スマホで利用できる「モバイルSuica(スイカ)」に、LINE Pay(ラインペイ)でチャージする方法を紹介します。具体的には、LINE PayでLINE Payカード(すぐに利用可能なバーチャルカードあり)を発行し、それをモバイルSuicaにチャージするためのクレジットカードとして登録するという手順です。
モバイルSuicaにLINE Payからチャージするメリット
JR東日本が提供する電子マネーのSuica(スイカ)には、おサイフケータイ(Felica)対応の携帯電話向けサービス「モバイルSuica」があります。モバイルSuicaでは対応のiPhoneやAndroidスマホなどでSuica機能を利用できますが、クレジットカードや現金以外に、実はLINE Payからもチャージすることができます。
普段クレジットカードからモバイルSuicaにチャージしていても、LINE Pay決済によるチャージに切り替えれば、所定のLINEポイントが付与されます。LINEポイントを貯めている人なら嬉しいのはもちろん、頻繁に開催されるLINE Payのキャンペーン時にうまく活用すれば、効率的に還元が受けられる可能性もあります。
3月のPayトクはLINE Payカードによる支払いもキャンペーン対象になった
たとえば2019年3月に実施された「春の超Payトク祭」では、LINE Payで支払った金額の毎回20%分が還元(上限額は5000円)されるという内容で、コード決済だけでなくLINE Payカードによる決済も対象でした。キャンペーン期間中、モバイルSuicaにLINE Pay(カード)から2万5000円をチャージするだけで、5000円分の還元が受けられるというわけです。
ただし一部の支払いは、キャンペーン対象に該当しないケースもあるため注意事項等を確認の上、利用するようにしてください。
なお、LINE Pay自体へのチャージにクレジットカードは利用できないため、本来ならSuicaにチャージすることで得られるクレジットカードのポイントは付与されない点には注意が必要です。
モバイルSuicaやLINE Payの利用方法をおさらい
モバイルSuicaやLINE Payの登録方法やチャージ方法については、下記の記事で解説しています。本記事では以下、LINE PayやモバイルSuicaが登録できている前提で話を進めていきます。まだ利用したことのない人は参照してください。
モバイルSuicaにLINE Payからチャージする手順
LINE PayでモバイルSuicaにチャージする方法を紹介します。モバイルSuicaにLINE Payからチャージするには、「LINE Payカード」を発行する必要があります。モバイルSuicaにチャージするクレジットカードとして、LINE Payカードを登録する形です。
LINE Payカードを発行する(バーチャルカードも可)
LINE Payカードには、その場ですぐ発行されてJCBに加盟しているオンラインのみで利用できる「バーチャルカード」と、LINE上で申し込みをして郵送で入手する「プラスチックカード(LINE Payカード)」の2種類があります。どちらを利用してもよいのですが、モバイルSuicaをチャージする上ではよりてっとり早い、バーチャルカードを発行する手順を簡単に紹介します。
LINE Payに登録した画面で、[バーチャルカードをすぐに発行!]をタップ。カード申し込み画面に遷移したら、[バーチャルカードを発行]を選択します。
あとはLINE Payの専用パスワードを入力するだけで即座にカードが発行されます。ただし、利用開始手続きが完了するまでの間は、一時的に利用制限がかかります。
パスワード入力画面で、6桁のLINE Pay専用パスワードを入力。バーチャルカードが発行されます。
モバイルSuicaへのチャージにはバーチャルカードで問題ありませんが、今後JCBカードのオフライン加盟店(実店舗)でもLINE Payを利用したいなら、時間はかかるもののプラスチックカードを発行してもよいでしょう。
LINE Payカードの詳細については、下記の記事を参照してください。
モバイルSuicaのチャージ用にLINE Payカードを設定する
モバイルSuicaには、LINE Payカードの番号とセキュリティコードを入力します。予めLINE Payを開いて確認しておきましょう。
LINEの「ウォレット」タブから、残高表示をタップするとLINE Payカードの画面が表示されます。続けて、マスキングされている番号をタップすれば確認できます。
LINE Payカードの番号が確認できたら、モバイルSuicaのチャージ方法を変更しましょう。
「モバイルSuica」アプリのトップページを開いたら、画面右下の「チケット購入・Suica管理」タブを選択。画面が切り替わったら下にスクロールして、[登録クレジットカード情報変更]をタップします。
LINE Payカードのクレジットカード番号やカードの有効期限を入力し、[次へ]をタップしてください。
続けて、3桁のセキュリティコードを入力して[次へ]をタップして進みましょう。
確認画面が表示されるので[登録する]をタップすれば完了です。
LINE PayでモバイルSuicaにチャージする
LINE Payカードを登録できたら、モバイルSuicaにチャージしてみましょう。
トップ画面で登録したLINE Payカードのチャージボタンをタップします。
確認画面が表示されたら、[入金(チャージ)]をタップすればOKです。
チャージされると残高が更新されて、LINE PayからもLINEでメッセージ通知が届きます。
モバイルSuicaへのチャージが完了すると、LINEのトーク画面や決済画面にも履歴が残ります。
5000円の決済でLINE Payのポイントは、25pt(25円相当:還元率0.5%)付与されました。この還元率は、LINE Payのマイカラーやキャンペーン実施の有無などによって異なります。
LINE Payの残高が足りていないと、エラーになってSuicaにチャージできません。
その場合、あらかじめチャージしたい金額以上の残高をLINE Payにチャージしておきましょう。なお、LINE Payのオートチャージを設定しておけば、残高不足の心配はなくなります。
まとめ
モバイルSuicaは非接触IC決済に対応しているため、支払いがとにかくスムーズ。LNE Payだと、LINEアプリを開いてから「ウォレット」タブの[コード支払い]をタップし、バーコード画面を表示する手間がかかります(ショートカットもありますが)。モバイルSuicaなら、スマホのロックを解除すらしなくても端末にかざすだけで支払いが完了します。
チャージにはやや手間がかかりますが、LINE Payの還元はしっかりゲットできます。これまでポイントが欲しくてLINE Payを使っていたけど、支払いが面倒だった人。逆に、LINE Payのポイントは羨ましかったけど、モバイルSuicaが便利で乗り換えに踏み切れなかった人は、本記事を参考にLINE Payからのチャージを試してみてはいかがでしょうか。
構成・文:藤原達矢
編集:アプリオ編集部