競合ひしめく動画配信サービスの中でも、高い国内シェア率を維持し続ける「dTV(ディーティービー)」。国内外の映画やドラマ、アニメ、マンガなど豊富なコンテンツを月額550円(税込)で視聴できる手軽さで多くのユーザーを引きつけています。
本記事ではdTVの利用を検討している人に向けて、無料お試し(トライアル)の登録方法と注意点、基本的な使い方、料金が発生しないうちに解約(退会)する手順まで、わかりやすく解説します。
「dTV」のメリット・デメリットは? 月550円の高コスパ、そのラインナップと実力をチェック
dTV(ディーティービー)とは?
dTVは、エイベックス通信放送株式会社とNTTドコモが提供する動画配信サービスです。料金は月額550円(税込)と、人気の高いAmazonプライム・ビデオ(月額500円)に比肩する安さ。国内最大級の豊富なコンテンツを抱え、抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
dTVで楽しめる作品のジャンルは、映画やドラマ、アニメ、教養・バラエティ、音楽、マンガ、ドキュメンタリー、韓流・華流作品と多岐にわたります。さらに最近では20世紀スタジオやディズニー作品が一気に加わり、有料オンラインライブもスタートするなど、ラインナップがさらに充実。一部のレンタル作品を除いて見放題で楽しめます。
dTVの魅力と特徴
ワンコイン価格で多ジャンルの動画を楽しめるdTVですが、具体的にその魅力や特徴を探ってみます。
550円でたっぷり楽しめるコスパの高さに注目
月額料金(税込) | コンテンツ数※1 | 完全見放題 | 画質 | 無料お試し期間 | |
---|---|---|---|---|---|
dTV | 550円 | 非公開 | × | SD/HD/4K | 31日間 |
Hulu | 1026円 | 7万本以上 | × | SD/HD/フルHD | 14日間 |
Paravi | 1017円 | 非公開 | × | HD | 2週間 |
U-NEXT | 2189円 | 21万本以上 | × | フルHD/4K | 31日間 |
Netflix | 990円/1490円/1980円 | 非公開 | ○ | SD/HD/4K | ×(※2) |
FODプレミアム | 976円 | 5万本以上 | × | SD/HD | 2週間 |
Amazonプライムビデオ | 500円(年会員だと月額実質408円) | 非公開 | × | SD/HD/4K | 30日間 |
dアニメストア | 440円 | 4200作品以上 | × | SD/HD/フルHD | 31日間 |
※1:コンテンツ数は見放題の数値
※2:30日間無料のアップグレードキャンペーンを実施中
動画配信サービスを選ぶ上でポイントとなるのが、作品数やラインナップの充実度です。「総合編成型サービス」を謳うdTVは、次に紹介するようなトレンドに合わせた幅広いジャンル構成が人気の秘密。また、それらを存分に堪能できる「初回無料おためし」があるのもユーザーにとっては大きな魅力です。
豊富なラインナップの中身
コンテンツ数が多いからといって、自分の関心と合致しているとは限りません。動画配信サービスによって力を入れているジャンルや作品は異なるので、それぞれの特徴を知っておきたいところです。
dTVが配信する作品の中でユーザー評価が高いコンテンツを見てみましょう(2021年6月4日時点)。
他サービスでも人気のアニメ作品が豊富
dTVの総合ランキングで軒並み上位に入っているのが、『呪術廻戦』『名探偵コナン』『東京リベンジャーズ』といったアニメ作品です。アニメタイムズ社との連携による見逃しアニメの最速配信も大きな強みになっています。
韓流・華流ドラマが充実
dTVでは見放題だけで500本以上の韓流・華流作品が配信されています(2021年6月4日当サイト調べ)。
『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『青い海の伝説』『恋のトリセツ~フンナムとジョンウムの恋愛日誌~』といった純愛ラブストーリーから、日本でもリメイクが話題になった医療ドラマ『グッド・ドクター』、『トンイ』『華政(ファジョン)』などの時代劇、『君の声が聞こえる』『華麗なる遺産』といったドロドロ系愛憎劇まで、名作や話題作がひと通り揃っており、多くが見放題で楽しめます。
