LINEのグループを完全に削除する方法──解散時のメンバー退会手順とは
LINE(ライン)のグループには、グループそのものを削除したり、解散したりする機能は備わっていません。個人的に退会(退出)する、あるいは自分のトークリストから非表示/削除することはできますが、それだけでは他のメンバーは引き続きグループトークを使えてしまいます。
必要なくなったLINEグループを完全に削除したい、これ以上使えないようにしたい場合には、メンバーを全員退会させてから自分も退会するという方法をとります。今回は、LINEグループの「完全な削除」手順から、削除後に及ぶ影響までをまとめました。
グループ削除(解散)の前に確認しておきたい注意点
LINEグループの完全な削除にあたって、事前に知っておきたいポイントを解説します。
自分の退会やトーク削除だけではグループは解散できない
グループから自分が退会すれば、以後そのグループからのメッセージなどは届かず、目に触れなくなります。しかし、グループ自体は他のメンバーがいる限り残っており、過去のあなたのメッセージ履歴やアルバムなどの写真も引き続きLINE上に存在し続けます。
トークリストからグループトークを長押し(左スワイプ)でトーク自体は削除可能だが
また、トークリストからグループトークを削除することもできますが、これもグループの削除にはなりません。他のメンバーがメッセージを送れば、即座にそのグループトークが再表示されます。
自分だけの退会やトークの削除では、グループ削除(解散)にはならないのです。

削除したグループ自体やトーク履歴などは復活(復元)できない
詳しくは後述しますが、グループを完全に削除するとトーク履歴はバックアップをとっていても復元できません。また、アルバムやノートなども消えてしまいます。
同じメンバーでグループの作り直しは可能だが、過去のデータは引き継げない
以前とまったく同じグループを復活させる方法はありませんが、また同じメンバーを招待してグループを作成することは可能です。その場合でも、過去のグループのトーク履歴をそこへ引き継ぐといったことはできません。

LINEグループを完全に削除するための正しい手順
LINEでグループを完全に削除して解散するためには、グループに参加しているメンバーを全員退会させた上で、最後に自分が退会(退出)する必要があります。また、グループに招待中の友だちがいる場合は、招待をキャンセルしておきます。
1グループメンバーを全員退会させる
まずは、自分以外のメンバーをグループから全員退会させましょう。
グループのトークルーム右上にある[]ボタンから[メンバー]を選択。メンバー一覧の画面右上にある[編集]をタップします。
左:iOS版LINEの場合右:Android版LINEの場合
iOS版LINEであれば[-]→[削除]、Android版LINEであれば[削除]→[はい]をタップすると、そのメンバーを退会させることができます。
メンバーを退会させると、「○○が××をグループから削除しました」という通知がトーク上に表示されます。つまり、誰が誰を退会させたのか、グループのメンバー全員に伝わることになります。
当然、退会させられた側にも表示されるので、あらかじめグループを解散するための退会という旨を伝えておいたほうが無難でしょう。

2グループへの招待はキャンセルする
削除したいグループに招待中の友だちがいたら、招待をキャンセルする必要があります。メンバーを退会させる時と同様、グループメンバーの一覧画面からキャンセルできます。
iOS版の場合
iOS版LINEなら[-]→[削除]、Android版LINEなら[削除]→[はい]をタップすれば、そのメンバーの招待をキャンセルできます。
招待をキャンセルすると、「○○がグループへの××の招待をキャンセルしました」と表示されます。
メンバーを退会させたり招待をキャンセルしたりする操作は、グループ作成者や招待した人に限らず誰でもおこなえます。つまり、この方法でのグループ削除はメンバーなら誰でもできるのです。

3最後に自分がグループを退会する
メンバーを全員退会させ、招待もキャンセルしたら、最後に自分も退会します。
グループのトークルーム右上にある[]ボタン→[退会]をタップ。確認画面で[退会](iOS版LINEの場合)または[はい](Android版LINEの場合)をタップすれば退会完了です。
ホームタブのグループリストから退会する方法
あるいは「ホーム」タブのグループリストから退会したいグループを開き、設定ボタン[]→[グループを退会]をタップして退会することもできます。
また、同じように友だちリストから該当のグループを長押し(iPhone/Android共通)して、[退会]を選択してもかまいません。
これで、当該グループにはメンバーが1人もおらず、誰も参加していない状態になりました。このグループはこれ以上使えなくなったので、完全に削除された(解散)というわけです。
LINEグループ削除後は自分や相手にどう見えるか
グループ削除といっても、あくまでもメンバーが全員退会することによってグループの機能を使えないようにしているだけなので、削除後の影響も退会した/させられた場合と同じです。
削除後にトークリストに残ったグループトークの履歴には、どのような影響が及ぶのかまとめました。
元メンバー視点(退会させられた側)
退会させられると「メンバーなし」となり、トークを送信できない
退会させられた元メンバー側では友だちリストからグループが消えますが、トークリストに残った履歴から、自分が退会になるまでのトーク内容を見ることができます。もちろん、メッセージは送れません。
グループ名には「メンバーなし」、メッセージ入力欄には「トーク相手がいません」と表示されます。

ノートやアルバム機能は利用できなくなる
また、トーク履歴からノートやアルバムを見ようとすると、ボタンがグレーダウンしてタップしても開けないようになっています。
残しておきたい写真・動画などがあれば、事前に保存しておきましょう。翻ってグループを削除する人は、それくらいの時間的猶予をメンバーに与える気遣いが必要かもしれません。


グループを削除したユーザー視点(自分)
自らグループを退会した場合、友だちリストやトークリストに当該グループ自体が表示されなくなります。そして、ノートやアルバムだけでなく、トーク履歴も閲覧できなくなります。
トーク履歴をバックアップしても、グループ自体が削除されてしまうと復元できないため、取っておきたいトークは事前にスクリーンショットやテキストデータなどで保存し、写真はアルバムなどからダウンロードしておくようにしましょう。


検証したLINEのバージョン:iOS版10.12.1、Android版10.12.1