Fireタブレットのタイムセールが実施中です。セール対象となっているFireタブレットとセール価格を以下にまとめました。
対象商品 | セール価格 | 通常価格からの割引率 |
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Fire HD 8 | 1万980円 | 31%オフ(通常価格1万5980円から5000円割引) |
Fire HD 10 | 1万2980円 | 35%オフ(通常価格1万9980円から7000円割引) |
Fire Max 11 | 2万6980円 | 23%オフ(通常価格3万4980円から8000円割引) |
Fire 7 キッズモデル | 1万980円 | 21%オフ(通常価格1万3980円から3000円割引) |
Fire HD 8キッズプロ | 1万3980円 | 30%オフ(通常価格1万9980円から6000円割引) |
Fire HD 10キッズモデル | 1万6980円 | 29%オフ(通常価格2万3980円から7000円割引) |
Fire HD 10キッズプロ | 1万6980円 | 29%オフ(通常価格2万3980円から7000円割引) |
さまざまな用途で活躍するタブレットは、いまやiPadがメインになっていますが、予算が合わないという声も耳にします。また動画視聴を中心に、気軽な使い方をするのでなるべく安く手に入れたいという人も多いはずです。
そこで気になるのが、リーズナブルな価格のAmazonオリジナル端末「Fireタブレット」です。数年前よりは価格が上がっていますが性能も向上しているので、まだまだ魅力があります。2024年10月に新しいFire HD 8やキッズモデルが発表されたことにともなってFire 7やFire HD 8 Plusが終売となり、ラインナップも刷新しています。
この記事では、Fireタブレットに向いていることや不向きなこと、各モデルの特徴などをまとめました。現在販売されている3モデル「Fire HD 8」「Fire HD 10」「Fire Max 11」を買うならどれがおすすめか、選び方もわかりやすく紹介します。
Fireタブレットでできること・できないこと

左から「Fire Max 11」「Fire HD 10」「Fire HD 8」
FireタブレットはAndroidタブレットの一種ですが、Amazonが独自にカスタマイズしたOSを搭載しています。そのため、Androidタブレットともできることが違っています。Googleの提供する「Playストア」が利用できず、Amazon独自のアプリストアからアプリをインストールすることになるわけです。
このあたりを含めて、Fireタブレットではどんな作業ができるのか、反対にどのようなことに向いていないのか見ていきましょう。なお、FireタブレットにGoogle Playストアをインストールする裏技もあるにはありますが、本記事では推奨しません。

アプリは独自のストアから利用する
ブラウジングやメールはできるがLINEは使えない
ブラウジングやメールなどの一般的な作業はもちろん可能ですが、快適に使えるとは言い切れません。一部は利用できないものもあります。
ブラウザでWebページを見るのは特に問題なくできますが、その種類は限られます。標準で採用されているのは「Silkブラウザ」です。普通にWebページが見られますが、Chromeのようにさまざまなデバイスと連携して使うのは得意ではありません。
メールのやりとりも可能ですが、こちらもプリインストールされている「Eメール」アプリを利用することになるでしょう。Gmailが純正アプリで快適に使えるわけではありません。また、LINEはアプリがインストールできないので使えません。
動画視聴はアプリで快適だが、TVerやYouTubeはブラウザ経由で視聴する

プライム・ビデオは問題なく視聴できる
動画視聴は、Fireタブレットに向く機能の一つです。Amazonプライム・ビデオはもちろん、HuluやNetflix、U-NEXT、DAZN、ABEMAなどもアプリをインストールして視聴できます。

YouTubeはアプリ非対応。ブラウザから観る
ただし、YouTubeはブラウザ経由で観ることになります。Fireタブレットではアプリ非対応の動画配信サービスも少なくなく、iPadやAndroidタブレットでアプリ対応しているTVerなどはブラウザで視聴するほかありません。
電子書籍の利用はKindleをメインに考えたい

