iPhoneキーボードの予測変換(変換学習)をリセット・削除する方法
iPhoneやiPadで文字を入力すると、これまでに変換した単語が優先的に予測変換(変換候補)として表示されます。これはキーボードの変換学習が機能し、ユーザーが入力したいであろう言葉を予測しているためです。
ただ、ふだん使わない言葉や他人に見られたくない言葉が予測変換に表示されてしまって困る、といった声もよく耳にします。こうした場合、変換学習をリセット(初期化)して消すことができます。
本記事では、iPhoneキーボードの予測変換をリセットして削除する方法を紹介。さらに、予測変換をオフ(非表示)にできるのかどうかについても解説します。
iPhoneの予測変換をリセットする方法
iPhoneの予測変換をリセットする手順を解説します。予測変換をリセットすると、キーボード辞書が工場出荷時の初期状態に戻ります。
1設定アプリを開く
まずはホーム画面で設定アプリを開きましょう。
2「一般」→「リセット」と進む
[一般]を開き、画面下部にある[リセット]をタップします([キーボード]ではないので注意)。
3「キーボードの変換学習をリセット」を選択
リセットする項目の中から、[キーボードの変換学習をリセット]を選択します。
パスコードの入力を求められるので、パスコードを入力してください。
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4「変換学習をリセット」をタップ
最後に[変換学習をリセット]をタップすれば予測変換のリセットは完了
パスコードが正しく入力できると、最後に確認画面が表示されるので、[変換学習をリセット]をタップしてください。
これで予測変換のリセットは完了です。
予測変換をリセットして初期化されるのは、変換学習によって変換候補として予測表示されるようになった単語だけです。ユーザー自身が個別に登録・編集した「ユーザ辞書」はリセットされません。
したがって、変換候補が消えてしまうと困るような単語は、あらかじめユーザ辞書に登録しておくのがよいでしょう。
日本語の予測変換はオフにできない
予測変換を使わないという人は、オフにして非表示にしたいと思うこともあるでしょう。しかしiOS 13.3の時点では、日本語の予測変換をオフあるいは非表示にすることはできません。
ただし、英語の予測変換だけはオフにすることができます。
英語の予測変換をオフにする手順
英語の予測変換をオフにするには、設定アプリから[一般]→[キーボード]と進み、画面下部の[予測]をオフにします。
左:英語の予測変換が「オン」の場合右:英語の予測変換が「オフ」の場合
予測がオンになっていると英語の予測変換が表示されますが、オフになっていれば予測変換が表示されなくなります。
あくまでもこの設定は英語の予測変換をオフにする方法であり、日本語の予測変換をオフにできるわけではない点は注意しましょう。
よく使う単語は「ユーザ辞書」機能がおすすめ
ユーザ辞書機能
よく利用する単語があれば、ユーザ辞書を設定しておくのがおすすめです。定型文や住所、予測変換では出ないような固有名詞をユーザ辞書に登録しておけば、素早く入力することができます。
ユーザ辞書機能については、下記記事で詳しく解説しています。
予測変換のリセットで文字入力の不具合を改善できることも
予測変換学習のリセットは、文字入力関係の不具合を改善できる可能性があります。
文字入力ができなくなったときや、入力した単語の末尾に空白が入ってしまうとき、キーボードの反応がもっさりと重たくなったときなど、文字入力関係で不具合が生じている場合、キーボードの予測変換をリセットしてみましょう。
これだけで、不具合が改善されることがあります。
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- iPhoneの予測変換をリセットする手順は、設定アプリから[一般]→[リセット]→[キーボードの変換学習をリセット]→パスコードを入力→[変換学習をリセット]
- 日本語の予測変換はオフ(非表示)にできない。予測変換をオフにできるのは英語のみ(設定アプリから[一般]→[キーボード]→[予測]をオフ)。
- よく使う単語や定型文、予測変換に出ない固有名詞は「ユーザ辞書」機能を使うのが便利
- 予測変換をリセットすれば、文字入力の不具合を改善できる可能性もある
検証端末:iPhone XS(iOS 13.3)