iPhoneが「重い」「遅い」時の原因と解消法まとめ

2019-04-16 16:07
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iPhoneが「重い」「遅い」時の原因と解消法まとめ

最新のiOSにアップデートした後、あるいは日々iPhoneを使っている中で、「動作がもたついて重い」「遅くなって困っている」ということはありませんか。

重く感じる原因はバッテリーの劣化をはじめ、アプリやキャッシュ、ネットワークの影響、OSや端末の不具合など様々なことが考えられます。そこで本記事では、なるべく利便性を損なうことなく、緩慢になったiPhoneの動きを軽くできる可能性のある設定や改善・解消法をまとめてみました。

iPhoneが重くなる原因とは

iPhoneが「重い」「遅い」と一口に言っても、その症状はアプリの速度低下にはじまり、動作が固まる、突然クラッシュするなど多彩です。原因はバッテリーの劣化やメモリ(RAM)の空き不足のほか、アプリ単位ではデータが端末に溜まりすぎていることなどが関連していると考えられます。

iOSをアップデートしたらiPhoneの動きが全体的に遅くなったという報告は散見されており、特に古いモデルではそうした現象が顕著なようです。少し古い例ですが、iOS 9とiOS 8.4を比較した上掲の動画でも、そうした様子を伺い知ることができます。

また2017年には、バッテリーが劣化すると、iPhoneの強制終了を回避するためiOSにより性能が下げられ、パフォーマンスが悪くなることをAppleも認めており、このパフォーマンス管理を解除する設定がその後のアップデートで追加されるということがありました(詳細は下記記事を参照)。

とはいえ、実際何が原因となっているのかを正確に特定することは現実的に難しいため、まずは以下で紹介する方法で動作が改善されるか試してみましょう。それでも効果に乏しいという場合には、iPhoneを再起動する、初期化して復元する、修理に出すといったことが必要になるかもしれません。

使っていないアプリを完全に終了させる

特定のアプリによってiPhoneの動作が重くなってしまっている場合には、アプリの強制終了により動作が改善することもあります。

起動されたアプリはメモリ上に作業領域を確保しますが、アプリの起動状況によってはメモリ領域が不足し、動きが遅くなるということが起こり得ます。そこで非常に基本的な方法として、いったんアプリを終了させることが挙げられます。

アプリを完全に終了させる

画面下部をタップしたまま上にスワイプ(ホームボタン搭載機ではホームボタンを2度押し)すると、現在動いているアプリや過去に使ったアプリがAppスイッチャー画面(マルチタスク画面)に表示されます。ここでアプリを上にスワイプすることで、完全に終了させることができます。

メモリ解放をおこなう(アプリ不要)

一挙にiPhoneのメモリ解放をおこなうアプリはApp Storeに多数リリースされていますが、こうしたサードパーティ製のアプリを敬遠する向きもあります。ホームボタンを搭載した端末なら、以下の方法を使ってiPhone単体でメモリを解放できます。

メモリ解放を行う

  1. ホーム画面で電源ボタンを長押しし、「スライドで電源オフ」の画面を表示させる
  2. その画面が表示された状態でホームボタンを押し続ける(5秒くらい)
  3. 再びホーム画面が表示されれば、メモリ全体が解放されている

メモリの解放をおこなうと、作業途中のアプリもリフレッシュされるため、事前に保存をしておくようにしましょう。

何度もメモリ解放をおこなうとバッテリー消費を早める可能性もあるので、必要以上に繰り返すことは避けたほうが無難です。なお、この方法はFace IDを搭載したiPhone X以降のiPhoneでは使えません。

Appのバックグラウンド更新をオフ

iPhoneに様々なアプリをインストールしていると思いますが、その分だけ「Appのバックグラウンド更新」もおこなわれています。これは、アプリを直接起動して使っていない時も裏(バックグラウンド)でコンテンツを更新することを許可しているということです。

Appのバックグラウンド更新をオフAppのバックグラウンド更新をオフ

すべてを無効にすることは、利便性を考えるとあまりおすすめできませんが、更新する必要のないアプリ(リアルタイムの情報が不要なアプリ)のバックグラウンド更新をオフにすることにより、メモリへの負荷軽減だけでなくデータ通信量やバッテリー消費の節約にもつながります。

設定方法は簡単で、「設定」アプリから[一般]→[Appのバックグラウンド更新]と進み、更新が不要なアプリについてオフにします。

視覚効果(視差効果や透明度)を見直す

iPhoneには、画面の切り替えを美しく見せたり、壁紙などを奥行きがあるように表現できる効果が搭載されています。これらをオフにすることにより、CPUやグラフィックなど端末への負担軽減が期待できます。特に“軽くなった”感を得られる効果が高いとされているのが「視差効果」と「透明度」です。

