ソフトバンクの回線を解約、または他社に乗り換える(MNP)にあたって、解約月の料金の扱いがどうなるのかは気になるところです。そこで本記事では、ソフトバンクの解約月は日割りされるのかを解説します。
ソフトバンクの解約月にプラン料金以外で発生する可能性がある費用や、解約時の注意点についてもまとめました。ソフトバンク最終月に発生する費用をあらかじめ把握できていれば、安心して解約できるはずです。
ソフトバンクの解約月には日割りが適用されない
結論として、ソフトバンク請求締め日は「月末」もしくは「20日」で、解約月は日割り計算が適用されません。解約月(最終月)はどのタイミングで解約をしても、プラン料金は満額請求となります。締め日はMy SoftBank(Web)で確認できます。
締め日が月末の場合、なるべく締め日の月末付近までソフトバンク回線を利用してから解約するのがおすすめです。月初に解約すると、ほとんどソフトバンクのサービスを利用していないのに満額の料金を支払うことになります。
締め日が20日締めの場合は、締め日が属する月の12日~16日ごろに解約するのがおすすめです。乗り換え後の回線に日割りが適用されるのであれば、可能な限りギリギリまでソフトバンクを利用することで乗り換え先の回線の日割り料金を抑えられます。
ただし、乗り換え先の回線の初月料金とソフトバンク解約月の料金が重複し、一時的に二重請求が発生する点は留意してください。
ソフトバンク解約後にどの回線を契約しようかと迷っている人は楽天モバイルがおすすめです。楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」なら月額3278円で高速データ通信を無制限で使い放題となります。
たとえばソフトバンクの「メリハリ無制限+」は月額7425円でデータ無制限の料金プランで、データ通信量2GB以下の月は1650円が自動的に割引されて5775円となる料金体系です。
楽天モバイルならデータ無制限で使えて、月々の料金4000円以上節約できます。また、専用アプリ「楽天リンク」を使えば他社携帯・国内通話も無料でかけ放題です(一部番号除く)。
ワイモバイルから楽天モバイルに乗り換えるなら、「三木谷キャンペーン」を利用して申し込むことで1万4000ポイントを獲得できます。
解約月の最終料金以外に発生する費用
ソフトバンクの解約月料金(満額請求)以外に、発生する可能性がある費用をまとめています。なお解約に伴う手数料や、ソフトバンクから他社へ乗り換える際のMNP転出手数料は無料です。
オプション料金
「定額オプション+」と「準定額オプション+」の提供条件書には、解約時は日割りされないと明記している
ソフトバンクのオプションの多くは、解約月でも日割り計算が適用されません。たとえば「定額オプション+」(月額1980円)と「準定額オプション+」(月額880円)の提供条件書(※PDF)を見ると、解約時に日割りはされないと明記されています。
いずれかのオプションに加入している場合、ソフトバンク解約月のプラン料金とあわせてオプションの月額料金が満額請求されます。
あんしん保証パックは解約時に日割りが適用される
「あんしん保証パック」のように月途中の解約でも日割り計算されるオプションもあります。あんしん保証パックはソフトバンクの回線解約後も継続するオプションです。不要であれば別途解約しておきましょう。
端末の残債(分割代金)
ソフトバンクで端末を分割購入した場合、解約後もソフトバンクから残債が請求されます。端末代金の残り支払い回数は、解約から90日以内ならMy SoftBankにログインして確認できます。ログインの際は、ソフトバンク契約時に使用していたSoftBank IDとパスワードを入力します。
解約後91日以上経過している場合、専用のWebサイトにて端末代金の残り支払い回数を確認できます。ログインの際は機種契約番号とパスワードが必要です。
また、My SoftBankやソフトバンクショップにて端末の残債の一括支払いが可能です。解約前であれば、チャットサポートでも一括払いの手続きを受け付けています。
乗り換え先の契約事務手数料
