iPhoneの履歴を消す/残さない方法まとめ──Google検索やSafari、使用履歴などを削除する
iPhoneに検索や閲覧などの履歴が残っていると、うっかりマズい痕跡を見られてしまう危険性は低くありません。
そこで今回は、Safariによるウェブの閲覧やGoogle検索、電話の発着信やキーボードの文字変換候補表示、アプリのダウンロードや、YouTube、Googleマップの検索など、iPhoneのあらゆる履歴の削除方法や非表示で利用する方法をまとめました。
Androidスマホのあらゆる履歴を削除/残さない方法まとめ
iPhoneでの検索履歴を削除する方法
iPhoneの標準ブラウザ「Safari」では、デフォルトの検索エンジンにGoogleが搭載されています。
新たなウェブブラウザをインストールしたり、検索エンジンを変更したりしない限り、iPhoneでのネット閲覧・検索履歴を削除するにはSafariとGoogleの設定に着目する必要があります。
Safariの閲覧履歴を削除する
iPhoneを使ったウェブ閲覧の履歴管理は、Safariの「ブックマーク」タブ内でおこないます。
1閲覧履歴を表示する
まず「Safari」アプリをタップして起動したら、画面右下にある[ブックマーク(本のマーク)]をタップします。
上部にある3つのタブのうち、右の時計マークのタブを選択します。
すると、これまで閲覧したページが時系列で一覧表示されます。履歴の削除には、右下の[消去]をタップします。
2閲覧履歴を消す
履歴画面の[消去]をタップすると、消去する対象が表示されます。表示される各種の履歴消去メニュー(直近1時間・今日・今日と昨日・すべて)に応じて、閲覧履歴が消去されます。
閲覧履歴だけでなく、指定した期間のCookieなども削除されます。
なお、履歴は個別に削除することもできます。
その場合、消したい履歴を左スワイプし、表示された[削除]ボタンをタップします。
Googleなどの検索履歴を削除する
Google検索の履歴を削除するには、直近の検索履歴のキーワード右横にある[×]をタップします。「このキーワードは以前に検索したことがあります」という削除確認のポップアップが表示されます。[削除]をタップするとデバイスから完全に削除されます。
Safari上でのGoogle検索のほかに、iOS版Googleアプリの履歴を削除することも可能です。詳細は下記記事を参照してください。

Safariの検索エンジンにYahoo!を設定している場合は、[検索履歴を消去]をタップし、「検索履歴を消去してよろしいですか?」のポップ表示で[OK]をタップします。Googleとは異なり、キーワードごと個別に削除することはできません。
1iPhoneの設定から検索履歴を消す
Safari内ではなくiPhoneの設定を変更すれば、検索キーワードの候補やトップヒットの読み込みなどを無効化し、より一層プライバシーを向上させることができます。
まず、iPhoneの設定アプリで[Safari]を選択。次の画面で[履歴とWebサイトデータを消去]→[履歴とデータを消去]の順にタップします。
どちらの表記もグレーになれば、検索・閲覧履歴、Cookie、その他のブラウズデータが削除されます。
2Googleなどの検索エンジンによるサジェストを消す
続いて、検索キーワードの入力時に提示されるサジェストの有無を調整しましょう。
[検索エンジンの候補]をオフにすれば、Googleなど検索エンジンによる検索候補が表示されなくなります。
また[トップヒットを事前に読み込む]をオフにすれば、ブックマークと閲覧履歴に基づいて推測されるWebサイト(トップヒット)が表示されなくなります。
iPhoneの各機能の履歴を削除する方法
1文字入力するだけで、よく使っている変換が表示される予測文字変換機能のほか、電話の発着信や特定キーワードで一括検索できるSpotlight検索など、iPhone搭載機能の使用履歴を消す方法も確認しておきましょう。
キーボードの予測変換表示を削除する方法
まず、iPhoneの「設定」を開きます。[一般]をタップ。
続いて[リセット]をタップ。
様々なリセット項目が並んでいます。
ここでは[キーボードの変換学習をリセット]をタップします。
パスコードを入力します。
表示される[変換学習をリセット]をタップしましょう。
これで、キーボード上で入力したすべての変換履歴が削除され、工場出荷時の状態に戻すことができます。
iPhoneキーボードの予測変換学習をリセットし、文字入力履歴を削除する方法
電話の発着信履歴を削除する方法
電話での発着信履歴は、電話アプリの「履歴」タブから削除できます。