視差効果を減らす

視差効果を減らす

「設定」アプリから[一般]→[アクセシビリティ]→[視差効果を減らす]と進み、[視差効果を減らす]のスイッチをオンにします。

アプリ開閉時やロック画面の解除時のアニメーションなどがすべて簡易化されるほか、デバイスを傾けた時に壁紙やアプリが少し揺れ動く効果などがなくなるため、端末の負荷が軽減します。視覚的に動作のゆったり感が失われて速くなったように感じるかもしれません。

ところで[視差効果を減らす]をオンにすると、[メッセージエフェクトを自動再生]というオプションが表示されます。これは「メッセージ」アプリで使う「吹き出しエフェクト」や「フルスクリーンエフェクト」を自動で再生するためのものです。オフにすると手動再生に切り替わります。パフォーマンスへの効果は限定的なので、無視して構いません。

透明度を下げる

透明度を下げる

iPhoneのドックやフォルダ、通知センターには背景が透ける視覚効果が施されており、端末への負荷が少なくないとされています。

手順は同じく、「設定」アプリから[一般]→[アクセシビリティ]→[透明度を下げる]と進み、[透明度を下げる]のスイッチをオンにします。

透明度を下げる透明度を下げる

左:「透明度を下げる」がオフ右:「透明度を下げる」がオン

透明度を下げると壁紙などが透ける効果がなくなり、見た目が変化します。こちらも動作の改善が期待できる方法の一つとなっています。

Siriからの提案の無効化(Spotlight検索など)

Spotlight検索や「今日の表示」に表示される「Siriからの提案」も、iPhoneの動作を重たくさせている要因の一つかもしれません。まずSpotlight検索を使っているかどうかの見直し、そしてたとえば連絡先を探す目的でしか使っていないということであれば、それ以外のアプリを検索結果から除外しましょう。

Siriからの提案の無効化

「設定」アプリから[一般]→[Siriと検索]に進み、「Siriからの提案」のオプションをオフにします。検索でアプリやWebサイトの候補が表示されなくなります。[ロック画面上での提案]は、iOS 12以降で追加された機能です。ロック画面にSiriからの提案が表示されますが、こちらも不要ならオフにしておきましょう。

Siriからの提案の無効化Siriからの提案の無効化

左:無効化前右:無効化後

Siriからの提案の無効化Siriからの提案の無効化

アプリごとにオンオフを切り替えることもできます。「Siriと検索」画面をスクロールするとアプリのリストが表示されます。タップして開き、表示されているオプションをすべてオフにします。「Siriからの提案」を一括でオフにしたくない時や、検索画面に表示される情報を整理したい時は、手間ですが検索対象から外すアプリを1つ1つオフにしていきます。

また連絡先だけは、「設定」→[連絡先]→[Siriと検索]で設定します。[Siriおよび提案]と[Appを表示]をオフにすると、検索画面に連絡先が表示されなくなります。

Siriからの提案の無効化Siriからの提案の無効化

「今日の表示」に表示されているSiriからの提案は、ウィジェットの編集画面で無効にできます。ホーム画面を右にスワイプして「今日の表示」を表示したら、画面一番下にある[編集]ボタンをタップします。「Siriからの提案(App)」の先頭にある[-]をタップします。

Facebookなど重くなりがちな特定アプリをインストールしなおす

アプリをインストールし直すアプリをインストールし直す

特定のアプリにおいて起動や動作が遅い、よく落ちるといった場合は、そのアプリ内でキャッシュなどのデータが大きくなりすぎているのが要因となっていることも少なくありません。FacebookやInstagramなどは、使えば使うだけキャッシュが溜まりやすいアプリの代表例といえます。

キャッシュクリアできるアプリを用いるのも手ですが、FacebookやInstagramのようにクラウド上にデータが保存されているアプリなどでは、一度アンインストールした後に再インストールすることにより、動作が軽快になるケースがあります。

アンインストールの方法は、ホーム画面でアプリのアイコンを長押しするとアイコン左上に表示される[×]をタップしてアプリを削除できます。その後App Storeへアクセスし、アプリを再びインストールすればOKです。

注意したいのは、アプリをアンインストールすると、ユーザーデータも削除されるという点です。たとえば、LINEでは端末内にトーク履歴のデータが保存されますが、この手のアプリをアンインストールすると(バックアップをとっていないと)当該データが消えてしまい、再インストール後も復元できません。

