楽天モバイルで「Rakuten最強プラン」の申し込みや端末の購入を検討しているものの、料金を支払うためのクレジットカードを持っていない、事情があってクレジットカードを使いたくないという人もいるはずです。
楽天モバイルの支払い方法は口座振替などにも対応しており、クレジットカードがなくても支払いは可能です。ただ、クレジットカード以外の支払い方法は手数料がかかるなどの注意点もあります。
楽天モバイルの契約・端末購入にクレジットカードは必要?
冒頭で述べたように、楽天モバイルの料金・端末代金の支払いはクレジットカードがなくても可能です。対応する支払い方法は下記の通りです。
以降では、プランの申し込みと端末の購入時のそれぞれで使用できる「クレジットカード以外」の支払い方法を解説します。
楽天モバイルのプラン料金をクレジットカード以外で支払う
楽天モバイルのプラン料金をクレジットカード以外で支払う場合、「口座振替」が利用可能です。口座振替を設定する方法や、口座振替を利用できないときに考えられる原因などについて解説します。
「口座振替」による支払いが可能

Rakuten最強プランの申し込み画面
楽天モバイルのプラン料金の支払いに使用できる支払い方法は下記の3つです。
- クレジットカード/デビットカード
- 口座振替
- 楽天ポイント/楽天キャッシュ(支払い方法にクレジットカード・デビットカードを選択した場合にのみ利用可)
楽天ポイント/楽天キャッシュを利用するには支払い方法にクレジットカード・デビットカードを設定しなければならないため、クレジットカードがない場合に利用できる支払い方法は事実上「口座振替」のみとなります。
口座振替は、毎月1日から月末までの利用料金を翌月27日に金融機関に請求し、毎月27日に引き落とされます(土日祝日の場合は翌営業日)。なお、毎月の引き落とし時に110円の手数料が発生します。
支払い方法に口座振替を設定する手順
プラン料金の支払いで口座振替を設定する方法を紹介します。楽天モバイルに申し込む方法は以下の記事を参照してください。
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支払い方法の一覧で「口座振替」を選択
プランの申し込み手順の終盤で支払い方法を選択する画面が表示されます。「プランのお支払い」の項目にあるプルダウンをタップし、支払い方法の一覧から[口座振替]を選択します。
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金融機関を選択し、口座番号などを入力
口座振替で利用する金融機関を選択し、店番号・口座番号・口座名義人名を入力して[金融機関へ]をタップ。各金融機関の申し込みページに遷移します。
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金融機関の申し込みページに遷移
三菱UFJ銀行を選択した場合
ここでは三菱UFJ銀行を例に解説しています(金融機関により入力する項目が異なる場合があります)。利用規約を確認したら、次のページで生年月日・キャッシュカードの暗証番号・銀行のアプリで発行したワンタイムパスワードを入力します。
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銀行口座の登録完了、支払い方法に選択する
これで支払い方法の一覧に銀行口座が登録されました。登録した銀行口座を支払い方法に選択し、申し込みを進めてください。
楽天モバイルの口座振替を利用可能な金融機関
- 楽天銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- ゆうちょ銀行
- PayPay銀行
- ソニー銀行
- 住信SBIネット銀行
- セブン銀行
- auじぶん銀行
- イオン銀行
- 新生銀行
- 各信用金庫 など
楽天モバイルの口座振替は、三菱UFJファクター株式会社の「ネット口座振替受付サービス」を利用しています。詳細は三菱UFJファクターの公式サイトを参照してください。
口座振替できないときに考えられる原因は?
口座振替を選択できない、あるいは利用できない場合、以下に挙げるような原因が考えられます。
- 金融機関によっては口座振替を申し込みできない時間帯がある
- 自身が利用している金融機関が楽天モバイルの口座振替に対応していない
- 端末・製品の購入時には口座振替を選択できない
- 未払い料金は口座振替で支払えない(my楽天モバイルまたはコンビニ払込票)
口座振替の申し込みは原則として24時間対応していますが、金融機関によっては例外的に受付を休止している時間帯があります。たとえば三菱UFJ銀行の場合、第2土曜日21時~翌日曜日7時は申し込みできません。
受付対応時間の詳細は三菱UFJファクター株式会社の公式サイトを参照してください。
また、端末や製品(スマホケースや充電器など)を購入する際は口座振替を利用できません。クレジットカード以外の支払い方法として代金引換を利用できます(次項で解説)
楽天モバイルで購入した端末をクレジットカード以外で支払う
楽天モバイルの端末・製品(スマホケースや充電器など)をクレジットカード以外で支払う場合、「代金引換」が利用可能です。ここでは、代金引換を設定する方法や、代金引換を利用できないときの原因などについて解説します。
「代金引換(代引)」による支払いが可能

端末の購入画面
楽天モバイルで端末または(Wi-Fiルーター、スマホケース、充電器、AirPodsなど)を購入する際に使用できる支払い方法は、下記の3つです。
- クレジットカード/デビットカード
- 代金引換(代引)
- 楽天ポイント/楽天キャッシュ(支払い方法にクレジットカード・デビットカードを選択した場合、一括払いまたは分割払いの初回のみ利用可)
楽天ポイント/楽天キャッシュを支払いに使うには支払い方法にクレジットカード・デビットカードを選択しなければならないので、クレジットカードがない場合に利用できる支払い方法は「代金引換」のみとなります。
楽天モバイルで端末などの製品を購入した場合、製品の受け取り時に配送業者に現金で代金を支払います。代金引換には合計金額に応じて330円〜1100円の手数料が発生します(詳細は後述)。
支払い方法に代金引換を設定する手順
端末・製品を購入する際に代金引換を設定する方法を紹介します。