乗り換え先によっては契約事務手数料が発生します。契約事務手数料が発生する場合、乗り換え先の初月料金と合算、もしくは翌々月の月額料金と合算して請求されるケースが多いです。
契約事務手数料は回線事業者によって異なりますが、Web申し込みの場合は3300円~3850円です。ソフトバンク・ワイモバイル・ドコモは、店頭だと4950円の契約事務手数料が発生します。
契約事務手数料は、1回線あたりの金額となるため注意が必要です。もし家族3人でソフトバンクから他社に乗り換えた場合、乗り換え先で3回線分の契約事務手数料がかかります。また、ソフトバンクからLINEMOまたはワイモバイルへの乗り換えは「ブランド間の乗り換え」という扱いですが、ブランド間の乗り換えでも他社への乗り換えと同額の手数料が発生します。
PayPayカード利用者なら、ブランド間で乗り換えると最大で手数料の全額に相当するPayPayポイントが付与されるキャンペーンが適用されます(終了日未定)。
「楽天モバイル」「ahamo」「povo2.0」といった回線であれば、新規契約や乗り換え(MNP)時の契約事務手数料は無料です。
ただし、楽天モバイルは2025年11月19日以降の新規契約で、同一名義で累計5回線以上契約の場合、1回線あたり3850円の契約事務手数料が発生します(累計4回線までは契約事務手数料無料)。累計とは2020年4月8日以降に契約した回線を指し、解約済みの回線も累計に含まれます。
またpovo 2.0の場合、過去1年以内に同一名義でpovo2.0を累計5回線以上を契約している人は、累計6回線目以降1回線あたり3850円の契約事務手数料が発生します。
乗り換え先の初月料金
乗り換え先の初月料金は基本的に満額請求となるケースが多いため、乗り換え先の初月料金がどのように請求されるか事前にチェックしておきましょう。ソフトバンクから楽天モバイルへの乗り換えを例に解説します。
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は初月も使ったデータ通信量に応じてプラン料金が満額請求される
楽天モバイルは月のどのタイミングで契約しても初月の料金は日割りされず、満額請求されます。「Rakuten最強プラン」はデータ通信量に応じて料金が3段階に変動するプランです。初月のデータ通信量が3GBまでなら、初月のプラン料金は1078円です。
ソフトバンク最終月の料金も満額請求となりますが、Rakuten最強プランを契約してデータ通信量を3GBまでに抑えられれば、二重請求となる初月の料金を抑えることができます。
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換える場合の初月料金
ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えた月は、「基本料初月0円特典(ワイモバイル)」キャンペーンにより初月の基本料金が無料となります。
ただし、過去にワイモバイルからソフトバンクまたはLINEMOといったブランド間での乗り換えで同様のキャンペーンを適用した回線は対象外です。ソフトバンクからワイモバイルへのブランド間の乗り換えも3850円(店頭の場合は4950円)の手数料が発生します。
| 初月無料対象となる料金 |
|
|---|---|
| 初月無料対象外の料金 |
|
※キャンペーン終了日未定
20日締めの回線でソフトバンクからワイモバイルに乗り換える場合は、その月の締め日を跨がないように注意してください。締め日を跨いでワイモバイルに乗り換えると、ソフトバンクの締め日が属する翌月分にて二重請求されます。
ソフトバンクの締め日が月末の場合、月のどのタイミングで乗り換えをしてもプラン料金は二重請求になりません。ワイモバイル契約初月は、ワイモバイルの契約事務手数料(Web:3850円/店頭:4950円)とソフトバンク最終月の料金が請求されます。
ワイモバイルの支払い方法にPayPayカードを設定したユーザーは、「契約事務手数料特典(PayPayカード割加入)」が適用されます(終了日未定)。1100円相当のPayPayポイントが付与される特典で、Web申し込みは実質2750円、店頭申し込みは実質3850円に契約事務手数料を抑えられます。
