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【調査】よく利用するスマホ決済 1位は「PayPay」、2位は?

スマホ決済サービスの利用率も上昇し50%近くに

MMD研究所は2023年2月21日、スマホ決済サービスの利用動向調査を発表しました。

スマホ決済サービスの利用率は年々上昇、5割近くに

スマホ決済サービス調査

普段の支払い方法に関する質問では、現金が最も多い85.6%となっており、各種キャッシュレス決済の導入が進んでいる状況においても高い利用率を維持しています。一方、スマホ決済サービスの利用率は上昇傾向を続けており、2020年1月調査の29.6%から49.8%と大幅な伸びを見せました。各種キャンペーンやマイナポイント事業などによるスマホ決済サービスの浸透に加え、2020年3月以降の新型コロナウイルス感染症拡大による非接触決済の推奨も、利用率の上昇を後押ししたものと考えられます。

スマホ決済サービスとは逆に、2020年1月の調査に比べて大きく利用率を下げているのがカード型の交通系電子マネーです。SuicaやPASMOに対応するスマホの普及により、カードをスマホに移行して利用する人が増えているのが要因の一つとみられます。さらに、モバイルSuicaやモバイルPASMOにおいて、中高生の通学定期券の対応も開始されるため、カード型交通系電子マネーの利用率減少は今後も続くでしょう。

最も利用されているスマホ決済は「PayPay」、経済圏やキャリアとの紐付けが強く影響

スマホ決済サービス調査

スマホ決済サービスを利用している人が最もよく利用するサービスは、「PayPay」という結果となりました。PayPayの利用率は41.2%で、2位の楽天ペイを21.8ポイント離す大差となっています。PayPayは加盟店数の多さによる使いやすさだけでなく、ソフトバンクとの連携やYahoo!ショッピングでの買い物などでPayPayポイントが貯まりやすくなる「経済圏」を構築している点も高い利用率を支える要素と言えます。今回の調査結果を裏付ける形で、PayPayは登録ユーザーが2023年2月に5500万人を突破したことを発表しています。

2位以降は、楽天ペイ、d払いau PAYと続きます。いずれもキャリアとの紐付けや、独自の経済圏を持つサービスとなっています。スマホ決済サービスの利用率の順位は2022年1月の調査結果と大きな変動はなく、キャリアや経済圏の存在がサービスの継続利用に寄与していると考えることもできます。

EDITED BY
TOKIWA