、Androidスマホの画面をテレビに映し出す「ミラーリング」「キャスト」の方法を4つ紹介。それぞれの特徴や利用条件、接続方法をわかりやすく解説します。
ケーブルの有無やスマホの機種などさまざまな要素を網羅しているので、自分に合った方法を参照してください。
スマホの画面をテレビに映し出す2つの手段「ミラーリング」と「キャスト」の違い
スマホの画面をテレビに映し出す手段は、「ミラーリング」と「キャスト」の2つがあります。
いずれも「スマホの画面をテレビに映し出す」機能には変わりませんが、利用目的に応じて向き・不向きが異なります。まずは、自分がどちらの手段を使うべきなのか確認しましょう。
ミラーリング | キャスト | |
---|---|---|
概要 | スマホ画面をそっくりそのままテレビに映し出す | スマホで再生したコンテンツだけをテレビに映し出す |
接続方法 | ケーブル/ワイヤレスのいずれか | ワイヤレスのみ |
メリット | 基本的にスマホ画面に写っているものなら何でも映し出せる | スマホを自由に扱いつつ、テレビでコンテンツを楽しめる |
デメリット | 接続方法によっては利用できる環境が限られる | 対象のアプリでしか利用できない |
結論からいうと、動画コンテンツや音楽コンテンツをテレビに映し出したいなら、キャストを使うほうが圧倒的に便利です。
一方で、スマホの動きをリアルタイムで投影したい場面では「ミラーリング」を利用するとよいでしょう。たとえば、「スマホゲームのプレイ画面を友達に見せる」「スマホカメラの写真や動画をチェックする」「ビデオ通話の画面をテレビに表示させる」といったような場合にはミラーリングが適しています。

コントロールパネルの「画面のキャスト」ボタン
Androidスマホのコントロールパネル上に「画面のキャスト」というボタンを見かけたことがある人も多いでしょう。これは、後述するChromecastやFire TV Stick、スマートテレビなどにミラーリングの指示を出すときに使用するボタンです。
“キャスト”という名称なのでややこしいですが、機能としてはスマホの画面をそのままテレビなどに映し出す「ミラーリング」だと認識してもらえれば間違いありません。
「ミラーリング」とは?
「ミラーリング」とは文字通り、スマホの画面そのものを鏡のようにテレビに映し出せる機能です。

仕組みは至ってシンプル。HDMIケーブルなどでスマホとテレビを接続すると、スマホに表示されている画面や出力されている音声などがリアルタイムでテレビに共有されます。
HDMIケーブルでの有線接続のほか、後述する「Fire TV Stick」や「Chromecast」を使ったワイヤレスでのミラーリングも可能です。Android TVやGoogle TVを内蔵したスマートテレビを持っているなら、スマホからテレビに直接ミラーリングの指示を出すこともできます。
ミラーリングのメリット
ミラーリングのメリットは、単純にスマホの動きそのものを投影できること。「スマホゲームのプレイ画面を友達に見せる」「スマホで撮影した写真や動画をチェックする」「ビデオ通話の画面をテレビに表示させる」といった場面に最適でしょう。
特にHDMIケーブル経由のミラーリングなら、基本的にスマホ画面に写っているものを何でも表示可能です。後述する「キャスト」機能に対応していない動画コンテンツなどをテレビで見たい場合にも便利です。
ミラーリングのデメリット
HDMIケーブル経由でのミラーリングは便利ですが、仕様上、実際に利用できるスマホはあまり多くありません(詳しくは後述)。
一方で「Chromecast」や「Fire TV Stick」を使ったワイヤレスでのミラーリングは幅広いスマホで利用できるものの、一部有料動画などテレビに映し出せないケースがあります。このように、接続方法によって何かと制限されることが多いのがミラーリングのデメリットでしょう。
「キャスト」とは?
スマホの動きそのものをテレビに映し出すミラーリングに対して、「キャスト」はスマホで再生したコンテンツ“だけ”をテレビに映し出すことができる機能です。

