Echo Dot(第5世代)をレビュー、前モデルとの違いや音質などをチェック

室温センサーやモーションセンサーで定型アクションがより便利に

対話型のAIサービスAlexa(アレクサ)が人気のEchoシリーズ。2023年2月に最廉価モデルの「Echo Dot」に新モデルが登場しました。新モデルは第5世代目となるので「Echo Dot(第5世代)」とも表記されています。シンプルなスピーカータイプのEcho Dotに加え、LEDで時間などを表示できるEcho Dot with clockも同時に登場しています。

この記事では、Echo Dot(第5世代)とEcho Dot(第5世代)with clockを、前世代モデルと比較しながらレビューします。

Echo Dot(第5世代)
Echo Dot(第5世代)
ブランド
Amazon
Echo Dot(第5世代)with clock
Echo Dot(第5世代)with clock
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機能の向上とともに本体価格もやや値上がり

Echo Dot(第5世代)

Echo Dotの新モデルが登場。左:Echo Dot(第5世代)with clock 右:Echo Dot(第5世代)

本体価格はやや値上がりしており、Echo Dot(第5世代)が7480円(税込)、Echo Dot(第5世代)with clockが8480円(税込)となります。前モデルはそれぞれ5980円と6980円でした。ただ、値上がりした分、機能・性能がアップしているので、金額としては妥当なところだといえます。

Amazonでは、Echoがお得に買えるセールがこれまでに何度も実施されてきました。Echo Dot(第5世代) がセール対象になるという確証はありませんが、可能性は高いのでセールを待つのもよいでしょう。

カラーバリエーションは、Echo Dot(第5世代)がグレーシャーホワイト、チャコール、ディープシーブルーの3色。Echo Dot(第5世代)with clockはクラウドブルーとグレーシャーホワイトの2色となります。本記事では、Echo Dot(第5世代)で「ディープシーブルー」、Echo Dot(第5世代)with clockで「クラウドブルー」を使用しています。

  本体サイズ 本体重量
Echo Dot(第5世代) 100×100×89mm 328g
Echo Dot(第5世代)with clock 304g

Echo Dot(第5世代)とEcho Dot(第5世代)with clockの本体サイズは同じですが、微妙に重さが変わっています。実物を比較しても外観の違いはほとんど分かりません。

Echo Dot(第5世代)

Echo Dot(第5世代)は前モデルとほぼ同じ外観だ

Echo Dot(第5世代)with clock

Echo Dot with clock(第5世代)は時計が進化している

44mmスピーカーの搭載で高音質化

Echo Dot(第5世代)における最大の進化点は、スピーカーの高音質化です。Echo Dot(第4世代)に比べると10%大きくなった44mmのスピーカーを搭載しており、明らかに音質が向上しています。低音の迫力もずいぶん増しました。Alexaとの会話でも音の良さは感じられます。声に奥行きがあってとても立体的です。

自室に置いて音楽を聴いても、おそらく満足できるはずです。また、Echo Dot(第5世代)を2台利用してステレオで再生することもできます。物足りないと感じるなら、上位機のEchoという選択肢もあります。

Echo Dot(第5世代)には、新たにタッチセンサーが搭載されました。本体のコントロールボタンの正面寄りあたりをタッチすると、音楽やタイマーの停止が可能です。アラームのスヌーズにも対応します。Alexaに話しかけて止めるより手っ取り早いのがいいところです。

Echo(第5世代)

音楽の停止やボリューム調整などは本体のボタンで可能

Echo(第5世代)
Echo(第5世代)

ライトによって状況がわかるのも前モデルと同じだ

Echo(第5世代)

本体をタッチして音楽を止められるようになった

Echo Dot(第5世代)

画像右のEcho Dot(第4世代)には搭載されていた35mmジャックが非搭載になった

Echo Dot with clockでは天気や楽曲情報も表示されるように

Echo Dot with clockは、本体に小さなディスプレイを搭載し、時計を表示できるのが特徴のモデルです。Echo Dot(第5世代)with clockでは、ディスプレイがLEDへと変更になり、表示できる情報量が増えています。時間はもちろん、天気や流れている楽曲の曲名やアーティスト名なども表示できます(対応曲のみ)。

単なる時計から、多くの情報を表示できるように進化したわけです。これはとても嬉しく、使っていてもとても便利だと感じます。特に天気の表示はボリュームを小さくしていても分かるのが魅力です。

Echo Dot(第5世代)

Echo Dot(第5世代)with clock(左)は、時間以外の情報も表示できるようになった

Echo Dot(第5世代)

天気の情報を表示可能

Echo Dot(第5世代)

対応する楽曲では、再生中に曲名やアーティスト名を表示する

モーションセンサーや室温センサーを使った定型アクションも作成可能

Alexaアプリ

専用のAlexaアプリからさまざまな機能が利用できる

Alexaアプリ

Bluetoothスピーカーとしてスマホやパソコンと接続可能

Echoシリーズは、専用のAlexaアプリを介してBluetoothスピーカーとしても便利に使えます。スマホと接続して、外付けのスピーカーとして利用できるというわけです。Alexaが流してくれるAmazon MusicApple Musicなどの音楽だけでなく、スマホで見ている映画やゲーム音声をの再生も可能。音質が良くなったEcho Dot(第5世代)シリーズには嬉しい機能です。

Echoシリーズは、Alexaに問いかけていろいろな情報を得たり、音楽を再生したりできるのが特徴。とはいえ、ちょっとこだわってさらに便利な機能を使いこなしてこそ、価値があるといえます。

Alexaアプリ
Alexaアプリ

好きな定型アクションを作成できる

定型アクションでは一定の条件に応じた処理が可能で、これをユーザーが作っていけるのです。たとえば「アレクサ、おはよう」と声を掛けたら、天気とニュースを読み上げる——といった機能。この実行条件は声掛けだけに限りません。

Alexaアプリ

Echo Dot(第5世代)シリーズの温度センサーでは室温が測れる

Alexaアプリ

定型アクションに室温を使うこともできる

Echo Dot(第5世代)シリーズには、モーションセンサーが搭載されています。「人が部屋に入ってきたら、音楽をかける」といった定型アクションも使えます。

さらに、新たに追加された室温センサーを利用して、「室温が26度を超えたらエアコンをつける」のようなアクションにも対応します。もちろん、アクションによっては対応する家電が必要となります。昨今はスマート家電の普及も高まっているため、所有する家電の対応状況などをチェックしてみてもよいでしょう。

以下の動画では、実際のモーションセンサーの設定や動作などをわかりやすく紹介しているので参照してください。

アプリ「Amazon Alexa」をダウンロード

まとめ:スピーカーとしてのおすすめ度はアップ

これまでのEcho Dotは便利なデバイスである一方で、音質は程々でした。ところが、Echo Dot(第5世代)シリーズはずいぶん音質が良くなり、近い距離で聞くなら満足できるはずです。

時計代わりに利用するなら、間違いなくEcho Dot(第5世代)with clockがおすすめです。表示がより見やすくなり、情報量も増えています。いつでも時間がわかる上に、表示が明るすぎないので寝室に置いても問題ありません

価格も手ごろなEcho Dot(第5世代)シリーズはギフトにも最適でしょう。安く買いたい人は、Amazonの開催するセールを待つのもよさそうです。

Echo Dot(第5世代)
Echo Dot(第5世代)
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Echo Dot(第5世代)with clock
Echo Dot(第5世代)with clock
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構成・文
戸田 覚
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
TOKIWA