ソフトバンクからLINEMOに乗り換える場合の初月料金
ソフトバンクからLINEMOに乗り換えた月は、「基本料初月0円特典(LINEMO)」キャンペーンにより初月の基本料金が無料となります。
ただし、過去にワイモバイルからソフトバンクまたはLINEMOといったブランド間での乗り換えで同様のキャンペーンを適用した回線は対象外です。ソフトバンクからLINEMOへのブランド間の乗り換えも3850円(店頭の場合は4950円)の手数料が発生します。
| 初月無料対象となる料金 |
|
|---|---|
| 初月無料対象外の料金 |
|
※キャンペーン終了日未定
ソフトバンクで20日締めの回線がLINEMOに乗り換える場合は、その月の締め日を跨がないように注意してください。締め日を跨いでLINEMOに乗り換えた場合、ソフトバンクの締め日が属する翌月分にて二重請求されます。
ソフトバンクの締め日が月末の場合、月のどのタイミングで乗り換えをしてもプラン料金は二重請求になりません。LINEMO契約初月は、LINEMOの契約事務手数料(Web3850円)とソフトバンク最終月の料金が請求されます。
LINEMOの支払い方法をPayPayカードに設定したユーザーは、「契約事務手数料特典(PayPayカード割加入)」が適用されます(終了日未定)。1100円相当のPayPayポイントが付与される特典で、契約事務手数料を実質2750円に抑えられます。
ソフトバンク解約時の注意点
ソフトバンクを解約するにあたって、家族割やキャリアメールへ及ぼす影響など事前に注意したいポイントをまとめました。
家族割は適用外となる
代表回線を解約しても、ソフトバンク側でグループ内の残り回線から新しい代表回線を自動的に選定
解約するソフトバンク回線が家族割グループの代表回線だった場合、グループに残る回線から新たな代表回線が自動的に選定されます。グループ内の回線が1回線だけになると、家族割の適用外となるため注意が必要です。
グループ内に2回線以上残っていれば、家族割は引き続き適用されます。グループ内の回線数に応じて月額料金が割引となる仕組みなので、残っている回線数によっては1回線ごとの割引額が減る可能性があります。
キャリアメールの引き継ぎサービスは有料
ソフトバンクを解約して他社に乗り換えた後も「@softbank.ne.jp/@i.softbank.jp」ドメインのキャリアメールを利用するには、回線解約後31日以内にMy SoftBankから「メールアドレス持ち運び」に申し込む必要があります。
「メールアドレス持ち運び」は、回線の解約後も引き続きソフトバンクのキャリアメールを利用できる有料サービス。料金は1メールアドレスあたり月額330円または年額3300円です。
一部のPayPayカード特典などが適用できなくなる
ソフトバンクの支払いをPayPayカードに設定している場合ポイント還元が受けられなくなる
ソフトバンク回線を解約すると、PayPayカード特典などの適用が外れてしまいます。たとえば特典の対象料金プランをPayPayカード ゴールドで支払っていた場合、支払い金額の税抜1000円ごとに還元されていた最大10%のポイント還元を受けられなくなります。
またソフトバンク回線を解約すると、貯まっているソフトバンクポイントは失効します。ソフトバンクポイントは「PayPayポイント(1ポイント1円相当)」への交換や、「つながる募金」への寄付などに使えます。ソフトバンク解約前に貯まったソフトバンクポイントを使い切っておくとよいでしょう。
ソフトバンク特約で無料となっている「LYPプレミアム」も、解約すると利用できなくなります。LYPプレミアムが解約されると、対象のLINEスタンプが使い放題といったLINE特典や、Yahoo!ショッピングでPayPay支払いした際に2%のPayPayポイントが貯まるヤフー特典などが受けられなくなります。
ソフトバンク解約後は、月額508円でLYPプレミアムの利用が可能です。ソフトバンクからワイモバイルにブランド間で乗り換えた場合は、引き続きLYPプレミアムが無料となります。