スマホでコンテンツ再生の指示を出すと、「Chromecast」などの機器が自らインターネット(Wi-Fi)にアクセスして動画や音楽の情報を取得し、テレビに出力してくれます。
上図のように、Chromecastなどの専用機器を介してワイヤレスでおこなうのが基本のやり方で、HDMIケーブルによる有線接続ではキャストできません。Android TVやGoogle TVを内蔵したスマートテレビを持っているなら、スマホからテレビに直接キャストの指示を出すことも可能です。
キャストのメリット
ミラーリングで動画をテレビに映し出すときは、スマホ側でその再生画面を表示し続けなければなりません。一方「キャスト」の場合、スマホで動画の再生画面を閉じてもテレビ側での動画は継続して再生されます。
スマホはあくまで動画コンテンツの再生・停止といった指示を与えるだけ。動画データの取得・再生・出力などの処理はすべてChromecastなどの機器側がおこなってくれるので、スマホ側の動画は何も制限されません。また、長時間の動画再生でもスマホの電力消費を心配しなくて済みます。
キャストのデメリット

キャストは、それぞれの機器に対応しているアプリでのみ利用できる機能です。
たとえばGoogleのChromecast(クロームキャスト)は、「YouTube」「TVer」「Hulu」「Netflix」「ディズニープラス」「U-NEXT」「Spotify」「Googleフォト」などさまざまなアプリが対応していますが、「TBS FREE」「テレ東Biz」などには対応していません。Fire TV Stick経由だと対応アプリはさらに少なくなります。
また、スマホの内部ストレージに保存されている動画・音楽、Webブラウザでしか表示できない動画コンテンツなども、スマホからはキャストできません。
Androidスマホの画面をテレビにミラーリング・キャストする4つの方法
Androidスマホで使える「ミラーリング」および「キャスト」の方法を4つ試して、特徴や接続方法、利用条件などをまとめてみました。
接続方法 | ミラーリング | キャスト | 利用できるスマホ | 利用できるテレビ | |
---|---|---|---|---|---|
方法1:HDMIケーブルで有線接続して映し出す | 有線 | ○ | × | DisplayPort Alternate Mode(DP Altモード)対応のスマホ | HDMI入力に対応したテレビ |
方法2:Chromecastを使ってミラーリングする | 無線 | ○ | ○ | Android 4.2以降を搭載したスマホ | HDMI入力に対応したテレビ |
方法3:Fire TV Stickを利用してミラーリングする | 無線 | △ | △ | Android 4.2以降を搭載したスマホ | HDMI入力に対応したテレビ |
方法4:Android TVを搭載したテレビにミラーリングする | 無線 | ○ | ○ | Android 4.2以降を搭載したスマホ | Android TV、Google TV搭載のスマートテレビ |
自身のニーズや目的にあった手段、また環境に適応するやり方を選んで、詳細を確認してください。
方法1:HDMIケーブルでテレビと接続して映し出す

ミラーリングの方法として一番おすすめなのは、HDMIケーブルでスマホとテレビを接続する方法です。障害物の影響を受けやすいワイヤレス接続と比べ、安定した通信ができるのが魅力。ラグ(映像の遅延)が発生したり、映像や音が途切れたり、カクついたりといったことはほとんど起こりません。
また、Fire TV StickやChromecastを経由したミラーリングだと、まれに有料の動画や音楽は再生できないケースがありますが、HDMIケーブル経由なら基本的に何でも表示可能です。

HDMIケーブル接続でのミラーリング
上の画像のようにAndroidスマホとテレビをケーブルと変換アダプタでつなぐだけなので、面倒な事前設定や準備が必要ないのも利点でしょう。
ただし、すべてのAndroidスマホがHDMIケーブル経由でミラーリングできるわけではありません。手持ちのスマホ機種がDisplayPort Alternate Mode(DP Altモード)に対応していない場合、HDMIケーブルでの映像出力はできないので注意が必要です。
用意するもの
準備するものは、「HDMIケーブル」と「HDMI変換アダプタ」の2つです。

