QRコードの読み取りは、LINE(ライン)の友だち追加手段として最も手軽で、使用頻度の高い方法です。しかし、いざという時にスキャン機能が立ち上がらなかったり、相手が検出できなかったり、うまく読み込めなかったという経験はないでしょうか。
本記事では、LINEの友だち追加用QRコードを読み取れないときに考えられる原因と、試したい対処法をまとめて紹介します。
LINEアプリでQRコードを読み取れないときに試したい対処法
さっそく、LINEアプリでQRコードが読み取れないときに考えられる原因と、改善の可能性のある方法を紹介します。1つずつ確認してみてください。
なお下記記事では、QRコードで友だち追加するときの通常手順について詳しく解説しています。
対処法1:カメラの角度や画面の明るさを調整する
左:スキャンが上手くいかない例1:ピンぼけ右:スキャンが上手くいかない例2:角度が斜めすぎる・手がかぶっている
QRコードの特性上、カメラの角度や画面の明るさなどによって、読み取り(スキャン)が上手くいかないことがあります。
QRコードを読み取られる(表示する)側、読み取る(スキャンする)側は、それぞれ以下をチェックしながら試してみてください。
- 画面の明るさを最大輝度にする
- QRコードを平らな場所に置く
- 画面保護フィルムを貼っている場合は反射しない角度に調整
- 指がQRコードにかからないようにする
- スマートフォンの画面割れがある場合は、読み取り側に代わる
- QRコードから適度に距離を離す
- カメラを画面の垂直線上に構える
- 四角の枠内からはみ出さない
- QRコードにピントを合わせる
左:Androidのクイック設定パネルは画面上から下にスワイプして表示右:iPhone X以降の機種では画面右上隅から下に向かってスワイプ
画面の彩度調整は、Androidスマホはクイック設定パネル、iPhone(iOS 12以上)はコントロールセンターにある輝度の調整バーを使えば簡単です。
対処法2:QRコードを更新してもらう
マイQRコード画面で更新ボタンをタップ
LINEの公式ヘルプによると、友だち追加用のQRコードを「更新」することで不具合が解消するケースもあるようです。相手もしくは自分側のLINEでQRコードを更新してから再度スキャンを試してみましょう。
QRコードを読み取れない場合は、以下の手順でQRコードを更新し、再度お試しください。
更新後にURLを踏んでも「ユーザーが見つかりませんでした」と表示される
ただしQRコードを更新すると、以前のQRコード画像、またそれに伴うURLは無効となります。
QRコードから生成したURLやQRコードの画像を共有している場合は、友だち追加できなくなってしまうので注意が必要です。
対処法3:端末の設定でLINEに対してカメラ権限が許可されているか確認
左:Android版LINE右:iOS版LINE
LINEアプリでQRコードをスキャンするには、カメラ機能へのアクセス権限をLINEに与えなければなりません。
アクセス権限が許可されていない状態でQRコード画面を表示しようとすると、上のようなポップが立ち上がります。
QRコードをタップしても画面が立ち上がらない
Android版LINEの場合、ポップアップ上で[許可しない]を選択してしまうと、次にQRコードの画面を開く際に「権限がありません」と表示されてQRコード画面が立ち上がりません。
端末の「設定」アプリでアクセス権限を許可しない限り、QRコードにアクセスできない状況が続いてしまうのです(iOS版LINEでは毎回ポップアップが表示されます)。
Androidスマホの「設定」アプリから[アプリと通知]もしくは[アプリ]へと進み、「LINE」を選択。[アプリの権限]をタップし、[カメラ]の項目をチェックして、LINEアプリが拒否されていた場合は許可しましょう。
対処法4:安定したインターネット通信環境に接続する
インターネットに接続していないと「読み込み中」が続く
QRコードを読み取って友だち追加するには、インターネット通信環境が必要です。
上画像のように「読み込み中」となってなかなか進まない場合、まずは通信環境を確認してください。電波が悪い場合は移動するか、機内モードをオン・オフするなどで通信をリフレッシュしてみましょう。これだけで改善することも多いものです。
対処法5:LINEアプリを再起動する
iPhoneX以降のモデルと一部のAndroidスマホでは、ホーム画面下端を上にスワイプして表示する「マルチタスク画面」でアプリを終了できる
ただ単に、LINEアプリに一時的な不具合が発生していることも考えられます。そんな時は、LINEアプリを終了させて、再起動するだけで改善することも少なくありません。
ただ、LINEの文字入力や画像編集などの作業中に強制再起動をおこなうと、作業途中のデータが消去されてしまうので注意が必要です。
対処法6:他のスキャンアプリでも読み取れない場合は端末の故障などを疑う
スキャンする側のカメラの性能が低かったり、コードを表示する側の画面が割れていたり、端末自体に問題があると当然読み取りは上手くいきません。
一度、LINEアプリ以外のQRコードスキャンアプリを試して、問題なくスキャンできるか確認してみてください。他のスキャンアプリでも同様にスキャンができない場合、端末に問題がある可能性が高いと考えられます。
iPhoneの標準カメラを使う場合の注意点
iPhoneユーザーなら、標準カメラでLINE友だち追加用のQRコードを読み込めます。この場合、端末の設定や撮影モードによって正しく読み込めない場合があるので、以下確認しておきましょう。
iPhoneの標準カメラでQRコードを読み取る方法は下記の記事でも詳しく解説しています。
端末の設定でスキャン機能をオンにしておく
左:端末の「設定」アプリから[カメラ]をタップ右:「QRコードをスキャン」をオンにする
端末の設定でスキャン機能がオフになっていると、カメラを向けてもQRコードが読み込まれません。
デフォルトではオンになっているはずですが、読み込めない場合は「QRコードをスキャン」項目をチェックしましょう。オフになっている場合は、オンにしてください。
撮影モードを「写真」または「スクエア」にする
標準カメラを使う場合、「タイムラプス」「スロー」「ビデオ」「ポートレート」「パノラマ」では、QRコードを読み取ることはできません。
QRコードを読み取るときは、撮影モードが「写真」または「スクエア」になっていることを確認しましょう。
検証したLINEのバージョン:iOS版10.16.3、Android版10.17.2