個別に履歴を消したい場合
iPhoneの電話アプリを起動し、下部の[履歴]タブを選択。発着信の全履歴を時系列で一覧表示します。
発着信履歴を1件ずつ削除したい場合は、各履歴を左へスワイプします。
[削除]の赤い文字が表示されるので、これをタップすると削除が完了します。
一括ですべての履歴を消したい場合
1回の操作でまとめてすべての発着信履歴を削除したい場合は、履歴一覧の画面の右上にある[編集]をタップします。
各履歴の左側に赤い[-]マークが表示されます。画面の左上にある[消去]をタップします。
表示される[すべての履歴を消去]をタップ。これで、ほとんどすべての発着信履歴が削除されます。ただし、キーパッドから発信した履歴はキーパッド内で記憶されています。注意が必要です(詳しくは下記記事を参照)。
【iPhone】同じ電話番号に連続で高速リダイヤルする方法 発信履歴の削除の盲点にも
また、身に覚えがない発信履歴がある場合の対策は、以下の解説が参考になるかもしれません。
iPhone「勝手に電話を発信された履歴があって怖すぎ」問題の原因と対策
Spotlight検索のSiriからの提案(履歴)を非表示にする
ホーム画面の中央付近から下にスワイプ(もしくは左から右にスワイプ)して上部の検索窓をタップすると表示されるのが、Spotlight(スポットライト)検索です。
iPhoneに保存されているアプリや音楽・動画などのコンテンツ、メールや各種メッセージ、連絡先、Web上の情報まで、特定キーワードで一括検索することができる機能です。
このSpotlight検索に表示されているのが、過去の様々な履歴を元に提示される「SIRIからの提案」です。使用頻度の高いアプリなどが表示されて便利な反面、非表示にしておきたいという人も少なくないはず。
Spotlight検索の候補(履歴)を非表示にするには、「設定」アプリから[Siriと検索]をタップし、[検索の候補]["調べる"の候補][ロック画面上での提案]のタブをオフにします。
この項目をオフにすることで、Spotlight検索のSiriからの提案を非表示にすることができます。
Spotlight検索の結果から除外したいアプリ(Spotlight検索自体使っていないならすべてのアプリ)を指定することも可能です。
「設定」アプリから[Siriと検索]をタップ。対象のアプリを選択したら、次の画面で[検索で表示][ショートカット候補][Siriからの提案を表示]のタブをオフにします。
なおSpotlight検索の無効化は、iPhoneの動作が重く感じるときの改善策につながる可能性があります。

アプリごとの履歴を削除する方法
アプリのダウンロード履歴は非表示にできるほか、利用頻度の高いYouTubeやGoogleマップなどの閲覧・検索履歴も削除することができます。
YouTubeの再生・検索履歴を削除する方法
Googleアカウントにログインした状態で表示されるYoutubeの再生・検索履歴は簡単に削除できます。
さらに、YouTubeは「シークレットモード」や「再生/検索履歴を一時停止」といったプライバシー設定で、履歴を残さずに視聴することも可能です。手順は次の記事で詳しく解説しています。

再生・検索履歴をまとめて消す
YouTubeで履歴を消すには、Googleアカウントでログインした状態である必要があります。
画面右上のアカウントマークからメニューを開き、設定ボタン[]を選択します。
「履歴とプライバシー」の項目にある[再生履歴を削除][検索履歴を削除]をそれぞれタップします。
表示される確認ポップアップで[再生履歴を削除][検索履歴を削除]をタップ。これで、すべての閲覧および検索履歴が削除され、以後表示されなくなります。
選択した再生履歴を消す
選択した再生履歴のみを消したい場合、[ライブラリ]→[履歴]をタップします。
メニューボタン[]から[再生履歴から削除]をタップすると削除が完了します。
選択した検索履歴を消す
YouTubeの検索バーをタップし、検索履歴を表示させます。
消したい履歴を選択し、左にスワイプ(Android:長押し)すると指定した検索履歴を消すことができます。
なお、Youtubeの再生・検索履歴を削除する方法は、次の記事でさらに詳しく解説しています。

Googleマップ(iOS版)の検索・ロケーション履歴を削除する方法
地図アプリの定番「Googleマップ」。Googleマップのアプリには「検索履歴」のほかに、移動した経路や訪れた場所が記録される「ロケーション履歴」があり、第三者に行動履歴がバレてしまう可能性もあります。