テレビをAndroidスマホ接続するための「HDMIケーブル」が必要です。新たに購入せずとも、BDレコーダーや家庭用ゲーム機に付属のものを流用してもよいでしょう。
新たに購入する必要があるなら、コスパに優れ、ユーザー評価も高い下記のHDMIケーブル(ホーリック製)がおすすめ。カラーバリエーションも豊富です。
HDMIケーブルをAndroidスマホに接続するための「変換アダプタ」も用意しなければなりません。AndroidスマホのUSB-C端子に対応しているものを選びましょう。
Amazonなどネットショップでは格安の商品も多数販売されていますが、できるだけ信頼できるメーカーの商品を選ぶことをおすすめします。

Anker PowerExpand+ 7-in-1
今回筆者が使ったのは、スマホ周りのガジェットツールを多く提供する人気メーカー、Anker(アンカー)社が販売する「Anker PowerExpand+ 7-in-1」。HDMIの変換はもちろん、SDカードリーダーやUSB-A変換アダプタとしても使える優れものです。ひとつあれば幅広く活用できるでしょう。
もう少し費用を抑えたければ、同じアンカー製の「Anker PowerExpand+ USB-C & HDMI 変換アダプタ」がおすすめです。Amazonで税込2000円強で手に入ります。
利用できる環境
HDMI接続でミラーリングするには、スマホ側とテレビ側がそれぞれ以下の条件を満たしている必要があります。特に、DisplayPort Alternate Modeに対応しているスマホ機種は多くないので注意が必要です。
- スマホ側の条件:DisplayPort Alternate Mode(DP Altモード)に対応した機種であること
- テレビ側の条件:HDMI入力端子を搭載していること
DisplayPort Alternate Mode(DP Altモード)に対応したスマホとは?

DisplayPort Alternate Mode非対応のスマホはUSB-C端子から映像信号を送信できない
DisplayPort Alternate Modeとは、映像信号などを伝送できるタイプのUSB-C端子のこと。略してDP ALTモードとも呼ばれています。このDP ALTモードに対応していない機種では、HDMIケーブルで接続してもテレビへのミラーリングができません。
HDMIケーブルでのミラーリング可否 | |
---|---|
Pixel 4 | × |
Pixel 6 | × |
Xperia Ace Ⅲ | × |
Xperia 5 | ○ |
Galaxy S21+5G | ○ |
Galaxy M23+5G | × |
Galaxy A20 | × |
AQUOS sense5G | × |
AQUOS sense6 | × |
AQUOS sense Plus | × |
OPPO reno 3 | × |
実際に筆者手持ちのスマホ11台で検証しましたが、画面が映し出されたのは「Xperia 5」と「Galaxy S21+5G」の2つだけでした。残念ながら、DP Altモードに対応しているAndroidスマホの機種はあまり多くないようです。
変換アダプタなどを購入する前に、手持ちのスマホがDP Altモードに適合しているか公式サイトなどで確認することをおすすめします。
HDMI入力端子を搭載したテレビとは?
自身のテレビがHDMI入力に対応しているか確認するには、テレビの背面や側面をチェックします。どこかに「HDMI入力」などと書かれた挿し込み口があれば、そのテレビはHDMIケーブルでの映像投影に対応していると判断できます。

