マクドナルドの「モバイルオーダー」は、アプリで事前注文・支払いすることで商品をレジに並ばずに受け取れるサービスですが、果たしてどれくらい便利なのでしょうか。今回、実際にモバイルオーダーを利用してマクドナルドの商品を注文し、店舗へ受け取りに行ってきました。
本記事では、モバイルオーダーの注文・支払い・受け取りなどの流れや使い方はもちろん、利用してみた印象、時間指定やポイントの付与など注意したい点をまとめています。
マクドナルドの「モバイルオーダー」とは?
まずは、マクドナルドの「モバイルオーダー」の利用メリットや注意点をみていきましょう。
事前注文でレジに並ばずに商品を受け取れる

「モバイルオーダー」は、マクドナルドの公式アプリをインストールすれば誰でも利用できます。アプリで事前に注文・決済をおこない、レジに並ばずに商品を受け取れます。店内で飲食しているときに、指定の座席まで運んできてもらう使い方も可能です。
全国の大部分の店舗で利用できる

モバイルオーダーは、基本的に全国のマクドナルドで利用できます。一部で対応していない店舗もあるので、マクドナルド公式アプリの「オーダー」タブから注文できる店舗を探してみましょう。
テイクアウト・店内飲食・駐車場受け取り・一部ドライブスルーに対応

受け取りは、持ち帰り(テイクアウト)または店内食事(イートイン)のどちらかを選択できます。テイクアウトする場合は「お持ち帰り」から「店内カウンターで受け取る」を選択、店内で飲食する場合は「店内でお食事(カウンター受け取り)」を選択すればOKです。
店内飲食で「テーブルにスタッフがお届け」を選ぶと、席にいながら注文を済ませて商品を持ってきてもらうことも可能です。駐車場がある一部店舗では「駐車場で受け取る」を選択でき、店舗の駐車場に停めている車まで店員が商品を届けてくれます。ただし、注文確定後に商品の調理を開始するため、「テーブルにスタッフがお届け」を選択した場合は店内の座席を確保後に、「駐車場で受け取る」を選択した場合は駐車場に到着後に注文を確定させるようにしましょう。
ドライブスルー対応店舗であれば、モバイルオーダーで事前注文してドライブスルーで受け取ることもできます。
支払い方法はクレジットカード、PayPay、d払いなど

モバイルオーダーで利用できる決済手段は以下の通りです(2023年8月時点)。現金支払いには対応していません。
- クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、Diners Club、American Express)
- PayPay(残高払い)
- LINE Pay
- d払い
- 楽天ペイ
- au PAY
- Apple Pay(iPhoneのみ)
- Google Pay(Android端末のみ)
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PayPayカードがあれば、「クレジット(旧あと払い)」での決済ごとに1〜1.5%のPayPayポイントを入手できます(PayPay支払い特典の対象)。チャージも利用できるので、PayPay残高が不足していて送金したいときにもすぐに対応できるのは魅力です。



年会費 |
0
永年無料
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還元率 |
1.00% ~ 1.50%
200円ごとに最大1.5%のポイント
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ポイント |
PayPayポイント
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ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
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QUICPay
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申込条件 |
18歳以上(高校生不可)
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審査/発行 |
最短2分審査
/
最短7分発行(申込5分・審査2分)
|
支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
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クーポンも使える

「クーポン」タブからモバイルオーダーでも使えるクーポンを探す

モバイルオーダーを注文する店舗選択後にクーポンを探す
モバイルオーダーではクーポンも利用できます。「クーポン」タブを開くと、配信中のクーポン一覧の中に[モバイルオーダーで使う]を選択できる商品があります。
また、注文する店舗を選択後に「クーポン」タブを開くとクーポンを適用できる商品を選択できます。なかにはモバイルオーダー限定のクーポンもあるので、チェックしてみましょう。
クーポンを利用するには会員登録が必要です(無料)。マクドナルドの会員に登録すると、店頭での注文でもクーポンを利用できるようになるほか、店内で無料Wi-Fiを使えるようになります。
会員登録の方法



マクドナルドの会員登録は無料です。マクドナルドアプリを開き、画面左上の[アカウント]→[無料会員登録]と進みます。メールアドレスのほか、Apple ID(iOS版アプリのみ)、Facebook、Twitterのアカウントと連携して登録もできます。
すでにマクドナルドの会員登録を完了している人は、「アカウント」画面の[ログイン]からログインしてください。
モバイルオーダーの使い方(注文〜受け取りまで実際の流れ)
マクドナルドのモバイルオーダーを利用して実際にメニューを注文し、店舗で受け取ってみました。注文から決済、受け取りまでの流れを説明します。
iOS版アプリ(バージョン5.3.20)で検証、レビューしています。今回、受け取り方法は持ち帰りの「店内カウンターで受け取る」、決済方法は「PayPay」を選択しています。
受取店舗を選択

ホーム画面の「モバイルオーダー」をタップ

商品を受け取る店舗を選ぶ
まずはマクドナルド公式アプリを開き、ホーム画面の「モバイルオーダー」をタップ。注文した商品を受け取る店舗を選択します。位置情報をオンにすれば、現在地から受け取り可能な店舗を選択できます。
注文する商品を選択

次に、注文したい商品をメニューから選択します。「おすすめ」「セット」「クーポン」などのカテゴリから選択しましょう(クーポンの利用には会員登録が必要)。カテゴリは店舗や時間帯によって異なります。


今回は「チーズバーガー」を注文します。オーダーしたい商品がセットであれば、サイドメニューやドリンクを選択してください。商品によってはカスタマイズも可能です。
他にも注文したい商品がある場合は[カートに追加]、注文を確定する場合は[レジに進む]をタップします。


