【Echo Dot/Plus/Sub】Amazon Echoシリーズ新製品3台まとめてレビュー

【Echo Dot/Plus/Sub】Amazon Echoシリーズ新製品3台まとめてレビュー

Amazonのスマートスピーカー「Echo」シリーズに新モデルが続々登場しています。今回はその中から「Echo Dot」「Echo Plus」「Echo Sub」の3モデルをまとめてレビューします。

2018年10月発売のEchoシリーズ新製品
Echo Dot(第3世代) 5980円 コンパクトなモデルで価格も最廉価。全体が樹脂製だった前モデルに対し、本体の横がファブリックになり高級感も増している
Echo Plus(第2世代) 1万7980円 音質にこだわった上位モデル。前の製品はサイズが大きく、のっぽなデザインだった。第2世代の新モデルはコンパクトで音質が向上した
Echo Sub 1万5980円 Echoシリーズの他のスピーカーと組み合わせて使うサブウーファー。単体では利用できず、より迫力ある音声を楽しみたい人向け
Echo Dot(第3世代)
Echo Plus(第2世代)
Echo Sub

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質感がよくデザインにも統一感

初代のEchoシリーズの外装はEchoがファブリックでしたが、Echo DotやEcho Plusは樹脂製でした。デザインだけを見ると、ラインアップが2つに分かれているような印象を受けました。

ところが新しいEchoシリーズは、ディスプレイ搭載モデルを除いて、全モデルがファブリックの外装に生まれ変わり、より家庭でも親しみやすいデザインになっています。なお、ファブリック部分のカラーは3色から選択できるようになっています。

どのモデルも非常にシンプルで、付属しているのはACアダプターとちょっとしたマニュアルのみ。基本的には、スマホもしくはパソコンと組み合わせてAmazonのアカウントでログインして使います。誰かにプレゼントしようという場合、相手がガラケーしか持っていないと利用できないので気をつけてください。

コンパクトなEcho Dotは、できればバッテリーで駆動してほしいところですが、全モデルAC接続が前提です。他の製品では、LINEのClovaがバッテリーで利用できます。

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Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

基本的には本体とACのみで提供される。写真はEcho Dotだ

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

Echo Plusも同様だ

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

Echo SubもACが付属するのみだが、このモデルは他のEchoと組み合わせて使う

Echo Subを合わせると一気に中低音が豊かに

基本的な機能は前モデルと変わっていません。ボタンは4つ付いていて、マイクオフ、音量の上げ下げ、アクションボタンとなっています。アクションボタンはうまくセットアップできない時に長押しするなどして利用します。

基本的にはほとんど本体のボタンを使うことはありません。声で操作するか、スマホでコントロールすることになります。ただし、急な来客で音を小さくしたい場合などには、本体のボタンを押したほうが手っ取り早いこともあるでしょう。

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

Echo Dotのボタンは4つ

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

Echo Plusのボタンも同じだ

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

ボタンの周囲のリングは利用や設定状況によって色々な色で光る

筆者は前モデルを一通り利用してきましたが、今回の新モデルはより音質が向上しているのが特徴です。Echo Plusは3インチのウーハーと0.8インチのツイーターを搭載し、非常に良い音です。さらに、100Wの6インチサブウーファーを内蔵するEcho Subを組み合わせて使うと、一気に中低音が豊かになります。

オーディオマニアではない普通のユーザーなら、十分満足できるはずです。こんな素晴らしい音が家の中のどこででも、Wi-Fiさえ届いていれば利用できるのです。これまでは、ステレオやパソコンなど音楽を再生する装置とスピーカーを組み合わせる必要がありました。Echoシリーズは単体で、配信される音楽を流せるのです。

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

なお、4000万以上の楽曲が利用できる「Music Unlimited(ミュージックアンリミテッド)」は月額980円(プライム会員は月額780円)ですが、Echo端末でのみ使えるEchoプランなら月額380円です。Music Unlimitedで音楽を楽しむなら、Echoを買ってもすぐに元が取れてしまうはずです。

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セットアップもこれまで通り簡単

セットアップもスマホから簡単に行えます。ただし、以前レビューした時とは画面が少々変わっているので、簡単に手順を紹介しておきましょう。

Echoを手に入れて電源に接続したら、スマホに「Alexa」アプリをインストールします(Android、iOSで利用可能)。パソコンのブラウザでも使えます。ここではAndroidスマートフォンでの手順で紹介します。

最初にEchoの電源を入れ、スマホのアプリからデバイスの追加で「Amazon Echo」を選びます。さらに機種名が表示されるので選択します。少し待っているとスマホの画面に製品名が出るので、タップして設定を進めます。あとは、Wi-Fiに接続する際に少し待つ程度でセットアップが完了します。

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

セットアップはアプリから行う

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

アプリからデバイスを選択する

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

手に入れたEchoを間違えないように選ぶ

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

あとは画面の指示通りにWi-Fiに接続すれば設定完了だ

サブウーファーのEcho Subもほぼ同様の手順で設定しますが、組み合わせて使うスピーカーを選ぶ必要があります(EchoおよびEcho Plusのそれぞれ第2世代モデルのみ対応)。また、2台のEchoやEcho Plusと組み合わせると、ステレオ再生とサブウーファーとして利用できます。

なお記事執筆時点では、Echo SubはMusic Unlimitedに対応せず、今後対応予定とされています。また、スマホとBluetoothで接続して音楽を再生しても、Echo Subでは音が鳴りませんでした。こちらも、遠くない将来のアップデートを期待しています。

Amazon Echo Dot Echo Plus Echo Sub レビュー

Echo Subは組み合わせるスピーカーを選択する。対応するのは最新モデルなので注意したい

まとめ

スマートスピーカーは、声で話しかけると様々な情報を教えてくれます。昨年からブームになり始めた頃はそんな機能が注目されました。しかし、2世代目のEchoシリーズは、音質に磨きをかけてスピーカーとしての基本性能を向上してきました。家庭やオフィスのオーディオ機器としても十分なサウンドだと、多くの人が感じるでしょう。もう、アシスタントだけのスマートスピーカーではないのです。

なお、初代モデルを使っている人が追加で購入した際には、リビングなどよく居る場所に新しいEchoを置き、今まで使っていたモデルは寝室や洗面所などに設置するとよいでしょう。Wi-Fiさえ届いていれば、家じゅうどこででも使えます。

Amazonはよくセールを行っており、Echoシリーズが安く購入できる機会も少なくないので、見逃さないようにしてください。なお、ディスプレイを搭載したEcho Showは別途レビューを予定しています。

Echo Dot(第3世代)
Echo Plus(第2世代)
Echo Sub

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部