HDMIの挿し込み口
HDMIの入力端子はここ12〜13年以内に購入したテレビであれば、ほぼすべてに搭載されているはず。よく探してみましょう。
ミラーリングのやり方
ここからは、Androidスマホの画面をHDMIケーブル経由でテレビにミラーリングするための接続方法を紹介します。
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変換アダプタをAndroidスマホに接続する
まずは上の画像のように、Androidスマホと変換アダプタ、HDMIケーブルをそれぞれ接続しましょう。
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HDMIケーブルをテレビのHDMI入力端子に接続する
続いて、HDMIケーブルの一端をテレビのHDMI端子に接続します。HDMI端子はテレビの側面や裏側にあるはずなので、よく探してみましょう。
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テレビをHDMI入力に切り替える
テレビの電源を入れて、リモコンにある「入力切替」ボタンからHDMI入力に切り替えましょう。HDMI入力が複数ある場合は挿し込み口に番号が書いてあるはずなので、それを確認してください。
入力を切り替えると、Androidスマホの画面がそのままテレビに表示されます。音声もHDMIケーブルを通してテレビから出力される仕組みです。
方法2:Chromecast(クロームキャスト)を使って映し出す

「Chromecast(クロームキャスト)」を使った方法もおすすめです。同じWi-Fiネットワークに接続しているAndroidスマホの画面を、ワイヤレスでサクッとテレビに映し出せます。
Android OSを提供しているGoogle製のデバイスなだけあって、Androidスマホとの親和性は抜群。スマホの機種やメーカーを問わず、標準機能だけで簡単にミラーリングやキャストを実行できます。Wi-Fi経由で指示を出すので、テレビとの距離を気にせず好きな場所からミラーリング・キャストできるのもメリットでしょう。
用意するもの
用意するのは、「Chromecast」と「Wi-Fi環境」の2つです。

Chromecastは、Googleが提供・販売するメディアストリーミング用デバイスです。簡単な初期設定とWi-Fi接続を済ませるだけで、すぐにAndroidスマホの画面をミラーリング・キャストできる優れもの。
無印の「Chromecast(第3世代)」であれば、Amazonや楽天市場で3000円程度で手に入ります。HDMIの入力端子を搭載したテレビならメーカーや年代を問わず利用できるので、ぜひチェックしてみてください。
利用できる環境
Chromecastの利用条件は、Android 4.2以降を搭載したスマホであること。現時点の最新バージョンがAndroid 12なので、よほど古いスマホでない限りおそらくほとんどのユーザーが満たしているはずです。テレビ側は、HDMIの入力端子を備えていればメーカーや年代問わずどれでも利用できます。
ミラーリング・キャストのやり方
Chromecast経由でAndroidスマホの画面をテレビにミラーリング・キャストする手順を紹介します。
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Chromecastをテレビに接続する
ChromecastをHDMI入力端子に接続し、電源アダプタをコンセントに挿し込みます。
テレビの電源を入れて、リモコンにある「入力切替」ボタンからHDMI入力に切り替えるとセットアップ画面が表示されます。HDMI入力が複数ある場合は、挿し込み口に番号が書いてあるはずなので、それを確認してください。
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スマホで「Google Home」アプリを起動してChromecastをセットアップする
アプリ「Google Home」をダウンロードAndroidスマホに「Google Home」アプリをダウンロードして起動しましょう(プリインストールされているケースもあります)。
「ようこそ」と表示されたら[使ってみる]をタップ。そのまま案内に従って、Wi-Fi接続やデバイス名の設定などをおこなってください。
5分程度あれば終えられる簡単な作業です。初期設定の仕方は、以下の記事でも詳しく解説しています。
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ミラーリングを開始する
Chromecastのセットアップができたら、再び「Google Home」アプリを開きます。メイン画面で設定したChromecast名をタップし、続く画面で
を選択してください。「ミラーデバイスへのキャスト」画面が表示されたら、再び
を選択。確認画面で問題なければ、 をタップすればOK。すぐに画面の共有が開始されます。AQUOSやPixel、Xperiaなどの機種では、コントロールパネル上の「画面のキャスト」ボタンからでもミラーリングを開始できます。
コントロールパネルからミラーリングを開始する手順
Androidスマホの画面を上から下にスワイプし、クイック設定パネルを呼び出します。
「画面のキャスト」項目があれば、これをタップします。検出された「Chromecast」をタップすればミラーリングが開始されます。
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キャストを開始する
続いて、動画や音楽などのコンテンツをキャストする手順を解説します。まずは、キャストしたいアプリを開き、コンテンツの再生画面を表示させてください(ここではU-NEXTを選択)。
画面のどこかにあるキャストボタンをタップし、セットアップ時に設定したChromecast名をキャスト先に選択します。
テレビ側にキャストの待ち受け画面が表示されたら準備完了です。あとは、スマホアプリ側で見たいコンテンツを再生すればOK。コンテンツがテレビに映し出されます。
テレビにキャスト中のスマホ画面
キャスト中は、コンテンツの停止・早送り・巻き戻しなどの操作はすべてスマホアプリ上でおこなえる仕組みです。
なお、スマホ側で再生画面を閉じても、テレビ側でコンテンツは継続して再生されます。キャストを停止したい場合は、再度キャストボタンを押して「接続解除」などをタップしてください。
方法3:Fire TV Stickを利用して映し出す