キャストが豪華なdTVオリジナルコンテンツ
『銀魂』の原作ファンから熱い支持を受けるギャグ回を映像化した『dTVオリジナルドラマ銀魂』、2019年から配信されているKis-My-Ft2の冠バラエティ『キスマイどきどきーん』など、dTVでしか見られないオリジナルドラマやバラエティ作品を多数配信し、話題を呼んでいます。
マンガも読み放題
『闇金ウシジマくん』や『進撃の巨人』など、人気作品のムービーコミックも読み放題。少年・少女・青年コミックなどジャンルを問わず楽しめます。
avexグループならでは、PVやライブなど音楽コンテンツが充実
LIVEコンテンツやPVがまとめられた人気アーティストのプレイリストは必聴。自分でオリジナルのプレイリストを作成することもできる
音楽コンテンツは、アーティストのミュージッククリップやライブのほか、楽曲ごとのライブ映像、カラオケなど豊富なジャンルが揃っています。宇多田ヒカル、あいみょん、official髭男dism、BTS、三代目 J Soul Brothers、TWICEほか、多数有名アーティストのミュージッククリップやa-nationなどのライブ映像が見放題で楽しめます。
人気アーティストのこれまでの楽曲を集めたプレイリストに加え、『日常でよく耳にする 洋楽ベストヒッツ』『ドラマ主題歌特集』などのオリジナルプレイリストは100件以上。お気に入りの楽曲を集めた自分だけのプレイリストは50件作成でき、スマホだけでなくパソコンやテレビでの再生も可能です(一部の再生機器は非対応)。
個別課金でオンラインライブが楽しめる「ライブ」ジャンルも登場
過去のライブ配信やミュージックビデオなど従来のコンテンツに加え、「ライブ」ジャンルも新設。リアルタイムで視聴できる有料ライブ、オリジナルの音楽エンタメ情報番組などが楽しめます。
ライブ後には見逃し配信や特典映像、ライブレポートも配信されるため、ライブ当日に限らずその前後も堪能できるのが魅力です。有料配信ライブは、dTVの月額会員以外でも個別に購入できます。
マルチデバイスで楽しめる
dTVはスマホやタブレット、パソコン(PC)だけでなく、テレビの大画面でも楽しめるマルチデバイスに対応しています。
テレビで視聴するのに必要な機器は以下の通り。この他にも、対象のセットトップボックスやひかりTVチューナー、プロジェクターなどがあれば、すぐにでも視聴を開始できます。
- dTV対応スマートテレビ(SONY「ブラビア」シリーズ、Panasonic「ビエラ」「ディーガ」シリーズ、東芝「レグザ」シリーズなど)
- Amazon Fire TV Stick
- Chromecast(クロームキャスト)
- ドコモの映像コンテンツが楽しめるセットトップボックス「ドコモテレビターミナル 」
- その他(Nexus Player、Apple TV、ココロビジョンプレーヤー、ひかりTVチューナー、光BOX+、popIn Aladdin、epson EF-100シリーズなど)
ダウンロード(オフライン再生)もできる
他の動画配信サービス同様、ダウンロード(オフライン再生)機能も標準装備されています。Wi-Fi環境下でスマホやタブレットにあらかじめダウンロードしておけば、通勤時や移動中などに通信量を気にせずに視聴できます。
ただし、ミュージックビデオやライブ映像など、一部ダウンロードできない作品があるので注意が必要です。
知っておきたいdTVの弱点
ここまでdTVの魅力を紹介してきましたが、やはり気になる点もあります。無料登録をおこなう前に、あらかじめdTVの弱点もチェックしておきましょう。
新作や独占作品が充実、ただし個別課金が必要な場合も
話題の最新映画・ドラマ、過去の話題作も楽しめますが、多くが1話200円~の個別課金制(レンタル)で、作品ごとに異なる視聴期限があります。
たとえば、毎月新作映画を2、3本というのであれば大した額にはなりませんが、海外ドラマなどの新作シリーズ(約20話)をまとめて観た場合には4000円程になります。
dTVは加入前であっても、サイト上で配信作品をチェックできます。お目当ての海外ドラマなどが月額料金内で視聴できるかどうか、事前に確認しておくといいかもしれません。
ドコモ以外のユーザーも楽しめる
dTVは、ドコモユーザーに限らず、ドコモのサービスを利用する際に使える共通ID「dアカウント」さえ取得すれば誰でも楽しめます。月額料金の支払いやレンタル作品の購入時、1ポイント=1円として様々なサービスに利用できる「dポイント」が貯まるほか、このdポイントを月額利用料に充てることも可能です。