LINEの再インストール前後にすべき6つのこと──データ復元(トーク履歴・スタンプ・友達・グループ・アルバムなど)に必須

キャッシュデータを削除するキャッシュデータを削除する

左:LINEアプリ右:Twitterアプリ

そこで、アプリ内でキャッシュを削除できるものについては、できるだけアプリで操作することをおすすめします。

LINEなら設定ボタン[]→[トーク]→[データの削除]でキャッシュを削除できます。Twitterであれば、[設定とプライバシー]→[データ利用の設定]→[メディアストレージ]→[メディアストレージを削除]をタップして、画像のキャッシュデータを削除可能です。

LINEの容量を減らす、キャッシュや写真・画像のデータを削除する方法

Safariなどに溜まったキャッシュ等をクリア

iPhoneの標準ブラウザ「Safari」もよく使うアプリだけに、動作が重たく感じられることが多いアプリです。もしタブをたくさん開いているなら、閉じましょう。

Safariのキャッシュ等をクリアするSafariのキャッシュ等をクリアする

Safariはサードパーティ製のアプリと違ってアンインストールできませんが、これまでに蓄積されたCookieやキャッシュ、閲覧履歴を削除することで動作が改善する場合があります。ただし、Webサービスのログイン状態がリセットされるため、再度ログインが必要となります。

方法は簡単で、「設定」アプリから[Safari]と進んで、[履歴とWebサイトデータを消去]をタップすることで削除可能です。

Safariのキャッシュ等をクリアする

なお、「設定」の[パスワードとアカウント]→[パスワードを自動入力]の[パスワードを自動入力]がオンになっていれば、保存されたパスワードは消えません。

iPhoneの履歴の消し方、残さない/表示しない方法まとめ──Safariから電話・アプリ・Google検索・文字変換・YouTube・マップの履歴削除まで

キーボードの予測変換をリセット

キーボードの予測変換をリセット

キーボード入力がワンテンポ遅れる、もたつくといった症状も多いようです。キーボード入力が遅いと入力ミスも増えるため、ストレスも溜まります。この原因は、使えば使うほど学習機能によって蓄積される予測変換のデータが重くなっていると考えられています。

これをリセットすることで、キーボードに関する動作は改善されることも多く、予測変換候補のデータはリセットしてしまうわけですが(自分で登録した)ユーザー辞書は削除されないため、試してみたい対処法の一つです。

「設定」アプリから[一般]→[リセット]と進み、[キーボードの変換学習をリセット]をタップします。その後、パスコードを入力して[変換学習をリセット]を押せばリセット完了です。

iPhoneをクールダウンする

高い負荷をかけるゲームや複数のアプリを操作していると、iPhoneが発熱することがあります。本体が持てないくらいに熱くなっている時は、パフォーマンスも低下しやすくなっています。CPUがこれ以上発熱するのを防ぐため、パフォーマンスを落とす処理を行うためです。そのためアプリを終了したり、別のアプリに切り替えても動画が重たく感じられることがあります。

iPhoneが熱くなっている時は、温度が落ち着くまでしばらく放置します。涼しい場所に置いたり、ケースカバーを外したりしてもよいでしょう。ただし冷蔵庫に入れたり、保冷剤をあてるなど、急激な温度変化を起こさせるのは避けてください。本体な内部で結露が発生する原因になります。CPUがフル稼働できる環境に戻れば、パフォーマンスも戻ります。

iPhoneの空き容量を増やす

一時ファイルやキャッシュを保存するのに十分な容量がなくなると、iPhoneのパフォーマンスは落ちてしまいます。空き容量の残りが5GBを切るなど極端に少ない時は、使っていないアプリや不要なデータを削除して、空き容量を確保すればパフォーマンスは改善されます。

iPhoneの容量が不足した時、空きを効果的に増やす方法──容量の確認、「その他」を減らす、写真・アプリ・書類データ節約、外付けストレージ増設など

iPhoneの再起動・初期化

再起動・初期化
上記の方法を試してみても解消されない時は、定番ですがiPhoneを再起動してみましょう。

それでも改善がみられない場合、「すべての設定をリセット」することも考慮されますが、リセット後の手間なども考えると、iTunesやiCloudでバックアップを取り、初期化して復元する方法が効果的です。詳しい手順については、下記の特集を参照してください。

iPhoneを初期化して復元する方法、事前にiTunes/iCloudバックアップする手順も紹介

検証端末:iPhone X(iOS 12.2)、iPhone 7(iOS 12.2)