続いて紹介するのは、Amazonが提供・販売するストリーミングデバイス「Fire TV Stick」を使った方法です。仕組みとしては前述したChromecastと同様、同じWi-Fiネットワークに接続しているAndroidスマホの画面をワイヤレスでテレビに映し出します。
しかし、Fire TV Stickはストリーミングデバイスであって、ミラーリング・キャスト専用機器ではありません。標準機能としてミラーリングをサポートしていないケースがあるほか、キャストに対応しているアプリも限定的です。スマホの機種によっては外部アプリを必要とするケースもあります。利便性や汎用性ではChromecastに劣ってしまうといえるでしょう。
用意するもの
準備するものは、「Fire TV Stick」と「Wi-Fi環境」の2つです。

Fire TV StickはAmazonが提供・販売するストリーミングデバイス。第1世代、第2世代、第3世代のほか、Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Cubeなどさまざまなタイプがあります。標準機能でミラーリングやキャストをサポートしていないケースがありますが、外部アプリを使えばすべての機種で利用可能になるはずです。
利用できる環境
Android 4.2以降を搭載したスマホがあれば、Fire TV Stickでのミラーリングが可能です。現時点での最新バージョンがAndroid 12なので、よほど古いスマホでない限りおそらくほとんどのユーザーが満たしているはずです。
テレビ側は、HDMIの入力端子を備えていればメーカーや年代問わずどれでも利用できます。
ミラーリングのやり方
Fire TV Stickに標準搭載のミラーリング機能を使って、Androidスマホの画面をテレビにミラーリングするための接続方法を紹介します。
Fire TV Stick側の世代やモデル、またAndroidスマホ側の機種(メーカー)によって仕様や手順が変わります。ここで紹介する手順でミラーリングできない場合は、以下の記事を参照してください。
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Fire TV Stickリモコンのホームボタンを長押しして待受画面を起動する
まずは、キャストのやり方を解説します。
Fire TVを起動した状態で、Fire TV Stickリモコンのホームボタンを長押しします。
Fire TV Stickのリモコンを持っていない人、使っていない人はFire TVのトップ画面にある設定ボタンから[ディスプレイとサウンド]→[ディスプレイミラーリング]に進みましょう(画像付き手順は以下を確認)。
Fire TV Stickのリモコンを使っていない人向けやり方
Fire TV Stickのリモコンを持っていない人、使っていない人はFire TVのトップ画面にある設定ボタン
から[ディスプレイとサウンド]に進みましょう。あとは[ディスプレイミラーリング]を選択すればOK。ミラーリングの待ち受け画面が表示されたら、ステップ3のスマホ側の操作へ進みましょう。
表示されたメニューに「ミラーリング」項目があれば、リモコンを操作して起動させます。
ミラーリング機能を起動させると、上の画像のような待ち受け画面が表示されます。この画面を表示させたままスマホ側の操作に移りましょう。
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ミラーリングを開始する
スマホがFire TVと同じWi-Fiに接続されていることを確認したら、画面を上から下にスワイプしてクイック設定パネルを呼び出し、「Smart View」「スクリーンキャスト」といった項目をタップします。
クイック設定パネル上に見当たらない場合は、
ボタンもしくは左下にある鉛筆マークをタップしてこれらの項目を追加しましょう。接続可能な機器として「Fire TV Stick」が検出されたら、そのままFire TV Stick名を押します。
「キャストを開始しますか?」といった内容のポップアップで
や をタップすると、すぐにミラーリングが開始されます。
キャストのやり方
続いて、キャストのやり方を解説します。
Fire TV Stick経由で画面をキャストできるアプリは限定的です。対応していないアプリでは、キャストボタンを押してもFire TVが検出されなかったり、キャストを開始してもうまく表示されなかったりします。
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Fire TVに任意のアプリをインストールする
まずはFire TVを起動して、キャストしたいアプリをFire TVにインストールしてください(ここではYouTubeを選択)。Fire TV上にアプリがないと、スマホ側でキャスト先として検出できません。
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スマホ側でキャストボタンをタップ
Fire TVを起動させた状態のまま、スマホのコンテンツの再生画面に表示される「キャスト」アイコンをタップします。キャスト先としてFire TVが表示されたら、これを選択しましょう。
キャスト中は、コンテンツの停止・早送り・巻き戻しなどの操作はすべてスマホのアプリ上でおこなえる仕組みです。スマホ側で再生画面を閉じても、テレビ側でコンテンツは継続して再生されます。キャストを停止したい場合は、再度キャストボタンを押して「接続解除」などをタップしてください。
方法4:Android TV・Google TVを搭載したスマートテレビを利用する