カートに入れた商品を削除するには、画面下部から上方向にスワイプ。商品の選択画面で[-]ボタンをタップしてカート内の商品点数を「0」にします。カート内の商品をすべて削除するには[全て削除]をタップすればOKです。
注文を確定する

持ち帰りか店内かを選択

注文する手順(注文を確定する) 支払い方法を選択
注文する商品が決まったら、利用方法(「店内カウンターで受け取る」「店内でお食事(カウンター受け取り」など)と支払い方法を選択します。


それぞれ選択したら[次へ]をタップ。続く画面で[注文確定]ボタンを押したら、店舗へ向かいましょう。注文は確定していますが、この時点ではまだ支払いは発生せず、調理も始まっていません。
店舗へ向かう

注文を確定したら、モバイルオーダーを選択した店舗へ向かってください。


店舗に到着したら(まもなく着く頃に)、注文確定後に表示される確認画面で[決済確定・商品を作り始める]をタップ。注意事項を確認し、[注意事項を理解し、決済サービスを開く]を押すと、決済画面に遷移します。
決済を完了させる


PayPayで決済した場合の画面
注文を決済(支払い)する画面に進みます。
今回はPayPay(ペイペイ)を選択したので、PayPayアプリが起動します。画面の案内に従って支払いを進めましょう。
注文番号を提示し、商品を受け取る

決済が完了すると、「ご注文番号」がスマホの画面に表示されます。

それと同時に、店内モニターの「お待ち番号」に注文番号が表示されます。自分の注文番号が呼ばれたら、スマホの画面を提示して商品を受け取りましょう。


最後に、マクドナルドアプリで[商品を受け取りました]→[受け取り済みにする]をタップしてください。
モバイルオーダーを利用するうえでの注意点
マクドナルドのモバイルオーダーを使うにあたって、注意したい点をまとめています。
dポイント・楽天ポイントはd払い・楽天ペイでしか貯められない/使えない
マクドナルドでは本来、店舗のレジで注文するときにdポイントや楽天ポイントを貯めたり使ったりできますが、モバイルオーダーの場合は原則としてdポイントや楽天ポイントの利用に対応していません。決済画面では、dポイントや楽天ポイントを使う選択肢はなく、店頭で商品を受け取る際にdカードや楽天カードなどを提示してもポイントは貯められないのです。
ただし、支払い方法にd払いを選択すればdポイントを、楽天ペイ(楽天カード・楽天ポイント・楽天キャッシュでの支払いに限る)を選択すれば楽天ポイントを貯めたり使ったりできます。
受け取りの時間指定はできない
現時点で、モバイルオーダーでは受け取り時間を指定できません。決済完了から調理を開始するため、店内の混雑状況にもよりますが、数分〜10分間ほど待つことがあります。
決済が早すぎて調理完了から受け取りまで時間が経過してしまうと、商品が冷めてしまう可能性もあります。もちろん、ユーザー都合による受け取り時間の遅れでは、再調理に対応してもらうことは通常できません。
モバイルオーダーを利用する際は、受け取り時間を逆算して決済を完了するようにしましょう。
受け取り時間は5時〜24時まで
モバイルオーダーで商品を受け取れる時間帯は、5時から24時までです。営業時間がそれよりも短い場合、店舗の営業時間に準じます。
朝マックは朝マックの開始時間から10時20分まで、レギュラーメニューは営業終了時間の10分前または23時50分のいずれか早いほうまでに注文する必要があります。
そもそも、時間外はモバイルオーダー機能を利用できません。24時以降に営業している店舗でも、24時を過ぎるとモバイルオーダーによる注文ができないというわけです。
支払い確定後は注文をキャンセル・変更できない
支払いを確定してしまうと、注文のキャンセルや変更はできないので注意してください。


注文確定後でも、決済前であればキャンセルは可能
「ご注文内容の確定」画面で注文を確定しただけでは調理は開始されず、支払い義務も発生しません。あくまでも調理を開始するのは支払いが完了したあとです。
言い換えれば、支払いが完了するまではキャンセル・変更が可能というわけです。
メニューのカスタマイズ(ピクルス抜きなど)は可能だが、非対応の商品もある

「ハンバーガー」や「チーズバーガー」などの単品商品では[カスタマイズ]をタップして「ピクルスなし」「マスタードなし」などのカスタマイズを指定できます。
ただし、カスタマイズに対応していない商品もあります。たとえばドリンクの「氷抜き」やポテトの「塩なし」などもモバイルオーダーでは利用できません。
まとめ:マックをよく使うならモバイルオーダーを試す価値あり
店舗に到着してから商品が提供されるまで数分の待ち時間はありましたが、レジには一切並ばずに注文から受け取りまで完結しました。慣れてくれば、店舗に到着する直前に決済を完了させることで待ち時間を短縮できるかもしれません。
アプリから注文する手順も非常にシンプルで、操作に迷うことはないでしょう。クーポンも適用できるため、賢く使えばお得に利用できるはずです。店舗内でも受け取りカウンターに「モバイルオーダー 受け取りはこちら」というステッカーが貼ってあったため、受け取りに迷うことはありませんでした。
現金支払いに対応していない、受け取り時間を指定できないなど改善の余地はありますが、マクドナルドをよく利用する人ならモバイルオーダーは試してみてほしいサービスです。
ちなみに、マクドナルドでは専用アプリやWebサイトから注文するだけでマクドナルドの配達員が商品を届けてくれる「マックデリバリー」という宅配サービスも提供しています。シーンに合わせてモバイルオーダーと使い分けるといいでしょう。