これらの履歴はYouTubeと同様、Googleアカウントにログインしている状態で保存、表示されます。ここでは、検索履歴とロケーション履歴のそれぞれを削除する方法について簡単に紹介します。履歴を残さずにGoogleマップを使用する方法や履歴削除の詳細については、次の記事を参照してください。
選択した検索履歴を消す
大前提として、Googleマップで履歴を消すには、Googleアカウントでログインしている必要があります。
アプリを起動したら、左上のメニューボタン[]をタップします。
メニュー画面で設定ボタン[]を選択。
続いて、[マップの履歴]をタップします。
これまで検索したスポットなどの履歴が一覧で表示されます。
1件ずつ削除したい場合は、履歴の右側にあるメニューボタン[]から[削除]をタップします。
また、先ほどの一覧画面で「今日」の右横にあるゴミ箱ボタン[]をタップすると、今日の検索履歴がまとめて削除できます。
指定した期間の検索履歴を消す
指定した期間の検索履歴を一括削除したい場合には、「マップの履歴」画面の検索バー横にあるメニューボタン[]から[アクティビティを削除する基準]を選択。削除する期間を選択してください。
日付を指定して問題なければ[削除]をタップ。削除が完了します。
ロケーション履歴を消す
現在地送信機能およびロケーション履歴を保存する設定がオンになっている場合、iPhoneから送信される位置情報の履歴がGoogleに保存されるようになります。
ロケーション履歴の削除をおこなうには、メニューボタン[]から設定ボタン[]を選択します。
[個人的なコンテンツ]をタップします。
「個人的なコンテンツ」内では、次の履歴を削除できます。該当する箇所を選択し、それぞれの項目で[削除]をタップすれば完了です。
- 指定期間のロケーション履歴の削除:指定した期間のロケーション履歴が削除できる
- ロケーション履歴をすべて削除:すべてのロケーション履歴を完全に削除できる
- ロケーション履歴の自動削除:有効にすると「手動で削除するまで保存する」「18か月間保存する(その後、自動的に削除)」「3か月間保存する(その後、自動的に削除)」のいずれかの保存期間を指定できる
アプリのダウンロード履歴を削除(非表示に)する方法
すでにアンインストールしていても、過去にダウンロードしたアプリの履歴はApp Storeの「購入済み」に残ってしまいます。この購入済みアプリの履歴は削除することはできませんが、非表示化することは可能です。
手順は簡単。App Storeを開き、画面右上にあるアカウントマーク→[購入済み]の順でタップ。あとは削除したいアプリを左スワイプして[非表示]をタップすれば終了です。
閲覧・検索履歴を残さない方法(Safariプライベートブラウズ)
履歴を削除するのではなく、そもそも履歴を残さずネットを閲覧するという選択肢もあります。Safariブラウザには、検索履歴やCookie(ログインIDやパスワードなど)も一切残さない「プライベートブラウズ」という機能が用意されているのです。
プライベートブラウズの設定・解除方法
まずSafariを開いたら、右下にあるタブのアイコンをタップしましょう。
ここで、画面下にある[プライベート]をタップ。
プライベートブラウズをオンにする直前にメッセージが表示されるので、[完了]ボタンをタップしてプライベートブラウズモードに移ります。
Safariのアドレスバーが黒に変わるのがプライベートブラウズモードの特徴です。プライベートブラウズを有効にした後の各種履歴は一切残りません。
また、プライベートブラウズをオフにしたい時は、画面右下にあるタブのアイコンをタップします。
続いて、画面左下の白ヌキ表示の[プライベート]をタップ。
これでプライベートブラウズは解除され、[プライベートブラウズ]の表示や画面デザインも元に戻り、閲覧履歴も残るようになります。
【iPhone】Safariに閲覧・検索・入力の履歴を残さない「プライベートブラウズ」機能の使い方
iPhoneの履歴を「削除できない」ときのよくある原因
履歴が削除できないパターンで最もよくあるのが、Safariの履歴が消せないというもの。履歴消去のボタンがグレーに表示されて削除できない、あるいはSafariの設定が表示されないといったケースが散見されます。
ほとんどの場合、この原因になっているのがiPhoneの「コンテンツとプライバシーの制限」。何らかの理由で制限がオンになったことで、Safariに影響が及んでいる可能性があります。
制限を解除するには、「設定」アプリを開き[スクリーンタイム]→[コンテンツとプライバシーの制限]と進み、[コンテンツとプライバシーの制限]をオフにしてください。
検証端末:iPhone XS(iOS 13.1.3)