Kindleの電子書籍がカラーで読める
Kindleを使った電子書籍の利用も文句なしに快適です。画面がカラーなのでマンガを読むのにも向いています。ただし、他の電子ブックストアは使えない可能性が高いので、Kindle向きだと考えたほうがよいでしょう。

もちろん、小説などの電子書籍も読みやすい
なお、Fireタブレットを購入すると、500万冊以上のKindle本が読み放題になるサービス「Kindle Unlimited」が3カ月間無料になるオプションを利用できます(端末を単体で購入する場合と同価格)。
ただし対象端末は随時更新されており、現在は「Fire HD 10」「Fire Max 11」が対象になっています。購入時には「3カ月分のKindle Unlimitedつき」のオプションを選択する必要があります。
手書きノートの作成や写真などの編集もできる

Fire HD10とFire Max 11は、ペンによる手書きに対応
「Fire HD 10」と「Fire Max 11」は、専用のペンによる手書きに対応しています。ノートやメモの作成や、細かな写真編集などの作業も快適にできるようになりました。
なお、外付けの純正キーボードに対応するのは「Fire Max 11」のみです。

専用のキーボードも使いやすく進化した
ヘビーなゲームを遊ぶには向かない

ゲームは種類が限られる
ゲームもAmazonのアプリストアからインストールできるものに限られます。有名タイトルはインストールできるものが6〜7割といった印象で、プレイしたいゲームが対応していないケースも少なくありません。また、Fireタブレットは性能があまり高くないため、ヘビーなゲームには不向きです。
ゲームをプレイするのが目的なら、高性能な「Fire Max 11」をおすすめします。ただし、それでも3Dグラフィックのゲームプレイなどは厳しいものがあります。
なお、大人気だったAmazonコインによる割安な課金もサービスが終了しています。
AlexaとShowモードでEcho Showのようにも使える

Showモードにしなくても話しかけるだけでアレクサが使える
Echoシリーズなどに採用されている音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」は、Fireタブレットが得意とする機能の一つです。
Showモードにすれば、画面付きスマートスピーカー「Echo Show」のように活用することも可能です。設定すれば、話しかけるだけでもアレクサが利用できます。
Microsoft Officeとキーボードを付ければPCライクに活用できる

Fire HD 10やFire Max 11ではMicrosoft Officeが使える
Fire Max 11は標準対応するキーボードカバーが発売されています。これを使うとパソコンのような使い勝手になります。もちろん、市販のキーボードを使っても良いでしょう。
Microsoft Officeもインストールできるようになりました。ただし、性能が高いわけではないのでライトユース向きで、仕事の書類を閲覧したりちょっと手直しする程度の使い方がおすすめです。
Apple Musicなど利用できない音楽配信サービスに注意
Amazon MusicやSpotifyは利用できますが、Apple Musicは使えません。音楽が好きな人は、自分が利用している音楽配信サービスが利用できるかどうか調べたほうがよいでしょう。なお、Bluetooth接続のイヤホンは利用可能です。
LTEや5Gが使えず、GPSも非搭載
他の安価なタブレットと同様に、FireタブレットにはGPSを搭載していません。カーナビや位置情報を活用したゲームなどには不向きです。
LTEや5GのSIMを搭載できる製品もありません。外出先での通信はWi-Fiを探すか、スマホのテザリングを使うことをおすすめします。
Fireタブレット各モデルの特徴まとめ【比較表あり】
Fire HD 8(2022年モデル) | Fire HD 8(2024年モデル) | Fire HD 10 | Fire Max 11 | |
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ディスプレイ | 8インチ HD | 8インチ HD | 10.1インチ フルHD | 11インチ 2K |
解像度 | 1280×800(189ppi) | 1280×800(189ppi) | 1920×1200(224ppi) | 2000×1200(213ppi) |
本体サイズ | 202×137×9.6mm | 202×137×9.6mm | 246×164.8×8.6mm | 259×164×7.5mm |
重さ | 337g | 337g | 434g | 490g |
メモリ | 2GB | 3GB、4GB | 3GB | 4GB |
ストレージ | 32/64GB | 32/64GB | 32/64GB | 64/128GB |
バッテリー | 最大13時間 | 最大13時間 | 最大13時間 | 最大14時間 |
ワイヤレス充電 | ー | ー | ー | ー |
microSDカードスロット | 1TBまで | 1TBまで | 1TBまで | 1TBまで |
専用スタイラスペン | ー | ー | ー | ◯ |
カラー | ブラック、ブルー、ローズ | ブラック | ブラック、パープル、ブルー | グレー |
価格 | 1万3980円 | 1万5980円〜 | 1万9980円〜 | 3万4980円 |
世代(発売年) | 第12世代(2022年) | 第12世代(2024年) | 第13世代(2023年) | 第13世代(2023年) |
Fireタブレットは、画面サイズで8インチ・10.1インチ・11インチの3モデルに分けられ、各モデルの製品名の数値で画面サイズがすぐにわかります。さらに、子ども向きのキッズモデルが用意されています(後述)。
Fire HD 8