ドコモユーザー以外は有料作品の視聴にクレジットカードが必要
dTVでは、これまでドコモの回線契約がない場合、支払い方法としてクレジットカードの登録が必須でした。しかし、2020年12月にコンビニで買えるシリアルコードの販売が開始され、クレジットカードがなくてもお試し感覚で3カ月間気軽に視聴できるようになりました。
ただし、レンタル作品の購入には注意が必要です。ドコモユーザーでない場合、dポイントあるいはクレジットカード(VISA、MASTER、JCB、AMEX)で支払う必要があります。ドコモユーザーであれば、dポイント・クレジットカード払いのほか、「ドコモ払い」も選択できます。
複数のデバイスで同時視聴ができない
dTVでは、1つの契約で5台までデバイスの登録ができます。ただ、1つのアカウントを使って複数デバイスで同時に別々の作品を楽しめる「同時視聴」機能に非対応です。
たとえばU-NEXTは4台まで、Netflixはスタンダードプランで2台・プレミアムプランで4台まで、Amazonプライム・ビデオは3台まで、同時に複数端末でログインできます。
同時視聴機能がスタンダードなサービスになりつつある中、残念ながらdTVでは提供されていません。
HD再生できない場合がある
dTVの初期設定では、回線の状況に応じて最適な画質が自動で選択されます。スマホやタブレットでストリーミング再生・ダウンロードする際には、画質を「容量節約モード」「標準画質」「高画質」「最高画質」の中から選択できますが、「高画質」以上の再生に対応していない作品もあります。
また、パソコンやテレビで画質を変更することはできません。
ゲーム機に未対応
HuluやU-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、NetflixはPlayStationなどのゲーム機でも視聴できますが、dTVはいずれのゲーム機にも非対応。ゲーム機を使った視聴を検討している人は不満を感じるかもしれません。
人によってメリット・デメリットのウェイトは違うものです。そこで活用したいのが、無料トライアルでの視聴です。ドコモユーザーでなくても利用できる無料トライアルに登録すれば、31日間じっくりお試し視聴ができ、自分に合うかどうかを事前に確認できます。
dTVの無料トライアル前に確認すべき3つの注意点
無料トライアルを申し込む際には、視聴可能な作品の範囲やトライアル期間終了後の手続きなど、事前に確認しておきたい項目がいくつかあります。
ドコモユーザー以外はクレジットカードが必須
コンビニで入手できるシリアルコードを使用しない場合、無料トライアルであっても支払い情報としてクレジットカードの登録が必要です。ただしドコモユーザーに限り、毎月の携帯料金に合算して支払うことができるため、カード登録は必須ではありません。
31日以内に解約しないと自動的に月額550円が発生する
類似サービスと同じく、dTVの場合もトライアル期間が終了すると、サービス解約を自分から申し出ない限り、自動的に月額550円(税込)が発生する仕組みになっています。
お試しの結果、dTVを利用しないと決めた場合は、忘れず31日以内に解約手続きをしなければなりません。
無料で見られるのは見放題作品のみ
レンタル作品の購入はdTVウェブサイトから
上述の通り、全作品が無料で観られるわけではありません。新作映画や海外ドラマをはじめとする一部の作品は有料である点に注意が必要です。
たとえば見放題で視聴できる洋画のタイトルは990本ほどですが、レンタル作は2800本強(2021年6月4日、当サイト調べ)。レンタル料金は200円から。ドラマは1本220円〜330円、映画なら330~550円が標準的な価格帯です(いずれも税別)。標準画質かHD画質かによって、料金が異なる作品も数多くあります。
dTVに無料で登録するには
dTVには「初回無料おためし」が用意されています。登録する際の手順は、ドコモユーザーとドコモユーザー以外で以下のように異なります。
ユーザー区分 | dアカウントを持っている | dアカウントを持っていない |
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ドコモユーザー |