「Google TV」や「Android TV」を搭載したスマートテレビには、もとからミラーリング・キャスト機能が内蔵されています。
Chromecastといった専用機器を介したり、HDMIケーブルで接続したりせずとも、直接テレビとスマホをワイヤレスで接続してミラーリング・キャストがおこなえるので大変便利です。お互い内蔵されているミラーリング・キャスト機能を使うので、事前の準備や面倒な設定などは必要ありません。
用意するもの
手持ちのテレビが「Google TVやAndroid TVを内蔵したスマートテレビ」でなければなりません。

Android TV搭載のスマートテレビ
国内メーカーでは、シャープ「AQUOS」シリーズ、ソニー「BRAVIA」シリーズ、東芝「REGZA」シリーズなどの一部が対応しています。海外メーカーでは「TCL」がAndroid TV内蔵のスマートテレビを多く出している印象です。
かつてスマートテレビはかなり高額なイメージでしたが、現在はかなり手頃な価格で入手できるようになっています。海外メーカー製品や型落ち品なら、3万円台でも購入可能です。ぜひチェックしてみてください。
利用できる環境
利用条件は、Android 4.2以降を搭載したスマホであること。現時点の最新バージョンがAndroid 12なので、よほど古いスマホでない限りおそらくほとんどのユーザーが満たしているはずです。
テレビ側はAndroid TVやGoogle TV搭載のスマートテレビであるなら、メーカーや機種、バージョンなどは問いません。
ミラーリングのやり方



Google TVやAndroid TVを内蔵したスマートテレビへのミラーリングでは、事前の準備や設定などは必要ありません。テレビを起動した状態でスマホのクイック設定パネルを表示させ、「画面のキャスト」などをタップすればすぐにテレビに画面を共有できます。
上記の手順でミラーリングできない場合は、Google Homeアプリを経由してみてください(手順は前述)。
キャストのやり方


ミラーリング同様、事前の準備や設定などは必要ありません。コンテンツの再生画面に表示される「キャスト」アイコンをタップし、キャスト先としてスマートテレビの名前を選択するだけでOKです。
キャスト中は、コンテンツの停止・早送り・巻き戻しなどの操作はすべてスマホのアプリ上でおこなえる仕組みです。スマホ側で再生画面を閉じても、テレビ側でコンテンツは継続して再生されます。キャストを停止したい場合は、再度キャストボタンを押して「接続解除」などをタップしてください。