Fire HD 8は前モデルより性能がずいぶん向上している
8インチのFire HD 8(第12世代・2022年モデル)が2022年秋に登場。コンパクトな持ち歩きやすいモデルで、性能がアップしてより快適に使えるようになりました。充電はUSB-C端子、Dolby Atmosに対応するスピーカーで音質も上々です。
これまでにあった「Fire HD 8 Plus」は姿を消し、2024年にFire HD 8の上位モデルの「Fire HD 8(第12世代・2024年モデル)」が登場しました。こちらは、ストレージが32GBまたは64GBで、メモリが3GBまたは4GBから選べます。
Fire HD 10

Fire HD 10の13世代は、2023年に登場
Fire HD 10も2023年に新モデル(第13世代)が登場して、ラインナップが整理されています。ストレージの容量違いで、32GBと64GBが選べます。
また、別売のスタイラスペンによる手書きにも対応しています。Webカメラが5MPと解像度が高いのでオンライン会議もできます。
性能はさほど高くなく、大画面でライトユースのユーザーに向きます。高性能モデルを求めるなら「Fire Max 11」を選びましょう。

デザインはシンプルで、本体カラーはブラック、パープル、ブルーが選べる

性能はあまり高くないので、ライトユースに向く

別売もしくはセット販売のペンによる手書きに対応
Fire Max 11

Fire Max 11が新たに登場
2023年に登場した最上位モデルが「Fire Max 11」です。11インチと最大の画面を採用し、性能も大幅にアップしています。とはいえ価格は3万4980円(税込)からと、価格の安さが魅力のFireタブレットらしさが少し薄れています。

2画面の操作も快適にできる

指紋センサーを搭載した電源ボタンの使い勝手がいい
性能アップは、2画面操作にも対応で一般的なアプリは快適に利用できます。また、電源ボタン一体式の指紋センサーを採用しているので、使い勝手が良好です。
専用のキーボードやペンを別途購入すれば、より便利に活用できます。

キーボードはしっかりした日本語配列なのが嬉しい

専用のペンは別売で、単6電池を利用する

性能はFireタブレットシリーズの中で最も高い
Fireタブレットの選び方とおすすめモデル
上述のように、Fireタブレットは性能が高くないのですが、セールなどで安くなっていると魅力的です。なお、「Fire Max 11」はFireタブレットの中では最高性能ですが、一般的なタブレットとして考えると中の下くらいの性能です。
ここでは、各モデルの特徴を踏まえたうえで、自身に合ったモデルの選び方を紹介します。
サイズによる選び方

左からFire HD 8・Fire HD 10・Fire Max 11
コンパクトなFire 7は終売になったので、最小のモデルがFire HD 8となります。手に持ったまま使うのには最適で、電車の中で動画を見たい人にも向きます。
Fire HD 10は434gと他の10インチタブレットと較べるとかなり軽いのが特徴ですが、それでも長時間持っていると疲れてしまいます。家の中でスタンドなどに設置して映画を観るような使い方に最適です。もちろん、膝の上で使うのもよいでしょう。家で映画やビデオを観るならFire HD 10がイチオシ。8インチ以下では画面が狭いと感じる人も少なくないはずです。
Fire Max 11は、コンテンツの視聴よりメモやファイルの作成のために手に入れるべきでしょう。アプリをより快適に使ったり、ペンを利用した写真編集やメモをしたりするのにおすすめです。動画やWebページを見るだけなら、安価なFire HD 10で十分と言えます。
ディスプレイの解像度の違いもチェック