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ドコモユーザー以外 |
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dTVウェブサイトの「今すぐ初月無料おためし」からdアカウントでログインして登録
dTVのサイト内「今すぐ初月無料おためし」からdアカウントを発行する際、ドコモ回線の有無で手続き方法が異なる
ドコモユーザーやすでに「dアカウント」を持っている人は、dTVのウェブサイトやアプリからアカウントにログインし、決済方法を選べば完了です。
左:ドコモユーザーの場合右:非ドコモユーザーの場合。SNSなどのアカウントからも登録できる
dアカウントは、NTTドコモが提供する各種サービス(dポイント、d払いなど)やdアカウント対応サイトでのサービスを利用する際、必要となる本人確認用のIDです。下記リンクから、dTVの新規登録と同時に発行もできます。
より具体的な手順は、以下の記事で詳しく解説しています。
dTVの基本的な使い方
dTVの操作手順はとてもシンプルです。
おすすめや新着のほか、50以上の特集から作品を探す
アプリの「さがす」から作品名・アーティスト名などで検索できるのはもちろん、特に思い当たる作品がない場合は「あなたにオススメ」などのリコメンド機能の活用や、「ランキング」から探すという方法もあります。
星印を参考に、評価が高いものを選ぶのもいいでしょう。
スマホアプリ版の場合、表示される特集は50以上。次に観たい作品に出会えるきっかけになります。
お気に入りはマイリストに保存、画質・再生速度の変更やダウンロードも可能
ハートボタン[]をタップすると、お気に入りの作品が「マイリスト」に保存され、すぐにアクセスできるようになります。
豊富な音楽コンテンツから、好きなミュージックビデオのオリジナルプレイリストを作成できるのも、dTVならではです。
スマホの場合、再生画面の設定ボタン[]をタップすると画質や再生速度を変更できます。PCの場合は、通信環境に応じて自動的に設定されるので変更できません。
また、スマホやタブレット向けのアプリなら、動画をダウンロードして通信量を気にせず視聴できます(一部の作品は非対応)。操作はダウンロードボタン[]をタップするだけ。ダウンロードリストから作品を確認・再生します。
dTVを解約・退会するには
無料トライアルしたものの、あまり満足できなかったということであれば、料金がかからないうちに解約しましょう。デバイスによる解約方法が異なるほか、そのタイミングにも多少注意が必要です。
iPhoneユーザーはウェブ版にアクセスして解約する
iPhone版アプリのアカウントメニューからは解約手続きができない
無料トライアル契約期間中にdTVを解約する場合、iPhone版アプリには解約メニューが存在しないため、ウェブ版にアクセスして解約する必要があります。Android端末の場合、アプリ上のメニューで[アカウント]→[解約]の順にタップすると解約手続きがおこなえます。
解約した時点で見放題コンテンツはもちろん、ダウンロード済みの作品もすべて視聴できなくなります。サービスを十分に堪能してから解約したいのであれば、無料トライアルの場合は期間終了間近、見放題プランに加入中の場合は月末がベストなタイミングと言えるでしょう。
システムメンテナンスに注意
dTVでは、サービスの契約・解約ができないシステムメンテナンスの時間帯があります。毎週火曜の22時30分~(翌日)7時頃のほか、臨時で実施されることもあります。メンテナンス日時を確認し、前日までに解約するようにしましょう。
ドコモオンライン手続き「My docomo」からも直接解約できる
dTVの解約は、ウェブサイトの解約メニューからドコモオンライン手続き「My docomo」にアクセスしておこないます。直接My docomo にdアカウントでログインし、[ご契約内容]から解約手続きも可能です。
NTTドコモ回線を契約中のユーザーは、ドコモショップやドコモインフォメーションセンター(ドコモの携帯電話から151にかける)から退会手続きもおこなえます。デバイスごとの具体的な解約手順や注意点は、下記記事で詳しく解説しています。
動画配信サービス「dTV」の作品情報は2021年6月6日時点のものです。最新の配信状況は「dTV」サイトにてご確認ください。