方法は非常に簡単。端末の購入手続きの終盤に支払い方法を選択する画面が表示されます。「お支払い方法の選択」のプルダウンをタップし、[代金引換]を選択するだけ。あとは購入の申し込みを進めてください。
購入した商品の受け取り時、配送業者に商品代金と代金引換手数料を支払います。
代金引換できないときに考えられる原因は?
端末・製品の購入時に代金引換を選択できない場合、おもに以下に挙げる原因が考えられます。
- 端末・製品を分割払いで購入した場合
- 本人確認方法で「受け取り時に自宅で確認」を選択した場合
- 送料を含む合計購入金額(税込)が30万1円以上の場合
- 楽天モバイルショップ(店舗)で製品を購入した場合
代金引換に対応するのは、端末・製品を一括払いで購入する場合のみ。24回払いまたは48回払いで購入するときは代金引換を利用できません。支払い回数で24回払いまたは48回払いを選択した状態で手続きを進め、支払い方法として代金引換を選択すると一括払いに切り替わってしまうので要注意です。
また、本人確認方法で「受け取り時に自宅で確認」を選択すると、支払い方法の一覧に代金引換が表示されません。代金引換を利用するなら、本人確認方法は「書類画像をアップロードで確認」または「AIかんたん本人確認(eKYC)」(回線と同時に申し込み、SIMタイプでeSIMを選択した場合のみ利用可)を選択してください。
クレジットカードなしで楽天モバイルを契約・端末購入する際の注意点
楽天モバイルをクレジットカードなしで利用する場合、手数料がかかったりデータプランに申し込めなかったりと、いくつか注意すべき点があります。
口座振替・代金引換(代引)は手数料がかかる
プラン料金の支払いに口座振替を利用する場合、毎月110円の手数料が発生します。また、製品の購入時に代金引換を利用した際は購入金額に応じた手数料がかかります。
合計購入金額(※) | 代金引換手数料 |
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9999円以下 | 330円 |
1万円〜2万9999円 | 440円 |
3万円〜9万9999円 | 660円 |
10万円〜30万円 | 1100円 |
30万1円以上 | 代金引換は利用不可 |
(※)合計購入金額は製品代金代金+送料の合計金額(税込)
楽天ポイント・楽天キャッシュはクレジットカード支払いでないと利用できない

口座振替・代金引換による支払いでは楽天ポイント/楽天キャッシュを使用できない
楽天モバイルではプラン料金の支払いおよび製品の購入に楽天ポイント/楽天キャッシュを支払いに利用できます。しかし、楽天ポイント/楽天キャッシュを使うには、支払い方法にクレジットカード・デビットカードを設定する必要があります。支払い方法で口座振替または代金引換を選択すると、そもそもポイント利用設定の項目が表示されません。
楽天モバイルを利用すると、支払い金額100円(税抜)につき楽天ポイントが1ポイント貯まります。貯まったポイントは1ポイント=1円として楽天モバイルの利用料金にも充当できますが、クレジットカードがない場合、貯まったポイントは楽天市場での買い物などそのほかの用途で使う必要があります。
端末購入時に「買い替え超トクプログラム」(48回払い)を利用できない

楽天モバイルには、対象のiPhoneまたはAndroidスマホを48回払いで購入すると最大半額分の支払いが不要になる「買い替え超トクプログラム」があります。同プログラムを利用して対象の端末を購入し、25カ月目の支払い以降に購入した端末を返却すると残りの支払いが不要になるという仕組みで、端末購入サポートとして提供されています。
たとえば、iPhone 16(本体価格14万1700円/2025年7月時点)を買い替え超トクプログラムを利用して購入すると、端末の支払いは月々2952円です(48回目のみ2956円)。25回目の支払い時に購入したiPhone 16を返却すれば、支払い総額は7万3800円となり、残債の6万7900円が免除されます。
買い替え超トクプログラムを利用できるのは、端末代金の支払い方法を楽天カードに設定した場合のみ。また、クレジットカードの中でも楽天カードに限定されており、楽天カードを持っていない人はその他のクレジットカードを設定していても買い替え超トクプログラムは利用できません。
Rakuten最強プラン(データタイプ)には申し込めない

「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は、楽天モバイルのデータ通信専用プラン。通常の「Rakuten最強プラン」と料金体系は同じですが、データタイプは本人確認不要で申し込めるのが特徴。ただし、OS標準の通話アプリによる音声通話、楽天リンク、MNP転入・転出には対応していないなどの制限もあります。
データタイプに申し込めるのは、プラン料金の支払い方法を楽天カードに設定した場合のみ。楽天カードを持っていない人は、その他のクレジットカードを設定していてもデータタイプを申し込めません。
料金が口座引き落としできない場合(未払い)はどうなる?
楽天モバイルの利用料金を口座引き落としできないなど、未払いがあった場合、回線の利用停止または契約解除となる可能性があります。

口座振替で料金未払いが発生している場合
プラン料金を口座振替で支払っている場合、翌月27日に料金が口座から引き落とされます。ここで引き落としができず未払いが発生すると、メールによる督促状および利用停止案内、コンビニ払込票(ハガキ)が届きます。それでも支払いが確認できないと回線の利用停止、さらには契約解除という措置となります。
契約解除後は取り消しできず、料金の支払い義務は継続します。料金を支払っても、それまで利用していた電話番号は再利用できません。通信事業者間では利用者情報が共有されており、料金未払いによる契約解除となると、楽天モバイルだけでなく他の通信事業者との回線契約が難しくなります。また、契約解除後も料金の未払いが続くと、法的措置となる可能性があります。