画面が白っぽくて見えないのは、フルラミネーションによってガラスと液晶面の隙間がないからだ
ディスプレイはサイズだけでなく、解像度も違います。
Fire HD 8シリーズは1280×800ドット、Fire HD 10は1920×1200ドット、Fire Max 11は2000×1200ドットです。画面の緻密さも、画面サイズが大きくなるほど向上します。Fire HD 10は明らかに美しいと感じます。なお、Fire Max 11はFire HD 10と画質などはほとんど変わりません。解像度が多少違いますが、これは緻密さというよりサイズの差になります。明るさはFire HD 10のほうが上です。
ガラスと液晶面に隙間があると、画面を斜めから見たときにギャップを感じ、映像が白っぽく見えます。この点もFire HD 10が優れており、斜めから見てもあまり白っぽく感じません。映画やドラマにこだわるなら、Fire HD 10を推奨します。もちろん、Fire Max 11にもガラスと液晶面の隙間はありません。
本体の背面は樹脂製で、つや消しの指紋が目立ちにくい仕上げとなります。Fire HD 10は本体カラーが3色から選べます。Fire Max 11は、唯一金属製のボディを採用する高級モデルで、手にしたときの満足感は相当違います。
子ども用なら8インチのキッズモデルがおすすめ

キッズモデルはカバーにスタンドが付いているので自立する
子どもにタブレットを渡している人も少なくありません。レストランなどで落ち着かないときに動画を見せて、おとなしくさせている場面もよく見かけます。またFireタブレットなら、たくさんの絵本や子ども向けの小説、図鑑なども楽しめます。家で時間を過ごす際にも、子ども用のデバイスとしてとてもおすすめです。
小学生までのお子さんなら、キッズモデルがおすすめです。7インチ・8インチ・10インチが用意されています。「Amazon Kids+」の1年使い放題がセットに含まれているので、年齢に合わせたコンテンツが楽しめます。また、利用時間のコントロールも可能です。

取り出すと、それぞれ通常モデルと同じように使える
ラバーのカバー兼用スタンドが付いているので、子どもでも使いやすく、落としても壊れにくくなっています。万が一壊れても、2年間の限定保証付きです。ただしこのカバーが重いので、外出先でも使うなら8インチモデルがおすすめです。価格は7インチが1万3980円、8インチが1万9980円、10インチが2万3980円となっています。
また、3歳から使えるキッズモデルに加え、6歳からが推奨のキッズプロも用意されています。本体のカバーがコンパクトになりより持ち歩きに向きます。Fire HD 8 キッズプロが1万9980円、Fire HD 10 キッズプロは2万3980円となります。
格安タブレットに対する優位性はサポート面
ここ数年、中国系メーカーのタブレットが非常に安くなり、10〜11インチのモデルが1万円台半ばくらいから購入できます。スペック的にはFire HD 10と比べてもやや割安な製品が目立ちます。
これらの格安タブレットに対する優位点は、サポートや修理の対応がよく、アップデートがきちんとおこなわれるので安心して使えることでしょう。ただし、GoogleのPlayストアが使えないデメリットもあるので、どちらが良いかしっかりと判断してください。
なお、Fireタブレットシリーズがセールになっているタイミングなら、格安タブレットとの差は少なくなります。
まとめ
Fireタブレットシリーズは値段が上がり続け、以前のような価格的な魅力はほとんどなくなってきたのが残念です。
それでも、セールを狙うと安く買える可能性もあるので注目してください。また、キッズモデルはほかのタブレットにはほとんど見られないスタイルなので、お子さんのいる家庭にはとてもおすすめです。